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芳乃 | | ついに最後のちゃれんじと相成りましてー。 わたくしたちは、すたじおの外へとやってまいりましたー。 |
芳乃 | | みなさま、あちらをご覧くださいませー。 あれが、わたくしのちゃれんじでございますー。 |
奈緒 | | なんだあれ……!? でっかいトランポリンか……? |
まゆ | | ただのトランポリンにしては、 重々しい雰囲気ですけど……。 |
あかり | | 思いっきり跳んだら、 どっかいっちゃうんじゃないですか!? |
芳乃 | | ほほー。ご心配いりませぬー。 紐で強く体を固定しますゆえー。 |
卯月 | | 紐で体を……? どうなっちゃうんですか、私たち……!? |
芳乃 | | 最後のちゃれんじは、 『逆ばんじーちゃれんじ』でございますー。 |
芳乃 | | 伸び縮みをする紐に体をくくりつけー、 合図とともに、思いきり空中に向かって、 引き上げていただきますー。 |
芳乃 | | ひとときだけ、この身の重さを忘れー。 高く高くー、お天道様に向かって跳びあがるのですー。 |
あかり | | 跳びあがるだけ……ですか? |
芳乃 | | いえー。その後は、紐が伸びたり縮んだりー、 とらんぽりんで跳ねあがったりとー。 束の間の、自由気ままな空中飛行となりましょうー。 |
芳乃 | | おそらく、日常ではとても味わうことのできぬ、 刺激的な時間が待っておりましてー。 とっておきの、どきどき体験になるかとー。 |
奈緒 | | はは……なんかおかしいよな。 心臓もバクバクで、気ぃ抜くと体も震えそうなのにさ、 すっごくワクワクしてる自分がいるんだ。 |
あかり | | 普段できないことばっかで、 新鮮な驚きばっかでしたからね。 なんだか、味を占めつつあります! |
まゆ | | すっかりドキドキ中毒ですねぇ、まゆたちも。 |
卯月 | | 泣いても笑っても、 これが最後のチャレンジです。 このドキドキ、めいっぱい楽しみましょう! |
所長 | | 心の準備はできたようだな。 では、トップバッターは……。 |
芳乃 | | わたくしから、行かせてくださいませー。 みなの手本となるような、 跳びっぷりをご覧にいれましょうー。 |
所長 | | さあ、みんなでカウントダウン、いくぞ! |
まゆ | | 3……! |
あかり | | 2……! |
卯月 | | 1……! |
奈緒 | | ゴーッ! |
芳乃 | | ほ、わーーーーーーっ。 |
奈緒 | | うわーっ!すっごい勢いで跳んでいった……! |
あかり | | わっ、トランポリンと空中で 行ったり来たりしてる!怖すぎるんご……! |
まゆ | | 芳乃ちゃーん!聞こえてますかー……! |
芳乃 | | ほわーーー……!ふあーーー……! |
卯月 | | さすがにここからの声は、聞こえないみたいですね…… あっ、ええっ、大回転した!? |
奈緒 | | さっすが、肝が据わってんなぁ! |
芳乃 | | まるで新しく生まれ変わったようでございますー。 まだまだこの世には、わたくしが知らぬ感動が、 山ほどあるのでしょうー。それが、なんと嬉しきことかー。 |
芳乃 | | ……ふふー。 しかと、新しい世界が見えましてー。そなたー。 |
あかり | | んごぉおおおおおお! |
奈緒 | | いいぞ、あかりーっ! |
芳乃 | | ぶおー。 ぶおおおおおおー。 |
所長 | | というわけで、だ。 芳乃の逆バンジーチャレンジでも、 みんな、恋のようなドキドキをバッチリ味わえたってことで。 |
芳乃 | | 検証、完了でございますー。 |
所長 | | さて。これにて『ドキドキ☆吊り橋効果チャレンジ』は終了だ。 ここまで、さまざまな体験をしてもらったけど、どうだろう。 恋は、感じられたかな? |
奈緒 | | やー、ほんとよくやりきったよな、あたしたち! |
卯月 | | ドキドキにもいろんな種類があるんだって知って…… どれも楽しくて、大切な経験になりました! |
まゆ | | 企画でもなければ、 できないことばかりでしたからね。 |
まゆ | | 優しく甘いばかりが、恋じゃない…… 真っ逆さまに落ちていくような、スリルに満ちた『恋』、 味わえたと思います♪ |
あかり | | 私も、おなじ過酷さに立ち向かう仲間として、 なんかこう……合致する感じはわかりました! 恋っていうか、同志っていうか! |
奈緒 | | そうだな。 みんなが同じように前向きだったから心強かったし、 恐怖をはねのけて、ひたすらゴールを目指せた気がするよ。 |
芳乃 | | 刺激がある人生とは、かくも素晴らしくー。 この特別な企画に参加できたこと、 とても嬉しく思いますー。 |
所長 | | ああ、ワタシもだ。 弱音を吐かず、人にしがみつかず、自分の足で進みつづける。 そんなアイドルの姿は見事なものだった。 |
所長 | | しかぁし!もうひとつ、覚えておいてほしい。 恋とは、愛とは、人生とは、 かくもドキドキに満ちた、大変なものだ。だからこそ…… |
所長 | | キミたちの新曲のように、 パジャマパーティーの話題にでもしながら、 軽やかに、ほがらかに、臆することなく楽しむといい。 |
所長 | | そのスパイスが、 タイクツな人生に彩りを与えてくれるだろう。 そうであったなら、ワタシは嬉しい。 |
あかり | | ……あの〜実は私、 チャレンジするたびに、 思ってたことがあるんですけど! |
卯月 | | ん?なんですか? |
あかり | | 緊張や不安、怖さ、でも楽しみな感じとか…… この先、どんな世界が広がってるんだろうっていう、期待とか。 |
あかり | | そういういろんなものが、めいっぱい、 ごちゃまぜに入り混じったドキドキって、 なーんか、どこかで覚えがあるなあって! |
奈緒 | | うん。それは……アレだろ? |
まゆ | | アレですねぇ。 |
芳乃 | | あれでしてー。 |
卯月 | | アレですね! |
あかり | | えっ、みんなも思ってました!? LIVEみたいだって!本当に!? |
奈緒 | | あはは、思ってた思ってた! あかりとおんなじこと、思ってたよ! |
あかり | | なんだー! 私だけの大発見かと思ってたのに! |
卯月 | | ふふ……『恋』と聞いて、やっぱり思い浮かべるのは、 ファンのみんなのことですからね♪ |
まゆ | | LIVEだったり、イベントだったり…… ファンのみなさんと過ごす時間は、 まるで恋をしているみたいです。 |
芳乃 | | 恋する胸の高鳴りー、 わたくしたちは、とうに知っていたのでしてー。 そして、ふぁんのみなさまも、きっとー。 |
奈緒 | | そうだな。きっと、同じ気持ちだ。 てか、そうじゃないと困る! あー、早くLIVEやりたくなってきた! |
芳乃 | | ふふ。参りましょうー。 恋の歌を届けるため、たくさんの歓びが集う、 わたくしたちのすてーじへと。 |
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