(解説)定義「凡庸、大衆、知性」

■とつげき東北


 このページにおいて、掲題の各語を以下のとおり定義する。

●内包的定義

 平均こそが優れていると思うこと、他人と同じでなければならないとしきりに信じること、そうなりたいと感じるそのセンス、人の真似事をする思考様式、テレビ等で見た他者のギャグ・発言を反復してみせるような一種の羞恥心の欠如、意思の薄弱、態度、生活習慣、「制度的なもの」への無意識の加担――これらをして、「凡庸」と形容する。
 凡庸であるとは「名言的なもの」を安易に受け容れることである。

 凡庸であるばかりか凡庸である権利をも主張し(オルテガの定義)、あるいは、凡庸さに慣れ、無自覚となり、時として誇りさえ持つような、少なくない人々を「大衆」と呼ぶ。
 大衆とは「名言的なもの」を好んで用いる人々である。

 凡庸化する一切のものごとへの意識的で戦略的な、能力・技術の行使のありかたを「知的」であると形容する。
 知的であるとは「名言的なもの」を常に突き放し、ずらし、笑い飛ばす人間の性質である。

 知的な行為や審美眼を「センスがある」と形容し、そうでないものを「センスがない」と形容する。


●外延的定義

■知的←      →■非知的
金持ちのニート←      →「社会の役に立つ仕事」
スーパーマリオを極める←      →ゲームなど役立たない
学歴が高い←      →学歴より人間性
政治家になって悪いことをする←     →「日本の政治は悪い」
計画的犯行←      →短絡的犯行
他人から変人と思われたい←     →「恥ずかしい」
ギャグセンスが高い←      →ギャグセンスが低い
面倒なので自殺する←      →「自分が生きた証を残す」
悲劇を笑いとばす←      →悲劇を見て悲しむ


(解説)制度としての名言?
(解説)肯定のセンス
(解説)権力
2006年01月02日(月) 20:01:50 Modified by totutohoku




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