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キャンディナ 事務所にて

 ここはアイドルユニット【トリックスター】の事務所。日も落ちかけてきた時間に仕事を終えたアイドル達が集まって寛いでいた

「ってわけで、ただでさえ厳しいのにビーステッド?ってのが来るからもうめちゃくちゃなわけ」

「マジでキツくなりそうだよね〜まあ頑張るしかないっしょ」

 そこにもじもじとした様子で話を聞くキャンディナ。それを見たナルキッスが声をかける

「キャンディナどしたん?トイレか?漏らしたらネットでバズらせてやるから漏らしてもいいよ」

 適当に話しかけるナルキッス。キャンディナはゆっくりと口を開く

「あのね、オタクくんとデートすることになったの……」

 部屋の中が一瞬静まり返る。キャンディナは少しうつむいたまま、頬を赤く染めながら続けた

「そのデートで、推しとしてじゃなくてちゃんと一人の女の子として好きって思って欲しいんだけど。普通のデートってしたこと無くて、どうしよう……みんな、どうすればいいと思う……?」

 泣きそうな顔で皆を見上げるキャンディナ。そんなキャンディナをナルキッスは優しく抱き締めた

「ナルキッス……」

「……あのキャンディナがこんなにマジになるなんてね。大丈夫、キャンディナは可愛いからなんとかなるよ。アタシ達みんなで応援してるからさ」

「ナルキッス……うん、ありがとう……」

「大事なメンバー……仲間でしょ、アタシらはさ」

「うん……うん!ところでナルキッス!」

「どしたん?」

「ナルキッスは普通のデートってしたことある?」

「……………………」

 滝のような汗を流すナルキッス。重々しく口を開いた

「あー、えー、うん。そういうのはさ、ほら。ホーリーエンジェルさんの方が詳しいよ!!!!!あの人大人だし!!!!!!!!」

「え!?!?!?は!?!?!?私!?!?!?」

 後方で話を聞いていたホーリーエンジェルは行きなり指名されて驚きの声をあげる。ホーリーエンジェルはナルキッスを呼び寄せる

「ナルキッス、ちょっとこっちに来なさい」

「ういっす。キャンディナ、ちょーっと待っててね?」

「う、うん」

 ホーリーエンジェルはナルキッスとひそひそ話を始めた

「なんでいきなり私に振るのよ!のんびり見てたらヌメドラに飛ばされた気分だわ!」

「だってアタシそういう経験ないんですもん!」

「私だって無いわよ!」

「えっ?ホーリーさん結構いいお年……」

「黙って!!!!」

「うす、すいやせん。え、じゃあブラッディマリーさんとか他の先輩達は」

「……あの娘達も多分経験無いわ」

 そう!彼女達トリックスターは!男達を手玉に取ったり弄んだりはしたことはあっても!誰も普通のデートをしたことがないのである!!!!ひそひそ話をしている二人も!キャンディナを慰めているキャロベインも!一緒に励ましてる後輩のヒヨスも!一番の年長者であるベラマドンナも!誰も普通のデートをしたことがないのである!!!!

「なんかスゴく失礼なナレーションが聞こえる気がする!」

 こうやって文句を付けているナルキッスも!経験がないのである!!!!

 みんながまごついているとリリーベルがやってきた

「ねえ、キャンディナちゃん。キャンディナちゃんはそのオタクくんさんがホントに好きなの?」

「……うん、好き」

「その人は何回も会ってくれたり色んな話を聞いてくれたりするんだよね」

「うん……」

「それはただのファンだから?」

「どうなんだろ……わかんないや……」

 リリーベルはよしよしとキャンディナの頭を撫でる

「ただのファンだったらね、そこまでしてくれないってリリーは思うんだ。きっとオタクくんさんも推しへの好きと女の子としての好きが混ざっちゃっててわかんなくなっちゃってるだけだよ。だからキャンディナちゃんならきっと大丈夫だよ」

「リリーちゃん……」

 「そうですよ!キャンディナちゃんならきっと大丈夫です!もしキャンディナちゃんを泣かせたらわたしたちがその人をチクチクいじめちゃいますから!」

「ブルムちゃん……」

 ぞろぞろと若いトリックスター達が集まってキャンディナを励ます

「うう……みんなありがとう……ワタシ、がんばるね!」

 きゃっきゃとはしゃぐキャンディナ達。それを遠くから見つめるホーリーエンジェルとナルキッス

「ほら、私が何かしなくても後輩ちゃん達がなんとかしてくれたわ。私達大人組は後方で見守ってればいいのよ」

「ホーリーさん、ちょっとダサいっす」



 つづく

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