まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

80名無し募集中。。。2018/09/30(日) 22:49:33.350

前スレのチビちとママびちゃんの続きというか別の話というかもう一本
設定が引き継がれていたりそうでなかったりしてごちゃごちゃなんだけど
チビちとママびちゃんが夢に出て来たので投下

* * *

チビももはお風呂が苦手だった。
湯船に浸かるのも好きじゃないらしく毎回手こずりながら入れている。
朝の洗顔も苦手でこわいと言って泣き出してしまうから
毎朝濡らしたタオルで顔を拭いてあげなきゃいけなくて困っていた。

ももはプールとか水遊びが好きなのに
どうしてチビももは苦手なのか。
この子が将来ももになるなら克服させてあげないとダメじゃない?
なんて思ったりして気付けばスイミングの体験教室に申し込んでいた。
先着10組。保護者も一緒に入らなきゃけないらしくてみやは俄然力が入った。

流石に自前のビキニは着ないけどフィットネスにも使えるような可愛いやつがほしいと思ってたところ。
それに、チビももの水着もない。
選ばせてあげたら少しは楽しみになるかもと思って二人で水着を買いに行った。
チビももはお出かけが嬉しくて喜びの舞を披露してくれた。



デパートでチビももが選んだのはマイメロのピンクの水着だった。
ついでにみやの水着も選んでくれた。黒地にピンクのラインが入った可愛い水着だった。
それから、チビももにマイメロの浮き輪とビーチボールをせがまれた。
いつかは居なくなってしまうのに
こんなの買ったら後で自分が悲しくなるだけじゃないの?って迷ったけど
チビももがいた証が残ってもいいじゃないか。
そう思う自分もいて結局2つとも買ってあげた。



体験教室の日、チビももは張り切って水着を着た。
くるっと一回転したあと照れながら決めポーズ。
「ももかわいい?」
「可愛い!これ着たらきっとお水怖くなくなるよ」
「うんっ!」
なんてやり取りもしたのに
いざプールを目の前にすると家のお風呂よりも大きな水槽に物怖じしたのか みやにしがみついて離れず、
抱っこしたままプールに入れてもずっと泣いていて
見かねた先生に促されてプールサイドで他の子の様子を見学するというオチ。

ベンチで休んでいる間も
チビももはみやに抱かれたまましばらく泣いていた。
ちょっと無理矢理すぎたかな…って反省。
大人ももの水遊び好きを思うともものママに敬服するばかり。
もものママは一体どうやってもものお水恐怖症を克服させたんだろう。

チビももに可哀想なことさせちゃった。
やっぱりこういうのは少しずつじゃないとダメだよね。

81名無し募集中。。。2018/09/30(日) 22:52:07.080



「ごめんね、もも。怖かったね」
「やなの。おみず いやなの」
「そうだよね。ごめんね」

チビももが少し落ち着いたところでサウナの横にあるジャグジーに連れて行くことにした。
温水プールとはいえ風邪をひかせてはいけない。仕事のある日の預け先もろくに見つかってないわけだし。
チビももはすっかり機嫌を損ねてみやに抱きついてきて自分で歩こうとしなかった。

「もも、ジャグジーだよ。あったかいよー。みやと一緒に入ろうね」
大きめのジャグジーは浴槽に取り付けられたライトが虹色に変化するジャグジーだった。
ちょっと前までご機嫌ナナメだったチビももは虹色ジャグジーに興味を示して「あお!みろり!」と大喜び。
戻り始めた機嫌がまた変わらないようにゆっくりゆっくりお湯に浸かって、ようやく腰を下ろした時、チビももが「あったかーい」と呟いた。
いつものお風呂への恐怖心も忘れてころころと色が変わるジャグジーに夢中の様子。

「面白い?」
「おもしろい」
「ももはこういうのが好きなんだ」
「すき。おうちも、これがいい」

そっか。いきなりプールじゃなくてこういうので気を引いてみれば良かったのか。
ももは一筋縄ではいかないって思っていたけれど案外そうでもなかったかもしれない、とみやは思った。
よく行く雑貨屋さんにバスライトがあった気がする。今度買って帰ろう。



ジャグジーがピンク色の時に
「可愛くなーれ」なんて言いながら顔にお湯を付けて見せたら、チビももが真似してほっぺにお湯をペチペチして、その成長にみやは胸が熱くなった。
他の子と比べたら小さなことかもしれないけど、チビももにとっては大きな第一歩に違いなかった。
今日はこれができただけでも来た甲斐があったと思う。

気がつけば体験教室も終わる頃だった。
帰り際に先生に挨拶をすると水が苦手な子用のコースを紹介されたけれど、断った。
焦ることない。もう少し大きくなってから、また一緒に来よう。
その頃までチビももがいるのかわからないけど・・・



疲れて立ちながら寝ているチビももを引っ張って帰りの路線バスに乗り込んだ。
窓にもたれかかって眠るチビももの寝顔を見ながらこれからのことを考えた。
少なくとも、みやはいつ失うかもわからないこの生活に幸せを感じ始めていた。

* 終わり *

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