まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

641 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/07(水) 01:27:18.24 0

どこか避けられているような桃子の態度。
バスツアーから帰って来てから漂うよそよそしい空気。
何を言っても軽く躱されている感じ。
それでも忙しいだろうからと追及せずにいたけれどもう我慢の限界だった。
深夜と言って差し支えない時間。
玄関の前で桃子が帰ってくるのを待ち構えていた。
鍵の差し込む音が聞こえ立ち上がる。

「おかえり」

驚いたように立ち尽くす桃子。
それでもすぐにドアを閉め中に入って来た。

「起きてたんだ」

落ち着いた声。
いつもとは違い嬉しそうな響きなんて微塵もない。
更に一瞬合った視線はすぐに逸らされ目が合わない。

「話がしたくて」

「ごめんね。それ明日にしてもらっていい?」

了承もしていないのにそのまま洗面所に入っていく桃子。

「明日なら時間とれるの?」

「どうだろう。悪いんだけど先にシャワーだけ浴びさせて」

有無を言わせず追い出される。
大人しく待っていたのに出て来た桃子はそのまま即寝室に入って行った。
その後を追いかけるように寝室に入る。
何故か引っ張り出されている敷布団。

「何してんの?」

「明日早いからみや起こしたら悪いし」

言っている間も休む事のない手。

「昼からとか言ってなかった?」

「…時間直前でかわったから」

俯いているせいで本当か嘘かわからない。

642 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/07(水) 01:28:24.92 0

「ふーん。てかいつも早くても一緒に寝てるのになんで今日は別に寝ようとしてんの?」

「こっちで寝るからみやがベッド使って」

こちらの問いとは全く関係ない言葉につい言ってしまう。

「ここ何日かおかしいよ。何かあったんなら言って」

「何にもないよ。話がそれならお終い、何にもありません。じゃおやすみ」

本当にそのまま布団に潜り込んで目を閉じた桃子。
その横に体を入れると即座に言われる。

「ベッドで寝なよ」

「別にいいでしょ」

「よくない。今は一緒に寝たくない」

「なんで」

黙り込む桃子。

「言うまで寝かせない」

その言葉を聞くと桃子は立ち上がり部屋から出て行こうとした。

「どこ行くの」

服の裾を掴み止める。

「ソファー」

「何がそんなに嫌なの?」

「みやには関係ない事だから今はほっといて」

「関係ないならその態度おかしくない?」

ぎゅっと桃子を引き寄せて敷布団の上に座り込む。
それでも立ち上がろうとする桃子を逃げられないようにしっかりと捕まえて目線を合わせて問いかける。

643 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/07(水) 01:29:31.24 0

「自分の気持ちの問題だから」

ため息交じりの言葉。

「何かももが嫌なことした?」

嫌なわけじゃないけどと前置き。
促すように見つめると渋々といった様子で続きを口にした。

「いつもいない間、遊びに行ったり出かけたりするでしょ」

思い当たる直近の三日間。

「出かけるなって言うわけじゃないけどそれが羽を伸ばしてるみたいに思えてさ。いつもより私がいない時の方が多いでしょ」

一緒にいるのが窮屈みたい

ぽつりと呟かれる。

「だからさ別れる?」

「なんでそんな事言うの?」

躊躇うことなくあっさりと桃子の口からその言葉が出て来たことが信じられなかった。

「ももこそ別れたいの?」

肯定も否定もない。

「それぐらいの事で別れるなんて言えちゃうんだねももは」

諦めたような笑いを浮かべる桃子。
たぶん意味の捉え方が違う。

「そうこんな下らないことで。だから別れたかったら別れてくれていいよ」

「なんですぐ別れるって言えるの?そんなにみやとの関係はどうでもいいの?」

「どうでもよくない。だけど嫌でしょ」

644 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/06/07(水) 01:31:06.59 0

「そんな事を言うのが嫌。嫌なら嫌って言ってくれればいい、いつも何も言ってくれないのにわかるわけない」

「こんな下らないこと言えないよ」

「下らなくない。だってもも嫌なんでしょ。だったら全然下らなくない。できる事なら改善するよ?」

「前、束縛はされたくないって言ってたから。嫌な事、全部言ったらかなり鬱陶しいと思う。だから言いたくない」

確かにある時を境にやだと言われる機会が激減した。

「全然言われなくなった方が興味が無くなったみたいで寂しかった」

「でもみやに嫌な思いさせたくない」

「だったらさその度に話し合おうよ。お互いが嫌な事、ちゃんと。その時は嫌な空気になるかもしれないけどさ。素直に気持ち言い合えばどうにかなるでしょ」

「じゃあもう少し夜遅くまで遊ぶ頻度減らしてって言ったら?」

仕事の付き合いは仕方ないけどと少し拗ねたような口調。

「寂しいかったからだし」

あまり言いたくはなかったけれど口にする。
目の前の桃子は不思議そうに首を傾げていた。

「ここに帰って来てもももはいないでしょ。それが何か嫌っていうか寂しかったから遊びに行ってたの」

自分でも顔が紅潮しているのがわかる。
驚いたように見開かれている目。
それが少し嬉しそうに緩む。

「だからももがみやが寂しくないようにしてくれたらいいだけでしょ」

「努力します」

神妙な顔で返事をする桃子。
でもそれはそう長く持たずに緩む。
穏やかになった空気に疑問をぶつける。

「そういえば明日、早いって本当?」

「嘘。むしろ遅くなった。だからさ…」

続く言葉は聞かなくてもわかる。
どちらともなくキスをした。

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