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 水分を含んだ肉がぶつかり合う音が部屋に響く。ベッドの周りには役目を終えたコンドームが散乱しているが、ベッドの上ではまだ二匹の獣が交わり合っていた。
「ぅいいっ♡ あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡ ぃ――っぐぅ♡♡」
 ゴム超しに欲望を叩き付けられてあられもない嬌声をあげるのは、十二獣でも随一の実力を誇るドランシアだ。腰をがっちりと掴まれた状態で、尻に何度も腰を打ち付けられては声を漏らしている。
「お、前っ、何回すれば、気が済むんだ……っ!」
 また一つコンドームを捨て、未だに反り返るそれに次のものを装着する。幾度出しても萎えないそれに、ドランシアの目に畏れのような感情が混ざる。
「今度は、前から? いや、もう――んむっ♡ んぅ♡れぅ♡ちゅぅ……♡ ちゅっ……♡」
 文句を言おうとした口を黙らせられ、ドランシアはいつしか自らも融けた表情で舌を絡め合っていた。
「……ちゅぱっ♡ はぁ、……分かったよ、もう」
 ドランシアの脚が広げられ、濡れそぼったそこを掻き分けて男のものが入り込む。何度も体を重ねて形を覚えたドランシアの奥が、歓迎するかのようにきゅうきゅうと男を締め付けた。
「そんなっ、いきなり激し……お゛っ♡♡ んオ゛ッ♡♡ オ゛ッ♡♡」
 今度は前から組み伏せられるような体勢で貪られる。容赦のない杭打ちにドランシアの身体が弓なりに跳ね、顔より大きな胸がぶるんと動きまわる。
「あ゛っ♡ ちくび、今吸ったら♡ ああ゛っ♡♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛あ゛っ♡♡」
 胸を吸われ高まったところにスパートが駆けられ、ドランシアは快楽に押し流されるように昇り詰めた。
「ん゛ッ♡♡ ィ〜〜〜〜♡♡♡♡」
 自分の奥へと押し込むように、両脚でホールドしたままドランシアは達した。もう何回感じたか分からない、避妊具越しの熱にドランシアの頭は包まれる。
 戦いが終わったら生でしよう。男の囁きに朧気に将来を想い浮かべながら、ドランシアの意識は闇に溶けていった。

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