689名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/10/02(月) 00:37:02.480
ずっと前から好きだった。髪がぐしゃぐしゃのまま現場入りして水で直す所も、何年経っても変わらないその私服センスも。届かないと思う度に、いつも苦しかった。
—————————
「うちね、来年の6月いっぱいでアイドル卒業するんだ」
突然言われたその言葉。あまりに唐突すぎて、これは夢なのかと思ってしまった。それくらい、まるで天気の話でもするかのように、ももは自然に切り出した。
ここはスタジオで、今からうちのレギュラー番組の収録をするところ。決してそんな重大な話をするような雰囲気ではなかった。
このこと言うの、Berryzではみやが最初。ももの唇がそう動いているのが見えた。
何を言っているのか、最初は理解出来なかった。ただ、目の前の人がとても綺麗な表情をしていて、それに見惚れてしまった。
「っ・・・そう、なんだ。」
「あれー、雅ちゃん、大好きなももちが辞めちゃうのに寂しくないの?」
「別に。一生会えないってワケじゃないでしょ。それに、なんとなくももはそうするだろうなって思ってたし」
「あはは、さすが幼馴染」
鈴が転がるように笑うもも。
寂しくないなんて嘘だ。本当はこんなに動揺してるし、冗談だよって言ってくれないか期待してる。
語尾が震えたことはバレなかっただろうか。一瞬間が空いたことをおかしいと思われなかっただろうか。
この気持ちが彼女に伝わらないことを祈りつつ、曖昧な笑みを浮かべた。
ずっと前から好きだった。髪がぐしゃぐしゃのまま現場入りして水で直す所も、何年経っても変わらないその私服センスも。届かないと思う度に、いつも苦しかった。
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「うちね、来年の6月いっぱいでアイドル卒業するんだ」
突然言われたその言葉。あまりに唐突すぎて、これは夢なのかと思ってしまった。それくらい、まるで天気の話でもするかのように、ももは自然に切り出した。
ここはスタジオで、今からうちのレギュラー番組の収録をするところ。決してそんな重大な話をするような雰囲気ではなかった。
このこと言うの、Berryzではみやが最初。ももの唇がそう動いているのが見えた。
何を言っているのか、最初は理解出来なかった。ただ、目の前の人がとても綺麗な表情をしていて、それに見惚れてしまった。
「っ・・・そう、なんだ。」
「あれー、雅ちゃん、大好きなももちが辞めちゃうのに寂しくないの?」
「別に。一生会えないってワケじゃないでしょ。それに、なんとなくももはそうするだろうなって思ってたし」
「あはは、さすが幼馴染」
鈴が転がるように笑うもも。
寂しくないなんて嘘だ。本当はこんなに動揺してるし、冗談だよって言ってくれないか期待してる。
語尾が震えたことはバレなかっただろうか。一瞬間が空いたことをおかしいと思われなかっただろうか。
この気持ちが彼女に伝わらないことを祈りつつ、曖昧な笑みを浮かべた。
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