法律(Book of Laws)は、新しい町の規則と方向性を決定します。法律の選択は、不満と希望のゲージに大きく影響します。
また、新しい家シナリオではエンディングで表示される文言に関係します。
署名欄が半円状で二択になっている場合、どちらか片方にしか署名できません。
  • 新たな建造物を開放する法律の場合、「建設する必要があります」というテキストに注意してください。このテキストがある法律は、署名だけで建築を行わなかった場合、住人は約束が履行されなかったとして不満を増加させます。
  • 法律ごとに次の署名までのクールタイムが違うことに気をつけてください。新たな法律が長く取得できない時、町にとって致命的になる場合があります。

児童労働-安全な作業

すべての仕事をこなすだけの人手がありません。子供たちが調理場や温室など安全な職場で働くことを許可します。
○子供たちは安全な作業場で働くことができます
○わずかに希望が減少します
○児童労働者は事故で負傷する可能性があります
次の署名まで:18時間。 派生:児童労働-すべての仕事

安全な職場とは、資源の山(木材クレート/石炭パイル/鉄くず)、収集所、調理場、温室、癒しの館、野外炊事場の6つです。
収集所や資源の山に当てる人手が増えるため、序盤の立ち上がりが特に早くなります。それ以降も温室や石炭採掘機を使用する際は恩恵を受けられます。
児童労働は仕事中の児童が怪我をするイベントのトリガーになりますが、それ以外にさしたるデメリットはありません。

『子供は仕事ではなく勉強すべきだ!』
『間違いなく何人かに教育を受けさせる道を見つけられるはずだね?』

児童労働-すべての仕事

私たちが生き残るためにはどんな労働力でも必要です。危険であっても、可能な限り子供たちを雇用するようにします。
○子供たちをほとんどの作業場で雇用することができます
○希望が減少します
○不満がわずかに増加します
○児童労働者は事故で負傷したり死亡したりすることがあります
次の署名まで:36時間。

負傷や死亡が起きる条件は「安全ではない職場での雇用」であり、もしこの法律が署名済みだったとしても、安全な職場だけで雇用している限りは事故は起きません。
この法律の表記されていないメリットとして、建設作業に子供が加われるようになります。(これは安全な作業です)

『ひどい!本当に他に選択肢はないのか!?』
『神よ!どうかこの子達をお守りください!』
『このようなひどい決定が必要と見なされるなんて後悔している。』
『これで子供たちが仕事で死んでいくのを終わらせられる。よく聞いておけ。』

児童保護施設

子供たちは、日中児童保護施設に預けておけば安全であり、いたずらもしないでしょう。
○新たな設備:児童保護施設
○希望が増加します
○すべての子供を児童保護施設に収容することで、恒久的な希望ボーナスが得られます
○児童保護施設を建設する必要があります
次の署名まで:18時間。 派生:見習い看護師/技師見習い

チャイルドシェルターの建設が可能になります。
建設により「子供たちの世話がされています」のイベントが発生し、さらに希望が増加します。
保護施設とは言っているものの、施設のイラストを見るとおそらく学校に近いようです。

『よかった。子供たちは危険な状況から遠ざけておくべきだ。』
『納得いった!でも彼らは何かしらの勉強もすべきだ。』
『それで彼らは一日中何をする予定なんだ?雪が降るのを見るのか?』
『子供は、シェルターにいる間何か有益なことができたはずだ。』

見習い看護師

教育は将来への鍵です。看護を手伝えるよう、子供たちに医学を教えましょう。
○児童保護施設の子供たちが医療施設を手伝い、効率を上げます
次の署名まで:36時間。

チャイルドシェルターの子供たちは、11:00〜18:00の時間帯に医療施設を支援します。
支援を受けた医療施設は効率が上がり、病人の回復が早まります。
よほど厳密に温度管理をしない限り、病人は必ず発生するので、終盤まで腐りにくい法律です。

『よかった、子供には勉強させよう。スキルのある医者がもっと必要だ。』
『医学教育にむけての最初の1歩…誇りに思ってもいい。』
『病人の手助けをすることは子供の人格形成にとって良いことだ。』

技師見習い

教育は将来への鍵です。新たな計画を手伝えるよう、子供たちに工学を教えましょう。
○児童保護施設の子供たちが作業場で手伝いをし、研究の進行を早めます
次の署名まで:36時間。

チャイルドシェルターの子供たちは、ワークショップの効率にボーナスを与えます。
技術ツリーが残っている内は有用ですが、長い目で見れば見習い看護師の方に軍配が上がるかもしれません。

『いいね!我々はこの街での日々の生活をエンジニアに依存している。』
『学校に芸術と文学が戻ってくる日を楽しみにしている。』

緊急シフト

時には、他のあらゆることを犠牲にしてでも目前の作業に集中しなければ、死んでしまうこともありえます。
○新たなアビリティ:任意の施設の作業者に、24時間の作業を強制することができます
○緊急シフトを使用すると不満が増加します
○不満がわずかに増加します
次の署名まで:18時間。 派生:延長シフト

任意発動のアビリティです。対象の施設の労働者は24時間、仕事以外のことをしません。
建設作業に行かなくなるということはよく考えて使うべきです。
また、署名→アビリティ使用→24時間シフトを中止してほしいイベントの一連で相当の不満が上がるため、不満ゲージには注意してください。

発動すると結構な確率で「緊急シフト-過労死」イベントが起きることがあります。
資源の山(木材クレート/石炭パイル/鉄くず)での発動は過労死のトリガーになりません。
資源の山以外の施設でも1回目の発動ではトリガーされません。ただし、2回使用する場合にシフトが重なると、最初に使用した職場でトリガーされる可能性があります。
(1回目ワークショップ→2回目資源の山の順でシフトが重なるよう発動すると、ワークショップで死人が出る)

『仕事、仕事、仕事、死ぬまで仕事…』
『24時間勤務?狂ってる。でもそれが我々の運命…』
『こんなシフトは本当の緊急事態にのみ使われることを願うよ』

延長シフト

この凍てつく地獄に町を築くには犠牲が必要です。住人がより長いシフトを働くことで、より多くの作業がはかどるでしょう。
○新たなシフト時間:任意の施設での勤務時間を14時間に延長できます
○時間外労働は不満を引き起こします
○不満がわずかに増加します
次の署名まで:18時間。

任意の職場のシフトを6:00〜20:00に変更できます。設定すると多少不満が上昇しますが、労働時間が10時間→14時間と1.4倍になります。
小さなデメリットと引き換えに多大なメリットを得られる強力な法律です。

なお、時間外労働により不満が上がり続けますが、不満が危険域に突入したら延長シフトを解除することで不満を下げられます。
そもそも資材不足によって起こる不満よりは遥かにマシであるため、主要施設はどんどん労働時間を延長しましょう。
フロストパンクの不満は「増やしてはいけない」ものではなく、「限界手前までは増やして良い」ものです。

或いは延長シフトを使い続けているとイベントで3日間、延長シフトで働かせている施設全てで延長シフトを停止し住人を休ませて欲しいと提案をされるので、それを呑むと一斉に通常シフトに切り替わるのでそれまで待つのも手ではあります。
このイベントは普通に断ると不満が僅かに増えますが、法律で信仰の守り手か守衛詰所を利用できる様にしておくとノーリスクで断れます。

『何?10時間でも足りない?この状況では仕方ない…』
『14時間?!食べる時間も寝る時間もほとんどない!』
『父は、かつて1日10時間働けるのはラッキーだと言っていた…』
『たくさんの人が不満を持つのは分かっている。でも生き延びるにはもっと必死に働かなければならない。』

闘技場

全力の熱闘を見るほどスカッとするものはありません。
○新たな建設物:闘技場
○夜の試合で不満を軽減します
○闘技場を建設する必要があります
次の署名まで:36時間。 派生:決闘法パブ

不満:永久因子に▼闘技場の付近に居住が追加されます。
住人は毎日夕方に試合をします。怪我人は出ないルールのようです。

『いいね!試合での賭けはレースの次に楽しいことだ。』
『良い試合が見たくてウズウズしてるよ。昔を思い出すよ。』
『選手たちがルールに従っているのか疑問だ。』

決闘法

毎日致命的な脅威に直面する住人間の意見の不一致は、決闘で解決することができます。
○不満が恒久的に低下します
○自発的な決闘を行うたびに不満がわずかに減少します
○住人は決闘で死亡することがあります
次の署名まで:45時間。

不満:永久因子に▼決闘の権利が追加されます。
ときおり死人を出す代わりに不満を減少させます。労働できる人数が減ることに注意。
死亡することがあるとは言ってもそう多くはなく、この法律で有機肥料のコストを賄うことは難しいでしょう。
決闘法を中断する方法はありません。闘技場の派生ではあるものの闘技場とは関係のない法律で、たとえ町に闘技場がひとつも無くても住人は決闘を行います。

『また恐ろしい現実から目をそらさせる別の光景だ。』
『昔からの名誉の概念がこの新しい世界でどのように適用されるのか疑問だ。』
『時に決着をつける唯一の方法は掛け金を上げることだ。』
『人々が殺し合うのを単に見ておけと?正義はどこにいったんだ?』

パブ

この過酷な新世界にあっても、住人は強い酒を手に、仲間たちと仕事上がりに気晴らしをする必要があります。
○新たな建設物:パブ
○パブは客の不満を減少させます
○希望がわずかに増加します
○パブを建設する必要があります
次の署名まで:18時間。 派生:娼館密造酒

建造物「パブ」が建設可能になります。
パブの従業員が1名でもいれば、不満:永久因子に▼パブが追加され、不満が減少します。
パブの店員は5人まで追加可能ですが、1名→5名に増やしても不満の減少量は変わりません。

パブの開店時間は19:00 - 23:30までです。また、稼働には少なくとも「肌寒い」以上の温度が必要になります。
蒸気ハブには「パブ」の開店時間をカバーできる時間設定が無いため注意してください。

『パブ、ロンドンのようだ!パイプ&ホールと呼ぼう。』
『パブは昔の家を思い出させる…そして苦しみを忘れさせてくれる。』
『友人とパブで過ごす夜を楽しみにしている。』

娼館

勤勉な住人を我々はできる限り労うべきです。中には、肉の喜びを渇望する者もいます。
○パブに娼婦を雇い、さらに不満を下げることができます
○わずかに希望が減少します
次の署名まで:36時間。

不満:永久因子に▼娼館が追加され、不満が減少します。
娼館には自殺イベントのトリガーがあるようです。
https://frostpunk.fandom.com/wiki/House_of_Pleasur...

『ロンドンに置いてきた昔の生活へと近づく別のもう1歩。』
『見たところ、中には肉を食べる喜び無しでは生きられない者がいるようだ。』
『昔の悪習の記憶にさいなまれ始めた。この恨みは晴らす、よく覚えておけ。』
『そして誰がそこで働くんだ、ボランティア?だろうね、そうは思わなかった。』

密造酒

住人にわずかながら酒を配給し、心身の苦痛をやわらげさせることができます。
○1食ごとに不満が微減します
○スープを食べると不満が減ります
次の署名まで:36時間。

食事のたびに不満が微減するようになります。
恒久的に不満を軽減し続けてくれるほか、法律「スープ」と組み合わせることで食糧問題と不満問題を大きく改善できます。
名前の割にはデメリットのない優秀な法律ですが、ツリーの深い場所にあるため、取得までやや時間が掛る点に注意してください。


『1日1杯が心配を忘れさせてくれる。』
『みんなが節度を持って酒を楽しむことを本当に願う。』

スープ

同量の生食材でより多くの住人に食料を提供できるよう、通常の食事の代わりにスープを料理することができます。
○新たなレシピ:スープ(調理場で製造可能)
○わずかに希望が減少します
○不満がわずかに増加します
○スープを食べると不満が生じます
次の署名まで:18時間。

レシピ-スープは2生食材から5糧食を生産します。通常のレシピでは2生食材→4食糧であるため、生産個数が1.25倍になります。
数字ではあまり大きく見えませんが、この法律1つで食糧問題が大きく改善される強力な法律です。
レシピの切り替えは施設「調理場」から実行可能です。

スープを提供すると、不満:市民のニーズに▲傷んだ食料が追加されます。(Tipsでは「低品質の食料」となっています)
スープを長いこと食べさせ続けていると次第に不満が溜まっていくので注意しましょう。
ただし、法律「密造酒」を取ると、スープを食べることで逆に不満が下がっていくようになります。 
なお、スープから通常の食料に切り替えても、ストックされている分がある場合は不満ゲージに影響が出たままになります。

『ついに貧しい人々が救貧院でどんな食事を取っていたのかを知る時がきた。』
『スープは嫌いだ!これまでの人生ずっと薄いおかゆと中身のない約束ばかりだった。』
『グルグル鳴るお腹を沈めてくれる何か。まさにロンドンにあるような…』

食品添加物

食事におがくずを加えて嵩を増すことができますが、おいしさと健康効果には疑わしいものがあります。
○新たなレシピ:おがくずの食事(調理場で製造可能)
○わずかに希望が減少します
○不満がわずかに増加します
○おがくずの食事を食べた住人は病気になることがあります
次の署名まで:18時間。

レシピ-おがくずの食事は2生食材から6糧食を生産します。通常のレシピでは2生食材→4食糧であるため、生産個数が1.5倍になります。
大量の食料を得られる上に、スープと違って不満も出ませんが、代償として食事のたびに病人が発生することとなります。
病気になる確率は「人々のニーズ」の難易度設定に影響を受け、3.5%〜6.5%の確率で病気になります。
医療崩壊を招く危険性があるため、取得する場合はよく考えた方が良いでしょう。

『待て、それを食べたら病気にならないか?』
『おがくず入りのパン?次は何だ、石の枕か?』

荒療治

侵襲的手術から切断に至るまで、重篤な病気を治すためにあらゆることを試みます。
○重病人は診療所救護所で治療されます
○希望がわずかに増加します
診療所救護所で治療された重病人の最大30%が手足切断患者となります
○不満がわずかに増加します
次の署名まで:18時間。 派生:過密状態/病人用の追加の食料介護施設
※誤訳があるので注意してください。(『診療所』→『救護所』)

本来、重病人は救護所で治療できません。しかしこの法律を取得すると、救護所でも重病人の治療が出来るようになります。
重病人を治療可能な『診療所』は中盤以降解禁、さらに建築に蒸気核を使うなど、時期・コストともに重めであるため、
序盤のうちに重病人を治療不足で死なせたくない場合は、この法律を取得する必要があります。

代償として、治療された重病人は30%の確率で手足切断患者となります。
手足切断患者は医療施設の病床に居座り続けるため、施設の治療可能枠が減少する事になります。
手足切断患者は『介護施設』を建てると移送されるほか、『工場』で義手を作成すると労働力として復帰できるようになります。

二択の「生命の維持」と比較した場合、「生命の維持」では重病人が出ると100%の確率で救護所の治療可能枠が1つ減りますが、
こちらは30%の確率で治療可能枠が1つ減ります。そのため、「生命の維持」よりかは病床が逼迫しにくくなります。

『少なくとも、命は救っている…』
『ただ一つ願うのは、病気になったとしても彼らが私の足を切断しないことだ。』

生命の維持

重病人を治すことはできませんが、少なくとも生かし続けることができます。根治治療として危険な切断を試みることはしません。
○重病人は診療所救護所で生かされ続けます(治療はされません)
○希望がわずかに増加します
○不満がわずかに増加します
○重病人は治療されず、負担であり続けます
○重病人は診療所救護所の寝台を使用します
次の署名まで:18時間。 派生:過密状態/病人用の追加の食料介護施設
※誤訳があるので注意してください。(『診療所』→『救護所』)

本来、救護所は重病人を受け入れません。しかしこの法律を取得すると、救護所でも重病人を受け入れるようになります。
ただし治療はできないため、永久に救護所の病床を埋め続けることになります。
重病人が多すぎる場合、病床使用率が逼迫し、治療可能な軽症者を受け入れできなくなる可能性がある点に注意してください。

重病人を治療可能な上位施設『診療所』が建設されれば、順次に重病人の移送が始まり、病床が空いていきます。
また、『介護施設』を建設することでも、そちらに重病人の移送が行われ、病床が空いていきます。

『死なせるよりはましなんだろう。』
『これはただのその場しのぎだ。診療所が必要だ!』
『どうしてもう助からない人たちが全てのベッドを占領しているんだ?!』

病人用の追加の食料

病人の回復を助けるために、追加の食料を供給することができます。
新たなアビリティ:医療施設での食料の配給量を増やし、回復を速めることができます
次の署名まで:36時間。 派生:トリアージ

食糧を消費することで、医療施設の効率を上げ、病人の回復を早めることができます。
アビリティ-追加の糧食のコストは10糧食です。アビリティ使用後、医療施設の基本効率が上昇します。
見習い看護師臓器移植と併用することでさらに効率を上げられます。

単純な効率では病床2倍の「過密状態」より劣りますが、こちらは不満が発生しないという利点があります。
また、中盤-終盤になって保温・医療体制が改善されると病床は余り気味になり、「過密状態」は腐りがちになりますが、
こちらの法律は回復自体を早めるため、中盤以降でも腐りにくいという利点があります。

『病人を助ける?その余裕があるのであれば、賛成だ。』
『彼らをより早く回復させるものなら何であろうと必要だ。』
『もう少し食料もらえるかな?この青白い顔を見てくれ!』

過密状態

患者を床に寝かすことになっても、医療施設をフル活用すべきです。
○医療施設の収容人数が倍増します
○増加した収容人数を活用すると不満が生じます
○不満がわずかに増加します
次の署名まで:36時間。 派生:トリアージ

医療施設の病床が2倍になります。単純にして強力な法律です。
救護所なら、一棟で10人までの病人を治療することができます。医療体制は大きく改善されるでしょう。
特にエンジニアが少なく、救護所の数が増やしにくい序盤〜中盤にかけて効果を発揮する法律です。

ただし、追加分の病床を使用すると不満が溜まる点には注意してください。
また、署名後に病人10名で救護所が2つある場合、5名ずつ治療とはならず片方の救護所に10名過密状態として詰め込まれます。
病院の増築では不満を解消しにくくなる点にも注意が必要です。

『病人は救貧院に詰め込まれるぞ。』
『もし病人がどこか横になる場所があれば、回復のチャンスはある。』
『それは確かに、ただ施設をどんどん建てるよりも経済的だ。』

トリアージ

重病人を犠牲にして、速やかに完治する軽病人を集中的に治療することができます。
○新たなアビリティ:医療施設でトリアージを使用し、患者の半数を即座に回復します
○患者の4分の1が即死します
○希望が減少します
○不満が増加します
次の署名まで:45時間。

アビリティ-トリアージを使用すると、病人は「即座に回復する病人」「即死する病人」「回復せず治療を続ける病人」の3つに分かれます。
病人が10名いる場合、5名が即座に回復し、3名が即死し、2名は入院したままです。
移動中などで入院していない病人にこのアビリティは適用されません。

ある程度狙った数の患者を死亡させられるため、人口コントロールの用途にも使えます。
「食品添加物」で適度に病人を供給し、「トリアージ」で遺体を生産、有機肥料で温室の効率を上げるなど、他の法律とのシナジーもあります。

『神よ我を赦したまえ、我々は全員を救うことはできないのです。』
『困難な決定だ、しかし我々は困難な時を生きている。』
『医者が単に誰が生きて誰が死ぬのか選ぶ?恐ろしいことだ。』
『早く仕事に戻れないのなら無用。そういうことか。』

介護施設

重病人と切断患者は特別施設にて、低料金で介護されます。
○新たな建設物:介護施設
○重病人は介護施設で看病され、診療所の負担ではなくなります
○介護施設の住人の食事量は通常の半分です
○希望がわずかに増加します
○介護施設を建設する必要があります
次の署名まで:36時間。 派生:人工装具

『介護施設』が建築可能になります。
建築することで、医療施設の病床を占有し続ける重病人・手足切断患者は介護施設へ優先的に収容されるようになります。
これにより医療施設の病床を空けて、回復可能な軽症者を受け入れることが出来るようになります。
回復不能な患者が増えすぎて病床が埋まってしまった場合に効果を発揮する法律です。

介護施設は一所につき20人まで収容可能です。
人員の割当ては不要であり、「肌寒い」以上の気温が保たれていれば無人で機能します。
介護施設に収容された患者は半量の食糧のみ受け取るため、食糧への圧迫もやや減らすことができます。
また、介護施設に収容された患者は自宅から退去するため、空き住戸も若干増加します。
重病人は『診療所』or『救護所(荒療治取得済み)』が建設されるとそちらに移送されるため退所、
手足切断患者は『工場』で作成された義手を受け取ることで退所します。

『現時点で彼らのためにできる最善策だ。』
『それは現実的な解決策だ、そしてこの状況ではそれが重要だ。』

人工装具

町の生存に貢献したいと誰もが考えています。切断患者に以前の身体能力を取り戻させることができるなら、そうすべきです。
○新たな青写真:人工装具(工場で製造可能)
○医療施設で人工装具を装着した切断患者は、再び働くことができるようになります
次の署名まで:45時間。

署名後、資源欄に「義肢」が追加されます。
「義肢」は『工場』にて鉄を消費することで作成可能です。作成後は、自動で手足切断患者に配布されます。
義肢を装着した手足切断患者は健常者扱いとなり、再び労働力として職場に配置することができます。

なお、『工場』の建造には蒸気核1個が必要であり、人工装具の製造には20鉄を使用します。
逼迫した状況の町では取得に見合うかよく考えてください。

『素晴らしい。科学者たちが我々が生き延びる助けとなるまた別の方法を発見した。』
『それはある意味、彼らが命を取り戻すということだ。』
『人工装具は高価かもしれないが、たくさんの者にとっては金以上の価値がある。』
『ついに彼らは仕事に戻って我々全員を助けてくれるだろう。』

遺体の処分

遺体をヒートゾーンから守り、雪で覆います。寒さで腐敗が遅れるでしょう。
○新たな建設物:雪穴
○埋葬されていない遺体からの感染の危険はありません
○遺体は将来的な利用の可能性のために保存されます
○雪穴を掘る必要があります
○希望が減少します
○不満が増加します
次の署名まで:18時間。 派生:臓器移植

「雪穴」と表記されていますが、実際に開放される建築物の名前は「死体遺棄所」です。
「将来的な利用のために保存」と書かれているので、つまりは埋葬されていません。
ヒートゾーン内に死体遺棄所を置くと、保存されている遺体が腐敗し病気の原因になります。

死体遺棄所が1個だけの時、それを破壊することはできません。
複数建てる事が可能ですので、もし場所を移動したくなった時、2個建てて片方を壊せば遺体は自動で移動します。

『雪の中に死体を山積み?何ていう侮辱だ!』
『死体を単に積み上げておいて平気なんて正気か?』
『死体がゴミのように雪に棄てられた…何てことをするようになってしまったんだ!?』

墓地

尊厳と敬意をもって死者を埋葬できるよう、埋葬地を設けます。
○新たな建設物:墓地
○希望がわずかに増加します
○埋葬されていない遺体からの感染の危険はありません
○埋葬をするごとに、一部の住人は数時間、作業することができなくなります
○墓地を設立する必要があります
次の署名まで:18時間。 派生:正式な葬式

イラストでは広大な墓地みたいに見えますが、実際に建てるのは小さな霊廟の様なものです。
おそらくはその下にカタコンベ(地下墓地)を掘って、そこへ亡くなった人を埋葬していると思われます。
埋葬に参加する一部の住人とは、同じ施設で働くか家に同居している人からランダムで数人であり、施設の場合はその間効率の低下が発生します。
死体遺棄所と違いヒートゾーン下でも腐敗が発生しないため、設置場所の自由度では墓地に利があります。
ただし誰か一人でも埋葬後に解体→再設置をしてしまうと埋葬された人々の名前が消えてしまいます。
気になる人は署名後、最初に置く場所を良く吟味しましょう。

『土は土に、灰は灰に、ちりはちりに。あるべき状態に。』
『死者を尊厳をもって扱えることがうれしいよ。』
『少なくとも死後はきちんと休むことができる。』

正式な葬式

町への奉仕に命を捧げる者は、最高の栄誉に値します。死者のために葬儀を行い、生者の士気を高揚させます。
○死による希望の喪失が半減します
次の署名まで:36時間。

死者が発生すると希望が下がりますが、その影響を半減してくれます。
死者が大量に発生するような切羽詰まった状況、あるいは死者の発生を前提とした街運営で役立ちます。

反面、死者が発生しないようなプレイングでは完全に無用の長物と化します。
その場合は、「死体遺棄所」→「臓器移植」のルートに進んだ方が良いでしょう。

『神のご加護を!死者一人一人が称えられるべきだ。』
『死んだ人たちにも同様に価値がある。』
『ここでは死は日常だ。どうしてそれを祝うんだ?』
『埋葬したい?誰にそんな時間があるんだ?』

臓器移植

命を救い、治療を早めるために、死者の身体部分を使うことができます。これにより、死者はこの町の生存に貢献し続けることができます。
○病人の回復が早まります
次の署名まで:36時間。 派生:有機肥料

医療施設の効率が上昇し、病人の回復が早まります。
名前とは裏腹に、誰も死んでいない=『死体遺棄所』に死体が無い場合でもなぜか機能します。
そのため、死者を出さないような人道的プレイでも役に立ちます。

デスケア関連の法律は人が死なない限り無用のものが多いですが、
この法律に関しては取得するだけで常時医療効率を上げてくれるため、普段からでも活用しやすいでしょう。

『完全に筋は通っている。ただそれが自分でないことを祈る。』
『使えないものを活用する?誰がそれに反対するんだ!』
『誰にも私の身体をバラバラに切断なんてさせない!』
『死者をまるで別の資源みたいに扱っている。』

有機肥料

生命は死から湧き出てきます。死者が我々に与えてくれる最後の贈り物は、温室の土を肥やすために使用できる、彼らの遺体です。
○新たなアビリティ:遺体を温室用の肥料として使用できます
○わずかに希望が減少します
○不満がわずかに増加します
次の署名まで:45時間。

署名後、資源欄に「遺体」が追加されます。
アビリティ-死体の活用のコストは3遺体です。
これは資源としての遺体をコストに使うことを意味し、署名前に死んで遺棄所に収められた死体は利用できません。
トリアージと併用することで能動的に遺体を調達できます。

『死者は結局のところ我々を助けることができる。それこそ彼らが望むことではないのか?』
『灰は灰、ちりはちりに。そしてもっと食べ物を我らに。』
『死体を埋める、聖書にはそう書いてなかったか?』

代替的食料源

この悲惨な時代を生き延びるためには、おぞましい行いも避けては通れません。死者の遺体を無駄にはできません。
○新たなアビリティ:調理場で、遺体を生食材として使用します
○このアビリティを使用し、あなたの行いが住人に気付かれた場合、不満が高まり、希望が大幅に減少する可能性があります
○希望が大幅に減少します
○不満が増加します
次の署名まで:45時間。

代替的食料源は隠し要素です。通常の方法では表示されず、署名することができません。
正確な条件は不明ですが、遺体の処分に署名した後に大量の飢餓者が出た場合、代替的食料源のイベントがスタートするようです。
位置的にはスープ/食品添加物の派生にあたります。

アビリティ-代替的食料源は1遺体から15生食材を生産します。
アビリティ使用後、資源欄に「遺体」が追加されます。
最初に使用するときは遺棄所の死体を使っているようですが、2回目からは資源としての遺体を消費し、遺棄所に死体があっても使えません。
初回は急場しのぎにはなるものの、恒常的にこれを使うのは難しいでしょう。

『肉には二度と触らないだろう。あぁ、吐きそうだ!』

代替的食料源を出してみたい人向け



小ネタ

おがくず入りのパン

  • 食品添加物署名時の台詞「おがくず入りのパン」は、第一次世界大戦のドイツが元ネタと思われる。実際にそんなものを作っていたかは諸説あるが、食料輸出国と開戦した為にとんでもない食糧危機に陥ったのは確かである。
  • と思ったら、2017年にドイツでおがくず入りクッキーを売ったベーカリーが販売停止処分になっていた。えぇ…。 https://switch-news.com/whole/post-57297/
  • 北欧には伝統的な緊急食糧としてPettuleipaという松の樹皮粉入りパンがある。木の味がするらしい… https://en.wikipedia.org/wiki/Bark_bread
  • なお、Frostpunkにおける「おがくずが入っていないパン」がマトモかと言うとそうではない。温室から生産される生食材はタンパク質豊富な藻類/苔類/地衣類で、それをパンにしている模様。 https://frostpunk.fandom.com/wiki/Cookhouse

スープはなぜこんなにも嫌がられるのか?

  • そもそも調味料の入っていないただの湯で嵩増ししただけと思われる。文字通り水増しといったところか。
  • 調味料は遺物において「ドレッドノートのスペースを奪うだけのゴミ」と書かれている。数百人分の調味料となると何百kgにもなり、この切羽詰まった状況では余分な積荷は載せられないだろう。というか新しい家や聖櫃にいたっては途中で壊れたドレッドノートを捨ててきている。
  • 公式wikiでは「soup (hence its name) 」と書かれている。https://frostpunk.fandom.com/wiki/Cookhouse スープの名の由来とは「浸す」とか「汁に浸したパン」とかそういう感じのもの。http://soup-japan.org/what.html
  • スープ署名時の台詞「薄いおかゆ」。日本語ではどちらも粥と翻訳されるが、Porridge(粥)とGruel(薄い粥)には大きな差があり、Gruelは貧困や飢餓に結びついた否定的な意味合いが強いらしい。https://en.wikipedia.org/wiki/Gruel
  • 「救貧院での食事を知る時が来た」は、オリバー・ツイストという小説が元ネタと思われる。救貧院には「無制限の水」と「少量のオートミール」が供給されており、オリバーが薄粥をもう少し下さいと願うシーンが最も有名。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E...
  • 最後の秋で滅茶苦茶に嫌がられる粥法律の英語名は「Gruel」。
  • 要するにロンドンを離れてこんな所まで来た上に、社会的弱者のような貧困を実感させられるのですごく嫌がる。ロンドンを取り戻す法律とは対照的な位置なのだろうか。

土は土に、灰は灰に、ちりはちりに

キリスト教圏で葬儀の際に唱和される祈祷句。
We therefore commit his body to the ground; earth to earth, ashes to ashes, dust to dust.
(彼の遺体を地にゆだねる。土は土に、灰は灰に、ちりはちりに)
どこでも見るくらい有名だが、おおもとはイングランド国教会の祈祷書の一文。
創世記3章19節、アダムとイヴが楽園を追放される際の神の言葉「塵にすぎないお前は塵に還る」が由来とされている。
神が塵から作った人間が、楽園の庇護を失うことで死して塵に還る存在になったというお話。

密造酒

英語だと「Moonshine」であり、この単語は「密造酒」を意味することが多い。
しかし、稀な用法として、蒸留後に熟成させないウィスキーを指すことがある (これをウィスキーと呼んで良いかは怪しいが)。
キャプテンが署名した法律に基づいて配給する酒が密造というのも変なので、このゲームにおける Moonshine は上記製法のウィスキーなのだろう。

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