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【定義】

遠江国(現在の静岡県西部)の広沢山普済寺にて日頃用いられる清規を、大永7年(1527)に、秀茂(伝記不詳)が記したもの。本清規は、成立が古く、足利時代末期の寒巌派?規矩を示すものとして注目されている。

【内容】

本書の内容は、住持入寺法、年中行事次第、祖堂入牌の次第、初夜点の図などが収載されている。特に、住持入寺法に関しては、「一番、大法螺を吹く」と記され、嘘をつくのではなくて、入寺行列の先頭に大法螺が配されたことを意味している。他にも、開山忌?涅槃会降誕会達磨忌成道会などにも同じ行法が用いられていることから、同寺では法螺による行列を重んじていたということになろう。吹いたものは、末寺大衆であった。

年中行事は、正月元旦から、12月晦日に至るものであるが、7月14日に施餓鬼が行われるなどしている。

写本で伝わったが、現在では『曹洞宗全書』「清規」巻で見ることが出来る。

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