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【定義】

仏陀釈尊が、19歳より修行されて、30歳に菩提樹下にて見明星されて、成道された際に述べた言葉であるという。
釈迦牟尼仏言、明星出現時、我与大地有情、同時成道。 『正法眼蔵』「発無上心」巻

なお、これと同じ文脈について、道元禅師は「行持(上)」、「古鏡」、「渓声山色」、「説心説性」、或いは『永平広録』などで採り上げ提唱される。また、瑩山禅師も『伝光録』首章の主題はこの故事である。

【内容】

意味としては、無生物たる大地も、生物も、その全てが、仏陀の成道と同時に仏道を成就したことを示す。自他一等の境地の最たるもの。なお、古い経論には見えず、禅宗独自の故事ともいえ、特に『建中靖国続灯録』巻3・廬山開先善暹禅師章に見える語句である。道元禅師による他の引用例は以下の通り。
上堂に云く。釈迦牟尼仏言く「明星出現の時、我と大地有情と同時成道す」と。作麼生か是、成道底の道理。大道、元来無なり、今日、還、始めて釈迦老子有り、什麼を喚んで有情となし、又、什麼を把り来ってか道と為して成る。速やかに道え、速やかに道え。 『永平広録』巻1-37上堂

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