衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ』(MF文庫J)について考察する為のWikiです。

2年生編から登場した新1年生で、宝泉?と同じDクラスの女子生徒。
学籍番号S01T004839、誕生日は6月12日。左利き*1
胸は佐藤曰く「1年生とは思えない」「どう見ても立派」。*2
自称・松雄栄一郎の幼馴染。*3
栄一郎の仇を取りたい気持ちと自身の正義との間で葛藤が起き、言動がしばしば矛盾している一方、コールドリーディングに優れた綾小路清隆にすら「どことなく一之瀬を彷彿とさせる真っ直ぐな性格の持ち主」といった印象を持たれる*4など高い擬態能力を持つ。
無人島サバイバルでの決闘以前から綾小路の退学を防ごうとしていた可能性がある。
栄一郎人格のときは一人称が「ボク」になる。

登場場面(過去)

幼稚園から中学校卒業まで1つ年上の栄一郎と勉強も遊びも習い事もずっと一緒であった。
その後、松雄栄一郎の父綾小路篤臣の意思に逆らい黙って綾小路清隆を高度育成高等学校に進学させたことで篤臣の怒りを買ったため、栄一郎の高校進学に圧力をかけられて進学を断念することになり、栄一郎の父が焼身自殺をすることになった。
(ただし清隆の進学について実際は篤臣の意向に沿っており、保護者の同意がないまま入学できていることから篤臣と示し合わせた作り話の可能性がある)

登場場面(1年生編)

3学期

高度育成高等学校とは別の学校に入学願書を提出した。

栄一郎がアルバイトで生計を立て始めたため会える時間が減ってしまったが2月14日の夕方、栄一郎のアパートを訪れた際に首を括った栄一郎を発見した。

その後、栄一郎の人生がねじ曲がってしまったのは清隆がホワイトルームと呼ばれる施設から逃げたことが全ての原因だと月城に吹聴された。栄一郎への謝罪を要求するために篤臣と会わせてもらうことを交換条件に綾小路を退学にする任務を引き受け、高度育成高等学校への進学を決めた。*5

(ただし、未成年の栄一郎がアパートで生活していることがやや不自然であり、篤臣ではなく清隆の方を恨む理由がないため、七瀬による作り話である可能性がある。また、2年生編3巻「七瀬翼の独白」はこのシーンの事だと思われるが、栄一郎の事であると明言されていない)

月城に高度育成高等学校の入学手配をしてもらった。

登場場面(2年生編)

4月時点のOAAは以下の通り。
 総合力   学力  身体能力機転思考力社会貢献性
B(72)B(74)B+(78)B(71)C+(59)
八神によれば南雲月城理事代理が各クラス2名の代表者に試験の説明をした場に、Dクラスの代表として宝泉とともに参加した。

この後、どこかのタイミングで天沢・宝泉と綾小路を退学させるための協力関係を結んだ。
(本人の説明では宝泉に従って参加したことになっているが、天沢に対して対等だと話している*6ため積極的に交渉を行ったと思われる)
4月13日(火)の昼休み終盤、宝泉とともに2年生のフロアに現れ、立ちふさがった堀北のOAAを検索し、携帯画面を宝泉に示した。
(この時、綾小路に真っ先に目線を向けて視線が合ったことから怪しまれた)
そして、宝泉と対等な立場を取ろうとする堀北に対して、1年が優位な立場であることを主張する宝泉を援護した。
その後、龍園たちと宝泉が乱闘になりかけた際、監視カメラを気にする上級生を見て、綾小路退学特別試験の周知を辞さない覚悟で宝泉を制止した。

その日のうちに坂柳クラスと龍園クラスからパートナー結成の誘いを受けたが、保留にした。

4月14日(水)の朝、綾小路に声をかけ雑談をする中でパートナーを保留にしている理由を尋ねられたが回答を拒否した。
その後、堀北クラスと宝泉クラスの協力体制を提案され、宝泉クラスの内部事情を説明するとともに、暴力に対して肯定派か否定派かを綾小路に尋ねた。最後に連絡先を交換し、宝泉クラスと堀北クラスの協力について話し合う場のセッティングを提案して別れた。

4月15日(木)の午後、同クラスの梶原が昼休みに堀北から声をかけられていた報告を受けた。
その日の放課後、図書館で堀北・綾小路から宝泉クラスの方針を尋ねられたが、情報共有を断った。
その後、宝泉の方針に逆らって学力に不安のある生徒をカバーし合う形での協力契約を結ぶ提案を受けたが、クラスの大半が宝泉の方針に従っていることを理由にそれも断り、堀北からの提案を宝泉に電話で伝え、翌日改めて話し合うことを約束した。
この時、「ボク」という一人称を使い、直後「私」に改めていた。
(栄一郎モードになる理由がないため、後々、綾小路に栄一郎モードを信用させるための演技であった可能性がある)

4月16日(金)、堀北・綾小路と約束した16時半から30分ほど遅れて現れ、宝泉を連れてくるのに失敗したことを謝罪するとともに、クラスメイトの多くが宝泉のやり方に賛同していないことを告げて、自分がリーダーとして反旗を翻すという前日と真逆の説明・提案をしたが、堀北に断られたため、改めて日曜に宝泉を連れてくる約束をした。
話し合い終了後、綾小路に対して「私は綾小路先輩が邪悪で薄汚い人ではないのか」と人間性を疑っていることを告げた。火曜日の騒動で1年生のペナルティは最大で24万プライベートポイントだと発言した理由を綾小路に尋ねられたため、1年の初期クラスポイントが800clであることを伝えると、綾小路からプロテクトポイントの存在を教えられた。
(この時、何かを思いついたような顔を一瞬見せたが、詳細は不明)

4月18日(日)の21時、カラオケで待っていた堀北・綾小路・須藤のところに宝泉を連れて現れた。
その後、『対等』を主張してクラス単位での協力関係を主張する堀北とその担保を求める宝泉のやり取りにおいて堀北の援護をし、事前に聞いていたプロテクトポイントの存在を根拠に、担保を求めないことが信頼関係という面で長期的にメリットがあることを説いた。
(1年時に一之瀬クラスからの借りを返さないまま同盟を打ち切ったことを踏まえると、堀北は裏切りが前提だったと思われる)
  • 裏切った場合、宝泉が悪評を吹聴する可能性が高く、メリットがないと思われる

その後、1年寮の裏手で宝泉が堀北・須藤に対して暴力行為を行った際、新入生の方が今の学校の状況を理解していることを告げるなど宝泉の計画に背かない範囲で必要な情報を提供した。宝泉がナイフを持ち出して綾小路を刺すと脅しをかけた途端に、宝泉の自傷狙いを知っているにも関わらず綾小路との間に割って入り、宝泉の一連の行動のほぼ全てを種明かし*7した。
(おそらく経緯が露呈する前に自分が善性の人間であるという信用を得ようとした行動であったと思われる)
  • 宝泉の計画に加担して綾小路の退学を狙うという一連の行動が、七瀬自身の信念*8と矛盾することによる葛藤だと考えられる

最終的に、宝泉の計画が失敗し、両クラスの協力関係が結ばれ宝泉が立ち去った後、自分があらかじめ宝泉の計画を全て知っていたことと、全クラスに注意を向けてもらうためという建前で綾小路退学特別試験について概要だけを述べて、「ボクには……綾小路先輩がこの学校に相応しい人だと思えなかったからです」と綾小路に憎悪のような感情を向けて立ち去った。
(実際には綾小路をホワイトルーム生から守ろうとしている立場であることから、これも演技と思われる)
  • 綾小路を守ることは自身の正義に沿った行為だが、綾小路の行動が栄一郎の不運に大きく関与してることも事実であるため、七瀬の中で心の整理が付いていないゆえの本心の発露とも考えられる

4月19日(月)、堀北と対等な協力関係を結び残った宝泉クラス生徒と堀北クラスの生徒にペアを結ばせた、七瀬自身は高円寺とパートナーを組んだ。

この試験で宝泉クラスは4位でありクラスポイントを得られなかった。*9

後日、綾小路と1度すれ違ったが会話すらなかった。
5月末に行われた特別試験で宝泉クラスは3位を獲ったが、1位2位とは肉薄した戦いであったため、クラスポイントの差はわずかであった。

試験が終わった後の6月中旬、青空を眺めていた綾小路に話しかけるが綾小路退学特別試験の他クラス参加者に対しての説明を避けた。
代わりに第2回特別試験の結果と宝泉の様子について伝え「悔いのない学校生活を送るよう」という言葉を残した。
(全クラスに注意を向けてもらいたいために話したはずであるが、肝心な部分の説明を避けているためこれも擬態の一環と思われる)
試験前
7月2日(金)、ケヤキモールのカフェで小グループに誘う宝泉と報酬を求める天沢の会話に遅れて参加し、天沢との立場が対等であることを主張。
その後、自分についてこれるのかと挑発をする天沢に試してみるよう挑発を返し、天沢からの不意打ちのビンタに対し腕を掴み取って止めた。
最終的に天沢から綾小路退学の賞金を全て寄越せという要求を呑もうとした宝泉を止めようとしたが、押し切られ、この3人で小グループを結成した。

7月19日(月)、サン・ヴィーナス号の停泊する港に向かうための大型バスが校内に入ってくるのを月城とともに見下ろしながら、分析の時間を終えて綾小路を退学させるよう指示を受け、「元のあるべき場所に帰りましょう」という言葉を贈られた。
(実際には七瀬も月城も綾小路を退学させるつもりがないことが示唆されているため、お互いそれを知らないが故のすれ違いか、あるいは同席していた誰かに見せるための演技だと思われる)
試験中
宝泉小グループは綾小路と同じテーブルに振り分けられた。

1日目の9時以降、D9から2年生・3年生に先立ってスタートしたが、宝泉と天沢が周辺を調べてくると単独行動を始めたため、D8で他のグループがどれだけいるかを確認していたところ、綾小路に追いつかれたため話しかけ、すぐに分かれ、その後11時までに指定エリアのD7に到達したが着順報酬はなし。
(宝泉・天沢も到達していたためこの時点で3点)
13時以降、D7ではなく課題に参加し1位を獲って5点を獲得したが指定エリアのD7には到達できなかった。
(宝泉・天沢は到達していたためこの時点で10点。この頃既に単独行動していたと思われる)
15時以降、指定エリアのD7に到達。
(宝泉・天沢も到達していたためこの時点で13点)
17時前、D7で綾小路と再遭遇し現状を説明し、別れた後、D7でキャンプを行ったと思われる。
晩に行われた小グループでの話し合いで、宝泉と天沢が単独で行動した方が良いと言い出し小グループがバラバラになった。
(ただしこの日の朝からずっと単独行動をとっており、小グループ結成を言い出したのが宝泉であること、9日目朝に七瀬が宝泉のところに戻ってきたときの会話からすると初日から単独行動を強硬に主張したのは宝泉ではなく七瀬の方であったと思われる)

2日目7時の指定エリアはE8で到達したかどうかは不明。
2日目9時の指定エリアはE6で到達したかどうかは不明。

2日目13時の指定エリアF7に到達。13時半頃に綾小路が休憩していた場所に現れて同行を申し出た。
その後、F9の課題『クイズ』に参加し『ジャンル・アニメ全般』の正答率は25%。クイズで敗退後、参加賞として水か食料を得た。
クイズに参加していた須藤小グループ(須藤・本堂)に思うことがあるのではないかと綾小路に尋ね、須藤グループについて聞き出した。
(この際、無人島が学校所有ではなく貸し切りだという月城から聞いた情報を漏らしている)

2日目15時の指定エリアで綾小路にタブレットを見せて同じテーブルであることを証明。
指定エリアはランダム指定で大きく外れたI7であったため、到達を断念し須藤達と晩に合流することを歓迎した。
(この時の関係は七瀬が加害者である宝泉の協力者、須藤が宝泉の被害者で七瀬は須藤に警戒されている立場である)
その後、G8の課題『数学問題』、G9の課題『英語問題』にエントリー失敗。

2日目17時半にG9の浜辺で須藤小グループと合流、H9でキャンプを開始。
キャンプ中、テントのメッシュ越しの会話で池の悩みを聞き出し、泣きながら池を励ました。
(この時、綾小路からは単なる演技や高ぶった勢いで泣いたとは思えなかったという印象を持たれている)

3日目7時の指定エリアはH7で山越えを避けて迂回。
途中のI8まで須藤小グループと同行し、その間池を気にしているが、綾小路からどこまで本気で池の事を考えているのか疑われた。
8時57分、到達できなかったため、J9まで移動し次の指定エリアを踏んでしまうことを避けてJ9に移動。(2連続スルー)

3日目9時の指定エリアはI8であったため砂浜を利用して一気に北上して指定エリアに到達。
途中のJ6で『ビーチフラッグス対決』の課題が設営されているのを発見していたため、引き返して綾小路の勧めで『女子ビーチフラッグス対決』に参加しビキニ水着を選んだ。
第1試合は3年生の富岡(身体能力C+)に反射神経の差を見せて圧勝。
第2試合も3年生相手に余裕を持って勝利。
第3試合は3年生の徳永(身体能力B+)に脚力の差を見せて勝利し、1位6点と参加賞の水500mlを獲得した。
(綾小路は七瀬の身体能力がA-出ないことを疑問視した)

3日目13時からの指定エリアはH5で、13時55分に到達。途中で綾小路が単独グループである理由を尋ね、中学時代に変わったと思う要素があったことを匂わせた。到達後は休憩し、課題に向かう綾小路を見送った。

3日目13時からの指定エリアはI4であったが、水の確保のためにH3の課題参加を提案するが断られる。
その後、綾小路に従ってH4の中央付近で課題『競争』を設営中の坂上に遭遇し2位報酬2点と水1.5リットルを獲得。
I4に到達し、須藤小グループと再度遭遇し、偶然であることを強調した。

4日目の4時57分以降、アラートの音を聞きつけて須藤たちを起こして捜索を開始したが、池を技術的に信用できないと主張して綾小路に先頭を進ませ、数メートル高い崖の下で小宮木下を発見、小宮から聴取を行っている最中、小宮が崖から突き落とされる直前の詳細な説明を始めたところで「ふくらはぎに衝撃が走ったんですね?」と先回りして、話を突き落とされた後に飛ばさせた。

池が篠原を探して崖の上に向かい、綾小路がそれを追ってから5分ほど経った頃、須藤に小宮・木下を任せ、自分の方を窺う視線を追って走り出したが追いつけず、最終的に特徴的な髪色と髪型を見たところで木の根に足を取られて追跡不能になった。
(この時目撃した相手は天沢であったとされているが、腕時計を壊している*10ため、天沢は事件が起こることを知っていて直前に破壊していたか、前日から壊れていて天沢分の点数が入っていなかったにも関わらず七瀬が黙っていたかだと思われる)

それから10分頃経った後、篠原を連れて迂回しながら降りてきた綾小路と合流し、篠原の供述を聞かされて、小宮が相手を認識していないことを疑問視し、綾小路なら犯人と同じことが出来るかという質問をした上で須藤・本堂・小宮・木下のところに戻った。

教師の到着を待っている間、椿小グループと遭遇した。
(椿が6日目時点で、七瀬が綾小路から許可を取って同行していることを知っているため、ここで密かに椿に情報共有したと思われる)
更に30分後に茶柱・坂上と医療関係者ら5人が到着し、天沢が小宮・木下に接近したものに含まれていないことを聞いた。
(七瀬が目撃した天沢が小宮・木下に接近したものに含まれていないため、天沢の時計が壊れていることに気付いているはずである)

4日目7時30分から指定エリアG3に向かうも、その後の指定エリアを無視して別の地点を目指すと言い出した綾小路に対し、天沢か宝泉が指定エリアを踏めば問題ないと述べて引き続き同行することを宣言した。
(天沢が腕時計の破損により指定エリアを踏めないことを知っているため、実際には宝泉1人に丸投げしている)

4日目9時からの指定エリアH4、13時からの指定エリアH6、15時からの指定エリアI7をスルーして、反時計回りでスタート地点に移動。
4日目晩はD4付近でキャンプを行ったと思われる。

5日目7時前から移動を開始し、D4からD5へと川沿いに進んでいる途中、5日目7時の指定エリアはI8が発表された後、龍園小グループ(龍園・葛城)に遭遇。(指定エリアはスルー)
その後、南下の予定を変更してC5の山頂の課題『綱引き』に参加し不戦勝。(15点)
この時、高円寺と遭遇したが初対面を装って綾小路に人柄を尋ねた。
(パートナー筆記試験で七瀬自身から申し込んでペアを組んでいるため初対面ではない)

その後2時間ほどかけてスタート地点のD9に移動して先着していた高円寺に驚きつつも、課題『オープンウォータースイミング』に参加し3位を獲得した。(5日目9時の指定エリアはH9なのでスルー)

5日目13時からの指定エリアがB6(ランダム指定)であったため、D9の浜辺・D8の浜辺・C8の浜辺と移動してC8・B8と森を抜け、B8の浜辺・B7の浜辺・B6の浜辺と極力走りやすい地形を選んで到達した。この時、七瀬のペースはだんだんと遅くなっていた。
5日目15時からの指定エリアB5に到達し、その場で休憩したままこの日の試験を終えた。
5日目17時以降、周辺探索をしている最中で浜口小グループ(浜口安藤南方)に遭遇し、食事を分けてもらい、そこでキャンプを行った。
この時、綾小路と一之瀬の恋愛が話題に上がった際、興味津々な瞳を向け、綾小路の変化について質問した。

6日目7時の指定エリアはB6に到着。
6日目9時の指定エリアはA5に到着。
6日目13時の指定エリアはC3(ランダム指定)は崖登りを含む最短ルートの険しい山越えに付いて行くことを選択。綾小路に手を引きあげられながらC3に到達した。
6日目15時の指定エリアは不明であるが、おそらく七瀬の体力不調のためスルーした。*11
6日目17時以降C3近辺でキャンプ

7日目朝にいつもと異なり6時50分になっても姿を見せなかった。
(誰かとやりとりしていた可能性がある)
7日目7時の指定エリアはC3だが、移動を始めた際もぼーっとした様子で立ち尽くしていた。
7日目7時半頃にC3に到達し、1時間半の休憩。
7日目9時の指定エリアはE2(ランダム指定)のため、1人でも山越えにチャレンジすることを主張して綾小路をD3に誘った。
山越えでは荷物を綾小路に預け山を登り、D3北部に来た時点で「ホワイトルーム」について言及し、月城の指示で綾小路を退学させるつもりであったなどの情報をバラまいた上で、戦闘を仕掛け、一人称を意図的に「ボク」に変えて松雄栄一郎をシミュレーションした人格を見せたが、実力に雲泥の差があったため敗北を認めた。入学までの経緯を語り始め、綾小路に謝罪した上で退学しようとする意志を見せ、綾小路から手を貸してもらいたいという言葉を引き出した。

その後、雨脚が強くなる中でバックパックやタブレットを持たず太い木の棒を握った天沢が現れたため、綾小路を庇い、天沢を信用できない、危険な存在だと言い放ち、小宮小グループの時に天沢を目撃していたことを語って天沢を犯人としてほぼ確信していると告発したが、綾小路から断定することは出来ないと否定された。
天沢が綾小路に近づこうとした際、即座に天沢の腕を掴んだため、天沢から「いつの間にナイトになったの?」と批判され、綾小路との話はホワイトルームに関係するため聞かせられないと言われ、綾小路からも手を放すよう言われたため、2人から距離を取った。

天沢が去った後綾小路に駆け寄って綾小路とともに天沢の足跡や木の棒を基に小宮小グループ襲撃犯の検討を行い、天沢より僅かに大きいと思われる足跡*12を発見したため、GPSサーチを使うことを提案するが断られた。

7日目13時からの試験は中止になったためテントを張った後、GPSサーチを使用した後、結果を見ないまま綾小路のテントに入り天沢が小宮木下の事件での共犯説を挙げ、綾小路が6日目にGPSサーチを使用して得た天沢の動きを確認した。
この際、七瀬からいい匂いがしている『仕組み』を綾小路は不思議に思っているが伏線かどうかは不明。

8日目の朝、綾小路から天沢が基本的に指定エリアには足を運んでいるかどうかを尋ねられ、得点の増え方からしてもまず間違いないと答え、天沢によるGPSサーチの利用についても否定した。
(ただし天沢は4日目に腕時計を壊してスタート地点に戻る必要があり、5日目午後まで指定エリアに到達できないため明らかに嘘である。綾小路が気付かなかった理由は不明)

8日目7時の指定エリアE3に到達し、天沢や宝泉に合流することを理由に綾小路の元から離れ、前日のGPSサーチの結果を確認し櫛田倉地の名前を確認した。
(信用できない存在と言い張った天沢の元に戻ることにした理由、明らかに天沢のGPSが壊れて合流できないこのタイミングで分離を言い出したことを綾小路が追及しなかった理由は不明)
  • 宝泉・天沢と同じグループであるため、試験を続行する点で天沢たちと合流することにはメリットがあり、不自然だとは言えない七瀬の行動を追及する必要性はあまりない

8日目9時の指定エリアはE6だが到達の有無は不明。
8日目13時の指定エリアは不明で到達の有無も不明。
8日目15時の指定エリアはF8だが到達の有無は不明。

9日目7時の指定エリアは不明で到達の有無は不明。
9日目8時過ぎに宝泉が休んでいるテントに到達し、何しに来たという質問に対して自分たちはグループだと回答しているが、宝泉から「お前がそれを言うかよ」と皮肉を言われ、警戒された。更に指定エリアを踏んでペナルティを防ぐよう指示されるが断っている。

その後、Cクラスの片桐がトランシーバーを持ってきて宝泉と宇都宮の間で会話が始まった際にはタブレットで宝泉を補佐し、宝泉の会話相手が椿に変わった際には七瀬は味方ということでいいのか?と言及され、最後に宝泉が協力を決めた際には自分も椿から詳細な情報が出てくるまで宝泉の傍にいることを宣言した。

9日目9時の指定エリアは不明で到達の有無は不明。
9日目13時の指定エリアはH9だが到達の有無は不明。
9日目15時の指定エリアはD5だが到達の有無は不明。

10日目7時の指定エリアはE4だが到達の有無は不明。
10日目9時の指定エリアはF4だが到達の有無は不明。
10日目13時の指定エリアはB9だが到達の有無は不明。
10日目15時の指定エリアはC9だが到達の有無は不明。

11日目7時の指定エリアはC8だが到達の有無は不明。
11日目9時の指定エリアはH9だが到達の有無は不明。
11日目13時の指定エリアはI9だが到達の有無は不明。
11日目15時の指定エリアはJ10だが到達の有無は不明であるが、この日の夕方、宝泉と行動を共にしており綾小路を遠くから見かけているため到達していたと思われる。
11日目晩はI9でキャンプをしており、深夜に綾小路のテントに参上し「12日目に1年生で大掛かりな仕掛けを打つ」という情報を伝え、綾小路から宝泉小グループの1員としてやるべきことをやった方がいいと言われて立ち去った。
この際、トランシーバーで会話していた相手として「椿がメインであった」と最初メインで会話をしていた宇都宮を除外して答えている。

12日目7時の指定エリアはH10だが到達の有無は不明。
12日目9時の指定エリアは不明で到達の有無は不明。
12日目13時の指定エリアはD4だが到達の有無は不明。
12日目15時の指定エリアはD2だが到達の有無は不明。

13日目朝から綾小路包囲網が開始されるが、七瀬が宝泉と行動を共にしていたかは不明。
13日目7時の指定エリアはC3だが到達の有無は不明。
C3付近で宝泉が待機していたため、宝泉は到達していると思われる。
13日目9時の指定エリアはD2だが到達の有無は不明。
宝泉がC3付近で龍園と戦闘に入りリタイアした後、宇都宮からのトランシーバー通信を受けて、鬼頭と坂柳に椿が指揮官だと誤解させたことの報告を受け、椿の計画が宇都宮の望み通り失敗したことを報告し、椿の綾小路包囲網を最初から成功するはずのない陳腐な戦略だったと評した。*13

13日目13時の指定エリアはF3だが到達の有無は不明。
13日目15時の指定エリアはG3だが到達の有無は不明。

14日目の指定エリアは不明。

夏休み

試験が終了してから倉地の尾行を始め、小宮から事情を聞いた龍園の指示を受けた龍園クラス生徒から見張られていた。
ただし、七瀬はホワイトルーム生である天沢の視線にすら気付くほど敏感であるため、尾行されていることに気付いていたと思われる。

8月4日、試験結果の発表を見に来た綾小路と石崎に挨拶をした。
8月5日、プール更衣室前の通路で綾小路に話しかけ「報告すべきことがある」と語るが小橋に話しかけられて立ち去る。
(この時尾行者がいなかった可能性がある)
8月6日、デッキで食事中に綾小路に話しかけられ、昨日の案件は自己解決したと語って食事を再開した。
(中泉鈴木が張り付いていたため話が出来なかったと思われる)
8月7日、プライベートプール更衣室前の通路で三宅啓誠ともにいる綾小路に話しかけ「たまたま通りかかった」と主張して立ち去った。
(この時も中泉と鈴木が尾行していた)
8月8日、船上宝探しに参加していた綾小路に話しかけ、横にいた佐藤と「心の成長」の話をした。
(この時も中泉が尾行していた)

倉地を見張っている最中西野に足止めをされ、龍園から倉地を終日付け回していたことを指摘され、動揺を見せ、後をつけられていることに気付かなかったことを述べ、その後龍園と交渉して倉地から情報を引き出す役割を得た。

倉地から宇都宮が無人島サバイバル開始前に綾小路襲撃を指示したという証言を引き出したが、龍園には交換条件としてもう一人の目撃者(天沢)を差し出すことによって、その事実を隠し自分が追求することを認めさせた。

その後、宇都宮を追求したかどうかは不明だが、無人島サバイバルで宇都宮を連絡を取っていたことからそもそも握りつぶしている可能性がある。
また、龍園が天沢から手がかりを得たのかどうか、綾小路から八神の情報を聞くまで目星がついていなかったにも関わらず七瀬や倉地から宇都宮の事を聞き出さなかった理由は不明。
体育祭当日、天沢と組んで女子バレーボールに参加。
1回戦では攻めも守りも頭一つ抜けた動きで敵味方を圧倒し、試合の主導権を握り、最後にスパイクを決めて試合を終了させた。
15時40分からの決勝では堀北たちのチーム(堀北伊吹櫛田姫野福山六角)と対戦し、アタッカーとしてスパイクを打っていたが最終的に時間切れで2位になった。
この時、バレーに詳しくないと言いつつもドシャットという用語を使用していた。
龍園が綾小路から小宮木下襲撃の容疑者として八神の名を聞く。
この時、龍園が飛びついていることから七瀬から知らされたもう一人の目撃者天沢からは情報を得られていなかったと思われるが、3か月間も七瀬が龍園の追及をどうかわしたかは不明。

11月13日(土)、八神が退学になったがその時「あるべき場所」に帰るという七瀬が月城に言われたのと同じ発言をしている。

その後、綾小路に天沢が休んでいることを報告していた。

2学期後半

11月下旬、八神が退学してから精神的な問題で休んでいた天沢が復帰してきたため不信感を抱き、放課後、天沢に声をかけて付いて回ったが、天沢はケヤキモール近くのベンチに綾小路を呼び出しており、ベンチ前で綾小路と会うことを告げられたため、ちょっと驚いたような表情を浮かべた。

その後、アポなしで参上したことを綾小路に詫び、退学の覚悟を述べた天沢に対して、好戦的な天沢には似つかわしくない言葉だと煽り、綾小路の質問に乗って八神の人柄を尋ねた。

天沢が去った後、綾小路に天沢への警戒を促したが、綾小路から修学旅行の話を振られてもホワイトルームの人間に誘拐されることへの警戒などは告げず、北海道土産についてのみ触れていたため、綾小路をサポートする役割のナイトであったのではないかという疑いを向けられた。
この時、綾小路は七瀬翼にはまだ何かがあるという予感を持っていた。

12月8日(水)、新生徒会長に内定していた堀北と綾小路・天沢が宝泉クラスを訪ねてきた際に応対し、生徒会役員に立候補し書記として認められた。
12月9日(木)、堀北たちより先に生徒会室に集まり、並んで待機していた櫛田と盛り上がっていた。

12月22日(水)の放課後、万引き冤罪事件の話し合いが行われる際、生徒会室の前で櫛田・天沢・阿賀とともに待機しており、記録用のノートを買って持参していた。
(この時、綾小路は堀北以外の生徒会役員を想定しておらず、別の人物*14が思い描く展開が混ぜられているようだと推察した)
その後の話し合いでは、書記として議事録を取りつつも時折話の展開に口をはさんでいた。
(最終的に内々で収めることになったが、この議事録が廃棄されたかどうかは不明)

冬休み

12月25日(土)、宝泉に一之瀬が撮影会をやっている場に呼び出され、現場で綾小路と一之瀬に話しかけ、写真を撮る際にその場にいた宝泉を誘って一之瀬との写真を撮った。
その後、綾小路に対して宝泉が一之瀬を気に入っており、撮影したいがために自分を呼び出したことをバラした。

その他

疑問点

  • 本当に松雄栄一郎は死んでいるのか?
  • 七瀬翼の独白は栄一郎の死体を見た時のことを指しているのか?
    • 長く大きな影(栄一郎の影)が大時計の振り子のように微かに左右に揺れていたのを見ているなら死んで動かなくなった後の発見者ではなく、首吊りを見ていた犯人ではないか?
  • 本当に松雄栄一郎の幼馴染なのか?
  • 月城から言われた「あるべき場所」とは何を指しているのか?
    • 八神が退学時に同じ言葉を発しているが同じ意味か?
  • D3で綾小路を襲撃する計画は無人島サバイバル前から決まっていたのか?
    • 八神が開始前から予見して動いているが、その場合指定エリアなども全て知った上で動いていたことになる
      • D3という具体的な場所ではなく、7日目に山岳地帯で綾小路を襲撃する計画だった可能性
    • あるいは何らかの手段で連絡を取りながらやり取りしていたか?
  • 天沢の視線にすら気付いた七瀬が本当に中泉や鈴木の尾行に気付いていなかったのか?
    • 天沢の視線は七瀬に気づかれることを厭わない挑発*15の意味合いが強いので、尾行を目的とした中泉たちとは事情が異なるのでは?
  • 宇都宮への追及はどうなったのか?
  • 天沢から有力な情報を得られなかった龍園からの追及をどうかわしたのか?
  • 綾小路が予感した「七瀬にはまだ何かある」の真相とは?

考察

タグ

このページへのコメント

一日遅れだけど誕生日おめでとう

4
Posted by 名無し(ID:XN7jrw1AYw) 2024年06月13日(木) 09:41:24 返信

翼という名前は、イカロスの翼を連想させる。
太陽の熱で蝋が融けることで、イカロスから翼が離れてイカロスは墜落死するんだけど、綾小路と七瀬の関係に介入するような太陽的ポジションの人物が出てくるんじゃないか。

1
Posted by 名無し(ID:kO4yauYBaw) 2024年03月21日(木) 23:19:17 返信

アニメに登場したら、水瀬いのりさんや花澤香菜さんで決定する可能性もある

0
Posted by 名無し(ID:vOiq25j0zA) 2024年03月16日(土) 13:42:26 返信

アニメに登場したら声優は誰になるだろう?

個人的には市ノ瀬加那さんがいいなと思っている

1
Posted by 名無し(ID:vOiq25j0zA) 2024年03月07日(木) 13:10:27 返信

まとめるために一通り七瀬が出てくるシーン全部読み直したけど、読み返してみたら行動が発言や雰囲気と全然一致してないし、はっきり暗躍してて怖い…

宇都宮との会話見てると性格も全然違うし

5
Posted by 名無し(ID:2KroGoOCzQ) 2023年08月20日(日) 14:16:15 返信数(1) 返信

本心と建前の不一致は誰にでもあると思う

2
Posted by 名無し(ID:v5CFC/WJsg) 2023年10月13日(金) 07:05:24

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます