2014年夏 出場校寸評
＜京都＞ 龍谷大平安 2年ぶり33回目（センバツは38回出場 最高成績は春夏合わせて4回優勝）
センバツ覇者でありながらハイエナのイメージもつけられてしまった名門がキッチリ夏も仕上げてきた
他のセンバツベスト4が揃いも揃って甲子園に辿り着けない中、この力はハイエナと呼ぶにはおこがましいか？
相変わらず分厚い投手陣と、繋がる打線が魅力的 もう名門の名を汚す失態は許されないところ
なお、センバツ優勝で5勝を上積みし、これで過去70回の出場で通算96勝を挙げている
今大会4勝を挙げれば中京大中京（愛知・131勝）に次ぐ史上2校目の春夏通算100勝達成となる
VS
＜埼玉＞ 春日部共栄 9年ぶり5回目（センバツ2回出場 最高成績は準優勝）
開幕戦で花咲徳栄、3回戦でモリシと聖望学園が消える荒れた埼玉を制しての復活
9年前は現・DeNAの�弉�を擁しての出場も初戦で中田翔・辻内・平田擁する大阪桐蔭にぶつかり7−9の惜敗
今年のチームもプロ注の好捕手・守屋が中心的存在 俊足のチームとの対戦が楽しみである
らき☆すた作者の出身校であり、作中の校舎のモデルでもあるが、作品黄金期に甲子園には縁がなかった
＜香川＞ 坂出商 20年ぶり8回目（センバツは8回出場 最高成績は準優勝）
各地の予選展望を掲載した『報知高校野球』において、今回出場する49校で唯一名前すら載らなかった伏兵
原動力は県大会6試合43得点を挙げた打力 3回戦で第1シードの三本松から10点取って波に乗った
香川大会での開幕戦では、ヘリから投下された始球式のボールが自軍ベンチに吸い込まれ、運を引き寄せた
最高成績の準優勝は1955年とおよそ60年前 最後の甲子園の勝利は23年前という古豪がどんな戦いを見せるか
VS
＜福井＞ 敦賀気比 5年ぶり6回目（センバツは5回出場 最高成績はベスト4）
あつがじゃないよ、つるがだよ ちょくちょく甲子園に来るイメージはあるが、夏は5年ぶりとちょっとご無沙汰
昨年センバツベスト4のメンバーで、マモノ甲子園wikiにも名前が載る浅井がクリーンアップに座る打線が強力
夏の甲子園で17年ぶりの勝利がかかる中、カギを握るのは投手陣の踏ん張りになりそう
エース・平沼は5種類の変化球を操る技巧派 中学時代は1500メートルのジュニア五輪代表という異色の経歴
＜西東京＞ 日大鶴ケ丘 6年ぶり3回目（センバツ出場なし 最高成績はベスト8）
同門の日大三が準決勝で消えた中、その仇を取って6年ぶりの甲子園出場
チームを引っ張るエースは背番号11、春はベンチ外の小林で6試合中5試合で先発をしてきた
背番号1をつける技巧派サウスポー・秋山との両輪で勝負をかける
6年前は鹿児島実に1−14の壮絶レイプを喰らい、最弱候補の烙印も押された その汚名返上なるか
VS
＜富山＞ 富山商 10年ぶり16回目（センバツ5回出場 最高成績はベスト8）
かつての常連校が10年ぶりの夏の甲子園と、久々の復活を果たしてきた
昨年の富山第一のベスト8があったとはいえ、弱小の富山にありながら甲子園初戦は3連勝中と信頼と実績アリ
センバツや昨年夏を沸かせたエースが多数去る中、エース左腕の森田は大会でも好投手の一角になりそう
選手時代に甲子園を経験したOB・前崎監督が就任後は初の甲子園 選手時代は2回の出場とも初戦敗退だが…
＜宮崎＞ 日南学園 3年ぶり7回目（センバツは4回出場 最高成績はベスト8）
今年も宮崎からは連覇の達成は無く、昨年全国準優勝の延岡学園は元気なく3回戦で姿を消した
そんな中、投打に手堅く勝ち上がってきたのがこの学校 県大会（実質）4試合で失点はわずかに1
初戦が相手校の不祥事による不戦勝になるなど、消耗が抑えられているのも追い風になるか
チーム打率は代表校最低クラスの.246だが、満塁ホームランがあったりと得点効率は高い
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＜愛知＞ 東邦 6年ぶり16回目（センバツ27回出場 最高成績はセンバツ4回優勝）
センバツベスト4の豊川を5回戦で撃破し、6年ぶりに甲子園に帰ってきた
エースは3年生の大井だが、県大会決勝戦では1年生の藤嶋が2失点完投と新戦力も充実
東邦の1年生というとオールドファンにはおなじみの美形で名を馳せた「バンビ」こと坂本が有名だが、
藤嶋はニックネームが「せんとくん」（本人公認）と、ルックスの方では差があるようで
＜静岡＞ 静岡 3年ぶり23回目（センバツ14回出場 最高成績は夏の優勝1回）
学力の方でも県内屈指の名門校 県大会初戦でいきなり引き分け再試合ともたつくまさかの立ち上がり
その後は立て直し、静清、常葉橘、掛川西といった甲子園経験校を次々に破っての甲子園行き
最高成績は優勝とあるが、これは戦前の話で決勝の相手が満州代表・大連商というあたりに時代を感じる
レギュラーの大半が2年生という若いチームの中でエースを務める3年・辻本は下の名前が宙夢と書いて「ひろむ」
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＜石川＞ 星稜 2年連続17回目（センバツ11回出場 最高成績は準優勝）
全国の度肝を抜いた、県大会決勝戦での9回裏8点差からの逆転劇がとかく注目される
スタメン9人中3年生は4人だけという若いチームだけに乗り始めると止まらない
その決勝戦で序盤につかまったが、昨年も投げたエース・岩下はプロ注の好投手 フラグを跳ね除けられるか
なお、春の決勝戦でも同じ相手に3点差から逆転勝ちを果たしており、前科はあった模様
＜新潟＞ 日本文理 2年連続8回目（センバツ5回出場 最高成績は準優勝）
意外にも？2年連続出場は初めて というのも、新潟の2連覇自体が1985〜86年の中越以来、実に28年ぶり
3季連続出場だが、甲子園ではくじ運にも恵まれず3連敗中（日大三、大阪桐蔭、豊川）
県大会決勝では1点を追う9回に珍名で知られる3番・小太刀緒飛（おとわ）のサヨナラ3ランで決着
1番・星、2番・黒臺騎士、3番小太刀、4番池田という珍名四天王は健在 日本文理の夏は今年も終わらない
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＜大分＞ 大分 初出場（春夏通じて初）
公立っぽい名前の学校だが、れっきとした私立の学校である
そして地方の私立高校ではあるが、ベンチ入りメンバーは全員県内出身ともう何が何だか
プロ注のエース右腕・佐野がチームの中心 4番も打ち、県大会決勝では決勝タイムリーも打つ主人公体質
最速150キロのストレートに多彩な変化球を併せ持つこの男がプロ注フラグにどう立ち向かうかに注目
＜岐阜＞ 大垣日大 2年連続3回目（センバツ3回出場 最高成績は準優勝）
全国の公立の雄・県岐阜商を準決勝で破って、2年連続出場を果たした
昨年は開幕戦に登場も、ロマン溢れる有田工・古川の前に惜敗し、甲子園で初めて初戦敗退の憂き目に
その悔しさを知る昨夏のメンバーが実に7人残っている 名将・阪口監督は30回目の甲子園出場
都市対抗野球で大垣市・西濃運輸が優勝しただけにそれに続いて昨年の悔しさを晴らしたいところ
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＜茨城＞ 藤代 3年ぶり3回目（センバツ2回出場 最高成績はベスト16が2回）
常総学院、霞ケ浦という県内二強を連破しての甲子園出場を果たした
過去4回の甲子園で初戦敗退は1回だけ、勝った試合は全て1点差と競り合いに無類の強さを発揮する
県大会決勝では初回に5得点を挙げて勝負を決めた その打線がエース・竹内を援護できるか
打線の中心に座る4番・根本は県大会はつなぎに徹し、本塁打0、4打点も打率は.480とハイアベレージ
＜群馬＞ 健大高崎 3年ぶり2回目（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
トゥギャ崎が一昨年のセンバツ以来の甲子園帰還を果たした
自らが持つ県大会の盗塁記録を更新、決勝戦ではセーフティスクイズが決勝点とトゥギャザー野球は健在
高橋光成擁する前橋育英、センバツベスト8のやんごとなき桐生第一を撃破しているだけに実力は本物
県大会決勝では3人の継投でノーヒットノーランを達成 今年も校歌＋AAでスレが埋め尽くされるだろう
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＜山口＞ 岩国 7年ぶり5回目（センバツは7回出場 最高成績はベスト8）
センバツでひっそりと開幕戦で姿を消した学校が、ひっそりと春夏連続出場を達成
春は打たれたエース・柳川の復調具合も気になるが、珍名でwiki入りを果たした二十八（つちや）の復権も期待
県大会準決勝・決勝ではともに2−1というロースコアの接戦を制しており、競り合いは望むところ
甲子園では10年ぶりの勝利を目指しているが、過去7戦全敗のセンバツに比べれば夏の方がまだ相性はいい
＜鹿児島＞ 鹿屋中央 初出場（春夏通じて初）
2013年センバツの尚志館に続けとばかりに、大隅半島から初の夏の甲子園を勝ち取った
県大会決勝戦では春夏連続を狙う神村学園を延長で振り切るなど、初出場らしからぬ力強さも持つ
エースでキャプテンの七島は県大会25イニングでわずか1失点と大崩れはしない
大会前には正三塁手が負傷離脱するが、その穴を埋めるヒーローも現れているなど不気味な存在
VS
＜和歌山＞ 市和歌山 10年ぶり4回目（センバツは4回出場 最高成績は準優勝）
智弁和歌山が続けてきた夏の和歌山県大会決勝戦20戦全勝をついに止めたのがこの学校
前身は市和歌山商で、普通科の設置で今の学校名になってからは初めての甲子園出場となる
元々商業高校だった名残で、男女比が２：５といううらやまけしからん学校
OBもヤクルト・川端、ロッテ・益田など地味ながら実力派が揃う
＜佐賀＞ 佐賀北 2年ぶり4回目（センバツは出場なし 最高成績は優勝1回）
5試合中3試合が1点差、その全てが延長戦、残り2試合も2点差と紙一重の戦いを続けての甲子園出場
7年前の2007年に優勝した時を彷彿とさせるような、必勝パターンの投手リレーが持ち味
半面、優勝した時以外の2回はともに初戦敗退となっているだけに、次の1勝が早く欲しいところ
カギを握るのは、チーム打率.270、県大会では5点以上を取れなかった打線の働き
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＜宮城＞ 利府 初出場（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
＿＿＿
／ ヽ＼
│ │
へ- ─ヾ │ わたしは みやぎけんだいひょうリフ
─ ─ ∂ ＼
｜ し 丶 √ │││ 仙台育英が3回戦で敗退、東北もベスト8で敗退と荒れた宮城を制してきた
｜ ﾄ-＝ヽ │ ││
＼ ／ │ │ 一時2年生にキャプテンを任せていたが、重圧から調子を崩し、結局3年生に交代
／ ゝ── ／ノ 丿
（ ＼＿＿ ／ /│ その元・キャプテンは切り込み隊長を務める161センチの1番・万城目
＜三重＞ 三重 2年連続12回目（センバツ12回出場 最高成績はセンバツ1回優勝）
昨年夏から3季連続で甲子園出場 過去2季は共に初戦敗退だっただけに、今度こそという気持ちは強いはず
センバツ初戦敗退後、監督が代わった 三重中京大では現・楽天の則本を指導した60歳の経験豊富な新監督
とにかく打力が武器 5試合で50得点、1試合平均で10得点を挙げ、猛打で三重を勝ち上がってきた
センバツでも一発を放った西岡のバットが甲子園でも火を噴くか 智弁学園へのリベンジの機会があるかどうか
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＜広島＞ 広陵 4年ぶり21回目（センバツは23回出場 最高成績はセンバツ3回優勝）
センバツ出場の好投手・山岡擁する広島新庄に決勝で競り勝って4年ぶりの夏を勝ち取った
投打ともに層が分厚く、過去3回準優勝に終わった夏で悲願の優勝を勝ち取る可能性は十分
主将で正捕手の太田光には爆笑問題・田中裕二も注目している（ちなみに広陵は「ひかる」、爆笑問題は「ひかり」）
さりげなく夏の甲子園初戦2連敗中の広島県勢の連敗ストップを託されている
＜山梨＞ 東海大甲府 2年ぶり12回目（センバツ4回出場 最高成績はベスト4）
大本命だったセンバツ出場・春の関東優勝の山梨学院大付を準決勝で撃破した東海大四天王の一角
県大会決勝では7回終了時3−8の劣勢から8回に2点、9回に4点取ってひっくり返した
キャプテンである望月は打率がなんと.632 3番を打つこの男の前にランナーを貯めていきたい
一昨年のベスト4をはじめ、過去5回挑んで一度も越えられなかった準決勝の壁を超えるのが悲願
VS
＜長野＞ 佐久長聖 2年ぶり6回目（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
県大会決勝戦では古豪・長野商との壮絶な打ち合い 最大5点差をひっくり返し、10−9で勝っての出場
左の寺沢、右の両角というWエースで12年ぶりの甲子園勝利を目指す
打つ方はチーム打率.317と決して高くないが、6試合43得点と効率よく得点を重ねてきた
最高成績のベスト4は、旧名の佐久高校時代のもの 名前が変わってから初の甲子園2勝なるかどうか
＜福岡＞ 九州国際大付 3年ぶり5回目（センバツは2回出場 最高成績は準優勝）
東北、九州国際大付で通算10回甲子園、準優勝2回の若生監督のラストイヤーに当たる
決勝戦での16−0という圧勝をはじめ、7試合で65得点、7失点という圧倒的な力で甲子園にやって来た
プロ注の捕手・清水が実力面では注目 185センチ、88キロという大型捕手である
マモノスレ的には控え投手のアドゥワ大とジャーマイアス賢三という国際の名に恥じない二人にも注目か
VS
＜南北海道＞ 東海大四 21年ぶり5回目（センバツ5回出場 最高成績はベスト16が2回）
ソチ五輪でメダルを獲得したレジェンド・葛西紀明の母校でもある古豪であり東海大四天王の一角
エースの西嶋は168センチ スタメンには西嶋を含め160センチ台が3人と小粒だが侮れない
なんでも西嶋は最速140キロのまっすぐに、50キロ台の超スローカーブを投げるとのこと
右肩の痛みからまっすぐは道大会では走らなかったようだが、果たして本番に間に合うか
＜福島＞ 聖光学院 8年連続11回目（センバツ4回出場 最高成績はベスト8が3回）
今年もウイルスを乗せてやってきたマモノスレおなじみの常連校
ただ、今年は苦しみ県大会決勝では9回に4点差を追いつき、延長でサヨナラという勝ち上がりに
昨年名前で話題になった八百板の弟が見参 福島県大会では打率.542をマークした恐怖の1番打者
OBの歳内（現・阪神）が先日プロ初勝利、その流れに乗りたい
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＜兵庫＞ 神戸国際大付 初出場（センバツは3回出場 最高成績はベスト4）
2005年センバツベスト4と実績はありながら、夏にとことん弱かった学校がついに壁を突破
とはいえ、センバツ出場の報徳学園や、東洋大姫路などが他でコケて当たっていないだけに、運も味方したか
ベスト4に進出した時以外の2回では共に初戦敗退だっただけに、そろそろ甲子園で次の1勝が欲しいところ
校歌斉唱での「セントマイケルズ・ハイスクール」も楽しみの一つになるだろう
＜愛媛＞ 小松 初出場（春夏通じて初）
安樂擁する済美や、県内ではやたら強かったはずの今治西が早くに姿を消す中勝ち上がってきた
チームを率いる宇佐美監督は県内では知られた名将で、川之江・今治西で合計5度の甲子園を経験している
安樂一人と心中した上甲監督とは対照的に、小粒ながら力の揃った投手陣の継投が持ち味
OBに『千の風になって』の秋川雅史がいる
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＜山形＞ 山形中央 4年ぶり2回目（センバツ2回出場 最高成績はベスト16）
21世紀枠で初めて甲子園にやってきて以来、4年間で通算4回目の甲子園と、その恩恵を最大限に生かしている
ノーシードから勝ち上がった県大会決勝の酒田南戦では9回に2点差をひっくり返しての逆転勝ち
その決勝戦ではスタメンの1〜3番が全員高橋、6番も高橋だったりと、相変わらず高橋に支配されている
エースは石川 191センチの長身からの真っすぐが武器だが、県大会では火消し役が専らであった
＜高知＞ 明徳義塾 5年連続16回目（センバツは15回出場 最高成績は夏1回優勝）
4年連続で決勝戦の相手が高知高校となり、4年連続で1点差勝利で甲子園にやって来た
4回目の甲子園となるエースでキャプテンの岸の勤続疲労が心配されるところではあるが、実力は十分
座右の銘が「耐えて勝つ」という馬淵監督が、どこまで岸を引っ張ってしまうのかがある意味注目
「初戦明徳」という強烈な死亡フラグがどこに立つのかも注目される
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＜奈良＞ 智弁学園 3年ぶり17回目（センバツは9回出場 最高成績はベスト4）
センバツ2発の岡本が引っ張る強力打線は夏も健在 5試合で48点を奪ってきた
県大会で3本塁打を放った岡本は、夏もリリーフ登板での二刀流があるかどうかに期待
とはいえ、投手力には不安を抱え、県大会準決勝・決勝の2試合ともに6失点を喫するなど守り勝つのは無理？
本家の魔曲がまさかの2年連続夏不在となる中で、本家偽魔曲が演奏されるのかにも注目
＜島根＞ 開星 3年ぶり9回目（センバツは2回出場 最高成績はベスト16）
ジャイアンこと白根（現・ソフトバンク）を擁して以来となる甲子園出場
その白根ほどでないにしても、今年のエース・恩田も184センチ90キロの堂々とした体格を誇る
県大会は一昨年の代表・立正大淞南と3回戦で、昨年代表・石見智翠館と準々決勝で当たる死のゾーンを突破
過去10回の甲子園で2勝を挙げたことが無いが、今年はその壁を越えられるか
VS
＜大阪＞ 大阪桐蔭 3年連続8回目（センバツは6回出場 最高成績は春夏合わせて4回優勝）
桑田・清原のPL学園以来となる29年ぶりの大阪3連覇を成し遂げた
例によって強力な攻撃陣を誇り、広島の鯉城シニア⇒大阪桐蔭の中田翔の流れをくむ正随に注目
その正随の3本塁打をはじめ、大阪大会で実に10本のアーチを描いた強力打線が全国制覇に挑む
OBの森が先日一軍デビューを果たし、藤浪も2年間一軍で頑張る中、後輩たちもそれに続きたいところだが
ここから2回戦
＜東東京＞ 二松学舎大付 初出場（センバツ4回出場 最高成績は準優勝）
東東京大会決勝戦10連敗の悪夢を乗り越え、ついに夏の甲子園初見参を果たした
決勝戦では1年生キャッチャー・今村の同点3ランなど、帝京相手に2度追いつき延長で振り切っている
エースは3年・大黒だが、控え1番手の大江は1年生 今村との1年生バッテリーは果たして実現するか
クリーンアップ3人の破壊力は折り紙付きで、準優勝した1982年センバツ以来32年ぶりの甲子園勝利を目指す
VS
＜長崎＞ 海星 3年ぶり17回目（センバツは4回出場 最高成績はベスト4）
センバツ出場の創成館を県大会決勝で下して甲子園への切符を獲得した
投手陣は粒揃いで継投が基本線 一方の打線は2年生の平湯が軸になりそう
最後の甲子園勝利から12年と干支一回りが経過、出場回数なら県内最多だけに、そろそろ勝利が欲しい
島根・開星との対戦が実現したらある意味で面白そうな気がする
＜徳島＞ 鳴門 3年連続9回目（センバツは8回出場 最高成績は準優勝）
昨年猛威を振るった渦潮打線でマモノ甲子園スレを盛り上げた学校が今年も帰ってきた
県大会準決勝では春夏連続を目指した池田ァ！を猛打で粉砕している
県大会のチーム打率は.449 スタメン全員が3割以上の打率と、穴のない打線が持ち味
決勝戦では1年生投手二人のリレーで競り勝つなど、新たな力を宿した渦潮打線が今年も波乱の主役をうかがう
VS
＜滋賀＞ 近江 6年ぶり11回目（センバツは3回出場 最高成績は準優勝）
目にも眩しい水色のユニフォームが夏は6年ぶりの登場
滋賀大会の6試合中、コールドの無い決勝戦を除く5試合全てでコールド勝ちとノーシードとは思えない活躍
県大会はコールドも多かったなかで6試合23盗塁と足を絡めた攻撃が武器
エースは2年生の小川だが、マモノスレ的には同じく2年生の控え投手、サラサル・アレキサンダー英二が注目か？
＜熊本＞ 城北 6年ぶり4回目（センバツは3回出場 最高成績は2回戦敗退）
忘れかけた頃に甲子園にやって来る伏兵的存在で、今年もノーシードからシード校4校を撃破してきた
エースで192センチの諸富は故障明けで夏はリリーフに専念 その分底上げされた投手陣が武器
打線は少々迫力不足だが、粘り強い 決勝戦では5安打に抑えられながら競り勝っている
過去6回の甲子園ではわずかに1勝に留まる 19年ぶり2勝目をかけて、快進撃はどこまで続くか
VS
＜千葉＞ 東海大望洋 初出場（センバツ1回出場 甲子園未勝利）
毎年のように荒れる千葉を制してやって来た東海大四天王の一角
エースは3年生・宇津木と2年生の180センチ・原田のWエース体制 どちらも完投能力は備えている
県大会決勝では6得点のイニングを2回作るなど、打線が活発 失点も3点取られた試合は無かった
唯一出場したセンバツでは初戦で大阪桐蔭を引き当てるなど、くじ運の悪さが課題か？
＜神奈川＞ 東海大相模 4年ぶり9回目（センバツは9回出場 最高成績は春夏合わせて3回優勝）
過去の実績では屈指のものを誇る東海大四天王の一角
投手陣がとにかく分厚く、4人の好投手を抱えていて連戦でも不安がないのが特徴的
2年生の吉田は決勝戦で途中降板ながら20桁奪三振という快記録 桐光・松井（現・楽天）の再現も期待
なお、神奈川県大会では選手宣誓を担当している 果たして甲子園で2回目の選手宣誓となるか
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＜岩手＞ 盛岡大付 2年ぶり8回目（センバツ3回出場 最高成績はベスト16）
昨年のセンバツでついに甲子園9戦全敗をストップさせ、今度は夏の甲子園初勝利を目指す
そのセンバツでも活躍した松本はエースに成長し、打っては4番を務めるなど二刀流の匂いがプンプン
実際、花巻東との決勝戦では松本が4打点を挙げて5−4で勝利 もうあいつ一人でいいんじゃないか
春らしい名前で話題になった菜花は3番に、桜糀は控え投手1番手に 春っぽい二人が夏はどうなるか
＜秋田＞ 角館 初出場（春夏通じて初）
昨年の夏は常連・秋田商に1点差で屈したが、今年は決勝で能代松陽（旧・能代商）を破って初の甲子園
他校がプロ野球選手やスポーツ選手を主なOBに並べる中、角館は俳優・柳葉敏郎という異彩を放つ
なお、そのギバちゃんは甲子園出場が決まった後野球部の激励にやって来た模様
ギバちゃんといえば甥っ子が2011年センバツに出場した時も話題になり、高校野球でもお忙しいようで
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＜鳥取＞ 八頭 4年ぶり8回目（センバツは1回出場 最高成績はベスト16）
県大会決勝戦で鳥取城北の3連覇を阻止して甲子園への期間を果たした
スライダーが武器のエース・鎌谷を打線がどこまで盛り立てていけるかが上位進出のカギ
注目したいのは正捕手の西垣 6月からは投手として練習を初め、リリーフまでこなす
過去9度の甲子園でわずか3勝に留まっているが、1956年以来58年ぶりの県勢夏2勝の夢を果たせるか
＜沖縄＞ 沖縄尚学 2年連続7回目（センバツは6回出場 最高成績はセンバツ2回優勝）
貫録の春夏連続出場となった名誉優勝候補の一角 センバツはベスト8と面目躍如
エースのライアンこと山城大の実力は折り紙付き やらかし癖さえ出なければ上位進出の可能性は十分
名誉優勝候補ではあるが、実は夏の甲子園で2勝をしたことが無い まずはその壁を越えたいところ
そろそろ生徒会長を退任したであろうクムザックアスティン拓哉君がスタンドに来てインタビューされてほしい
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＜栃木＞ 作新学院 4年連続10回目（センバツ9回出場 最高成績は優勝が春夏合わせて2回）
県大会決勝でセンバツベスト4の佐野日大・田嶋を打ち砕いて甲子園の切符を手にした
かつては30年以上夏の甲子園から遠ざかっていたのが嘘と思うような、夏4連覇を果たしている
OBの雨男・大谷はまだ法政大学でくすぶっているが、こちらは頑張ってほしいところ
その大谷のようなエースはおらず、今年は継投で勝負 試合巧者ぶりを発揮できるか
＜青森＞ 八戸学院光星 2年ぶり7回目（センバツ7回出場 最高成績は準優勝が3回）
センバツで背番号11、球遊びが上手だった2年生・中川がエースの座を奪って春夏連続出場
かつてマモノ甲子園を沸かせた北條（現・阪神）の弟も健在で甲子園を沸かせてくれそう
ただ、県大会決勝では進学校の青森高校相手にシーソーゲームを展開するなどやらかしの予感も？
ベンチ入り18人中、県内出身者は1人だが、最早いつものことなのであまり気にならなくなってきたか
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＜北北海道＞ 武修館 初出場（春夏通じて初）
釧根地区からの甲子園は平成2年夏の中標津以来実に24年ぶり
さらにその中から釧路勢となると昭和54年の釧路工以来と、なんと35年ぶりとなる
女子高から共学化してというありがちな私立校だが、共学化から40年以上、やっと甲子園にたどり着いた
継投が基本戦術となるので、そのタイミングがカギ 今大会最年少・26歳という若い監督の手腕に注目
最後に対戦相手未定の学校
＜岡山＞ 関西 3年ぶり9回目（センバツは12回出場 最高成績はベスト4）
かつてはダース、最近では堅田兄弟と、マモノに愛された選手が集うおなじみの学校
投手陣は小刻みな継投で、攻めてはエンドランやバント安打など小技が光る玄人好みのチームに仕上がった
春のセンバツは初戦で3連敗中だが、夏は過去8回中6回で初戦突破と夏に強いのが特徴的
今年もマモノがほほ笑むのか、ある意味その動向が注目される学校の一つ
センバツ覇者でありながらハイエナのイメージもつけられてしまった名門がキッチリ夏も仕上げてきた
他のセンバツベスト4が揃いも揃って甲子園に辿り着けない中、この力はハイエナと呼ぶにはおこがましいか？
相変わらず分厚い投手陣と、繋がる打線が魅力的 もう名門の名を汚す失態は許されないところ
なお、センバツ優勝で5勝を上積みし、これで過去70回の出場で通算96勝を挙げている
今大会4勝を挙げれば中京大中京（愛知・131勝）に次ぐ史上2校目の春夏通算100勝達成となる
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＜埼玉＞ 春日部共栄 9年ぶり5回目（センバツ2回出場 最高成績は準優勝）
開幕戦で花咲徳栄、3回戦でモリシと聖望学園が消える荒れた埼玉を制しての復活
9年前は現・DeNAの�弉�を擁しての出場も初戦で中田翔・辻内・平田擁する大阪桐蔭にぶつかり7−9の惜敗
今年のチームもプロ注の好捕手・守屋が中心的存在 俊足のチームとの対戦が楽しみである
らき☆すた作者の出身校であり、作中の校舎のモデルでもあるが、作品黄金期に甲子園には縁がなかった
＜香川＞ 坂出商 20年ぶり8回目（センバツは8回出場 最高成績は準優勝）
各地の予選展望を掲載した『報知高校野球』において、今回出場する49校で唯一名前すら載らなかった伏兵
原動力は県大会6試合43得点を挙げた打力 3回戦で第1シードの三本松から10点取って波に乗った
香川大会での開幕戦では、ヘリから投下された始球式のボールが自軍ベンチに吸い込まれ、運を引き寄せた
最高成績の準優勝は1955年とおよそ60年前 最後の甲子園の勝利は23年前という古豪がどんな戦いを見せるか
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＜福井＞ 敦賀気比 5年ぶり6回目（センバツは5回出場 最高成績はベスト4）
あつがじゃないよ、つるがだよ ちょくちょく甲子園に来るイメージはあるが、夏は5年ぶりとちょっとご無沙汰
昨年センバツベスト4のメンバーで、マモノ甲子園wikiにも名前が載る浅井がクリーンアップに座る打線が強力
夏の甲子園で17年ぶりの勝利がかかる中、カギを握るのは投手陣の踏ん張りになりそう
エース・平沼は5種類の変化球を操る技巧派 中学時代は1500メートルのジュニア五輪代表という異色の経歴
＜西東京＞ 日大鶴ケ丘 6年ぶり3回目（センバツ出場なし 最高成績はベスト8）
同門の日大三が準決勝で消えた中、その仇を取って6年ぶりの甲子園出場
チームを引っ張るエースは背番号11、春はベンチ外の小林で6試合中5試合で先発をしてきた
背番号1をつける技巧派サウスポー・秋山との両輪で勝負をかける
6年前は鹿児島実に1−14の壮絶レイプを喰らい、最弱候補の烙印も押された その汚名返上なるか
VS
＜富山＞ 富山商 10年ぶり16回目（センバツ5回出場 最高成績はベスト8）
かつての常連校が10年ぶりの夏の甲子園と、久々の復活を果たしてきた
昨年の富山第一のベスト8があったとはいえ、弱小の富山にありながら甲子園初戦は3連勝中と信頼と実績アリ
センバツや昨年夏を沸かせたエースが多数去る中、エース左腕の森田は大会でも好投手の一角になりそう
選手時代に甲子園を経験したOB・前崎監督が就任後は初の甲子園 選手時代は2回の出場とも初戦敗退だが…
＜宮崎＞ 日南学園 3年ぶり7回目（センバツは4回出場 最高成績はベスト8）
今年も宮崎からは連覇の達成は無く、昨年全国準優勝の延岡学園は元気なく3回戦で姿を消した
そんな中、投打に手堅く勝ち上がってきたのがこの学校 県大会（実質）4試合で失点はわずかに1
初戦が相手校の不祥事による不戦勝になるなど、消耗が抑えられているのも追い風になるか
チーム打率は代表校最低クラスの.246だが、満塁ホームランがあったりと得点効率は高い
VS
＜愛知＞ 東邦 6年ぶり16回目（センバツ27回出場 最高成績はセンバツ4回優勝）
センバツベスト4の豊川を5回戦で撃破し、6年ぶりに甲子園に帰ってきた
エースは3年生の大井だが、県大会決勝戦では1年生の藤嶋が2失点完投と新戦力も充実
東邦の1年生というとオールドファンにはおなじみの美形で名を馳せた「バンビ」こと坂本が有名だが、
藤嶋はニックネームが「せんとくん」（本人公認）と、ルックスの方では差があるようで
＜静岡＞ 静岡 3年ぶり23回目（センバツ14回出場 最高成績は夏の優勝1回）
学力の方でも県内屈指の名門校 県大会初戦でいきなり引き分け再試合ともたつくまさかの立ち上がり
その後は立て直し、静清、常葉橘、掛川西といった甲子園経験校を次々に破っての甲子園行き
最高成績は優勝とあるが、これは戦前の話で決勝の相手が満州代表・大連商というあたりに時代を感じる
レギュラーの大半が2年生という若いチームの中でエースを務める3年・辻本は下の名前が宙夢と書いて「ひろむ」
VS
＜石川＞ 星稜 2年連続17回目（センバツ11回出場 最高成績は準優勝）
全国の度肝を抜いた、県大会決勝戦での9回裏8点差からの逆転劇がとかく注目される
スタメン9人中3年生は4人だけという若いチームだけに乗り始めると止まらない
その決勝戦で序盤につかまったが、昨年も投げたエース・岩下はプロ注の好投手 フラグを跳ね除けられるか
なお、春の決勝戦でも同じ相手に3点差から逆転勝ちを果たしており、前科はあった模様
＜新潟＞ 日本文理 2年連続8回目（センバツ5回出場 最高成績は準優勝）
意外にも？2年連続出場は初めて というのも、新潟の2連覇自体が1985〜86年の中越以来、実に28年ぶり
3季連続出場だが、甲子園ではくじ運にも恵まれず3連敗中（日大三、大阪桐蔭、豊川）
県大会決勝では1点を追う9回に珍名で知られる3番・小太刀緒飛（おとわ）のサヨナラ3ランで決着
1番・星、2番・黒臺騎士、3番小太刀、4番池田という珍名四天王は健在 日本文理の夏は今年も終わらない
VS
＜大分＞ 大分 初出場（春夏通じて初）
公立っぽい名前の学校だが、れっきとした私立の学校である
そして地方の私立高校ではあるが、ベンチ入りメンバーは全員県内出身ともう何が何だか
プロ注のエース右腕・佐野がチームの中心 4番も打ち、県大会決勝では決勝タイムリーも打つ主人公体質
最速150キロのストレートに多彩な変化球を併せ持つこの男がプロ注フラグにどう立ち向かうかに注目
＜岐阜＞ 大垣日大 2年連続3回目（センバツ3回出場 最高成績は準優勝）
全国の公立の雄・県岐阜商を準決勝で破って、2年連続出場を果たした
昨年は開幕戦に登場も、ロマン溢れる有田工・古川の前に惜敗し、甲子園で初めて初戦敗退の憂き目に
その悔しさを知る昨夏のメンバーが実に7人残っている 名将・阪口監督は30回目の甲子園出場
都市対抗野球で大垣市・西濃運輸が優勝しただけにそれに続いて昨年の悔しさを晴らしたいところ
VS
＜茨城＞ 藤代 3年ぶり3回目（センバツ2回出場 最高成績はベスト16が2回）
常総学院、霞ケ浦という県内二強を連破しての甲子園出場を果たした
過去4回の甲子園で初戦敗退は1回だけ、勝った試合は全て1点差と競り合いに無類の強さを発揮する
県大会決勝では初回に5得点を挙げて勝負を決めた その打線がエース・竹内を援護できるか
打線の中心に座る4番・根本は県大会はつなぎに徹し、本塁打0、4打点も打率は.480とハイアベレージ
＜群馬＞ 健大高崎 3年ぶり2回目（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
トゥギャ崎が一昨年のセンバツ以来の甲子園帰還を果たした
自らが持つ県大会の盗塁記録を更新、決勝戦ではセーフティスクイズが決勝点とトゥギャザー野球は健在
高橋光成擁する前橋育英、センバツベスト8のやんごとなき桐生第一を撃破しているだけに実力は本物
県大会決勝では3人の継投でノーヒットノーランを達成 今年も校歌＋AAでスレが埋め尽くされるだろう
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＜山口＞ 岩国 7年ぶり5回目（センバツは7回出場 最高成績はベスト8）
センバツでひっそりと開幕戦で姿を消した学校が、ひっそりと春夏連続出場を達成
春は打たれたエース・柳川の復調具合も気になるが、珍名でwiki入りを果たした二十八（つちや）の復権も期待
県大会準決勝・決勝ではともに2−1というロースコアの接戦を制しており、競り合いは望むところ
甲子園では10年ぶりの勝利を目指しているが、過去7戦全敗のセンバツに比べれば夏の方がまだ相性はいい
＜鹿児島＞ 鹿屋中央 初出場（春夏通じて初）
2013年センバツの尚志館に続けとばかりに、大隅半島から初の夏の甲子園を勝ち取った
県大会決勝戦では春夏連続を狙う神村学園を延長で振り切るなど、初出場らしからぬ力強さも持つ
エースでキャプテンの七島は県大会25イニングでわずか1失点と大崩れはしない
大会前には正三塁手が負傷離脱するが、その穴を埋めるヒーローも現れているなど不気味な存在
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＜和歌山＞ 市和歌山 10年ぶり4回目（センバツは4回出場 最高成績は準優勝）
智弁和歌山が続けてきた夏の和歌山県大会決勝戦20戦全勝をついに止めたのがこの学校
前身は市和歌山商で、普通科の設置で今の学校名になってからは初めての甲子園出場となる
元々商業高校だった名残で、男女比が２：５といううらやまけしからん学校
OBもヤクルト・川端、ロッテ・益田など地味ながら実力派が揃う
＜佐賀＞ 佐賀北 2年ぶり4回目（センバツは出場なし 最高成績は優勝1回）
5試合中3試合が1点差、その全てが延長戦、残り2試合も2点差と紙一重の戦いを続けての甲子園出場
7年前の2007年に優勝した時を彷彿とさせるような、必勝パターンの投手リレーが持ち味
半面、優勝した時以外の2回はともに初戦敗退となっているだけに、次の1勝が早く欲しいところ
カギを握るのは、チーム打率.270、県大会では5点以上を取れなかった打線の働き
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＜宮城＞ 利府 初出場（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
＿＿＿
／ ヽ＼
│ │
へ- ─ヾ │ わたしは みやぎけんだいひょうリフ
─ ─ ∂ ＼
｜ し 丶 √ │││ 仙台育英が3回戦で敗退、東北もベスト8で敗退と荒れた宮城を制してきた
｜ ﾄ-＝ヽ │ ││
＼ ／ │ │ 一時2年生にキャプテンを任せていたが、重圧から調子を崩し、結局3年生に交代
／ ゝ── ／ノ 丿
（ ＼＿＿ ／ /│ その元・キャプテンは切り込み隊長を務める161センチの1番・万城目
＜三重＞ 三重 2年連続12回目（センバツ12回出場 最高成績はセンバツ1回優勝）
昨年夏から3季連続で甲子園出場 過去2季は共に初戦敗退だっただけに、今度こそという気持ちは強いはず
センバツ初戦敗退後、監督が代わった 三重中京大では現・楽天の則本を指導した60歳の経験豊富な新監督
とにかく打力が武器 5試合で50得点、1試合平均で10得点を挙げ、猛打で三重を勝ち上がってきた
センバツでも一発を放った西岡のバットが甲子園でも火を噴くか 智弁学園へのリベンジの機会があるかどうか
VS
＜広島＞ 広陵 4年ぶり21回目（センバツは23回出場 最高成績はセンバツ3回優勝）
センバツ出場の好投手・山岡擁する広島新庄に決勝で競り勝って4年ぶりの夏を勝ち取った
投打ともに層が分厚く、過去3回準優勝に終わった夏で悲願の優勝を勝ち取る可能性は十分
主将で正捕手の太田光には爆笑問題・田中裕二も注目している（ちなみに広陵は「ひかる」、爆笑問題は「ひかり」）
さりげなく夏の甲子園初戦2連敗中の広島県勢の連敗ストップを託されている
＜山梨＞ 東海大甲府 2年ぶり12回目（センバツ4回出場 最高成績はベスト4）
大本命だったセンバツ出場・春の関東優勝の山梨学院大付を準決勝で撃破した東海大四天王の一角
県大会決勝では7回終了時3−8の劣勢から8回に2点、9回に4点取ってひっくり返した
キャプテンである望月は打率がなんと.632 3番を打つこの男の前にランナーを貯めていきたい
一昨年のベスト4をはじめ、過去5回挑んで一度も越えられなかった準決勝の壁を超えるのが悲願
VS
＜長野＞ 佐久長聖 2年ぶり6回目（センバツ1回出場 最高成績はベスト4）
県大会決勝戦では古豪・長野商との壮絶な打ち合い 最大5点差をひっくり返し、10−9で勝っての出場
左の寺沢、右の両角というWエースで12年ぶりの甲子園勝利を目指す
打つ方はチーム打率.317と決して高くないが、6試合43得点と効率よく得点を重ねてきた
最高成績のベスト4は、旧名の佐久高校時代のもの 名前が変わってから初の甲子園2勝なるかどうか
＜福岡＞ 九州国際大付 3年ぶり5回目（センバツは2回出場 最高成績は準優勝）
東北、九州国際大付で通算10回甲子園、準優勝2回の若生監督のラストイヤーに当たる
決勝戦での16−0という圧勝をはじめ、7試合で65得点、7失点という圧倒的な力で甲子園にやって来た
プロ注の捕手・清水が実力面では注目 185センチ、88キロという大型捕手である
マモノスレ的には控え投手のアドゥワ大とジャーマイアス賢三という国際の名に恥じない二人にも注目か
VS
＜南北海道＞ 東海大四 21年ぶり5回目（センバツ5回出場 最高成績はベスト16が2回）
ソチ五輪でメダルを獲得したレジェンド・葛西紀明の母校でもある古豪であり東海大四天王の一角
エースの西嶋は168センチ スタメンには西嶋を含め160センチ台が3人と小粒だが侮れない
なんでも西嶋は最速140キロのまっすぐに、50キロ台の超スローカーブを投げるとのこと
右肩の痛みからまっすぐは道大会では走らなかったようだが、果たして本番に間に合うか
＜福島＞ 聖光学院 8年連続11回目（センバツ4回出場 最高成績はベスト8が3回）
今年もウイルスを乗せてやってきたマモノスレおなじみの常連校
ただ、今年は苦しみ県大会決勝では9回に4点差を追いつき、延長でサヨナラという勝ち上がりに
昨年名前で話題になった八百板の弟が見参 福島県大会では打率.542をマークした恐怖の1番打者
OBの歳内（現・阪神）が先日プロ初勝利、その流れに乗りたい
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＜兵庫＞ 神戸国際大付 初出場（センバツは3回出場 最高成績はベスト4）
2005年センバツベスト4と実績はありながら、夏にとことん弱かった学校がついに壁を突破
とはいえ、センバツ出場の報徳学園や、東洋大姫路などが他でコケて当たっていないだけに、運も味方したか
ベスト4に進出した時以外の2回では共に初戦敗退だっただけに、そろそろ甲子園で次の1勝が欲しいところ
校歌斉唱での「セントマイケルズ・ハイスクール」も楽しみの一つになるだろう
＜愛媛＞ 小松 初出場（春夏通じて初）
安樂擁する済美や、県内ではやたら強かったはずの今治西が早くに姿を消す中勝ち上がってきた
チームを率いる宇佐美監督は県内では知られた名将で、川之江・今治西で合計5度の甲子園を経験している
安樂一人と心中した上甲監督とは対照的に、小粒ながら力の揃った投手陣の継投が持ち味
OBに『千の風になって』の秋川雅史がいる
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＜山形＞ 山形中央 4年ぶり2回目（センバツ2回出場 最高成績はベスト16）
21世紀枠で初めて甲子園にやってきて以来、4年間で通算4回目の甲子園と、その恩恵を最大限に生かしている
ノーシードから勝ち上がった県大会決勝の酒田南戦では9回に2点差をひっくり返しての逆転勝ち
その決勝戦ではスタメンの1〜3番が全員高橋、6番も高橋だったりと、相変わらず高橋に支配されている
エースは石川 191センチの長身からの真っすぐが武器だが、県大会では火消し役が専らであった
＜高知＞ 明徳義塾 5年連続16回目（センバツは15回出場 最高成績は夏1回優勝）
4年連続で決勝戦の相手が高知高校となり、4年連続で1点差勝利で甲子園にやって来た
4回目の甲子園となるエースでキャプテンの岸の勤続疲労が心配されるところではあるが、実力は十分
座右の銘が「耐えて勝つ」という馬淵監督が、どこまで岸を引っ張ってしまうのかがある意味注目
「初戦明徳」という強烈な死亡フラグがどこに立つのかも注目される
VS
＜奈良＞ 智弁学園 3年ぶり17回目（センバツは9回出場 最高成績はベスト4）
センバツ2発の岡本が引っ張る強力打線は夏も健在 5試合で48点を奪ってきた
県大会で3本塁打を放った岡本は、夏もリリーフ登板での二刀流があるかどうかに期待
とはいえ、投手力には不安を抱え、県大会準決勝・決勝の2試合ともに6失点を喫するなど守り勝つのは無理？
本家の魔曲がまさかの2年連続夏不在となる中で、本家偽魔曲が演奏されるのかにも注目
＜島根＞ 開星 3年ぶり9回目（センバツは2回出場 最高成績はベスト16）
ジャイアンこと白根（現・ソフトバンク）を擁して以来となる甲子園出場
その白根ほどでないにしても、今年のエース・恩田も184センチ90キロの堂々とした体格を誇る
県大会は一昨年の代表・立正大淞南と3回戦で、昨年代表・石見智翠館と準々決勝で当たる死のゾーンを突破
過去10回の甲子園で2勝を挙げたことが無いが、今年はその壁を越えられるか
VS
＜大阪＞ 大阪桐蔭 3年連続8回目（センバツは6回出場 最高成績は春夏合わせて4回優勝）
桑田・清原のPL学園以来となる29年ぶりの大阪3連覇を成し遂げた
例によって強力な攻撃陣を誇り、広島の鯉城シニア⇒大阪桐蔭の中田翔の流れをくむ正随に注目
その正随の3本塁打をはじめ、大阪大会で実に10本のアーチを描いた強力打線が全国制覇に挑む
OBの森が先日一軍デビューを果たし、藤浪も2年間一軍で頑張る中、後輩たちもそれに続きたいところだが
ここから2回戦
＜東東京＞ 二松学舎大付 初出場（センバツ4回出場 最高成績は準優勝）
東東京大会決勝戦10連敗の悪夢を乗り越え、ついに夏の甲子園初見参を果たした
決勝戦では1年生キャッチャー・今村の同点3ランなど、帝京相手に2度追いつき延長で振り切っている
エースは3年・大黒だが、控え1番手の大江は1年生 今村との1年生バッテリーは果たして実現するか
クリーンアップ3人の破壊力は折り紙付きで、準優勝した1982年センバツ以来32年ぶりの甲子園勝利を目指す
VS
＜長崎＞ 海星 3年ぶり17回目（センバツは4回出場 最高成績はベスト4）
センバツ出場の創成館を県大会決勝で下して甲子園への切符を獲得した
投手陣は粒揃いで継投が基本線 一方の打線は2年生の平湯が軸になりそう
最後の甲子園勝利から12年と干支一回りが経過、出場回数なら県内最多だけに、そろそろ勝利が欲しい
島根・開星との対戦が実現したらある意味で面白そうな気がする
＜徳島＞ 鳴門 3年連続9回目（センバツは8回出場 最高成績は準優勝）
昨年猛威を振るった渦潮打線でマモノ甲子園スレを盛り上げた学校が今年も帰ってきた
県大会準決勝では春夏連続を目指した池田ァ！を猛打で粉砕している
県大会のチーム打率は.449 スタメン全員が3割以上の打率と、穴のない打線が持ち味
決勝戦では1年生投手二人のリレーで競り勝つなど、新たな力を宿した渦潮打線が今年も波乱の主役をうかがう
VS
＜滋賀＞ 近江 6年ぶり11回目（センバツは3回出場 最高成績は準優勝）
目にも眩しい水色のユニフォームが夏は6年ぶりの登場
滋賀大会の6試合中、コールドの無い決勝戦を除く5試合全てでコールド勝ちとノーシードとは思えない活躍
県大会はコールドも多かったなかで6試合23盗塁と足を絡めた攻撃が武器
エースは2年生の小川だが、マモノスレ的には同じく2年生の控え投手、サラサル・アレキサンダー英二が注目か？
＜熊本＞ 城北 6年ぶり4回目（センバツは3回出場 最高成績は2回戦敗退）
忘れかけた頃に甲子園にやって来る伏兵的存在で、今年もノーシードからシード校4校を撃破してきた
エースで192センチの諸富は故障明けで夏はリリーフに専念 その分底上げされた投手陣が武器
打線は少々迫力不足だが、粘り強い 決勝戦では5安打に抑えられながら競り勝っている
過去6回の甲子園ではわずかに1勝に留まる 19年ぶり2勝目をかけて、快進撃はどこまで続くか
VS
＜千葉＞ 東海大望洋 初出場（センバツ1回出場 甲子園未勝利）
毎年のように荒れる千葉を制してやって来た東海大四天王の一角
エースは3年生・宇津木と2年生の180センチ・原田のWエース体制 どちらも完投能力は備えている
県大会決勝では6得点のイニングを2回作るなど、打線が活発 失点も3点取られた試合は無かった
唯一出場したセンバツでは初戦で大阪桐蔭を引き当てるなど、くじ運の悪さが課題か？
＜神奈川＞ 東海大相模 4年ぶり9回目（センバツは9回出場 最高成績は春夏合わせて3回優勝）
過去の実績では屈指のものを誇る東海大四天王の一角
投手陣がとにかく分厚く、4人の好投手を抱えていて連戦でも不安がないのが特徴的
2年生の吉田は決勝戦で途中降板ながら20桁奪三振という快記録 桐光・松井（現・楽天）の再現も期待
なお、神奈川県大会では選手宣誓を担当している 果たして甲子園で2回目の選手宣誓となるか
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＜岩手＞ 盛岡大付 2年ぶり8回目（センバツ3回出場 最高成績はベスト16）
昨年のセンバツでついに甲子園9戦全敗をストップさせ、今度は夏の甲子園初勝利を目指す
そのセンバツでも活躍した松本はエースに成長し、打っては4番を務めるなど二刀流の匂いがプンプン
実際、花巻東との決勝戦では松本が4打点を挙げて5−4で勝利 もうあいつ一人でいいんじゃないか
春らしい名前で話題になった菜花は3番に、桜糀は控え投手1番手に 春っぽい二人が夏はどうなるか
＜秋田＞ 角館 初出場（春夏通じて初）
昨年の夏は常連・秋田商に1点差で屈したが、今年は決勝で能代松陽（旧・能代商）を破って初の甲子園
他校がプロ野球選手やスポーツ選手を主なOBに並べる中、角館は俳優・柳葉敏郎という異彩を放つ
なお、そのギバちゃんは甲子園出場が決まった後野球部の激励にやって来た模様
ギバちゃんといえば甥っ子が2011年センバツに出場した時も話題になり、高校野球でもお忙しいようで
VS
＜鳥取＞ 八頭 4年ぶり8回目（センバツは1回出場 最高成績はベスト16）
県大会決勝戦で鳥取城北の3連覇を阻止して甲子園への期間を果たした
スライダーが武器のエース・鎌谷を打線がどこまで盛り立てていけるかが上位進出のカギ
注目したいのは正捕手の西垣 6月からは投手として練習を初め、リリーフまでこなす
過去9度の甲子園でわずか3勝に留まっているが、1956年以来58年ぶりの県勢夏2勝の夢を果たせるか
＜沖縄＞ 沖縄尚学 2年連続7回目（センバツは6回出場 最高成績はセンバツ2回優勝）
貫録の春夏連続出場となった名誉優勝候補の一角 センバツはベスト8と面目躍如
エースのライアンこと山城大の実力は折り紙付き やらかし癖さえ出なければ上位進出の可能性は十分
名誉優勝候補ではあるが、実は夏の甲子園で2勝をしたことが無い まずはその壁を越えたいところ
そろそろ生徒会長を退任したであろうクムザックアスティン拓哉君がスタンドに来てインタビューされてほしい
VS
＜栃木＞ 作新学院 4年連続10回目（センバツ9回出場 最高成績は優勝が春夏合わせて2回）
県大会決勝でセンバツベスト4の佐野日大・田嶋を打ち砕いて甲子園の切符を手にした
かつては30年以上夏の甲子園から遠ざかっていたのが嘘と思うような、夏4連覇を果たしている
OBの雨男・大谷はまだ法政大学でくすぶっているが、こちらは頑張ってほしいところ
その大谷のようなエースはおらず、今年は継投で勝負 試合巧者ぶりを発揮できるか
＜青森＞ 八戸学院光星 2年ぶり7回目（センバツ7回出場 最高成績は準優勝が3回）
センバツで背番号11、球遊びが上手だった2年生・中川がエースの座を奪って春夏連続出場
かつてマモノ甲子園を沸かせた北條（現・阪神）の弟も健在で甲子園を沸かせてくれそう
ただ、県大会決勝では進学校の青森高校相手にシーソーゲームを展開するなどやらかしの予感も？
ベンチ入り18人中、県内出身者は1人だが、最早いつものことなのであまり気にならなくなってきたか
VS
＜北北海道＞ 武修館 初出場（春夏通じて初）
釧根地区からの甲子園は平成2年夏の中標津以来実に24年ぶり
さらにその中から釧路勢となると昭和54年の釧路工以来と、なんと35年ぶりとなる
女子高から共学化してというありがちな私立校だが、共学化から40年以上、やっと甲子園にたどり着いた
継投が基本戦術となるので、そのタイミングがカギ 今大会最年少・26歳という若い監督の手腕に注目
最後に対戦相手未定の学校
＜岡山＞ 関西 3年ぶり9回目（センバツは12回出場 最高成績はベスト4）
かつてはダース、最近では堅田兄弟と、マモノに愛された選手が集うおなじみの学校
投手陣は小刻みな継投で、攻めてはエンドランやバント安打など小技が光る玄人好みのチームに仕上がった
春のセンバツは初戦で3連敗中だが、夏は過去8回中6回で初戦突破と夏に強いのが特徴的
今年もマモノがほほ笑むのか、ある意味その動向が注目される学校の一つ
2014年08月09日(土) 00:16:32 Modified by gol_mist