620名無し募集中。。。2020/03/14(土) 21:53:01.550
・・
同棲してからというもの、私と彼女はとても仲良しだ。
それはもう、呆れ返るほど。
今日も今日とて昼日中から、私の膝に彼女は頭を乗せている。
「何かもも達、バカみたいだね」
妙に冷静な彼女の言葉に、私は少し苛立つ。
降り出した雨に気付いて、布団や洗濯物を取り込むのを手伝ってくれたのはいい。
けれど、思わず目を合わせた途端、濡れた服のまま問答無用で抱きすくめられて。
どちらからともなく唇が重なり、そうなるとすぐに身体が重なり、
目の端に取り込んだばかりの布団が入って…あとはもうとめどもなく。
まだ日の高いうちから、気付けば私達は睦みあっていた。
・・
同棲を始める前はとにかく会う時間が少なくて。
私はバイトが、彼女は勉強が忙しくて、二人の時間は夜くらいだった。
それでもずっと営みがなくならなかったのは、相性が悪くなかったからだと思う。
付き合い始めて2年以上。卒業したら一緒に暮らそうという彼女の言葉を信じてずっと待って待って、待ち続けて。
もう待ちくたびれた頃にようやく同棲できて、たがが外れてしまったみたい。
日の高いうちから事に及んでしまうことも度々だった。
・・
彼女が少し身体を起こし、私に緩く抱きついて胸に頬を寄せた。
若い頃は小ささが嫌だった胸は、この歳になっても一向に育つ気配はない。
でも綺麗な形だし、垂れたり崩れたりしないんだもん、ももはいいと思うよ、と彼女が淡々と言ってのけたのは、つい先日のこと。
思わずにやけたところに「感度もいいし」と揉みしだかれて感じてしまったのも。
もう何もかも彼女に仕込まれたままの身体を恨めしく思う。
622名無し募集中。。。2020/03/14(土) 21:55:37.990
・・
「みや」
ぎゅうっと私を抱く手に力が入る。
「もーいっかい、しない?」
甘えた声。私の身体に簡単に火を灯す、この声。
駄目、なんて言えるはずもない。私も実はそうしたいなと考えていた。
私の思いを知ってか知らずか、彼女が私の顔を見つめてくる。
黒目がちな瞳が私を覗き込んで、ゆっくりと口づけが始まった。
ちゅ、ちゅ、と軽い口づけが繰り返され、焦れたところでどちらからともなく舌を絡め。
彼女が私の身体を布団の上に横たえ、額を優しく撫でて…
・・
「あ!忘れてた!」
私は身をぱっと起こす。
「今日、バイトの予定入ってたんだった!」
とりあえず服着て片付けて、駅行って…と算段していると、
拗ねた顔をした彼女と目があった。
「…ごめん」
「まあ、仕方ないよね。仕事なんだから」
そう口を尖らせると彼女は何かを期待するように私を見つめていた。
「…夜、帰ってきてからだったら、いいよ」
そう言って肩に触れる。小さな手が私の手をぎゅっと握った。
「じゃぁ、みやのこと予約する」
もう、と怒るのが格好だけなことはとっくにばれていて。
苦笑いと一緒についばむような口づけが降ってくる。
それを甘噛みで受け止めて、私はバイトに向かった。
・・
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同棲してからというもの、私と彼女はとても仲良しだ。
それはもう、呆れ返るほど。
今日も今日とて昼日中から、私の膝に彼女は頭を乗せている。
「何かもも達、バカみたいだね」
妙に冷静な彼女の言葉に、私は少し苛立つ。
降り出した雨に気付いて、布団や洗濯物を取り込むのを手伝ってくれたのはいい。
けれど、思わず目を合わせた途端、濡れた服のまま問答無用で抱きすくめられて。
どちらからともなく唇が重なり、そうなるとすぐに身体が重なり、
目の端に取り込んだばかりの布団が入って…あとはもうとめどもなく。
まだ日の高いうちから、気付けば私達は睦みあっていた。
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同棲を始める前はとにかく会う時間が少なくて。
私はバイトが、彼女は勉強が忙しくて、二人の時間は夜くらいだった。
それでもずっと営みがなくならなかったのは、相性が悪くなかったからだと思う。
付き合い始めて2年以上。卒業したら一緒に暮らそうという彼女の言葉を信じてずっと待って待って、待ち続けて。
もう待ちくたびれた頃にようやく同棲できて、たがが外れてしまったみたい。
日の高いうちから事に及んでしまうことも度々だった。
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彼女が少し身体を起こし、私に緩く抱きついて胸に頬を寄せた。
若い頃は小ささが嫌だった胸は、この歳になっても一向に育つ気配はない。
でも綺麗な形だし、垂れたり崩れたりしないんだもん、ももはいいと思うよ、と彼女が淡々と言ってのけたのは、つい先日のこと。
思わずにやけたところに「感度もいいし」と揉みしだかれて感じてしまったのも。
もう何もかも彼女に仕込まれたままの身体を恨めしく思う。
622名無し募集中。。。2020/03/14(土) 21:55:37.990
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「みや」
ぎゅうっと私を抱く手に力が入る。
「もーいっかい、しない?」
甘えた声。私の身体に簡単に火を灯す、この声。
駄目、なんて言えるはずもない。私も実はそうしたいなと考えていた。
私の思いを知ってか知らずか、彼女が私の顔を見つめてくる。
黒目がちな瞳が私を覗き込んで、ゆっくりと口づけが始まった。
ちゅ、ちゅ、と軽い口づけが繰り返され、焦れたところでどちらからともなく舌を絡め。
彼女が私の身体を布団の上に横たえ、額を優しく撫でて…
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「あ!忘れてた!」
私は身をぱっと起こす。
「今日、バイトの予定入ってたんだった!」
とりあえず服着て片付けて、駅行って…と算段していると、
拗ねた顔をした彼女と目があった。
「…ごめん」
「まあ、仕方ないよね。仕事なんだから」
そう口を尖らせると彼女は何かを期待するように私を見つめていた。
「…夜、帰ってきてからだったら、いいよ」
そう言って肩に触れる。小さな手が私の手をぎゅっと握った。
「じゃぁ、みやのこと予約する」
もう、と怒るのが格好だけなことはとっくにばれていて。
苦笑いと一緒についばむような口づけが降ってくる。
それを甘噛みで受け止めて、私はバイトに向かった。
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