311名無し募集中。。。2019/08/05(月) 01:11:19.250
「ただいまー!ももー!みやが帰ったよー!」
家に入るなり大声を出したのに、物音1つしない
もう、2週間ぶりに帰ったっていうのにお出迎えもなし?
……まさかもう寝てるとかないよね?
…いや、ありえる
ももなら大いにありえる
とりあえずバゲージは玄関に置いたまま部屋に向かう
リビングを覗くと、やっぱりももの姿は無かった
「…信じらんない」
この日に帰るからねって家を出る前にも言ったし、昨日だって明日帰るからねってあんだけ言っておいたのに
勢いよく寝室のドアを開けると、ももがベッドに座ってた
てっきり横になってると思ってたから、拍子抜けしたんだけど
「寝てんのかと思ったじゃん」
「今起きた、ごめん、おかえり」
へへって、何その変な笑い方、普通に笑いな
ももの髪はボサボサだし、パジャマにも布団にも皺が出来てたから、寝てたのは間違いない
多分みやの声に飛び起きたってところかな
「せっかく急いで帰ってきたのに」
「あは、ごめんね。ちょっとお昼寝のつもりがついつい」
頬をポリポリ掻きながら、ももがへにゃって笑う
あーあ、みやばっかももに会いたかったみたいじゃん
313名無し募集中。。。2019/08/05(月) 01:13:51.880
ブレスレットやピアスを外しながら、ベッドに近付く
アクセサリートレイの上にそれを並べながらももを見たら、なんかもぞもぞしてるんだけど
両手を後ろに回して、タオルケットの下に突っ込んでるのが見える
みやが見てることに気付いたら、ピタッとその動きをやめた
…怪しい
「なに隠してんの?」
「へっ?いや、なにも」
「ほんとー?」
にやって笑ってみたら、ももの頬が一瞬引き攣った
ゆっくりとももの目の前まで近付いて、右膝だけももの太腿の横辺りについた
スプリングが軋む
ももは変な顔したまま、じっとこっちを見てたから
……思いっきりこちょこちょをしてやった
「きゃっ!ちょ、あはっ!み、ややめっははっ!!」
「隙ありっ!」
今だ!ってタオルケットを剥ぐと、そこにはみやがパジャマにしてるTシャツがあった
2週間前に家を出発する前に着てたやつ
え?これだけ?隠す必要ないじゃん
ていうか、
「洗濯しといてってお願いしたじゃん」
「いやー、うん、ちょっと、…忘れちゃって、えへへ」
なんだか歯切れの悪いももを変に思いながら、Tシャツを拾いあげる
もうしわくちゃじゃん
早く洗濯機に入れてこよう
そう思って立ち上がろうとして気付いた
……ベッドの上にぽいって置いといただけなのに、こんなにしわくちゃになる?
その瞬間に閃いた、閃いてしまった
確かめるために、改めてももと向き合う
314名無し募集中。。。2019/08/05(月) 01:19:03.730
「ねーもも」
「ん?」
「もしかしてこれさ、……毎日寝る時ぎゅってしてたの?」
ももが固まる
みるみるうちに首から耳の先までが真っ赤に染まるのを見て、確信した
「寂しがり屋め」
「わわっ、みやっ」
堪らなくなって抱きしめたら、勢い余って押し倒しちゃった
ジタバタするもものことはお構い無しに、抱きしめる腕に力を込める
「みやだけ寂しかったのかと思ったじゃん」
「いや、これは、」
「ももかわいい」
「…」
ももが踠くのをやめて、みやの背中におずおずと腕を回してきた
こんのツンデレが〜
「寂しかった?」
「...」
「もーも」
ちっちゃく頷いたのが肩に伝わる感触でわかって、もう愛しくて愛しくて仕方ないんだけど
上半身を起こして、ももの顔の横に両手をつく
間近で見つめ合ったら、久々の距離にドキドキした
「ももー、好き」
「ん、もも、も、好き...」
「へへっ、嬉しい」
顔がにやけちゃうのを止められなくて、くしゃーって笑ってみたら、ももも同じくらいくしゃーっとした顔で笑い返してくれた
あー、幸せ
「もも?」
目を覗き込んだまま、待ってあげる
ももが戸惑うように小さく息を吐き出した
鼻先に触れるそれが熱くて、ますます心拍数が上がる
ももがぎゅって目を瞑って、触れるだけのキスをくれた
目を開けたら潤んだ瞳があって、もう我慢できない
からかってごめんねって気持ちと、好きって気持ちを込めて、今度はみやからキスをあげた
首筋に唇で触れたら、ももの体がビクッて跳ねる
懸命にしがみついてくる手が忙しなく動いて、Tシャツじゃない、みやの体の形を確かめてるみたいだった
おわり
「ただいまー!ももー!みやが帰ったよー!」
家に入るなり大声を出したのに、物音1つしない
もう、2週間ぶりに帰ったっていうのにお出迎えもなし?
……まさかもう寝てるとかないよね?
…いや、ありえる
ももなら大いにありえる
とりあえずバゲージは玄関に置いたまま部屋に向かう
リビングを覗くと、やっぱりももの姿は無かった
「…信じらんない」
この日に帰るからねって家を出る前にも言ったし、昨日だって明日帰るからねってあんだけ言っておいたのに
勢いよく寝室のドアを開けると、ももがベッドに座ってた
てっきり横になってると思ってたから、拍子抜けしたんだけど
「寝てんのかと思ったじゃん」
「今起きた、ごめん、おかえり」
へへって、何その変な笑い方、普通に笑いな
ももの髪はボサボサだし、パジャマにも布団にも皺が出来てたから、寝てたのは間違いない
多分みやの声に飛び起きたってところかな
「せっかく急いで帰ってきたのに」
「あは、ごめんね。ちょっとお昼寝のつもりがついつい」
頬をポリポリ掻きながら、ももがへにゃって笑う
あーあ、みやばっかももに会いたかったみたいじゃん
313名無し募集中。。。2019/08/05(月) 01:13:51.880
ブレスレットやピアスを外しながら、ベッドに近付く
アクセサリートレイの上にそれを並べながらももを見たら、なんかもぞもぞしてるんだけど
両手を後ろに回して、タオルケットの下に突っ込んでるのが見える
みやが見てることに気付いたら、ピタッとその動きをやめた
…怪しい
「なに隠してんの?」
「へっ?いや、なにも」
「ほんとー?」
にやって笑ってみたら、ももの頬が一瞬引き攣った
ゆっくりとももの目の前まで近付いて、右膝だけももの太腿の横辺りについた
スプリングが軋む
ももは変な顔したまま、じっとこっちを見てたから
……思いっきりこちょこちょをしてやった
「きゃっ!ちょ、あはっ!み、ややめっははっ!!」
「隙ありっ!」
今だ!ってタオルケットを剥ぐと、そこにはみやがパジャマにしてるTシャツがあった
2週間前に家を出発する前に着てたやつ
え?これだけ?隠す必要ないじゃん
ていうか、
「洗濯しといてってお願いしたじゃん」
「いやー、うん、ちょっと、…忘れちゃって、えへへ」
なんだか歯切れの悪いももを変に思いながら、Tシャツを拾いあげる
もうしわくちゃじゃん
早く洗濯機に入れてこよう
そう思って立ち上がろうとして気付いた
……ベッドの上にぽいって置いといただけなのに、こんなにしわくちゃになる?
その瞬間に閃いた、閃いてしまった
確かめるために、改めてももと向き合う
314名無し募集中。。。2019/08/05(月) 01:19:03.730
「ねーもも」
「ん?」
「もしかしてこれさ、……毎日寝る時ぎゅってしてたの?」
ももが固まる
みるみるうちに首から耳の先までが真っ赤に染まるのを見て、確信した
「寂しがり屋め」
「わわっ、みやっ」
堪らなくなって抱きしめたら、勢い余って押し倒しちゃった
ジタバタするもものことはお構い無しに、抱きしめる腕に力を込める
「みやだけ寂しかったのかと思ったじゃん」
「いや、これは、」
「ももかわいい」
「…」
ももが踠くのをやめて、みやの背中におずおずと腕を回してきた
こんのツンデレが〜
「寂しかった?」
「...」
「もーも」
ちっちゃく頷いたのが肩に伝わる感触でわかって、もう愛しくて愛しくて仕方ないんだけど
上半身を起こして、ももの顔の横に両手をつく
間近で見つめ合ったら、久々の距離にドキドキした
「ももー、好き」
「ん、もも、も、好き...」
「へへっ、嬉しい」
顔がにやけちゃうのを止められなくて、くしゃーって笑ってみたら、ももも同じくらいくしゃーっとした顔で笑い返してくれた
あー、幸せ
「もも?」
目を覗き込んだまま、待ってあげる
ももが戸惑うように小さく息を吐き出した
鼻先に触れるそれが熱くて、ますます心拍数が上がる
ももがぎゅって目を瞑って、触れるだけのキスをくれた
目を開けたら潤んだ瞳があって、もう我慢できない
からかってごめんねって気持ちと、好きって気持ちを込めて、今度はみやからキスをあげた
首筋に唇で触れたら、ももの体がビクッて跳ねる
懸命にしがみついてくる手が忙しなく動いて、Tシャツじゃない、みやの体の形を確かめてるみたいだった
おわり
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