豆打村の成り立ち
最終更新：
spacezunda581 2023年08月06日(日) 21:15:08履歴
作者 スペースずんだ 
序章
東北地方のある山の麓にある村、豆打村
元々豆打村は群れから外れた妖精たちが集まり、築き上げた集落が起源となっている。
彼らは生き抜くため、雑草や微生物、菌類、ある時は協力して小動物を狩り生計を立てていた。
しかし、それらを食べても栄養が足りず、路頭に迷うばかり...
そこで彼らの長はある案を閃きました。
『ノロマな同族を狩り、食してしまえば良い』と。
彼らは群れから追い出された逸れもの、群れに憎悪を抱くものも少なくありません。
そして、その計画は即実行に移されました。
狩ずん『皆、所定の位置に着いたのだ？それでは狩りを始めるのだ』
ターゲットは人間の集落から果物を盗んだ妖精ずんだもんの親子でした
親ずん『きょうもくちょにんげんからたくさんやさいを手に入れたのだ！』
子ずん『おかあちゃ！すごいのだ！』
親ずん『くちょにんげんのおかげでおちびちゃん達のごはんさんもごーかになるのだ！』
盗みの成果を自慢しているのでしょうか、そんな中親ずんが森の方に違和感を感じます
親ずん『ん...あれはなんなのだ？』
親ずん『おちびちゃん！にg...』
次の瞬間、鋭く尖った石が親ずんの頭を貫きました
子ずんは何が起こったのか理解できず、ただ絶望していました。
子ずん『おかあちゃ！どうしたのだ！へんじをするのだ！』
狩ずん『（よくやったのだ！新しく作った投石機の性能は非常に素晴らしいのだ！）』
狩ずんB『（子ずんはどうしますか？）』
狩ずん『子ずんは健康状態がよければ家畜として、悪ければそのまま放置しても構わないのだ』
長の目論み通り、蛮勇で愚かな妖精ずんだもんはあっという間に狩られ、しかも従来の獲物より栄養素を多く含むずんだもんは、彼らの生活をより豊かにしたのです。
彼らは共食いをする事によってより大きく、強い肉体を手に入れました。
それは即ち、狩れる動物の種類が増えるという事。山の生態系の食物連鎖の頂点は彼らが独占してしまいました。
ある時、群れの若者が人里に迷い込み、人間の姿を見ました...
人間は互いに協力し合い文明を築き上げてきた生物。その若者は人間の強みを本能的に理解しました。
若ずん『ぼくもあんなふうになりたい...』
彼はそう願い続けました。
共食いした妖精は通常巨大化するのみですが。彼が歳を重ね成長すると、肉体がある程度大きくなった所で止まり、今度はだんだん人間に近い姿へと変化していきました...
彼は生きたまま『進化』したのです
集落の者たちはとても驚きました。ですが喜んでもいました。なぜなら人間と共存関係を築くことは自分たちの生存にも有利だと判断したからです。
え？何故彼らはそこまで賢いのかって？
何故なら、彼らはとても残忍で、冷酷で、臆病だったからです...
元々豆打村は群れから外れた妖精たちが集まり、築き上げた集落が起源となっている。
彼らは生き抜くため、雑草や微生物、菌類、ある時は協力して小動物を狩り生計を立てていた。
しかし、それらを食べても栄養が足りず、路頭に迷うばかり...
そこで彼らの長はある案を閃きました。
『ノロマな同族を狩り、食してしまえば良い』と。
彼らは群れから追い出された逸れもの、群れに憎悪を抱くものも少なくありません。
そして、その計画は即実行に移されました。
狩ずん『皆、所定の位置に着いたのだ？それでは狩りを始めるのだ』
ターゲットは人間の集落から果物を盗んだ妖精ずんだもんの親子でした
親ずん『きょうもくちょにんげんからたくさんやさいを手に入れたのだ！』
子ずん『おかあちゃ！すごいのだ！』
親ずん『くちょにんげんのおかげでおちびちゃん達のごはんさんもごーかになるのだ！』
盗みの成果を自慢しているのでしょうか、そんな中親ずんが森の方に違和感を感じます
親ずん『ん...あれはなんなのだ？』
親ずん『おちびちゃん！にg...』
次の瞬間、鋭く尖った石が親ずんの頭を貫きました
子ずんは何が起こったのか理解できず、ただ絶望していました。
子ずん『おかあちゃ！どうしたのだ！へんじをするのだ！』
狩ずん『（よくやったのだ！新しく作った投石機の性能は非常に素晴らしいのだ！）』
狩ずんB『（子ずんはどうしますか？）』
狩ずん『子ずんは健康状態がよければ家畜として、悪ければそのまま放置しても構わないのだ』
長の目論み通り、蛮勇で愚かな妖精ずんだもんはあっという間に狩られ、しかも従来の獲物より栄養素を多く含むずんだもんは、彼らの生活をより豊かにしたのです。
彼らは共食いをする事によってより大きく、強い肉体を手に入れました。
それは即ち、狩れる動物の種類が増えるという事。山の生態系の食物連鎖の頂点は彼らが独占してしまいました。
ある時、群れの若者が人里に迷い込み、人間の姿を見ました...
人間は互いに協力し合い文明を築き上げてきた生物。その若者は人間の強みを本能的に理解しました。
若ずん『ぼくもあんなふうになりたい...』
彼はそう願い続けました。
共食いした妖精は通常巨大化するのみですが。彼が歳を重ね成長すると、肉体がある程度大きくなった所で止まり、今度はだんだん人間に近い姿へと変化していきました...
彼は生きたまま『進化』したのです
集落の者たちはとても驚きました。ですが喜んでもいました。なぜなら人間と共存関係を築くことは自分たちの生存にも有利だと判断したからです。
え？何故彼らはそこまで賢いのかって？
何故なら、彼らはとても残忍で、冷酷で、臆病だったからです...
このページへのコメント
群れから外れた者の集まりが更にそこから外れた者を狩るようになるとは因果なこと
いやハズレに対して厳しいのはハズレ者上がりの集団だからこそなのか
「抜けズンは許さぬ、それが里の掟じゃ」
作物を荒らす害獣同然のかつての同族共を捕食してくれるとは素晴らしい｢益獣｣達ですね!
……けどこれでまだまだ"序章"……、果たして根は全く同じ(残忍で冷酷で臆病な)人間と共存しだしたずんだもん達の行く末は…。