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mobの小説

エイプリルフールで偽装した妊娠検査薬を見せて『責任取ってくださいね♥』するチェイムさん

なお午後にネタばらしした結果お仕置きでウソをホントにされる
というネタから


「あ、あのー・・・ご主人様、その、お顔がですね、その・・・」

チェイムさんの(自称)かわいらしいウソのネタばらしをされて、僕は思わず黙り込んでしまっていたらしい。
ただならぬ気配を察してか、目の前のメイド、チェイムさんは頬を引きつらせながらずるずると後ずさっている。
・・・僕は今、どんな表情をしているんだろうか。

『顔がどうしたんですか?』
「お顔が、その・・・怖くて・・・」
『怖い顔にさせるようなウソをした誰かがいるんでしょうね、まったく酷いことをするものです』

びくり、と肩を震わせるチェイムさん。
いつもは仕事中も、閨でも、余裕を崩さないその表情が強張っていくにつれて、何とも言えない感覚が湧き上がってくる。
椅子から立ち上がり、ゆっくりとチェイムさんの方に歩みを進める。

「で、でも、今日はエイプリルフールなんですよ!?」
『それで?』
「こ、これくらいのウソは、許容範囲・・・ということになりませんか?」
『エイプリルフールだからと言ってついてはいけない類のウソがあることは、今どきは常識ですよ?』

そもそも諸説あるがエイプリルフールは起源からして深刻な嘘をつく類のイベントではない。
そんなことを考えていると、後ずさりすぎて壁にぶつかったチェイムさんが顔を青くしていた。
後退できないチェイムさんに少しずつ近づいていく僕。
手を伸ばせば触れられそうな距離まで近づいたところで、意を決して逃げ出したチェイムさんだったが、廊下に通じているドアはビクともしない。

「な、なんで・・・!? 誰か、誰か外にいるんですか!?」
「・・・チェイムさん、お話は聞いていますよ?」
「は、ハスキーさん!? お願いです、開けてください!」

外から扉を押さえていたハスキーさんに助けを求めるチェイムさん。
封鎖されたドアを必死に開けようとするチェイムさんだったが、人の姿でドラゴンの力を扱えるようになった歴戦のメイドさんにかなう道理もない。
・・・ちなみに、チェイムさんのネタばらしより先に真実を伝えたのはハスキーさんだ。
部下の不徳を報告に来たハスキーさんに提案し、チェイムさんが入室したところでドアを外から押さえてもらったのだ。

「あなたがご主人様の寵愛をいただいていることはメイド達も周知の事実です」
「ですが、それはそれとして子を授かったという一大イベントをウソに使うのはいただけませんね」

懇願するチェイムさんの肩を後ろから掴む。
「ひぃ!?」という短い悲鳴がたまらなく可愛い。

「ご主人様に感謝することです。 罰が必要ではないかという私に、そんなことをしなくてもいいと仰ってくださったのですからね」
「私今にも罰せられそうなんですけど!?」
「いいえ、罰ではありません。 ご主人様の提案です、つまり」



「ウソをついていなかったことにすれば、罰は必要ないですよね?と」



一瞬固まったチェイムさんだったが、意味を理解したようで、瞬く間に顔が赤く染まる。
ドア越しの会話に夢中になった隙をついて、チェイムさんを横抱きに抱きかかえると、ドアの外のハスキーさんに呼びかける。

『今日明日は来客の予定もなかったはずだけど、誰か来ても通さないでくれるかな?』
「かしこまりました。 あとで秘伝の精力剤と、なにかつまめるものをご用意しますね」
『うん、ありがとう』

日常会話の延長のような調子の僕とハスキーさんを見て、これが僕の目的だったと理解したらしい。
チェイムさんは小さく掠れるような声でうわ言を吐き出すだけになった。
そんなチェイムさんの耳元で、努めて優しく宣言する。

『赤ちゃんがデキました、なんて、今更嘘にさせないから、覚悟してね』
「・・・はい♥」

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