最終更新:ID:CZpxRTnkOw 2017年07月16日(日) 12:47:43履歴
195 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/23(金) 01:59:59.74 0
『みやー』
『ねぇみやー』
『みやってば!』
『もも、うるさい』
『みやが構ってくれないからじゃん』
久々に二人一緒のおやすみ。
なのにみやはさっきからずっと携帯と睨めっこ。
『今メールしてんの。終わってからにしてよ』
『いつ終わんのそれ』
『わかんないけど』
間違ってる。
絶対間違ってる。
彼女であるももを放置してまで送らなきゃいけないメールな訳?
『ももー、後でにしてよ』
後ろから抱きつくと嫌な気はしないのか、雅の口調がさっきよりも柔らかいものに変わった。
『みやはももよりもそのメールが大事なの?』
『そうじゃないけどさー』
なかなかこっちを向いてくれない。
押してダメなら…
『ふーん。じゃあもういいよ』
196 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/23(金) 02:00:20.82 0
抱きついていた雅の身体から離れて距離を置く。
自分も携帯を弄り誰かにメール…してる振りだけしてみると、雅がこちらに振り返るのがわかった。
『怒ってるの?』
『ねぇももってば』
さっきのお返し。
ももを放置したみやが悪い。
大人気ない。自分でもそう思う。
だけど今更すぐに折れる気もしなかった。
『ごめんって』
『謝るくらいなら最初からしなきゃいいじゃん』
『悪かったって』
そろそろほんとに懲りたかな。
あんまり長引かせても今度はみやの機嫌が悪くなっちゃいそうだし。
『じゃあ、みやからキスしてくれたら許してあげる』
小さなため息をついて困ったように眉を下げる雅。
絶対めんどくさいって思ってる。
してくれるわけないよね。
『早く』
『え?』
『早く目閉じてよ』
言葉の意味を理解できないでいると、雅の手が桃子の目を覆った。
直後に感じる唇への柔らかい感触。
『これで許してくれる?』
手が離されると、困り顔のまま真っ直ぐ見つめてくる雅が見えた。
さっきまでのイライラが嘘みたいに消えていく。
ぎゅっと抱きしめると、桃子の背中に回される雅の手。
『仕方ないなー』
『したら許してくれるって、ももが言ったんじゃんよ』
『ほんとにしてくれるって思わなかったけどね』
『ももが思ってるより、うちもものこと好きだもん』
腕の力を緩めて雅の顔を見ると、さっきまでの困り顔は照れ笑いに変わっていて。
こつんと頭をぶつけてみたら、雅のそれがうつったみたいに自分まで笑顔になれた。
『みやー』
『ねぇみやー』
『みやってば!』
『もも、うるさい』
『みやが構ってくれないからじゃん』
久々に二人一緒のおやすみ。
なのにみやはさっきからずっと携帯と睨めっこ。
『今メールしてんの。終わってからにしてよ』
『いつ終わんのそれ』
『わかんないけど』
間違ってる。
絶対間違ってる。
彼女であるももを放置してまで送らなきゃいけないメールな訳?
『ももー、後でにしてよ』
後ろから抱きつくと嫌な気はしないのか、雅の口調がさっきよりも柔らかいものに変わった。
『みやはももよりもそのメールが大事なの?』
『そうじゃないけどさー』
なかなかこっちを向いてくれない。
押してダメなら…
『ふーん。じゃあもういいよ』
196 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2016/09/23(金) 02:00:20.82 0
抱きついていた雅の身体から離れて距離を置く。
自分も携帯を弄り誰かにメール…してる振りだけしてみると、雅がこちらに振り返るのがわかった。
『怒ってるの?』
『ねぇももってば』
さっきのお返し。
ももを放置したみやが悪い。
大人気ない。自分でもそう思う。
だけど今更すぐに折れる気もしなかった。
『ごめんって』
『謝るくらいなら最初からしなきゃいいじゃん』
『悪かったって』
そろそろほんとに懲りたかな。
あんまり長引かせても今度はみやの機嫌が悪くなっちゃいそうだし。
『じゃあ、みやからキスしてくれたら許してあげる』
小さなため息をついて困ったように眉を下げる雅。
絶対めんどくさいって思ってる。
してくれるわけないよね。
『早く』
『え?』
『早く目閉じてよ』
言葉の意味を理解できないでいると、雅の手が桃子の目を覆った。
直後に感じる唇への柔らかい感触。
『これで許してくれる?』
手が離されると、困り顔のまま真っ直ぐ見つめてくる雅が見えた。
さっきまでのイライラが嘘みたいに消えていく。
ぎゅっと抱きしめると、桃子の背中に回される雅の手。
『仕方ないなー』
『したら許してくれるって、ももが言ったんじゃんよ』
『ほんとにしてくれるって思わなかったけどね』
『ももが思ってるより、うちもものこと好きだもん』
腕の力を緩めて雅の顔を見ると、さっきまでの困り顔は照れ笑いに変わっていて。
こつんと頭をぶつけてみたら、雅のそれがうつったみたいに自分まで笑顔になれた。
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