08夏の選手たち
※用語解説はこっちに引っ越しました。
ピッチャー池田は来る回来る回悉く四球を連発し、満塁にするものの点数は与えないという残塁マニア垂涎のピッチングを見せる。
160球を投げた時点で点差は(本荘)1-2(鳴門工)、9回表。
ここで阿部の手によって1点を返し、続く池田の手によってさらに1点、3-2の逆転劇を見せる。
しかし続く9回裏、安打、敬遠、四球により1死満塁と追い込まれる。
6番打者に1点を返され、続く7番打者、池田の放った179球目のボールはレフトフェンス直撃のサヨナラヒットとなってしまった。
最後の最後まで満塁を選んだ彼のスター性は計り知れない。
当然あの声優名と同じ。
8回表に代打で起用され、「くぎゅうううううううう」レスは多いかと思われたが初球を打って凡退した(実際に多くはあったが)。
打者としては大会で打率5割弱を誇るものの、投手としては準々決勝の常葉菊川戦で炎上してしまった。
某プロ投手と同じ名前なので「アッー!」とネタにされてしまう。
エースの田村を引き継いで登板する事が多かったが準々決勝での浦添商戦では先発として登板。
4回2失点だったものの試合を作った。
大阪桐蔭戦、投手陣が崩壊したために7回表途中から登板。
「小学校6年生以来、投手はやっていなかったが
ピッチャーへの夢を諦められずに練習していた。
そして、とうとう甲子園のマウンドに立つ事が出来た」
そういう話が出て感動を誘ったが実はフィクション。
しかし、満面の笑顔で投球を続ける彼は見事に大阪桐蔭打線を封込め、
多くの人の記憶にその名と笑顔を残す事となった。
名前が公文であることから、公文式投球術、公文式打撃術などと呼ばれた。
公文式ストレート 、公文式カーブ 、公文式クロスファイアを公文式フォームで投げる
とのこと
最速145kmのストレートを武器にする好投手(おっさん王子の平生率いる宇治山田商に県大会決勝で勝っている)だったが、味方のエラー(この試合の菰野高校のエラーは3つ)や打線の援護がなく、敗れてしまった。
しかし、西自身の自責点は2なので奮闘したと言える。
そこから生まれたのが「西る」である。
なぜかブラックウィングという名前が定着。
ブラックウイング(守備時)一般人には見えない黒い羽が生え信じられないほどの跳躍力を手にする
ブラックウイング(攻撃時)逆風を無視できる。
東邦の白い悪夢の異名を取る。
ネタになったきっかけはNHKのアナウンサーである森中直樹さんが言った「1人だけ安打がない岩田。」
実際に1回戦の北海戦ではチームが15点を取る中で岩田1人だけノーヒットだった。
また、2回戦の清峰戦でもノーヒット(3打数3三振1四球)である。
遂には「ボールには当てる様になりました」と言われる始末。
しかし、最後の4打席目には先頭打者の場面で四球を選び、決勝点になるホームインをした。
ちなみに、地方大会の成績は打率5割で、5番バッターを打つ選手である。
3回戦(対大阪桐蔭)に出場するも、2打数1三振で5回表の守備から交代した。
交代した理由は「第2打席でバットに当たったため、ヒットになるのを防いだ」とか。
結局、チームは敗戦し、岩田の夏はやる気を出さないまま終わった。
※岩田の通算成績 10打数 0安打 7三振 2四球 1失策 2得点 打率.000
風を読む打撃や守備をする。まさにハンコ・ルー。
清峰戦での風を読み切ったレフトオーバーの2ベースは圧巻であった。
岩田の陰に隠れて甲子園では7打数ノーヒットであった。
4−5で負けている場面での9回表、先頭打者で四球で出塁するも、同点には繋がらず試合は終了した。
岩田曰く「白さが足りなかった」らしい。
強打・強肩・俊足、そして2試合に渡る6打席連続ヒットするなど勝負強いバッティングを見せる。
そして何より特筆すべきはそのサービス精神。
対福井商戦、外野フライで1点入るという状況でその強肩を披露。
勢い余って捕手の遥か頭上を越える返球をし、福井商に1点をプレゼントした。
攻守にわたって注目せざるを得ない好選手。
ポジションはライト、背番号は9
初戦の三重代表菰野戦の初打席で膝に死球。
治療の為の臨時代走が出され心配されたが、その後の守備には復帰し見事な強肩を披露。
問題なしかと思われたが、足の痛みが響き2回で途中交代。
2回戦の福井商戦では再び6番ライトとして先発出場。
しかし第1打席で打ちにいったが投球が手に直撃、ショートゴロ。
もちろん打ちにいった場合は死球とは認められない・・・
初戦と同様、暫く治療の為試合が中断、そして守備に復帰。
直後に守備機会がきて捕球したが、痛みをこらえることが出来なかった。
次の打席、再び悲劇が襲う。
見事な送りバントを決めたが、ベースに躓き激しく転倒、
顔には仕事を果たした笑顔はあったが、体は悲鳴を上げていた。
その後、投手交代時にベンチに退く・・・
その不屈の闘志にはチーム、そして見る側にも多大な影響を及ぼす。
そして福井商は対戦して敗れた際、何度でも復帰する彼に蘇る想いを重ね、
自ら表した称号「フェニックス」(08夏用語解説の「フェニックス通り」を参照)を彼に託した。
そして彼は再び蘇る・・・
対横浜戦、スターティングメンバーに彼の名はあった。
そして過去2戦の不遇を振り払うかの如く奮闘。
4回攻撃時には途中交代出場した1年生投手木村を助ける勝ち越しのレフト前タイムリーヒット、
6回守備時には同点危機のチームを救うファインプレー。
最終的にチームは横浜に競り負けたが、
彼は最後までライトの守備に付き、チームを鼓舞したという・・・
そしてその年に入部したのがこの木村だった。
1年生という事もあり、穂積の後の2番手としての役割が大きかったが、
日増しに心身ともに成長を重ね、甲子園で華開く事となる。
最大の晴れ舞台となったのは対横浜戦。
3回途中、二死満塁の状況下で穂積からマウンドを譲られると
仙台育英のチーム目標といえる笑みを浮かべつつ
優勝経験もある横浜打線をあしらっていく。
その投球術は同時交代し、信頼する高橋捕手のリードとあいまって、
横浜から「ふてぶてしい」「憎たらしい」と評される程であった。
そして何より肝っ玉を感じさせられた場面、
9回、ランナー2・3塁の場面で唐突にマウンド上で自分のベルトの締め直しを行う・・・
これには攻守両陣、報道陣、そして視聴者をもあっけにとられれ、
しかし、憎むに憎めないその笑みも相まって「これぞ大物」の評価をするしかなくなった。
結果としては、この後ワイルドピッチという自滅の形で横浜に競り負けたが、
試合終了後に号泣する彼の姿を見て、「こいつはまた甲子園に再び戻ってくる」と
思わざるをえない関係者が多かったという・・・
プロレスラーと同じ名前だが、その点はほとんど話題にならなかった。
2回戦の宮崎商戦では延長12回表に好投手の赤川から追加点のタイムリーを放った。
また、守備でもチームを救う活躍をした。
上坊が活躍している時間をスーパーギャラクシータイムと呼んだ。
1回戦での鳥取西戦では8回表の勝ち越しの口火を切るサードへの強襲ヒットを放った。
強肩捕手としても知られ、ドラフト候補ともされている好選手。
今大会の打率は4割を越す活躍をする。
4番の坂口へ良い繋ぎのバッティングをするのでこの並びは今年では最強ではないかと言う声もある。
また、今年に高校生ドラフト1位でヤクルトに入団した由規から特大ホームランを打った事で一躍ドラフト候補として注目される事になる。
3回戦の駒大岩見沢戦では1イニング2ホームランの甲子園初記録を記録した。
由規から放ったホームランの動画(1:00から)
1イニング2ホーマーの動画
セフティバントが物凄く上手い(甲子園初ヒットはセフティバントで決めた)。
今後の活躍が期待される選手である。
準々決勝での慶応戦、先発した上地の後に2番手として登板。
沖縄県代表なのに島根、そして博士の名前から注目された選手。
これは打たれると解説からも予想されていたが、
蓋を開けてみると慶応打線相手に見事なピッチング。
サイドスローから繰り出される130前半のストレートに切れのあるスライダー、
物怖じせずに内角をえぐりまくるその投球は
浦添商の最終兵器とまで呼ばれた。
更に圧巻だったのは次の登板回。
ランナーを背負わずに投げる彼のフォームは
上げた足をゆっくり地面すれすれに動かし、
傍から見たらボークすれすれの変則フォームであった事。
これには慶応打線が島根を攻略分析した為、
島根自身がそれを察知しフォームを切り替えた、
もしくは博士の名前から自分で改造したと噂された。
伊波にマウンドを譲るまで2回2/3を投げたが、
3三振無失点という見事な活躍をした。
そして、準決勝となる対常葉菊川戦で念願の先発マウンドを踏む。
初回は無難に抑えるものの2回登板中に足を攣ってしまう。
痛みを押して投球を続けるも、ヒット・四球・ヒットで動揺、
次の打者に死球を与えて同点。更に次の打者にもヒットを打たれ途中降板。
チームのエースである伊波にマウンドを譲った。
5歳の時、神奈川県に移住してきた留学生。
3試合とも1安打を放つ活躍をした。
日系三世のブラジル人留学生。
1回戦の開星戦ではサヨナラホームランを打つ活躍をした。
好守も見せるがたまにエラーするのが玉に瑕である。
打つ方では2回戦の金沢戦で2打席連続ホームランを放つなど、良い活躍をしている選手である。
中々の好守を見せる良い選手である。
初戦の済美高校戦では当日朝に38℃の熱を出しながら、点滴を打って試合に出場。
「発熱王子」の愛称を持つ。
地区大会でもあまり打率はよくなく、3回戦までは1安打だったが、
準々決勝の智弁和歌山戦では1安打2四球と中々の活躍を見せる。
しかし彼の真骨頂はその見事な守備能力。
対智弁和歌山戦、チームは7回終了までは2-13と圧倒的リードを保っていたが8回に4点、
9回にも投手陣、そして希望を託さざるをえなかった肘を痛めたエース戸狩が打たれた。
球場には智弁和歌山のJock Rockが高らかに鳴り響き、
リードしているとはいえ、あまりにも敗色濃厚と思わざるをえない空気が漂っていた。
そして打席には今大会屈指の選手、勝谷。
エース戸狩の球を捕らえた強烈な打球は一・二塁間を襲う!
明らかに打球がライトに抜けたと思われたその時、
後方に向かい走った町田が手を伸ばす!!
グラブに吸い込まれた打球を倒れこみながらセカンドベースに送球、
ショートがカバーに入りフォースアウト、そしてファーストもアウト!
その見事なプレーを見た誰もが、智弁和歌山の勝利への流れを一丁両断し、
常葉菊川の勝利を確信させるほどの素晴らしいプレーだった。
そして準決勝の浦添商戦、彼は再びその見事な守備を魅せる事となる。
チームは序盤に大量得点を挙げたが、走打かみ合う浦添商も負けてはいない。
3回に反撃の狼煙を上げ2点返し、6回には回最初に戸狩から変わった野島を攻め連打で1点を返す。
更に1死満塁と野島を攻め、打者は相手投手でもあり強打者でもある伊波。
初球を狙った伊波の打球はセンターへの強烈なあたり!
しかしセカンドベース寄りに守備位置を寄せていた町田がキャッチ!
倒れこんだ先にあったベースをそのままグラブで叩き併殺打成立!
先の智弁和歌山戦を彷彿させるその守備に、
今度は浦添打線の勝利への流れを一刀両断にした瞬間だった・・・
テクノロジスト戦では守りで活躍し、氏家の同点ツーランを呼び込みオレンジ爆発を引き起こした。
ベストよん、相変わらず多い見逃しの三振という名言を生み出した。
[伝説の選手達]
- [伝説の選手達]
- *池田恭介・阿部竜也(本庄高校 池田は投手、阿部は左翼手)
- *釘宮和也(日田林工 ポジションは不明)
- *芝田崇将(智弁和歌山 投手兼右翼手)
- *只野尚彦(慶応 投手)
- *松尾弘喜(日田林工 三塁手)
- *公文克彦(高知 投手)
- *西勇輝(菰野 投手)
- *黒羽剛広(星光学院 右翼手)
- *岩田賢人(東邦 右翼手)
- *清水翔大(東邦 一塁手)
- *富永大成(清峰 二塁手)
- *橋本到(仙台育英 中堅手)
- *佐々木康幸(仙台育英 右翼手)
- *木村謙吾(仙台育英 投手)
- *上坊銀河(鹿児島実 遊撃手)
- *地引雄貴(木更津総合 捕手)
- *勝谷直紀(智弁和歌山 二塁手)
- *坂口真規(智弁和歌山 1塁手)
- *西川遥輝(智弁和歌山 三塁手)
- *島根博士(浦添商 投手)
- *曲尾マイケ(青森山田 左翼手)
- *奥田ペドロ(本庄一 遊撃手)
- *浅村栄斗(大阪桐蔭 遊撃手)
- *田甫淳(智弁和歌山 中堅手)
- *町田友潤(常葉菊川 二塁手)
- *籾山雄斗(報徳学園 遊撃手)
- *大会会長?
*池田恭介・阿部竜也(本庄高校 池田は投手、阿部は左翼手)
本荘高校のイケメンコンビ。名前でも注目を浴びる。ピッチャー池田は来る回来る回悉く四球を連発し、満塁にするものの点数は与えないという残塁マニア垂涎のピッチングを見せる。
160球を投げた時点で点差は(本荘)1-2(鳴門工)、9回表。
ここで阿部の手によって1点を返し、続く池田の手によってさらに1点、3-2の逆転劇を見せる。
しかし続く9回裏、安打、敬遠、四球により1死満塁と追い込まれる。
6番打者に1点を返され、続く7番打者、池田の放った179球目のボールはレフトフェンス直撃のサヨナラヒットとなってしまった。
最後の最後まで満塁を選んだ彼のスター性は計り知れない。
*釘宮和也(日田林工 ポジションは不明)
日田林工の背番号15をつけた控え選手。当然あの声優名と同じ。
8回表に代打で起用され、「くぎゅうううううううう」レスは多いかと思われたが初球を打って凡退した(実際に多くはあったが)。
*芝田崇将(智弁和歌山 投手兼右翼手)
智弁和歌山では背番号1をつけるものの、実質のエースは10番をつける岡田なので2番手投手である。打者としては大会で打率5割弱を誇るものの、投手としては準々決勝の常葉菊川戦で炎上してしまった。
*只野尚彦(慶応 投手)
背番号3をつけているが実は控え投手。某プロ投手と同じ名前なので「アッー!」とネタにされてしまう。
エースの田村を引き継いで登板する事が多かったが準々決勝での浦添商戦では先発として登板。
4回2失点だったものの試合を作った。
*松尾弘喜(日田林工 三塁手)
日田林工のサードを守る頼れるキャプテン。大阪桐蔭戦、投手陣が崩壊したために7回表途中から登板。
「小学校6年生以来、投手はやっていなかったが
ピッチャーへの夢を諦められずに練習していた。
そして、とうとう甲子園のマウンドに立つ事が出来た」
そういう話が出て感動を誘ったが実はフィクション。
しかし、満面の笑顔で投球を続ける彼は見事に大阪桐蔭打線を封込め、
多くの人の記憶にその名と笑顔を残す事となった。
*公文克彦(高知 投手)
高知のピッチャー。名前が公文であることから、公文式投球術、公文式打撃術などと呼ばれた。
公文式ストレート 、公文式カーブ 、公文式クロスファイアを公文式フォームで投げる
とのこと
*西勇輝(菰野 投手)
菰野高校のエース投手。最速145kmのストレートを武器にする好投手(おっさん王子の平生率いる宇治山田商に県大会決勝で勝っている)だったが、味方のエラー(この試合の菰野高校のエラーは3つ)や打線の援護がなく、敗れてしまった。
しかし、西自身の自責点は2なので奮闘したと言える。
そこから生まれたのが「西る」である。
*黒羽剛広(星光学院 右翼手)
聖光学院の9番をつけた選手。なぜかブラックウィングという名前が定着。
ブラックウイング(守備時)一般人には見えない黒い羽が生え信じられないほどの跳躍力を手にする
ブラックウイング(攻撃時)逆風を無視できる。
*岩田賢人(東邦 右翼手)
東邦の背番号9番をつけた選手。東邦の白い悪夢の異名を取る。
ネタになったきっかけはNHKのアナウンサーである森中直樹さんが言った「1人だけ安打がない岩田。」
実際に1回戦の北海戦ではチームが15点を取る中で岩田1人だけノーヒットだった。
また、2回戦の清峰戦でもノーヒット(3打数3三振1四球)である。
遂には「ボールには当てる様になりました」と言われる始末。
しかし、最後の4打席目には先頭打者の場面で四球を選び、決勝点になるホームインをした。
ちなみに、地方大会の成績は打率5割で、5番バッターを打つ選手である。
3回戦(対大阪桐蔭)に出場するも、2打数1三振で5回表の守備から交代した。
交代した理由は「第2打席でバットに当たったため、ヒットになるのを防いだ」とか。
結局、チームは敗戦し、岩田の夏はやる気を出さないまま終わった。
※岩田の通算成績 10打数 0安打 7三振 2四球 1失策 2得点 打率.000
*清水翔大(東邦 一塁手)
東邦の背番号3をつけ、3番を打つ選手。風を読む打撃や守備をする。まさにハンコ・ルー。
清峰戦での風を読み切ったレフトオーバーの2ベースは圧巻であった。
*富永大成(清峰 二塁手)
清峰の背番号4で4番打者を勤める選手。岩田の陰に隠れて甲子園では7打数ノーヒットであった。
4−5で負けている場面での9回表、先頭打者で四球で出塁するも、同点には繋がらず試合は終了した。
岩田曰く「白さが足りなかった」らしい。
*橋本到(仙台育英 中堅手)
今大会の仙台育英打線先陣を切る1番打者。ポジションはセンター、背番号は8強打・強肩・俊足、そして2試合に渡る6打席連続ヒットするなど勝負強いバッティングを見せる。
そして何より特筆すべきはそのサービス精神。
対福井商戦、外野フライで1点入るという状況でその強肩を披露。
勢い余って捕手の遥か頭上を越える返球をし、福井商に1点をプレゼントした。
攻守にわたって注目せざるを得ない好選手。
*佐々木康幸(仙台育英 右翼手)
同じチームの橋本を「陽」と評すなら、この選手は「陰」と評すべきだろう。ポジションはライト、背番号は9
初戦の三重代表菰野戦の初打席で膝に死球。
治療の為の臨時代走が出され心配されたが、その後の守備には復帰し見事な強肩を披露。
問題なしかと思われたが、足の痛みが響き2回で途中交代。
2回戦の福井商戦では再び6番ライトとして先発出場。
しかし第1打席で打ちにいったが投球が手に直撃、ショートゴロ。
もちろん打ちにいった場合は死球とは認められない・・・
初戦と同様、暫く治療の為試合が中断、そして守備に復帰。
直後に守備機会がきて捕球したが、痛みをこらえることが出来なかった。
次の打席、再び悲劇が襲う。
見事な送りバントを決めたが、ベースに躓き激しく転倒、
顔には仕事を果たした笑顔はあったが、体は悲鳴を上げていた。
その後、投手交代時にベンチに退く・・・
その不屈の闘志にはチーム、そして見る側にも多大な影響を及ぼす。
そして福井商は対戦して敗れた際、何度でも復帰する彼に蘇る想いを重ね、
自ら表した称号「フェニックス」(08夏用語解説の「フェニックス通り」を参照)を彼に託した。
そして彼は再び蘇る・・・
対横浜戦、スターティングメンバーに彼の名はあった。
そして過去2戦の不遇を振り払うかの如く奮闘。
4回攻撃時には途中交代出場した1年生投手木村を助ける勝ち越しのレフト前タイムリーヒット、
6回守備時には同点危機のチームを救うファインプレー。
最終的にチームは横浜に競り負けたが、
彼は最後までライトの守備に付き、チームを鼓舞したという・・・
*木村謙吾(仙台育英 投手)
今年度の仙台育英のチーム目標はどんな状況でも「笑う」事。そしてその年に入部したのがこの木村だった。
1年生という事もあり、穂積の後の2番手としての役割が大きかったが、
日増しに心身ともに成長を重ね、甲子園で華開く事となる。
最大の晴れ舞台となったのは対横浜戦。
3回途中、二死満塁の状況下で穂積からマウンドを譲られると
仙台育英のチーム目標といえる笑みを浮かべつつ
優勝経験もある横浜打線をあしらっていく。
その投球術は同時交代し、信頼する高橋捕手のリードとあいまって、
横浜から「ふてぶてしい」「憎たらしい」と評される程であった。
そして何より肝っ玉を感じさせられた場面、
9回、ランナー2・3塁の場面で唐突にマウンド上で自分のベルトの締め直しを行う・・・
これには攻守両陣、報道陣、そして視聴者をもあっけにとられれ、
しかし、憎むに憎めないその笑みも相まって「これぞ大物」の評価をするしかなくなった。
結果としては、この後ワイルドピッチという自滅の形で横浜に競り負けたが、
試合終了後に号泣する彼の姿を見て、「こいつはまた甲子園に再び戻ってくる」と
思わざるをえない関係者が多かったという・・・
プロレスラーと同じ名前だが、その点はほとんど話題にならなかった。
*上坊銀河(鹿児島実 遊撃手)
鹿児島実の快進撃の立役者。2回戦の宮崎商戦では延長12回表に好投手の赤川から追加点のタイムリーを放った。
また、守備でもチームを救う活躍をした。
上坊が活躍している時間をスーパーギャラクシータイムと呼んだ。
*地引雄貴(木更津総合 捕手)
木更津総合の4番打者。1回戦での鳥取西戦では8回表の勝ち越しの口火を切るサードへの強襲ヒットを放った。
強肩捕手としても知られ、ドラフト候補ともされている好選手。
*勝谷直紀(智弁和歌山 二塁手)
強打を誇る智弁和歌山の中でも3番を打つ強打者。今大会の打率は4割を越す活躍をする。
4番の坂口へ良い繋ぎのバッティングをするのでこの並びは今年では最強ではないかと言う声もある。
*坂口真規(智弁和歌山 1塁手)
智弁和歌山の4番打者。また、今年に高校生ドラフト1位でヤクルトに入団した由規から特大ホームランを打った事で一躍ドラフト候補として注目される事になる。
3回戦の駒大岩見沢戦では1イニング2ホームランの甲子園初記録を記録した。
由規から放ったホームランの動画(1:00から)
1イニング2ホーマーの動画
*西川遥輝(智弁和歌山 三塁手)
1年生ながら甲子園にスタメンで出場する才能の持ち主。セフティバントが物凄く上手い(甲子園初ヒットはセフティバントで決めた)。
今後の活躍が期待される選手である。
*島根博士(浦添商 投手)
予選で遅刻した(?)影響で地区大会でも登板機会がなかったが、準々決勝での慶応戦、先発した上地の後に2番手として登板。
沖縄県代表なのに島根、そして博士の名前から注目された選手。
これは打たれると解説からも予想されていたが、
蓋を開けてみると慶応打線相手に見事なピッチング。
サイドスローから繰り出される130前半のストレートに切れのあるスライダー、
物怖じせずに内角をえぐりまくるその投球は
浦添商の最終兵器とまで呼ばれた。
更に圧巻だったのは次の登板回。
ランナーを背負わずに投げる彼のフォームは
上げた足をゆっくり地面すれすれに動かし、
傍から見たらボークすれすれの変則フォームであった事。
これには慶応打線が島根を攻略分析した為、
島根自身がそれを察知しフォームを切り替えた、
もしくは博士の名前から自分で改造したと噂された。
伊波にマウンドを譲るまで2回2/3を投げたが、
3三振無失点という見事な活躍をした。
そして、準決勝となる対常葉菊川戦で念願の先発マウンドを踏む。
初回は無難に抑えるものの2回登板中に足を攣ってしまう。
痛みを押して投球を続けるも、ヒット・四球・ヒットで動揺、
次の打者に死球を与えて同点。更に次の打者にもヒットを打たれ途中降板。
チームのエースである伊波にマウンドを譲った。
*曲尾マイケ(青森山田 左翼手)
甲子園常連高である青森山田の中で2年生ながらも3番打者を打つ選手。5歳の時、神奈川県に移住してきた留学生。
3試合とも1安打を放つ活躍をした。
*奥田ペドロ(本庄一 遊撃手)
本庄一で3番を打つ強打者。日系三世のブラジル人留学生。
1回戦の開星戦ではサヨナラホームランを打つ活躍をした。
*浅村栄斗(大阪桐蔭 遊撃手)
大阪桐蔭の1番打者。好守も見せるがたまにエラーするのが玉に瑕である。
打つ方では2回戦の金沢戦で2打席連続ホームランを放つなど、良い活躍をしている選手である。
*田甫淳(智弁和歌山 中堅手)
読み方は「たんぼ」。中々の好守を見せる良い選手である。
初戦の済美高校戦では当日朝に38℃の熱を出しながら、点滴を打って試合に出場。
「発熱王子」の愛称を持つ。
*町田友潤(常葉菊川 二塁手)
強打の常葉菊川の中で3番を打つ選手。地区大会でもあまり打率はよくなく、3回戦までは1安打だったが、
準々決勝の智弁和歌山戦では1安打2四球と中々の活躍を見せる。
しかし彼の真骨頂はその見事な守備能力。
対智弁和歌山戦、チームは7回終了までは2-13と圧倒的リードを保っていたが8回に4点、
9回にも投手陣、そして希望を託さざるをえなかった肘を痛めたエース戸狩が打たれた。
球場には智弁和歌山のJock Rockが高らかに鳴り響き、
リードしているとはいえ、あまりにも敗色濃厚と思わざるをえない空気が漂っていた。
そして打席には今大会屈指の選手、勝谷。
エース戸狩の球を捕らえた強烈な打球は一・二塁間を襲う!
明らかに打球がライトに抜けたと思われたその時、
後方に向かい走った町田が手を伸ばす!!
グラブに吸い込まれた打球を倒れこみながらセカンドベースに送球、
ショートがカバーに入りフォースアウト、そしてファーストもアウト!
その見事なプレーを見た誰もが、智弁和歌山の勝利への流れを一丁両断し、
常葉菊川の勝利を確信させるほどの素晴らしいプレーだった。
そして準決勝の浦添商戦、彼は再びその見事な守備を魅せる事となる。
チームは序盤に大量得点を挙げたが、走打かみ合う浦添商も負けてはいない。
3回に反撃の狼煙を上げ2点返し、6回には回最初に戸狩から変わった野島を攻め連打で1点を返す。
更に1死満塁と野島を攻め、打者は相手投手でもあり強打者でもある伊波。
初球を狙った伊波の打球はセンターへの強烈なあたり!
しかしセカンドベース寄りに守備位置を寄せていた町田がキャッチ!
倒れこんだ先にあったベースをそのままグラブで叩き併殺打成立!
先の智弁和歌山戦を彷彿させるその守備に、
今度は浦添打線の勝利への流れを一刀両断にした瞬間だった・・・
*籾山雄斗(報徳学園 遊撃手)
報徳のショートを守る二年生。スレ内では「モミー」の愛称で呼ばれる。テクノロジスト戦では守りで活躍し、氏家の同点ツーランを呼び込みオレンジ爆発を引き起こした。
*大会会長?
閉会式にて噛み噛みのあいさつをする。ベストよん、相変わらず多い見逃しの三振という名言を生み出した。
2017年08月23日(水) 03:34:30 Modified by gol_mist