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【定義】

徹通義介禅師が編集したと伝えられる、全1巻の著作。熊本県広福寺には、大智禅師の筆になる写本が残されている。詳しくは『永平開山御遺言記録』とも、別に『永平室中聞書』ともいう。江戸時代、面山瑞方禅師が繰り返し書写し、自分の書籍に引用するなどして広まった。

【内容】

内容だが、道元禅師が入滅される年に、義介禅師が、建長5年4月27日から、8月6日越前の脇本宿で分かれ、引き返すまでの聞書をまとめたもの。さらに、懐弉禅師から伝法するまでの口訣や、その作法なども収録されている。昨今では、特に後半の内容について疑義が呈され、全てが事実とは限らないのではないかとする研究成果も出されている。

巻尾には、嘉暦元年(1326)10月12日に、大智禅師が肥後大慈寺瑞華庵で、義尹禅師自筆を拝受したとの奥書がある。

なお、現在のように各地に広まったのは、江戸時代の正徳4年(1714)に熊本広福寺を拝登し、室内法宝を拝覧した面山瑞方禅師(当時32歳)が、自ら書写をし、大本山永平寺など各寺院に納めたためである。

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