Wings of Duty 攻略Wiki

戦間期、単発戦闘機の黎明期だったことも手伝って各国は「エンジン2倍＝速度も２倍」と考え双発戦闘機を熱心に研究した。Bf 110はそんな「万能戦闘機」を目指して作られた１機であった。当初の要求は簡潔にいえば
「爆弾倉をつける」
「旋回銃塔（B17とかの上についてるような砲台。）つける」
「３人乗り」
という軽爆撃機のようなものであった。ライバル企業のフォッケウルフやヘンシェルはこの要求を守った機体を作り上げたが、メッサーシュミットはこれを無視した。
２人乗りの、爆弾倉も旋回銃塔も無いBf 110だったが、「最小の機体に最強のエンジン」というBf 109と同じコンセプトを取り入れたことで”3社の中では”戦闘機として有用だった。メッサーシュミット社の政治的縁故も手伝い、Bf110として正式採用された。初期はエンジンが足りない等ごたつきもあったもののBf110は駆逐航空隊に編成された。ちなみにゲーリングはこの機体をいたく気に入り、優秀な候補生を積極的に回すなどしていたとか。

そんなこんなで戦場へ飛び立ったBf110であったが、ポーランド戦や西方戦役では高高度からの一撃離脱や持ち前の重武装による対地攻撃で目覚ましい戦果をあげ、ゲーリングは「対英戦ではBf110が先鋒を担うだろう」と大喜びした。（ちなみにこの頃までの損失はBf109のほうが大きかったという。）

しかしいざイギリス空軍と矛先を交えると、スピットファイアやホーカーハリケーンに苦戦するようになる。単発戦闘機は恐竜的進化を遂げていたのであった。そして護衛機のはずのBf110の損害は日に日に増え、「護衛機に護衛機が必要」とまで皮肉られるようになる。（Bf110の名誉のためにいうが、他の双発戦闘機も大体同じような大損失を喰らうのである意味行きつく先であった上、これらの損害は”爆撃機護衛中が”多く、途中からゲーリングが「”すべての戦闘機は”爆撃機に寄り添え」と言ったことも手伝い、高度有利が取りづらかったのも大きい。実際、高高度から襲ってくる本機はかなり脅威だったという話もある。）

その後は制空戦闘機としての運用はあきらめて、汎用性や双発ならではの搭載量で爆撃機狩りや戦闘爆撃機、夜間戦闘機として最後まで戦い抜いた。