病態
心筋梗塞、弁膜症、不整脈、高血圧症の心肥大などの原因により、心臓のポンプ機能が低下し、臓器が必要とする血液を十分に送り出せない状態。



症状
肺水腫やショック状態となるじゅう重篤なものから、労作時のみに息切れを感じる程度のものまで様々であり、呼吸困難、食欲不振、浮腫(むくみ)、尿量低下などが出現する。



診断
活動性の低下、見当識障害、認知症症状等として出現する。心予備機能が低下している状態で、感染、低栄養、貧血等から心不全が急性に増悪することもまれでないので注意する。



治療
運動制限、塩分制限、薬剤内服
重症や急性増悪時は、絶対安静や酸素吸入など。



介護上の留意点
夜間に急激に増悪し、呼吸困難(発作性夜間呼吸困難)に至ることがある。
心臓に基礎疾患がある患者の場合は浮腫(むくみ)、食欲低下などの前駆(前兆として現れる)症状に注意し、微候の早期発見に努める。
呼吸困難時および搬送時は仰臥位ではなく、起座位(体を起こして座った姿勢)にすることで自覚症状、血行動態の改善を図る。




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