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mobの小説

スレ2より、相性のいい相手の匂いにセックス前から陥落しちゃうティアドロップ概念



好ましい相手からは好ましい香りがする。
人間でも持っているこの性質が、六花は特に顕著だ。
過去にも男と相対するのが怖いとおびえていた六花が、とある男の匂いを嗅いだ途端に相貌を潤ませ、男に興味を示した例もある。
自身にとって最もふさわしい相手を本能的に選ぼうとする六花の、抗いがたい本能だ。
そんなことは六花の主として無論承知の上だったが、その欲求が

「はぁ・・・♥ はぁ・・・♥」

こんなに強いものだったなんて、知らなかった。

目の前にいる男、年若く線の細い青年から漂う香りに、私、ティアドロップは釘付けだった。
スノードロップが連れてきた青年。
六花を運営する慌ただしさに忙殺され、つがいを娶ることもできていなかった私に是非合わせたいのだと妹に言われては断れるはずもなく。
一目会って、話をして、何事もなくお開きにしよう、と妹のメンツまで考えていたのは遠い昔の話。
人里でふと目に留まり、姉に会わせたいからと香りで誘惑することもなく頭を下げて連れてきたのだというその青年の匂いは、確かに私の好みだった。

・・・好みすぎた。

胸いっぱいに吸い込むだけで意識がどうにかなってしまいそうだ。
呼気を吐き出すことすらもったいなく感じてしまう。
乳首が甘く勃起しているのを感じる。下着と擦れ、甘い快感をもたらすそれを、目の前の彼に気づかれてしまうのではないかと気が気ではない。

スノードロップはもう退室している。
二人きりの今の状況なら、彼を押し倒してしまえばいいと欲望の声がする。
何を躊躇うことがあるのですか、ここまで好みの匂いの殿方、押し倒し、味わい、伴侶にしてしまえばよいのですと。

それと同時に、心の中で冷静な部分が静止の声をあげる。
本当にいいのですか? 快楽で篭絡を選んで、それで彼に嫌われても。・・・そもそも

本当に彼に、ソレで勝てるのですか?

何をばかげたことと、などと、自分の心の声を否定しようとするが上手くいかない。
匂いを嗅いだだけで私を発情状態に持っていく程に、本能が求める彼と、本当にそうなってしまった時どうなってしまうのか。
脳裏をよぎる想像。 彼に組み敷かれ、噛まれ、吸われ、まるで物の様に扱われ、最後には零れるほどに注がれてしまい、彼の子を孕まされる。
そんな『幸せ』な想像に、顔が赤くなる。

ふいに、手を触られた。
訪れた先にいた貴人が顔を赤らめ、呼吸も荒くぼうっとしている。
心優しい人なら心配するし、不意に手に触れる行為も、熱がないか確かめようとする行為なのだとすれば納得はできる。
ただ、間が悪かった。

「んっ♥」
肩を震わせ、まるで自慰の時に発するような甘い声を出してしまう。
気まずそうに眼をそらす青年に、羞恥で今まで以上に顔が赤くなる。
恥ずかしさのままに、私は彼に組み付いた。

「あ、あなたが悪いんですかりゃ・・・ひ、ぃぃん!?」

閨に組み敷けばこの程度の若造、そう思って彼に組み付いたのが運の尽き。
首筋からふわりと漂うほのかな汗の香りを吸い込んだとたん全身の力が抜け、彼にしなだれかかる様になってしまう。
摺り寄せた胴から漂う六花の主を狂わせる香りを、今度は胸いっぱいに吸い込んでしまう。
どぷり、と蜜があふれだし、下着は使い物にならなくなった。
乳首の勃起はすでに痛みを感じるほど。無意識のうちに彼の胸板に擦り付けるために体を動かしてしまい、あさましく快感を求める。
へこへこ♥と腰は彼とのまぐわいを想起したのか、まるで彼を迎え入れるように動き出す。

どうしたんですか、と私を心配してくれる彼の顔を、上目遣いに見る。
視界が微かにぼやける。 発情の影響か、目が潤んできたようだ。
私を見る彼の喉が、ごくりとなる。 私の変化に気づいたらしい。
据わっていく目に、私の胸が高鳴る。
(終わっちゃう♥ 私、ここで彼に『終わらせられ』ちゃう♥)
痛いくらいに肩をつかまれ、私は寝所に押し倒された。


・・・・・・・


「お゛っ♥お゛っ♥あ゛ぁぁぁ♥」

なんて品のない喘ぎ声、と自分の中の冷静なところが軽蔑の声をあげる。
別に人間が下位で六花が上位などと差別的な考えを持っているつもりはない。
それでも、人間を篭絡し伴侶とする六花の長が何という無様な有様だろう、とは思ってしまう。

「やらぁ、やらぁ・・・! もっと、もっとちゅーするのぉ! ん・・・ぢゅ、ぢゅる・・・ちゅ♥」

幼子のような駄々をこねてキスをねだり、流し込まれた唾液をわざと聞こえるように、喉を鳴らして嚥下する。
六花の蜜とは違うただの唾液が、彼のものであるというだけで甘露のように感じてしまう。
舌を絡められるだけで意識が飛びそうになり、無意識に腰をくねらせ、彼の剛直が内部を擦る快楽で引き戻される。

「こりぇ・・・こりぇ、じゅるいのぉっ♥ きみのちんちんで、わらひ、こんな、お゛ぉ♥」

ごちゅごちゅとナカを擦られ、彼への恨み言は途中で意味をなさない喘ぎ声に変わる。
組み敷かれているにもかかわらず、体は抵抗することを放棄し、両手は彼の手と指を絡め合わせ私を逃がしてくれない。
激しく求めあうその様は、まるでまぐわいを覚えたての恋人のようで。

『では、やめますか?』
意地悪くそう尋ねてくる彼に、必死に首を振って懇願する。
「やめちゃやぁ♥ もっと・・・もっとぉ・・・」

体に張り付いた雪色の髪から、濃密な汗の香りが漂う。
はだけたドレスから覗く胸がぷるりと揺れ、充血した乳首が自分も苛めてほしいと主張する。

『もちろんやめませんよ』
私の懇願を見て笑みを深くした彼の腰の動きが一段深くなり、私は絶頂する。
・・・果たして彼の意地悪な言動は、彼の嗜虐だったのか。
彼に苛めてほしい私の望みをくみ取ったのか。
絶頂のさなか、震える乳首に歯を立てられ、歓喜の涙を流す私は、ぼんやりとそんなことを考えていた。

収縮する膣をかき分け、彼の腰の動きが一段激しくなるのを感じる。
首元に顔をうずめられる。
鎖骨のあたりに強く吸いつかれ、所有者の証を付けられる。

もうすぐその時なのだと、確信がある。
する前に漠然と抱いていた想像・・・彼の胤を注がれ、孕まされる。
ぼってりと膨れた腹を、愛おしげに抱く自分。

ぶるりと体が震える。
興奮と、それ以上の、後戻りできないという恐怖感。

「あ・・・や・・・やめて・・・」

どちゅどちゅと遠慮なく耕される私のナカ。
甘い快感が当てまなく襲ってくるなか、どうにか拒絶を口にする。

「りゃめ、なのぉ♥・・・こどもなんか、だめ・・・おかあさんになるの、ゆるしてぇ♥」

だめだ、絶対にダメだ・・・
そんな、男に組み敷かれて、孕まされて
それでしあわせなお母さんにされちゃうなんて、ぜったい、だめ、なのに

「うしょ・・・うそ・・・♥」

青年に指摘されて、ようやく気付く。
私の両足は自分の意思に反して動き、彼の腰にしがみついていた。
男に縋り付き、子種を懇願するはしたない体位を自分から求めている。
いやそもそも、彼に許しを懇願しているその言葉すら、彼を煽り、子種を求めるものだと理解してしまって・・・

「あ♥ あ♥ ああああああああああああああっ♥」

狂ったように嬌声をあげ、彼に抱き着く。
彼のモノの先端から、熱いものがぶちまけられるのを感じる。
きゅうきゅうと子宮が収縮し、彼の子種をごくごくと飲んでいるのを、はっきりと感じてしまい。

「お♥ お♥ おぉぉ・・・♥」
(わたしのしきゅう そんなにせーしのめて、うらやましい♥)

淫らに染まりきった欲求が、自分の子宮にすら嫉妬する。
子種が飲めないなら、せめて唾液をと、顔を近づけると、そこには彼の笑顔があって。

「お゛ぉ♥!?」

硬さの失われていない剛直が、私の中を抉る。
彼に絡みついていた手足は容易く引きはがされ、うつぶせにされる。
体のナカでぐるりと回る剛直の感覚に目を白黒させているうちに、臀部のみを高く上げた、はしたない姿勢をとらされる。
ぱちゅ♥ぱちゅ♥と体が打ち付けられる音がする、抵抗もできない。
彼の子種を搾るだけの道具の様にされ、たっぷりと注がれて孕まされる。
私の妄想がすべて形となったこの屈辱的な扱いに、さらに蜜が溢れ出す。

『あなたのして欲しいこと、全部してあげますからね』
被虐の欲望を暴かれた私と、望みのままに乱暴に愛してくれる青年。
欲望の宴は、まだ終わらない。

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