南部陽一郎_クォーク第2版 (ブルーバックス)

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南部陽一郎_クォーク第2版 (ブルーバックス)

目次

まえがき
旧版まえがき
（旧版）第11刷にあたって

1 素粒子とは
答えがあるかどうかわからない問い
何か不変に保たれるものがある
本当にあるのか？

2 クォークとレプトン
誰も見つけていない型破りの基本粒子：クォーク
重い粒子、軽い粒子、その中間
粒子の「大きさ」とは？
散乱実験でわかること

3 クォーク探し
陽子、中性子の構造
分数電荷の粒子を探す

4 加速器のいろいろ
強く打てば強く響く奥深い自然
加速器の原理
衝突型方式：カウンターパンチの底力
測定装置の問題
加速器の現在と未来

5 湯川理論の誕生
原子から原子核へ
湯川の中間子論
相対論的量子力学
中間子に至る発想

6 新粒子の出現
クーロン型と湯川型
パイオン
2メソン仮説からミューオンの発見へ
V粒子の劇的な登場
あらゆることを試みる

7 新粒子の規則と保存則
中野-西島-ゲルマンの法則
発想のカギ
強い相互作用とアイソスピンの保存
πNの3-3共鳴状態

8 対称性と保存則
対称性とは
パリティの非保存
CPの破れ
自然法則は時間反転に対して不変か

9 ハドロンの複合モデル
基本粒子への期待
フェルミとヤンの複合モデル
素粒子の世界での「素」と「複」
坂田モデル

10 クォークモデル
坂田モデルとの違い
クォークモデルにおけるバリオン
予言通りのΩ-粒子の発見

11 クォークモデルの進化
クォーク複合系モデル
原子核とのアナロジー
クォークは色と香りで区別する
9個のクォークによる模型
色のあるハドロンはないのか
クォーク、整数荷電の可能性を追う
意外な事件J／ψ

12 チャームとそれに続くもの
自然の奥深さを示すJ／ψ
J／ψ粒子の正体
クォークモデルを完備させた第4番目のクォーク、c
またしても自然は人知を出し抜いた
レプトンもクォークも6種類

13 ひも付きのクォーク
1つのパラドックス
ハドロンのひもモデル
ひもとは何か

14 パートンとは
ハドロンは軟らかい
無限小の点粒子
ファインマンのパートンモデル
クォークモデルとの比較

15 朝永・シュウィンガー・ファインマンのくりこみ理論
新しい現象を追うのに忙しい素粒子物理
量子電磁力学
無限大の自己エネルギー
あきらめの効用：くりこみ理論

16 QCD―色の量子力学
メソン論から色力学へ
ゲージ場とは
色力学
クォークをひっつける糊：グルーオン
漸近的自由性
ウィルソンの格子理論とくりこみの新しい解釈

17 対称性の自然破綻
対称性とは何か
対称性の自発的な破れ
自発的な破れのなごり：NG波
超伝導も対称性の破れ
クォークの質量の由来：NJLモデル

18 弱い相互作用の傾いた骨組
神の手抜き？
弱い相互作用とは
弱い相互作用の秩序性
チャーム・クォークがあるはず

19 ワインバーグ-サラムの電弱統一理論
湯川メソンを超えて
Wボソン
電磁力と弱い力の統一へ
超伝導現象との対比

20 素粒子の標準模型Ⅰ―素粒子物理の現状のまとめ

21 素粒子物理の標準模型Ⅱ―フェルミオンの質量

22 統一場の理論
とてつもないエネルギー・・・でもナンセンスとは言い切れない

23 大統一のプログラム
最後の問い
ジョージャイ-グラショウのSU（5）大統一理論
大統一理論の予言

24 素粒子物理学のゆくえ
素粒子論と宇宙論との融合
ポスト・モダン的物理学

用語解説

さくいん　巻末

失敗の研究