【定義】
古代インドの自由思想の1つで、ローカーヤタ派(順世派)のこと。唯物論的な立場に立ち、認識論の上では感覚論、実践生活の上では快楽論を唱えたという。祖の1人として、欽婆羅子(アジタ・ケーサカンバリン)がいる。
【内容】
同派は、バラモンが祭祀万能主義を唱えたのに対し、詭弁的な思考を弄しながら、地水火風の四元素と、その活動する場所としての虚空の実在だけを認め、人間もこの四元素から成り、死ぬとそれぞれの外界の元素に帰し、五官の能力は虚空に還元すると考えたという。よって、死後は霊魂も存在せず、輪廻も業も認めなかったため、祭祀や供養や布施の意義も認めなかった。
道元禅師は、この派の考えに対して、晩年に批判している。
古代インドの自由思想の1つで、ローカーヤタ派(順世派)のこと。唯物論的な立場に立ち、認識論の上では感覚論、実践生活の上では快楽論を唱えたという。祖の1人として、欽婆羅子(アジタ・ケーサカンバリン)がいる。
【内容】
同派は、バラモンが祭祀万能主義を唱えたのに対し、詭弁的な思考を弄しながら、地水火風の四元素と、その活動する場所としての虚空の実在だけを認め、人間もこの四元素から成り、死ぬとそれぞれの外界の元素に帰し、五官の能力は虚空に還元すると考えたという。よって、死後は霊魂も存在せず、輪廻も業も認めなかったため、祭祀や供養や布施の意義も認めなかった。
道元禅師は、この派の考えに対して、晩年に批判している。
上堂、仏祖の児孫、諸の阿笈摩教・諸の婆羅門法・祭祀法・路伽耶陀・逆路伽耶陀を学すること莫れ。祗管、頭燃を救って、須らく仏仏祖祖の拳頭・眼睛・拄杖?・払子・蒲団・禅板・祖師心・祖師語を学すべし。 『永平広録』巻5-380上堂
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