まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

351名無し募集中。。。2018/12/31(月) 23:46:59.710

予定の起床時間よりも早く気合の入った二人に文字通り叩き起こされた。
急かされながら眠い目をこすりフラフラと移動する。
洗面所に入ると何かに軽くぶつかった。
半分閉じていた目をしっかり開くといつもより少し出た位置にある踏み台が目に入る。
その近くには少し濡れている洗面器が置かれていた。
よく見るとあちこちに水が散っている。
自分たちだけで出来たんだと成長に感動しつつ軽く拭っていく。
まだーという声が聞こえてきて慌てて顔を洗ってリビングに戻った。
期待に満ちた表情でお揃いのエプロンと三角巾を手にしている二人。
袋に入ったままの新品のそれを差し出してくる。

「それはあとにしようね」
「おそーじは?」

不思議そうにみやちゃんはコテンと首をかしげる。

「朝ご飯食べてからにしようね」

いつもなら朝ご飯でテンションが上がるのに今日はちょっぴり不満そうな顔。
それでも二人はお手伝いしてくれる。
いつもより早く食べようと急ぐ二人の視線の先にあるのは様々な掃除道具。
雅が昨日の夕方に持って来たそれらは昨日から二人の注目の的。
そわそわしながら食事を始めた二人は当然のようにポロポロと食べこぼす。
何度か注意しても変わらない様子に苦笑する。
食べ終わった後のテーブル周りは中々の惨状。
それに気づいた二人は少ししゅんとした様子でごめんなさいと謝った。

「次からはもうちょっと気をつけようね」

コクンと頷く二人の頭を撫でる。

「よし、じゃあまずはこれを片付けよっか。お皿持っていってくれるかな?」

「「うん」」

352名無し募集中。。。2018/12/31(月) 23:47:46.710

落とさないように一つずつ流しに持っていく二人を横目に食べこぼしを片付けていく。
運び終わったよと報告を受けるのと玄関から物音がするのは同時だった。
ガチャっとドアが開く音に二人は勢いよく駆け出していく。

「「おかえりなさい」」
「ただいまー」

玄関に顔を覗かせると二人を雅がぎゅっと抱き寄せていた。

「どうしたの早いね」
「大掃除するなら早いほうがいいでしょ」

ほーらいくよと二人の手を引きリビングに入ってくる。
ひとまずソファに置いていたエプロンと三角巾に気付くと察したらしい雅は手早く二人にそれらを身につけさせた。

「じゃあはじめよっか」

パンっと一つ手を叩くと買ってきた掃除道具の中からスクイージーを取り出す雅。
二人に説明しながら窓掃除を始めた。
買ってきた時にこれなら子供でも楽しくできるらしいよと言っていた通り楽しげに窓掃除を進めていく。
これなら大丈夫かとキッチン周りの掃除を始めた。
ピカピカに磨き上げたシンクとコンロ周り。
次は換気扇をと思ったところでお腹の虫が騒ぎだす。
窓掃除組はどうかと様子を伺いに行くも三人の姿はなかった。
他の部屋を見ても三人はいなくて慌てて雅に電話をかける。

『もしもし?』

電話から聞こえてきたのはみやちゃんの声。

「今どこにいるの?」
『「んーもうつくーあけてー」』

二重に聞こえる声に玄関のドアを開けると仲良く手を繋ぐ三人。
雅の手にはコンビニの袋。
はいっと渡された袋にはお昼ご飯らしきサンドウィッチ等々が。

353名無し募集中。。。2018/12/31(月) 23:48:52.830

「もー出かけるなら声かけてよ」
「えーいったよー」
「おかぁさんがきいてなかっただけ」
「そうそう。ちゃんと声かけたよねー」
「「ねー」」

テーブルにつき苦情を言うと即座に返ってきた反論に黙るしかなかった。
あっと言う間に昼食を終え再び大掃除。
二人のお昼寝を雅に任せている間に換気扇を済ます。
次はお風呂にと移動すると間もなくキャーキャーと楽しげな声が聞こえてくる。
競争だーと言う雅の声にちらっと見ればモップ付きのスリッパで走り回っていた。

「今日はありがとう。忙しいのにごめん」

夜、いつもなら一緒に見送る二人も今日は疲れすぎたのかもう布団の中。

「ううん。気にしないで。それと明日は無理だけど明後日は絶対来るから」

そう言って帰って行く雅を見送り早々に自分も布団に入った。

翌日、うってかわっていつもより少し遅めの朝。
料理本を片手におせちを作っていく。
手伝いや味見と言う名のつまみ食いで量を減らしながらもどうにか夕方には完成した。
ちょっと早めの年越しそば。
大きなエビ天を喜びながらも少し元気のない二人。
食べ終わった頃に雅からの電話。
明日は行くからと言う雅の声に明らかにパァと二人の顔が輝いた。
まま早く帰ってくるよねとそわそわする二人をどうにか寝かしつけるのにいつもの倍時間がかかった。
まだ自分が寝るには早い時間。
特にする事もなく一人コタツに入りテレビをつける。
みかんの皮を剥きながら見る紅白にいつもとは違う年末をしみじみ感じた。

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