病態
冠動脈の動脈硬化病変のアテローム(粥種【じゃくしゅ】)が破綻することにより血管を閉塞し、その結果心筋が壊死し、心臓ポンプ機能が低下する。
心臓のポンプ機能低下による心不全やショック、急性期の致死的な不整脈の出現が致命的となりうる。

≪自覚症状≫
  • 繰り返し起こる(遷延【せんえん】)前胸部の痛み
  • しめつけ感
  • 呼吸困難
  • 左肩から頸部への鈍痛
  • 意識障害



診断
心電図、心臓超音波検査、血液生化学検査



治療
ADL(日常生活動作)がある程度保たれており、また、発病後短時間であれば、閉塞冠動脈の再疎通療法の適応もある。初期治療により残存する心機能を保たせ、慢性期のQOL(生活の質)低下を最小限に抑える。



介護上の注意
高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病のような高リスク疾患患者に対しては、特に発症を監視する必要がある。再発作を起こすと致死率が高くなるので、些細な変化にも留意する。慢性期(陳旧性心筋梗塞)では、心不全の管理や再発の管理を重視する。




どなたでも編集できます