あにまん掲示板の各種スレッドに掲載されているR-18小説を保管するためのwikiです。

作者:せきつ生花
────────────────────

「エクレシアの様子は?」
「あまりよろしくありません。今日のお務めもとても苦しそうでした」
「あれほど大好きだったご飯も喉を通らないみたいで……」
「そうか……」
 フルルドリスと2人の侍女はエクレシアの方を見る。いつもの天真爛漫な姿は何処へやら、焦点の覚束ない目でただただ部屋の隅を眺める彼女の姿がそこにあった。
「エクレシア、調子はどうだ?」
「…………あ、お姉さま」
「お姉さまはやめろといつも言ってるだろう」
「…………あ、ごめんなさい……私ったら……つい……」
 労るように彼女の頭を撫で、目線を同じ高さに合わせる。その瞳にいつものような爛々とした輝きはなく、薄い靄がかかったかのようだ。
「しばらくお務めをお休みにされた方がよろしいかと……」
「いや、それはおそらく無理だろう。大神祇官様に掛け合ってみたが難色を示されていた。今は大事な時期だから務めの席を外すのは許されないとのことだ」
「そんな……」
 落胆する侍女達。彼女達の忠誠は教導の信仰よりも聖女達へのそれに寄っていた。
「大丈夫だ。私がなんとかする。貴女達もエクレシアだけでなく自分の身体を気遣ってくれ」
「わ、私達は大丈夫でございます!」
「貴女達も相当無理をしているはずだ。私にはわかる」
 実際、侍女達の体調もエクレシア程ではないにせよ芳しくない。フルルドリスはそれを敏感に察知していた。
「……お言葉ですが私達が何を言いたいのかもわかるのではありませんか?」
「ああ、そうだな。だがこればかりは譲れない。貴女達を護るのも私の務めなのだから。それに目星はついてる。何も心配することはない」
 侍女達の静止を振り切り、部屋を出ようとするフルルドリス。そんな彼女の背に飛び込んできたのはエクレシアの言葉だった。
「お姉さま……お気をつけて……」
「……ああ、いってくる」


───

「病ではないな。市井にこのような病が流行っているなどの報告はあがっていない。だとするとやはり薬や毒の類いが盛られていると考えていいだろう」
「食事に盛られた可能性も低い。関係者は軒並み洗ったし、体調を崩した者が限られてるからな。何せエクレシアと侍女達……そして……」
 “私だ”……フルルドリスはそう心の中で呟く。
「ともすれば事態の原因はここに他なるまい」
 フルルドリスが立ったのは聖女とその侍女達のみが立ち入れる沐浴場の入り口だった。

───

「……」
 沐浴場の隅でフルルドリスはじっと息を潜めていた。下手人に察知されるのを避けるため、鎧兜の類いは脱ぎ礼装の装飾も極力外した姿をとる。だが剣はしっかりとその手に握られていた。
(下手人め……エクレシアと侍女達を害したことは許さん……必ずや私が裁きを下してやる)
 湯気が濛々と立ち込める沐浴場内で、フルルドリスはじっと息を潜め下手人を待ち続ける。

───

(来たか……!)
 白い湯気の中に浮かぶ1つの黒い影。背はフルルドリスと同じくらい、落ち窪んだ目が特徴的な痩せぎすな男だ。彼女の剣を握る手に力がこもる。
「グヘヘ……今日は特別濃いのを持ってきてやったぜ……これを湯船に注げば……」
「そこまでだ」
 フルルドリスは瞬く間に下手人の背後に立ち、その首筋に剣先を当てた。
「ヒィィッ!?いつの間に!?」
 いきなりの出来事に下手人は飛び上がるように後ろへ下がった。その手から滑り落ちた薬瓶が割れ落ち、中の液体が二人の間に散乱する。
「貴様がやってくるのを中でじっと待ってたのだ。どうだ?単純だろう?」
「ま、まさか聖女様直々のお出ましとは……」
 動揺を隠さない下手人に対し、フルルドリスは剣を突きつけ迫る。
「貴様、何処の者だ!獣の国の者か?鉄の国の者か?それとも砂漠のゴロツキか?」
「し、失礼な!俺はれっきとしたドラグマの国民だ!そのような下賎な奴らと一緒にするな!」
「少なくとも私には貴様の方が下劣に見えるがな。何が目的だ。言え!」
 大切な者達を害された怒りからか、その剣先は微かに震えている。
「へ、へへ…そんなに怒るとよくない」
「黙れ!減らず口を叩くな!」
「ひぃっ!」
 後退る下手人に対し、逃さないように追随するフルルドリス。一歩下がれば一歩追い、また一歩下がればまた一歩追い詰める。絶対に逃さないという意思。怒りが抑えきれないのか、その呼吸は徐々に荒くなっていく。
「はぁ…はぁ…!」
「一体どれくらい長くここに潜んでたんで?」
「質問しているのは私の方だ」
「あまり長くここにいすぎるとよくない」
 追い詰められているはずなのにどこか飄々とした態度を崩さない下手人にフルルドリスは怒りを募らせる。震える剣先は今にも下手人の首に襲いかからんばかりだ。
(この男の余裕はなんだ)
「立ってる位置もよくない。そこはさっき……」
 フルルドリスが視線を落とす。足元には割れた瓶から散乱した液体がモワモワと湯気を立てていた。
(これは……)
「うっ……」
 不意にフルルドリスは激しい眩暈を覚えた。視界がぼやけ、己の心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。
(なんだ……力が抜け……)
 重みに耐えかねたのか切っ先が下手人の首から離れる。その隙を下手人は逃さなかった。
「ハハァ!」
 下手人は即座に距離を詰め、フルルドリスに肉薄する。そしてその唇を強引に奪ったのだ。
「んぶっ!?」
 突然の事に頭が真っ白になるフルルドリス。カランと剣が落ちる音で思考を取り戻し、両腕で下手人を突き放す。
「き、貴様……!」
「ヘヘヘ……」
(このような下劣な男に唇を奪われるなど……!)
 手の甲で唇を拭うフルルドリス。だが唇に残った嫌な感触は拭いきれない。
「おっと!剣は拾わせないぜ」
「くっ!」
 蹴飛ばされた剣が湯船に沈む。フルルドリスは剣を手放してしまった自分を、そして剣を拾うことを最優先しなかった自分を責めた。
 本来であればこんな男など剣を使わずとも素手で制圧できる程の力をフルルドリスは持っている。だが今の彼女は何かがおかしい。
「離せ……!」
 下手人に腕を掴まれるフルルドリス。いつもなら手を振り払うことなど造作もない。だが今の彼女には振り払えない。腕に力が込められない。抵抗しようにも力がすぐに抜けてしまう。そうこうしているうちに下手人は再びフルルドリスの唇を奪う。
「んんん〜〜〜っ!」
 下がるフルルドリス。歩を進める下手人。先ほどとは逆の様相。違いがあるとすれば、下手人は策があっての後退、フルルドリスはなす術もなく後退といったところか。


 このような事態に陥ったのにはいくつもの理由があった。
 ここ数週間の沐浴により徐々に薬を盛られていたこと。
 下手人を捕まえるために薬が充満する沐浴場に長く潜伏したこと。
 下手人に怒りを煽られ、体内の薬が早く回ってしまったこと。
 下手人に誘導され、特濃の原液がばら蒔かれた床の上で彼を詰問したこと。
 フルルドリスは失策を踏み続け、下手人は狡猾に事を運んだ。その結果がこれだった。


「んむむむ〜〜っ!」
 壁際まで追い込まれたフルルドリスは、下手人によってその唇を貪られ続けていた。
(穢らわしい!穢らわしい!穢らわしい!こんな男に…こんな男に…!!!)
 ベロベロと唇の回りを舐め回される。下手人の臭い唾液が鼻を突く。唇をジュルジュルと啜られ、中に舌を入れられそうになる。必死に歯をくいしばって抵抗するが、下手人の舌は歯や歯茎を無遠慮にねぶり回す。
「んんむっ!んん〜〜っ!」
 唸り声をあげることしかできない。少しでも口を開けば舌が侵入し、中を蹂躙されることを察しているからだ。
(くっ!離れろ!離れろ!離れろ!)
 できる限りの抵抗を試みるフルルドリス。だが押しても殴っても下手人は離れない。自身がここまで非力な存在に成り下がったことが彼女の誇りをさらに傷つける。
(!?こ、この男……唇のみならず胸までも……!)
 礼装の上から胸を撫でられる。ただそれだけの事なのに身の毛もよだつ程のゾワゾワした感覚がフルルドリスの全身を駆け抜けた。豊満なボディラインを楽しむかのようにサラサラとして手つきで撫で回され、彼女の忍耐は限界を迎えた。
「……ぁ」
(しまった……!)
 ほんの僅かに開いた隙間を舌が抉じ開け侵入してくる。下手人の舌は自由を獲た魚のようにフルルドリスの口内を暴れまわった。
「んむぉぁ〜〜〜っ!」
(止めろ!その穢らわしい舌を引っ込めろ!)
 舌の根元や歯茎の裏を舐め回され、互いの唾液を交換させられる。舌同士が濃厚に絡み合う感覚に悪寒が止まらない。意を決して舌に噛みつこうにも顎に力が入らずされるがまま。
「ヂュゾゾゾゾゾッ!!!」
「んんん〜〜〜っ!」
 今度は下手人の口内に彼女の舌が引き込まれる。出迎えられた無防備極まる性感は、不揃いな歯達によってあむあむと甘噛みされ、酸っぱい唾液をこれでもかと味あわされた。
「ンヂュッ!ヂュブッ!ヂュルルルルル!」
「んん〜!んんん〜〜〜っ!んむぅぅぅっ!!!」
 淫猥な音が沐浴場内に木霊し続ける。下手人はフルルドリスの口内を飽きるまで堪能した後、ヂゅポンという音と共に己の舌を口に収めた。
「は、は、は、は、は、は、は、は、」
(頭が……回らない……何も……考えられない……)
 だらりと舌を垂れ下げ浅い呼吸を繰り返す様は犬のよう。目元には涙の流れた痕が幾筋も残り、開いた口元からはねっとりとした唾液がまだ垂れ出ていた。
「ヘヘヘ……キスだけでこの有り様かよ」
「きさ…ま……ゆる…さん…ぞ……」
 見下ろす下手人を恨めしげに見上げるフルルドリス。その目は微かに靄がかかりつつも、まだ強い意思の光を残している。
 下手人は壁にもたれ掛かったフルルドリスの礼装に手をつけた。
「これはどう脱がせたらいいんだ?」
「やめ……ろ…っ」
 ガサガサと無造作に礼装を引っ張る下手人。フルルドリスはその手首を掴み、その手を退かそうとするが力が全く入らない。
「なるほど、ここをこうすればいいのか」
「っ!」
 礼装の白い布がハラリと床に落ちる。残るは黒の肌着のみ。下手人はその裾を掴み、フルルドリスに迫る。
「ほら、腕上げろ」
「やめ……っ!」
 自身も裾を掴み、上げられまいとするフルルドリス。だが力勝負は分が悪く、徐々に肌着が捲られていく。
「綺麗な臍だ」
「っ!」
「そろそろ乳が見えるか?」
「言うな……!」
「ヘヘヘ…やっぱりデケぇな」
「っ!貴様…貴様ぁ……!」
 フルルドリスは裾を諦め、腕で直接乳房を隠す。
「オイオイ隠すなよ。ほら、腕上げろ」
「貴様の言うことなど聞くものか!」
「強情だな……だが乳ばかり隠して大丈夫か?」
「なっ!?」
 下手人は下の肌着のウエスト部分を掴み、一気にずり下げようとする。フルルドリスは片方の手を下に持っていき、なんとかそれを止めようと試みるが……
「遅かったな!」
「ああっ!」
 抵抗むなしく肌着は一気に真下にずり下ろされた。今のフルルドリスは片腕で乳房を隠し、もう片手で陰部を隠した状態。だがそんな心許ない防備で下手人の蛮行が止められるはずもない。
「くぅっ!」
「ヘヘ…おまちかねのご開帳だ……!」
「やめ……っ!」
 隠していた腕が強引に退けられ、フルルドリスの豊満な乳房が露となった。
「おっほ!やっぱりデカいなオイ。」
「くっ!手を離せ!見るな!」
 必死に手を振りほどこうと踠くフルルドリス。だがその抵抗は自身の乳房を派手に揺らすだけ。下手人はその様を下卑た目で凝視し続ける。
「はぁ…はぁ…っ!」
「おいおいもう止めるのか?もっとやってくれてもかまわないぞ?」
「誰が貴様の言うことなど聞くも……のああっっ!?」
「この期に及んで生意気言う奴はちゃんとわからせないとなぁ!」
 ぎゅむッと鷲掴みにされるフルルドリスの両乳房。下手人は己の手で握りしめた乳房をまじまじと観察する。
「薄い色してんなぁ?使ってねぇのか?」
「くっ……うっ……あっ……あっ……」
 乳輪を指でカリカリと引っ掻かれ、フルルドリスの口から喘声が漏れる。下手人はそれに気を良くし、彼女の乳首をギュッ摘まみあげる。
「ふぅぅぅぅ〜〜〜っ!?!?!?」
 あまりもの衝撃に目を剥いて仰け反るフルルドリス。身体中を駆け巡った快感に膝がガクガクと震える。
「へっ、敏感じゃねえか」
「くっ!離せ…!離せっ!!」
 フルルドリスは下手人を突き飛ばそうと拳を振るう。だがその力は弱く、下手人は押し退けることすら叶わない。
「乳首ビンビンに立ってんぞ?」
「黙れ!!それ以上口を開くな!!」
 フルルドリスの乳頭をクリクリと弄くり回す下手人。フルルドリスの乳頭は徐々に硬度を増していき、コリッコリッとした触覚を生む。
「んんんんんん!!!」
(こんな男に……私が……)
「ほぉら、気持ちいいんだろ?」
「違う!私は……感じてなど……いない……!」
 フルルドリスは歯を食い縛り、快楽に耐える。だがそんな強気な態度とは裏腹に、フルルドリスの股間は湿りを帯び始めていた。
「ヘヘヘ、そろそろ下も脱がすか」
「……っ!やめろ……っ!」
 床に押し倒されるフルルドリス。下手人は一切の躊躇なくその下の肌着に手をかけた。
「やめろっ!」
「うるせえ!」
 ビリリと布が裂かれる音が響く。フルルドリスは咄嵯に脚を閉じ秘所を守るが、下手人は容赦なくそれを抉じ開けた。
「おお、濡れてるな」
「くっ……!貴様……!」
 フルルドリスは恥辱に耐え、怒りに満ちた眼差しを向ける。だが下手人はそんな視線を無視し、フルルドリスの生足を手で堪能した。
「いい足だ。ムチっとしてて、それでいてスベスベしている。おっ?聖女様はここに聖痕が刻まれてるのか」
「っ!触れるな……!」
 そんな言葉など聞くはずもなく、下手人はフルルドリスの太ももに手を当て、ゆっくりと撫でていく。
「っ!」
 肌に走るゾワゾワという感覚に身を震わせるフルルドリス。その表情には困惑の色が見える。
「どうだ?俺の手は?」
「く……っ!汚い手を退けろ!」
「まだ減らず口を叩く余裕があるのかよ?」
 下手人の手が徐々に上へと移動していく。そしてついに彼の掌はフルルドリスの陰部に到達した。
「やめ……っ!」
「聖女様の反応は初心でかわいいなぁ」
「くぅぅ……!」
 フルルドリスの割れ目に指を押し込み、上下左右に動かす。陰核が擦られるたびに彼女はビクンと身体を跳ねさせた。
「ここはどんな味なのかなぁ?」
「くぅぅ……くっ、や、止め……」
 舌を伸ばし、フルルドリスの陰部に近づける。生暖かい息が当たり、フルルドリスはその不快さに顔を歪ませた。
「いただきます」
 ジュルルル!と音を立てながら吸い付く下手人。フルルドリスは予想外の刺激に腰を大きく浮かせた。
「くぅぁああ!?」
 フルルドリスはあまりに強い快感に目を見開き、背筋を伸ばす。だが下手人はそれでも彼女の性器を舐めることをやめない。
「あぁっ!?や、やめ……あぁぁっ!?」
 下手人のザラザラとした舌の表面が敏感な粘膜を蹂躙する。フルルドリスは強烈な異物感と快楽に悶絶する。
(な、なにか……くる……っ!)
「お?イッちゃうか?いいぜイっちまえ!」
「くっ……くっ……くぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
 ガクンガクンと全身を痙攣させ、絶頂を迎えるフルルドリス。今まで経験したことの無いような激しいオーガズムに意識が飛びそうになる。
「ハァ……ッ!ハァ……ッ……うぅ……」
「うおお……俺の顔が聖女様の汁まみれだぜ……」
「うぅ……くっ……」
初めての絶頂に困惑状態に陥るフルルドリス。下手人から逃れようにもカラダが弛緩しうまく動けない。
「へへ、それじゃあそろそろ本番いくか」
 下手人はズボンを脱ぎ捨て、勃起したペニスを露にする。フルルドリスはそれを見て一瞬恐怖を覚えた。知識としては知っていても、実物を目にするのは初めてだったのだ。
「ひっ!?」
「おいおい、そんな怖がんなよ。すぐに気持ちよくなるからさ?」
 そう言って下手人はフルルドリスの両肩を掴み、彼女を強引に転がしてうつ伏せにする。
「ぐっ……なにをする気だ……?」
「決まってんだろ。お前のケツにぶち込むんだよ」
「な……!?ふざけるな!誰が貴様のような下衆のものを……!」
 フルルドリスは渾身の力で抵抗するが、先程の絶頂のせいで力が入らない。
 下手人はうつ伏せ状態のフルルドリスの尻を鷲掴みにし、自身に突き出すような姿勢をとらせる。そしてそのまま、ゆっくりと挿入を開始した。
 ズプゥ!!っと大きな水音をたてて挿入される肉棒。
「ぃい゛ぎぃ゛゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃぃィイイイイィィィッッッ!?!?!?」
 直前まで未通であった秘所から鮮血が流れ落ちる。その痛みは尋常ではなく、フルルドリスは悲鳴をあげた。
 下手人のそれは決して大きなサイズではなく硬さも平均的なものだが、聖女として純潔を貫いてきたフルルドリスにとってそれはあまりにも大きすぎた。
「あぁー……キッツ……こんなに締め付け強い奴は初めてだ……」
「イ゛ア゛ァ゛ァァ!!や、やめろぉ……はゃく……ぬけぇ……」
「うるせえな。これからが本番だぞ?」
 下手人はゆっくりと腰を動かし始める。パン!パチン!と肌がぶつかり合う音が浴場に響き渡った。
「んほォオオッ!!??」
 突かれるたびに走る激痛。しかし同時に、脳天まで突き抜けるような快感も感じていた。
(なんだ……なんだこの感覚はぁ……!)
 未知の感覚に困惑するフルルドリス。そんな彼女に構わず下手人のピストン運動は加速していく。
「あぁっ!あっ!あぁっ!ひゃめっ……あぁぁっ!」
「どうだ?俺のチンポは?気持ちいいだろ?気持ちいいって言ってくれよ!」
「き、きもち……くなど……なぁ……くぅぅっ!」
 否定の言葉とは裏腹に、彼女の口元からは甘い吐息が漏れ出していた。
 膣奥をグリグリと刺激されるたび、子宮がキュンと疼く。
「素直になれよ!本当はもっとして欲しいんだろ?」
「ち、違う!私は……こん、なことで……屈したりしない!絶対に……」
 フルルドリスは必死に理性を保ち、快楽に流されないように堪える。
 だが、彼女の意思に反して肉体は徐々に変化を遂げていく。
 胸の先端はピンと張り詰め、太腿には粘ついた液体が滴っている。
「ふぅぅっ……うぅぅぅぅっっ!!」
 それでもなお、彼女は耐え続けた。歯を食い縛り、押し寄せてくる快楽に抗う。
 その姿を見た下手人はニヤリと笑い、より一層激しく責め立てる。
「あぁああぁあぁっっ!!」
 フルルドリスは甲高い声をあげながら背中を大きく仰け反らせた。
(こんな下劣な男に……奥深くわ突かれて……私は……っ!)
 彼女の弱点を見抜いた下手人は執拗にそこばかりを突いてくる。
「おらおら!ここがいいんだろ?気持ちいいんだろ!」
「くっ!くっ!くぅぅっ!」
 フルルドリスは顔を真っ赤にして快楽に耐えることしかできないでいた。
 膣内はキュウっと締まり、ペニスを強く圧迫している。
 下手人がさらに深く挿入すると亀頭が何かにぶつかった。
「うおっ……子宮が降りてきてやがる。もうすぐ堕ちそうだな」
「ちが……!わたしは……!」
「違わねぇだろ。お前は今まさに俺の女になろうとしているんだよ」
 そう言うと下手人はラストスパートをかけ始めた。
 激しい抽挿により結合部からは泡立った体液が流れ出している。
「あぁぁっ!!ダメだっ!それ以上されたら……私は……私はっ!!!」
 今まで以上に激しい絶頂がフルルドリスを襲う。そしてついにその時が訪れた。
「出すぞ!全部受け止めろよ!」
ビュルルルーッ!!ドピュッドピューッ!!!
 大量の白濁が胎内に注ぎ込まれる。それと同時にフルルドリスも盛大に達した。
「うんんッ!?ッあああああああッ!!!」
 ビクン!と大きく痙攣し、そのまま意識を失ってしまう。秘所から溢れ出た精液が床を汚した。
「へへ、気絶しやがったか。まあいい、このままずらかるぜ」
 下手人はフルルドリスからペニスを引き抜くと、素早く服を着て浴場から出て行った。
 浴場に残されたのは、気を失ったまま沐浴場の床に横たわる聖女の姿のみ。その秘裂からは未だ収まることのない愛液が流れ続けていた。


フルルドリスが見るも無惨な姿で侍女達に発見されたのはそれから数刻後のことだった。

 聖女の凌辱という国家の威信を揺るがす失態は大神祇官の決定により一切口外されることなく闇に葬られることとなる。
 下手人は信徒達によって即座に捕らえられ粛清。フルルドリスとエクレシア、そして2人の侍女達には大神祇官の奇跡が施され、事件に関する一切の記憶が消し去られた。
 そうしていつもの日々へと戻っていくのだった……

「お姉さま……」
 務めを終えたフルルドリスにエクレシアは心配そうに語りかける。
「エクレシア、『お姉さま』はやめろと何度も言っているだろう」
「あ、ごめんなさい」
「私に何か聞きたいことがあるのか?」

「その……お体、大丈夫ですか?」

 フルルドリスが受けた陵虐の記憶は頭からは消え去っても深く身体に刻みこまれてしまっていた。
 聖女として人々を救う使命感に駆られる日々の中、フルルドリスの中には密かに淫欲の炎が燻り続けるのだった。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

小説一覧

どなたでも編集できます