変種ずんだもん報告書
最終更新：
bull17fal22 2023年02月23日(木) 10:10:00履歴
作者:bull17fal22 
※最終更新2/23
変種ずんだもん報告書
東北地方が原産地とされる"ずんだ妖精"……通称・ずんだもん。
植物(枝豆)と動物の特徴に加え、人間ほどの肥大化した知能と欲望をあわせ持った彼らは、恐ろしいまでの繁殖力と適応力によって僅か一年で瞬く間に日本中の自然や市街地に広まり、今や｢日常｣の一部と化しているのは語るまでもないだろう。
ずんだもんの驚異的な｢繁殖力｣は、(個体差が激しいが)一回の交尾で最大10匹誕生、出産は交尾後最短で十数〜数秒、そのうえ生後当日の幼体の時点で既に繁殖可能という、正気の沙汰とは思えないものだ。
そんな繁殖に全振りしたかのような彼らは当然｢世代交代｣のサイクルやスピードも非常に早い。人間のように肥大化した"知能"や"欲望"が、彼らの繁殖行動の暴走とともに死亡率も上昇させている。でたらめに異なる環境に進出したり、人間などの他生物を刺激(挑発)したり、後先考えずに本能のままに捕食や繁殖を繰り返すなど、彼らの中途半端な自我や知識によって多くの個体が自滅しているからだ。
しかし、どれだけ多くの個体が死んでも僅か1割でも生き残っていれば再び爆発的に増殖していく。こうした様々な要因の淘汰が繰り返されていく過程で、稀に通常とは異なる｢変種｣が産まれることがある。この変種……｢変種ずんだもん(略称:変ずん)｣は目撃(発見)例が非常に少ないが、その要因は単なる"個体数の少なさ"だけでなく、"通常種との外見的相違点の少なさ"、そして"生物として一層洗練、特化した生態"から人間に気づかれないように活動する警戒心の高さにも由来している。
今回紹介する｢変種ずんだもん｣達は、そのごく一部でしかないことを留意したい。
植物(枝豆)と動物の特徴に加え、人間ほどの肥大化した知能と欲望をあわせ持った彼らは、恐ろしいまでの繁殖力と適応力によって僅か一年で瞬く間に日本中の自然や市街地に広まり、今や｢日常｣の一部と化しているのは語るまでもないだろう。
ずんだもんの驚異的な｢繁殖力｣は、(個体差が激しいが)一回の交尾で最大10匹誕生、出産は交尾後最短で十数〜数秒、そのうえ生後当日の幼体の時点で既に繁殖可能という、正気の沙汰とは思えないものだ。
そんな繁殖に全振りしたかのような彼らは当然｢世代交代｣のサイクルやスピードも非常に早い。人間のように肥大化した"知能"や"欲望"が、彼らの繁殖行動の暴走とともに死亡率も上昇させている。でたらめに異なる環境に進出したり、人間などの他生物を刺激(挑発)したり、後先考えずに本能のままに捕食や繁殖を繰り返すなど、彼らの中途半端な自我や知識によって多くの個体が自滅しているからだ。
しかし、どれだけ多くの個体が死んでも僅か1割でも生き残っていれば再び爆発的に増殖していく。こうした様々な要因の淘汰が繰り返されていく過程で、稀に通常とは異なる｢変種｣が産まれることがある。この変種……｢変種ずんだもん(略称:変ずん)｣は目撃(発見)例が非常に少ないが、その要因は単なる"個体数の少なさ"だけでなく、"通常種との外見的相違点の少なさ"、そして"生物として一層洗練、特化した生態"から人間に気づかれないように活動する警戒心の高さにも由来している。
今回紹介する｢変種ずんだもん｣達は、そのごく一部でしかないことを留意したい。
幼形成熟型
ずんだもんは幼体(子ずん)でも交尾、出産を行うことができる。
しかし、生殖器以外はまだまだ未熟で肉体的制限の多い子ずんが繁殖を繰り返していくと必ずデメリットが生じる。
その多くが｢たりないの発生率の上昇｣だが、五体満足で産まれた個体でも｢成長不全｣が起きやすくなる。主な例としては"成長しても子ずん程度の大きさにしかならない"、"枝豆耳が生えてこない"、"飛行器官や言語能力の退化"などが挙げられる。
本来ならば、他生物はおろか同族からも淘汰されてしまう非力な存在だが、逆にその小さな体躯を生かして優位に生存していくものが現れた。それがこれから紹介する｢幼形成熟(ネオテニー)型｣の変ずんだ。
しかし、生殖器以外はまだまだ未熟で肉体的制限の多い子ずんが繁殖を繰り返していくと必ずデメリットが生じる。
その多くが｢たりないの発生率の上昇｣だが、五体満足で産まれた個体でも｢成長不全｣が起きやすくなる。主な例としては"成長しても子ずん程度の大きさにしかならない"、"枝豆耳が生えてこない"、"飛行器官や言語能力の退化"などが挙げられる。
本来ならば、他生物はおろか同族からも淘汰されてしまう非力な存在だが、逆にその小さな体躯を生かして優位に生存していくものが現れた。それがこれから紹介する｢幼形成熟(ネオテニー)型｣の変ずんだ。
豆ずん(子ずんモドキ)
｢幼形成熟型｣の代表格。
姿、大きさともに"耳なし子ずん"と大差なく、成熟しても枝豆耳は生えてこない。
飛行器官も未熟なため飛行は不可能(よくても不得手)だが、その分、身体能力は非常に高く、走力や跳躍力が秀でている。
警戒心がとても強く、普段から茂みや物陰に身を潜めて辺りを警戒しており、敵を見つけると同時に瞬時に身を隠したり、ありえない速度で逃走し姿をくらませてしまう。
単独か家族単位で暮らしており、一度の出産で産む幼体は1〜3,4匹ほど。幼体も非常に小さく、時折通常種ずんだもんに枝豆と勘違いされて食べられてしまうこともあるため通常種を天敵と認識している。
言語能力は個体群ごとに異なっており、舌足らずな口調で人語を話す個体もあれば単語程度の会話しかしない個体、更には｢のだ!｣｢ずんずん｣だけでコミュニケーションをとる個体などばらつきがあるが、知能は通常種と同等、あるいはそれ以上もある。
また、いくつかの派生種が存在し、
成体に枝豆耳が生える｢耳豆ずん(耳子ずんモドキ)｣、
更に小型化し赤ずん程度の大きさしかない｢稚児豆ずん(赤ずんモドキ)｣、
そして民家などにひっそり住み着く｢家豆ずん｣などが確認されている。
姿、大きさともに"耳なし子ずん"と大差なく、成熟しても枝豆耳は生えてこない。
飛行器官も未熟なため飛行は不可能(よくても不得手)だが、その分、身体能力は非常に高く、走力や跳躍力が秀でている。
警戒心がとても強く、普段から茂みや物陰に身を潜めて辺りを警戒しており、敵を見つけると同時に瞬時に身を隠したり、ありえない速度で逃走し姿をくらませてしまう。
単独か家族単位で暮らしており、一度の出産で産む幼体は1〜3,4匹ほど。幼体も非常に小さく、時折通常種ずんだもんに枝豆と勘違いされて食べられてしまうこともあるため通常種を天敵と認識している。
言語能力は個体群ごとに異なっており、舌足らずな口調で人語を話す個体もあれば単語程度の会話しかしない個体、更には｢のだ!｣｢ずんずん｣だけでコミュニケーションをとる個体などばらつきがあるが、知能は通常種と同等、あるいはそれ以上もある。
また、いくつかの派生種が存在し、
成体に枝豆耳が生える｢耳豆ずん(耳子ずんモドキ)｣、
更に小型化し赤ずん程度の大きさしかない｢稚児豆ずん(赤ずんモドキ)｣、
そして民家などにひっそり住み着く｢家豆ずん｣などが確認されている。
子ずんダマシ
姿は豆ずん同様に"耳なし子ずん"と同じだが、生態が全く異なっている。
飛翔能力の有無などもあるが、この変ずんはその姿を利用して｢子ずんに成りすます｣ことで暮らしているのだ。
その方法は｢寄生型｣と｢捕食型｣の二種類に分けられる。
｢寄生型｣は道端で迷子や捨て子のフリをして泣き真似を行い、それを聞きつけて保護してくれたずんだもんの家族からひたすら食べ物を貢がせる。
そしてひたすら食べ続けて肥えたのち、家族達が怪しむ前にひっそりと姿を消し、痩せて空腹になったらまた泣き真似を行い新たな寄生先の家族を誘う。
｢捕食型｣は夜行性であり、夜に子沢山なずんだもんの巣穴を探して侵入すると、沢山いる子ずんの1匹を悲鳴を上げさせることなく殺して体液も残骸も残さず食べ尽くす。
こうして堂々と成り代わるのだが、真に恐ろしいのは毎晩同じ方法で子ずんを1匹ずつ食べていくことだ。親ずん達は子ずんが日に日に減っていくことに恐怖を抱きつつも、子ずんの匂いなどを塗りつけて擬態した子ずんダマシに気づけるわけがなく最終的に全ての子ずんを食い尽くされてしまう。
そしてすべて食べ終わったら巣穴から抜け出し、また新たなずんだもん家族を探しにいく。
どのタイプも"非常に狡猾"である点では共通しており、ある意味クズんだもんの進化系とも推測されている。
飛翔能力の有無などもあるが、この変ずんはその姿を利用して｢子ずんに成りすます｣ことで暮らしているのだ。
その方法は｢寄生型｣と｢捕食型｣の二種類に分けられる。
｢寄生型｣は道端で迷子や捨て子のフリをして泣き真似を行い、それを聞きつけて保護してくれたずんだもんの家族からひたすら食べ物を貢がせる。
そしてひたすら食べ続けて肥えたのち、家族達が怪しむ前にひっそりと姿を消し、痩せて空腹になったらまた泣き真似を行い新たな寄生先の家族を誘う。
｢捕食型｣は夜行性であり、夜に子沢山なずんだもんの巣穴を探して侵入すると、沢山いる子ずんの1匹を悲鳴を上げさせることなく殺して体液も残骸も残さず食べ尽くす。
こうして堂々と成り代わるのだが、真に恐ろしいのは毎晩同じ方法で子ずんを1匹ずつ食べていくことだ。親ずん達は子ずんが日に日に減っていくことに恐怖を抱きつつも、子ずんの匂いなどを塗りつけて擬態した子ずんダマシに気づけるわけがなく最終的に全ての子ずんを食い尽くされてしまう。
そしてすべて食べ終わったら巣穴から抜け出し、また新たなずんだもん家族を探しにいく。
どのタイプも"非常に狡猾"である点では共通しており、ある意味クズんだもんの進化系とも推測されている。
耳なしずん
成体は通常種サイズに成長できるものの、枝豆耳が完全に退化した変ずん。
姿は大きな"耳なし子ずん"といったところで、それ以外の性質は通常種と大差ない。
それでも｢たりない｣のように外見的差異を理由に他個体から虐めの標的にされることが多く、多くの個体がリンチによって死亡、生き残った個体は群れから逃げたり追い出されたりで単独で暮らすことを余儀なくされる。
こうした経緯から生き残った個体は非常に強い警戒心と臆病な性格になっており、巣穴に引きこもったり、エサ探しでも人目を避けて暮らしている。
時おり、自分を虐めた通常種に対して怒りや怨みからなる激しい敵意や攻撃性を抱く個体も現れ、もといた群れに復讐を仕掛けることもあるが、そうした個体は復讐の結果に関係なく長生きはできない。
姿は大きな"耳なし子ずん"といったところで、それ以外の性質は通常種と大差ない。
それでも｢たりない｣のように外見的差異を理由に他個体から虐めの標的にされることが多く、多くの個体がリンチによって死亡、生き残った個体は群れから逃げたり追い出されたりで単独で暮らすことを余儀なくされる。
こうした経緯から生き残った個体は非常に強い警戒心と臆病な性格になっており、巣穴に引きこもったり、エサ探しでも人目を避けて暮らしている。
時おり、自分を虐めた通常種に対して怒りや怨みからなる激しい敵意や攻撃性を抱く個体も現れ、もといた群れに復讐を仕掛けることもあるが、そうした個体は復讐の結果に関係なく長生きはできない。
たりない型
自然界でも時おり見られる、生まれつき手足や尻尾のない発育不全個体……通称｢たりないずんだもん｣も広域に見れば"変種ずんだもん"の一つだ。
発生要因も｢突然変異｣、｢母体の過度なストレスや栄養不良｣、｢毒性のある成分の摂食｣、｢近親交配の繰り返し｣、｢人為的な早産｣など多岐にわたるが、四肢や尻尾、枝豆耳などの末端部位、知能や言語能力の退化などの特徴は共通している。
その異様な姿から親ずんなどの他個体から｢ずんだもん(妖精)じゃない｣として育児放棄や排泄物だけを餌に与えられる、おもちゃとして殺されるなどと酷い差別や虐めの対象にされやすく、
更に人間からも｢できそこない｣や｢蛆虫｣などと罵倒されて通常種よりも優先的に遊びや憂さ晴らしで虐殺されたり、珍味やペット目的などで乱獲されることが多く、生後直ぐの赤ずんの段階で人間とずんだもんによる"悪質な淘汰"によって、その生存率は1%にも満たないとされる。
その一方で、知能の退化によってか通常種に見られる醜悪なまでの性欲や傲慢さといった｢欲深さ｣がほとんどなく、言語能力も覚えはするが獲得までが遅いうえに罵詈雑言は発さずそもそも物静かで口うるさくないなど、性格は大人しく温厚な気質をしていることが多い(もっともこれが｢ペット目的でのたりないの密猟、乱獲｣に繋がっているのだが……)。
また、劣悪な環境下などの｢親ずんが生まれ育った場所とは異なる環境｣で産まれた個体は、その環境に対してある程度の耐性や適応を得ており、育児放棄や糞食などで運良く生き残った個体はその環境下で通常種よりも早くに順応できるとされる。
さらに四肢の退化した体を用いて小さな隙間や物陰などに侵入、潜伏しながら身を守り、雑草や苔、小さな虫、更には生ゴミの欠片など選り好みすることなく何でも食べてひっそりと暮らす｢したたかさ｣を持っており、その適応力や警戒心の高さは余計な自我や欲望のせいで自滅してばかりの通常種よりも｢生物として遥かに全うなもの｣になっているのは皮肉でしかない。
"たりない"はその見た目に反して、｢理不尽で残酷な淘汰｣さえ乗り越えられれば様々な環境でも柔軟に適応できる可能性を秘めているのだ。以下、その淘汰から生き延びたわずか｢1%｣から適応放散した"野生たりない"の一例である。
発生要因も｢突然変異｣、｢母体の過度なストレスや栄養不良｣、｢毒性のある成分の摂食｣、｢近親交配の繰り返し｣、｢人為的な早産｣など多岐にわたるが、四肢や尻尾、枝豆耳などの末端部位、知能や言語能力の退化などの特徴は共通している。
その異様な姿から親ずんなどの他個体から｢ずんだもん(妖精)じゃない｣として育児放棄や排泄物だけを餌に与えられる、おもちゃとして殺されるなどと酷い差別や虐めの対象にされやすく、
更に人間からも｢できそこない｣や｢蛆虫｣などと罵倒されて通常種よりも優先的に遊びや憂さ晴らしで虐殺されたり、珍味やペット目的などで乱獲されることが多く、生後直ぐの赤ずんの段階で人間とずんだもんによる"悪質な淘汰"によって、その生存率は1%にも満たないとされる。
その一方で、知能の退化によってか通常種に見られる醜悪なまでの性欲や傲慢さといった｢欲深さ｣がほとんどなく、言語能力も覚えはするが獲得までが遅いうえに罵詈雑言は発さずそもそも物静かで口うるさくないなど、性格は大人しく温厚な気質をしていることが多い(もっともこれが｢ペット目的でのたりないの密猟、乱獲｣に繋がっているのだが……)。
また、劣悪な環境下などの｢親ずんが生まれ育った場所とは異なる環境｣で産まれた個体は、その環境に対してある程度の耐性や適応を得ており、育児放棄や糞食などで運良く生き残った個体はその環境下で通常種よりも早くに順応できるとされる。
さらに四肢の退化した体を用いて小さな隙間や物陰などに侵入、潜伏しながら身を守り、雑草や苔、小さな虫、更には生ゴミの欠片など選り好みすることなく何でも食べてひっそりと暮らす｢したたかさ｣を持っており、その適応力や警戒心の高さは余計な自我や欲望のせいで自滅してばかりの通常種よりも｢生物として遥かに全うなもの｣になっているのは皮肉でしかない。
"たりない"はその見た目に反して、｢理不尽で残酷な淘汰｣さえ乗り越えられれば様々な環境でも柔軟に適応できる可能性を秘めているのだ。以下、その淘汰から生き延びたわずか｢1%｣から適応放散した"野生たりない"の一例である。
穴たりない
モグラやミミズのように地面を掘って暮らすようになったたりない。人間や通常種などの外敵から常に隠れるための適応と思われる。
四肢がないため口だけで穴を掘るものの、掘削力やスピードは中々のものであり、常に地中を掘り進んで食べ物を探している。
おもな食べ物は草の根や腐葉土、時折地上に出て食べ物を探す。たまに畑に侵入して野菜の根を齧ってしまうこともある。
モグラやアナグマなどが最大の天敵。いざというときは飛ぶこともできるが、通常個体と比べて飛行器官はやや劣っており、飛行というより長距離を一気に跳ぶジャンプに近い。
四肢がないため口だけで穴を掘るものの、掘削力やスピードは中々のものであり、常に地中を掘り進んで食べ物を探している。
おもな食べ物は草の根や腐葉土、時折地上に出て食べ物を探す。たまに畑に侵入して野菜の根を齧ってしまうこともある。
モグラやアナグマなどが最大の天敵。いざというときは飛ぶこともできるが、通常個体と比べて飛行器官はやや劣っており、飛行というより長距離を一気に跳ぶジャンプに近い。
水棲たりない
外敵から逃れるため、水中で暮らすようになったたりない。
肺呼吸だけでなく両生類のように皮膚呼吸も獲得したことで水中でも活動できるようになっており、類似した変異を遂げたたりないが各所で発見されている。
オタマジャクシのように体をくねらせて泳ぎ、更に飛行器官を応用して推進力を得ることができるが、遊泳能力は低く流れの強い環境は苦手なため河川よりも池で暮らすことを好む。
水底に溜まった藻や水草、ヘドロ、水棲生物の死骸を食べて暮らしており、魚やザリガニなどに襲われることも多いため普段は石の下などで身を潜めているなど警戒心が強い。
肺呼吸だけでなく両生類のように皮膚呼吸も獲得したことで水中でも活動できるようになっており、類似した変異を遂げたたりないが各所で発見されている。
オタマジャクシのように体をくねらせて泳ぎ、更に飛行器官を応用して推進力を得ることができるが、遊泳能力は低く流れの強い環境は苦手なため河川よりも池で暮らすことを好む。
水底に溜まった藻や水草、ヘドロ、水棲生物の死骸を食べて暮らしており、魚やザリガニなどに襲われることも多いため普段は石の下などで身を潜めているなど警戒心が強い。
家たりない
あろうことか人間の民家に隠れ潜むようになったたりない。他のたりないと比べて一回り小さい。
家具などの部屋の様々な隙間や死角に隠れて暮らしており、活動するのは家の主が出掛けている時や就寝時のみ。
台所の流しにある生ゴミや床に落ちた食材の破片を主食としており、飛んで一齧りしたらすぐに物陰に隠れてを繰り返すほど警戒心の高さはトップクラス。
部屋に溜まったホコリを集めて寝床やトイレをつくる行動が確認されており、ある程度使ったトイレはゴミ箱などに丸ごと捨てている。
幼形成熟型にも｢家豆ずん｣という同様の進化を遂げた変ずんがおり、時折同じ家で共存することも。
しかし、｢民家に隠れ潜む｣生態は一度でも人間に見つかってしまえばゴキブリのような"害虫"として瞬く間に殲滅させられてしまう諸刃の剣なのだ。
たとえ彼らが人間を見下すような悪意や欲望もなく、過剰に繁殖したり、部屋を糞尿で汚しまくることは決してない存在だとしても……。
家具などの部屋の様々な隙間や死角に隠れて暮らしており、活動するのは家の主が出掛けている時や就寝時のみ。
台所の流しにある生ゴミや床に落ちた食材の破片を主食としており、飛んで一齧りしたらすぐに物陰に隠れてを繰り返すほど警戒心の高さはトップクラス。
部屋に溜まったホコリを集めて寝床やトイレをつくる行動が確認されており、ある程度使ったトイレはゴミ箱などに丸ごと捨てている。
幼形成熟型にも｢家豆ずん｣という同様の進化を遂げた変ずんがおり、時折同じ家で共存することも。
しかし、｢民家に隠れ潜む｣生態は一度でも人間に見つかってしまえばゴキブリのような"害虫"として瞬く間に殲滅させられてしまう諸刃の剣なのだ。
たとえ彼らが人間を見下すような悪意や欲望もなく、過剰に繁殖したり、部屋を糞尿で汚しまくることは決してない存在だとしても……。
植物型
ずんだもんには成長すると"枝豆型の耳"が生えるように｢植物｣の形質もあわせ持っている。
枝豆耳や緑の部位には葉緑素が備わっており光合成によるエネルギー生成も可能だが、通常種は基本的に動物のように食糧を捕食したり、食糧や繁殖相手などを求めて活発に活動するため、植物的要素は薄い。
しかし、環境変化や無計画な捕食行動により食糧不足に陥る、高山や孤島などに迷い込むといった｢食べ物の少ない環境下｣や、飛行器官や四肢の損傷、空腹による体力や運動量の低下など｢動物的活動の制限下｣に置かれると、内に秘めたる｢植物的形質｣が開花する。
例えば、体力の消費を最小限にするためその場に座り込んだり地面に埋まったりしてほとんど動かなくなり、まるで眠ったような状態になる(時に地面に埋めた四肢や体が根っこ状に変異することも)。そして捕食の代わりに枝豆耳を用いた｢光合成｣によるエネルギー補給を行うようになるなど生態が｢植物化｣するのだ。
こうして｢植物型変ずん｣に変異したずんだもん達は、活発でやかましすぎる通常種とはうってかわって極めて大人しくなり、言語能力はおろか知能や欲望も最小限度にまで退化する。
(ちなみにこうした"植物的変異"は人為的に引き起こすことも可能。
"生後直ぐに全ての生殖器を切除"したり、"土に埋めて水以外のエサを与えずに管理"したりすることで発現することが確認されており、見た目の可愛いさに合った大人しさや無害さから｢観葉ずんだもん｣として一定の人気を集めている)
ここでは自然発生した｢植物型の変ずん｣の生態も交えて紹介する。
枝豆耳や緑の部位には葉緑素が備わっており光合成によるエネルギー生成も可能だが、通常種は基本的に動物のように食糧を捕食したり、食糧や繁殖相手などを求めて活発に活動するため、植物的要素は薄い。
しかし、環境変化や無計画な捕食行動により食糧不足に陥る、高山や孤島などに迷い込むといった｢食べ物の少ない環境下｣や、飛行器官や四肢の損傷、空腹による体力や運動量の低下など｢動物的活動の制限下｣に置かれると、内に秘めたる｢植物的形質｣が開花する。
例えば、体力の消費を最小限にするためその場に座り込んだり地面に埋まったりしてほとんど動かなくなり、まるで眠ったような状態になる(時に地面に埋めた四肢や体が根っこ状に変異することも)。そして捕食の代わりに枝豆耳を用いた｢光合成｣によるエネルギー補給を行うようになるなど生態が｢植物化｣するのだ。
こうして｢植物型変ずん｣に変異したずんだもん達は、活発でやかましすぎる通常種とはうってかわって極めて大人しくなり、言語能力はおろか知能や欲望も最小限度にまで退化する。
(ちなみにこうした"植物的変異"は人為的に引き起こすことも可能。
"生後直ぐに全ての生殖器を切除"したり、"土に埋めて水以外のエサを与えずに管理"したりすることで発現することが確認されており、見た目の可愛いさに合った大人しさや無害さから｢観葉ずんだもん｣として一定の人気を集めている)
ここでは自然発生した｢植物型の変ずん｣の生態も交えて紹介する。
草ずん
"植物型変ずん"の要素をよく体現した変ずん。
森林や草原に生息するが、首から下、あるいは枝豆耳以外すべてを地面に埋めて自生しているため、特に後者の場合は野生化での発見は非常に難しい。
枝豆耳による光合成や土壌の養分と水分を全身で吸収してエネルギーを得ており、首から下は根っこ状になっていて動くことは不可能。
繁殖方法は｢枝豆繁殖型｣。枝豆耳内部で(共食いしながら)成長した子ずんを片耳3匹、計6匹産み落とす。産まれた子ずんは通常種のものと大差なく、自由に動き回ったり｢のだのだ｣や｢おぎゃーおぎゃー｣と鳴くことができ、光合成能力もまだ未熟なため捕食による栄養接種と成長を行う。やがて性成熟を迎える頃になると、日当たりがよく住み心地のいい場所を探すようになり、決まった場所を見つけるとそこに身を埋めて植物型の生態を送るようになる。
(一方で植物型の｢受精方法｣はいまだ謎が多い。一説では口で他種の雄と交尾するとも、交尾すらしない単為生殖種だとも言われているが結論は出ていない)
派生種もいくつか確認されており、
光合成量や繁殖率を向上させるためか枝豆耳が肥大化した｢大葉草ずん｣や、
枝豆耳が4つに増えた｢四つ葉草ずん｣などが確認されている。
森林や草原に生息するが、首から下、あるいは枝豆耳以外すべてを地面に埋めて自生しているため、特に後者の場合は野生化での発見は非常に難しい。
枝豆耳による光合成や土壌の養分と水分を全身で吸収してエネルギーを得ており、首から下は根っこ状になっていて動くことは不可能。
繁殖方法は｢枝豆繁殖型｣。枝豆耳内部で(共食いしながら)成長した子ずんを片耳3匹、計6匹産み落とす。産まれた子ずんは通常種のものと大差なく、自由に動き回ったり｢のだのだ｣や｢おぎゃーおぎゃー｣と鳴くことができ、光合成能力もまだ未熟なため捕食による栄養接種と成長を行う。やがて性成熟を迎える頃になると、日当たりがよく住み心地のいい場所を探すようになり、決まった場所を見つけるとそこに身を埋めて植物型の生態を送るようになる。
(一方で植物型の｢受精方法｣はいまだ謎が多い。一説では口で他種の雄と交尾するとも、交尾すらしない単為生殖種だとも言われているが結論は出ていない)
派生種もいくつか確認されており、
光合成量や繁殖率を向上させるためか枝豆耳が肥大化した｢大葉草ずん｣や、
枝豆耳が4つに増えた｢四つ葉草ずん｣などが確認されている。
根菜ずん
肥沃な土壌に定着、成長した植物型変ずん。
その体格はいわゆる｢デブ妖精｣と言われる個体のように丸々と肥大化しており、地面から抜くとまるでカブや桜島大根のようにも見える。
ここまでの肥大化は植物型が"食糧の乏しい環境"で生まれ適応した種であるため、栄養価の高い環境に進出したことへの反動ではないかと推測されている。
生態は葉ずんと大して変わらないが、子ずん時代は結構食欲旺盛なうえ、定着する場所も栄養価の高い場所を好む傾向が強いなど結構グルメな種である(そのため畑にちゃっかり根をおろしたり子ずんが雑草や野菜の葉を食べてしまう厄介な行動を起こしてしまっている。ただ逆に言えば｢根菜ずんが住み着いた畑は非常に良好な畑である｣証拠にもなっている)。
ちなみに成熟した根菜ずんはその肥えた肉体に旨味や養分がたっぷり詰め込まれており、しかも光合成でのエネルギー生成によって臭みやエグみが抜けているため非常に美味しいのだとか…。
その体格はいわゆる｢デブ妖精｣と言われる個体のように丸々と肥大化しており、地面から抜くとまるでカブや桜島大根のようにも見える。
ここまでの肥大化は植物型が"食糧の乏しい環境"で生まれ適応した種であるため、栄養価の高い環境に進出したことへの反動ではないかと推測されている。
生態は葉ずんと大して変わらないが、子ずん時代は結構食欲旺盛なうえ、定着する場所も栄養価の高い場所を好む傾向が強いなど結構グルメな種である(そのため畑にちゃっかり根をおろしたり子ずんが雑草や野菜の葉を食べてしまう厄介な行動を起こしてしまっている。ただ逆に言えば｢根菜ずんが住み着いた畑は非常に良好な畑である｣証拠にもなっている)。
ちなみに成熟した根菜ずんはその肥えた肉体に旨味や養分がたっぷり詰め込まれており、しかも光合成でのエネルギー生成によって臭みやエグみが抜けているため非常に美味しいのだとか…。
毒草ずん
その名の通り、体内に毒素を溜め込み変異した植物型変ずん。
エネルギー生成の主要器官である枝豆耳を捕食されないようにするための進化、あるいは農薬や除草剤への適応によって生まれたと推測される。
色も紫や赤などと非常に毒々しい警告色になっており(この色彩変異は、毒を受けたりして体調が変化した通常種でも時折見られる変色と同じものだと思われる)、食に貪欲な通常種ずんだもんすらも食べることも拒むほど。
ゴミの集積場や工場地帯などの劣悪な環境にも自生できるなどの薬物や毒素に対する高い耐性を持っている一方で、毒を溜め込んだ影響で繁殖力は劣化。子ずんも共食いの過程で毒素を取り込んでしまい普通の枝豆繁殖型以上に死亡率が高くなっており、片耳から出てくる子ずんは1、2匹ほど、最悪片方の耳からしか子ずんが産まれないこともある。
エネルギー生成の主要器官である枝豆耳を捕食されないようにするための進化、あるいは農薬や除草剤への適応によって生まれたと推測される。
色も紫や赤などと非常に毒々しい警告色になっており(この色彩変異は、毒を受けたりして体調が変化した通常種でも時折見られる変色と同じものだと思われる)、食に貪欲な通常種ずんだもんすらも食べることも拒むほど。
ゴミの集積場や工場地帯などの劣悪な環境にも自生できるなどの薬物や毒素に対する高い耐性を持っている一方で、毒を溜め込んだ影響で繁殖力は劣化。子ずんも共食いの過程で毒素を取り込んでしまい普通の枝豆繁殖型以上に死亡率が高くなっており、片耳から出てくる子ずんは1、2匹ほど、最悪片方の耳からしか子ずんが産まれないこともある。
特殊繁殖型
ずんだもんは旺盛すぎる繁殖力や性欲が有名だが、種類や個体によって繁殖形式が異なる場合がある。
最も多いのは哺乳類のような｢胎生型｣。もっとも、その出産数や受精〜出産のスピードは比較にならないが。
他には枝豆の鞘にヘコヘコして胚を植えつける｢枝豆寄生型｣。内部の枝豆を養分にして生育し、鞘を自分の卵兼寝具にしてしまう生態から枝豆農家にとっては忌み嫌われる種類だ。
自分の枝豆耳の中で子ずんの胚を育てる｢枝豆繁殖型｣は、耳の中で発生した複数の胚や子ずんが共食いしあって成長し、勝ち残った健康で強い子ずんを片耳から｢必ず3匹｣産み落とす。
稀少種としては通常種からも稀に発現する｢卵生型｣。ずんだ餅に酷似した卵を産むため、何も知らないつがいや先に産まれた子ずんに卵を食べられてしまうが、それを乗り越えると母子共に固い絆で結ばれたスズメバチのような強力な群体と化す。
他にも｢菌糸型｣など様々な種類が確認されているが、同じずんだもんであるにも関わらず、動物から植物、果ては菌類まで全く異なる生物の繁殖方法を獲得している理由はいまだに謎が多い。もしかしたら彼らは他生物の遺伝子を何らかの方法で取り込んでいるのかもしれない……。
今回記載する変ずんも、そうした一例である。
最も多いのは哺乳類のような｢胎生型｣。もっとも、その出産数や受精〜出産のスピードは比較にならないが。
他には枝豆の鞘にヘコヘコして胚を植えつける｢枝豆寄生型｣。内部の枝豆を養分にして生育し、鞘を自分の卵兼寝具にしてしまう生態から枝豆農家にとっては忌み嫌われる種類だ。
自分の枝豆耳の中で子ずんの胚を育てる｢枝豆繁殖型｣は、耳の中で発生した複数の胚や子ずんが共食いしあって成長し、勝ち残った健康で強い子ずんを片耳から｢必ず3匹｣産み落とす。
稀少種としては通常種からも稀に発現する｢卵生型｣。ずんだ餅に酷似した卵を産むため、何も知らないつがいや先に産まれた子ずんに卵を食べられてしまうが、それを乗り越えると母子共に固い絆で結ばれたスズメバチのような強力な群体と化す。
他にも｢菌糸型｣など様々な種類が確認されているが、同じずんだもんであるにも関わらず、動物から植物、果ては菌類まで全く異なる生物の繁殖方法を獲得している理由はいまだに謎が多い。もしかしたら彼らは他生物の遺伝子を何らかの方法で取り込んでいるのかもしれない……。
今回記載する変ずんも、そうした一例である。
地熱卵生型
卵生型の多くは鳥のように抱卵して卵を孵すが、その場合他個体に誤って捕食されたり、卵を圧迫して｢たりない｣などの発育不全を引き起こしたりとリスクが大きい。
そうしたなかで、それらのリスクから逃れようとした個体がこの｢地熱卵生型｣だ。
トカゲやカメなどの爬虫類のように地面に穴を掘ってそこに卵を産卵し、以降はその周辺を巣や寝床として周囲を警戒する。そして地熱で暖められて成長した子ずんが一斉に孵化すると、その産声を聞いた雌ずんが急いで地面から子ずんを掘り起こして我が子と対面するのだ。
これなら他のずんだもんに我が子を捕食される確率は大きく下がり、生存率も増加する。
ただし、見守っている雌ずんが捕食者などに捕まって死んでしまったり、掘り返すのが少しでも遅れると子ずん達が土の中で窒息したり、共食いを引き起こす可能性が懸念されている。
そうしたなかで、それらのリスクから逃れようとした個体がこの｢地熱卵生型｣だ。
トカゲやカメなどの爬虫類のように地面に穴を掘ってそこに卵を産卵し、以降はその周辺を巣や寝床として周囲を警戒する。そして地熱で暖められて成長した子ずんが一斉に孵化すると、その産声を聞いた雌ずんが急いで地面から子ずんを掘り起こして我が子と対面するのだ。
これなら他のずんだもんに我が子を捕食される確率は大きく下がり、生存率も増加する。
ただし、見守っている雌ずんが捕食者などに捕まって死んでしまったり、掘り返すのが少しでも遅れると子ずん達が土の中で窒息したり、共食いを引き起こす可能性が懸念されている。
枝豆破裂型
｢枝豆繁殖型｣と｢卵生型｣の2つの要素を併せ持った繁殖方法を持った変ずん。
枝豆耳の中で胚を育てるのだが、本種は子ずんではなく｢ずんだ餅型の卵｣を産み落とす。
その産み落とし方も非常に独特。枝豆耳の中で卵がある程度育つと、空高く飛び上がって枝豆耳を勢いよく破裂させ、内部の卵を四方八方に飛散させる。卵の殻は硬く衝撃に強いため、地面や木などにぶつかっても壊れる心配はない。
そうして飛び散った卵は安全な場所に転がってさらに成長を続けて孵化をする。産まれた子ずんは通常種よりも一回り大きくて力強く、産声をあげた後は自力で生きていくことができる。
この繁殖、拡散方法はホウセンカやツルマメで見られるものによく似ており、植物的な繁殖方法と推測される。一方で通常種よりは強いものの単独で暮らすため成体になるまでの死亡率はやや高め。
枝豆耳の中で胚を育てるのだが、本種は子ずんではなく｢ずんだ餅型の卵｣を産み落とす。
その産み落とし方も非常に独特。枝豆耳の中で卵がある程度育つと、空高く飛び上がって枝豆耳を勢いよく破裂させ、内部の卵を四方八方に飛散させる。卵の殻は硬く衝撃に強いため、地面や木などにぶつかっても壊れる心配はない。
そうして飛び散った卵は安全な場所に転がってさらに成長を続けて孵化をする。産まれた子ずんは通常種よりも一回り大きくて力強く、産声をあげた後は自力で生きていくことができる。
この繁殖、拡散方法はホウセンカやツルマメで見られるものによく似ており、植物的な繁殖方法と推測される。一方で通常種よりは強いものの単独で暮らすため成体になるまでの死亡率はやや高め。
ずんだもん寄生型
通常種のずんだもんに寄生するようになった恐るべき卵生型の変ずん。
この種は他個体に食べられやすい｢ずんだ餅型の卵｣の性質をあえて利用することで子孫を残している。
卵はテキトーな場所に産みつけて、あとは通常種にずんだ餅と間違えられて捕食されるのを待つ。そうして捕食された卵のなかの胚は体内に寄生して宿主から養分を吸収して成長を続ける。そしてある程度成長すると特殊な成分を分泌して宿主を操って群れから離れて遠くへ移動したがるように仕向け、最後は群れのいない場所に来た宿主が死ぬ(あるいは殺す)とその肉を食い尽くして成体になるのだ。
卵にも種類があり、通常卵生型のような"小さなずんだ餅型の卵"もあれば"複数の胚で形成された大型のずんだ餅型の｢卵塊｣"のパターンもあり、1匹の通常種に複数の個体が寄生している例も報告されている。
そのおぞましくも｢ずんだもんに寄生するずんだもん｣という特異な生態から、一部の鬼威惨などに｢ずんだもんを惨たらしく殺してくれる対ずんだもん用の生物兵器｣としての利用を期待する声もあるとか。
この種は他個体に食べられやすい｢ずんだ餅型の卵｣の性質をあえて利用することで子孫を残している。
卵はテキトーな場所に産みつけて、あとは通常種にずんだ餅と間違えられて捕食されるのを待つ。そうして捕食された卵のなかの胚は体内に寄生して宿主から養分を吸収して成長を続ける。そしてある程度成長すると特殊な成分を分泌して宿主を操って群れから離れて遠くへ移動したがるように仕向け、最後は群れのいない場所に来た宿主が死ぬ(あるいは殺す)とその肉を食い尽くして成体になるのだ。
卵にも種類があり、通常卵生型のような"小さなずんだ餅型の卵"もあれば"複数の胚で形成された大型のずんだ餅型の｢卵塊｣"のパターンもあり、1匹の通常種に複数の個体が寄生している例も報告されている。
そのおぞましくも｢ずんだもんに寄生するずんだもん｣という特異な生態から、一部の鬼威惨などに｢ずんだもんを惨たらしく殺してくれる対ずんだもん用の生物兵器｣としての利用を期待する声もあるとか。
身体変異型
｢快楽｣を目的とした幾度とない交配(近親交配)……それが奇形の発生率を上昇させるのは当然だろう。
遺伝子の変異や発育の異常など、要因は多岐に渡る。その点では、｢幼形成熟型｣も｢たりない型｣も同じと言えるかもしれない。
ここでは｢身体の形状や性質が変異した変ずん｣についてを解説する。例として、"身体の一部が未発達or異様に発達(複数ある)"、"本来の形質とは異なる性質を獲得"したものである。
一方で、こうした変ずん…特に｢身体の一部が未発達(逆に複数ある)個体｣は｢後天的に(捕食者や同胞による捕食、人間による戯れなどで)その形態となった個体｣との区別がつきにくい。
例えば"四肢のないずんだもん"が発見されたとして、それが生まれつきなのか、他者によって四肢をもがれ食われたかを見分けるには大抵の場合、四肢のあった場所に怪我の治った跡があるかを確かめる必要がある(後天的な個体の場合、特製のずんだ餅などを食べさせ続けることで再生することができる)。
最近では、人間(鬼威惨)の戯れで他個体の部位を余計に付けられた個体や、ペンキを塗られたり薬物などで変色させられた個体が棄てられているらしく、
更には｢枝豆耳が四つ房ある個体｣のように"成長してから変ずん化する個体"も確認されており、こうした個体が｢本物の変ずん｣なのかを調べるのを余計に難しくさせてしまっている。
(もっとも、｢本物の変ずん｣なら生後数日で親兄弟などの同胞に殺されてることが多いだろうが……)
以下、細心の調査で発見され、同胞からの淘汰からも生き延びた変ずん達である。
遺伝子の変異や発育の異常など、要因は多岐に渡る。その点では、｢幼形成熟型｣も｢たりない型｣も同じと言えるかもしれない。
ここでは｢身体の形状や性質が変異した変ずん｣についてを解説する。例として、"身体の一部が未発達or異様に発達(複数ある)"、"本来の形質とは異なる性質を獲得"したものである。
一方で、こうした変ずん…特に｢身体の一部が未発達(逆に複数ある)個体｣は｢後天的に(捕食者や同胞による捕食、人間による戯れなどで)その形態となった個体｣との区別がつきにくい。
例えば"四肢のないずんだもん"が発見されたとして、それが生まれつきなのか、他者によって四肢をもがれ食われたかを見分けるには大抵の場合、四肢のあった場所に怪我の治った跡があるかを確かめる必要がある(後天的な個体の場合、特製のずんだ餅などを食べさせ続けることで再生することができる)。
最近では、人間(鬼威惨)の戯れで他個体の部位を余計に付けられた個体や、ペンキを塗られたり薬物などで変色させられた個体が棄てられているらしく、
更には｢枝豆耳が四つ房ある個体｣のように"成長してから変ずん化する個体"も確認されており、こうした個体が｢本物の変ずん｣なのかを調べるのを余計に難しくさせてしまっている。
(もっとも、｢本物の変ずん｣なら生後数日で親兄弟などの同胞に殺されてることが多いだろうが……)
以下、細心の調査で発見され、同胞からの淘汰からも生き延びた変ずん達である。
○ツ尾ずん
尻尾が複数ある変ずん。
確認されているものでは2ツ尾〜5ツ尾の個体が確認されている。
幼形成熟型やたりない型と異なり、｢尾の数｣以外はこれといった生態、形態の違いが見られず、家族や同胞からも特に迫害や虐待が行われることがなく共存できているらしい。
この理由については、｢ずんだもん達は｢顔だけ｣で仲間かずんだ餅か否かを識別する習性｣(諸説あり)に加え、たりないと異なり生存に不利益をもたらすことがなく見た目からも不気味がられないことも理由にあると思われる。むしろ他個体から｢四つ房の個体｣のように"特別な存在"として丁重に扱われ、もてはやされたりもするらしい……。○ツ尾の個体が"群れを導くよき指導者"となるか、"欲まみれの暴君"と化すかはまだまだ調査が必要だ。
(逆に○ツ尾個体の尻尾を切り落とす、あるいは通常種に他個体の尻尾を移植するとどう反応が変わるかも気になるところだ)
確認されているものでは2ツ尾〜5ツ尾の個体が確認されている。
幼形成熟型やたりない型と異なり、｢尾の数｣以外はこれといった生態、形態の違いが見られず、家族や同胞からも特に迫害や虐待が行われることがなく共存できているらしい。
この理由については、｢ずんだもん達は｢顔だけ｣で仲間かずんだ餅か否かを識別する習性｣(諸説あり)に加え、たりないと異なり生存に不利益をもたらすことがなく見た目からも不気味がられないことも理由にあると思われる。むしろ他個体から｢四つ房の個体｣のように"特別な存在"として丁重に扱われ、もてはやされたりもするらしい……。○ツ尾の個体が"群れを導くよき指導者"となるか、"欲まみれの暴君"と化すかはまだまだ調査が必要だ。
(逆に○ツ尾個体の尻尾を切り落とす、あるいは通常種に他個体の尻尾を移植するとどう反応が変わるかも気になるところだ)
尾なしずん
○ツ尾とは逆に尻尾が完全に退化した変ずん。
こちらも同胞から差別や迫害を受けることなく共存できる。
そもそもの話、ずんだもんの尻尾の活用法が(彼ら自身も)よく分かってないうえ、捕食者の襲撃などで尻尾を失うこともよく起こるため、尻尾の有無は大した問題ではないようだ。
一方で尾のないずんだもんが｢先天性の変ずん｣か｢後天的な通常種｣かを見分けるのは至難の業だ。もし街中で"尻尾のない個体"を見つけたとしても、そのほとんどが人間や同胞によって尻尾を失っただけの個体なため、仮に"本物の変ずん"が混ざっていたとしても大して物珍しさを感じることがないだろう……。
こちらも同胞から差別や迫害を受けることなく共存できる。
そもそもの話、ずんだもんの尻尾の活用法が(彼ら自身も)よく分かってないうえ、捕食者の襲撃などで尻尾を失うこともよく起こるため、尻尾の有無は大した問題ではないようだ。
一方で尾のないずんだもんが｢先天性の変ずん｣か｢後天的な通常種｣かを見分けるのは至難の業だ。もし街中で"尻尾のない個体"を見つけたとしても、そのほとんどが人間や同胞によって尻尾を失っただけの個体なため、仮に"本物の変ずん"が混ざっていたとしても大して物珍しさを感じることがないだろう……。
ずんだずん
現在確認されている変ずんでもかなり希少な全身緑色の変ずん。
発生率が通常種から数千万匹に一匹の割合で産まれるか否か。
つねに甘い匂いを漂わせているほぼ"ずんだ"と同じ成分となった緑色の身体全体に葉緑素が含まれており、通常種以上に光合成で大量のエネルギーを生成できるため他個体よりも成長が早く、性格も元気で活発、身体能力や知能も高い傾向にある。
さらに草や葉などの植物を咀嚼して"ずんだ"に変換する能力を持っており、生み出したずんだを他個体に分け与えるなど仲間想いな行動が見られる。
ここまで書けば、この変ずんは非常に高いスペックと食糧を生み出す能力から他個体から慕われる"特別な存在"として扱われることは想像に難くない。
ただ、この個体を希少たらしめるもう一つの要因は｢自然界ではあまり長生きができない｣ことだ。身体から漂わせている甘いずんだの香りが肉食動物どころか草食動物や虫などの食欲を刺激させてしまい、頻繁に他生物から狙われるようになってしまうからだ。
しかし、ずんだずん最大の天敵はあろうことか｢同胞であるずんだもん｣だ。甘い香りを漂わせる"ずんだの塊"を奴らがそうそう我慢できるわけがない。寝ぼけた個体や、本能に抗えなかった個体に身体を喰い千切られて部位を欠損、重傷を負うことは珍しくなく、中には生後すぐに兄弟達(通常種)に喰い尽くされたなんて報告もある(上記の"生み出したずんだを分け与える行動"も、ある意味では防衛本能から来るものなのかもしれない)。
そのうえ、ずんだずんを捕食した通常種は｢共食い｣に病みつきになり、他個体を喰い殺して群れを壊滅させてしまうという……。せっかく生まれた群れを平安と繁栄に導いてくれるであろう存在を、その場の欲望のままに食い潰して群れを滅びへ導く様は、ずんだもんの愚かさを感じざるを得ない……。
発生率が通常種から数千万匹に一匹の割合で産まれるか否か。
つねに甘い匂いを漂わせているほぼ"ずんだ"と同じ成分となった緑色の身体全体に葉緑素が含まれており、通常種以上に光合成で大量のエネルギーを生成できるため他個体よりも成長が早く、性格も元気で活発、身体能力や知能も高い傾向にある。
さらに草や葉などの植物を咀嚼して"ずんだ"に変換する能力を持っており、生み出したずんだを他個体に分け与えるなど仲間想いな行動が見られる。
ここまで書けば、この変ずんは非常に高いスペックと食糧を生み出す能力から他個体から慕われる"特別な存在"として扱われることは想像に難くない。
ただ、この個体を希少たらしめるもう一つの要因は｢自然界ではあまり長生きができない｣ことだ。身体から漂わせている甘いずんだの香りが肉食動物どころか草食動物や虫などの食欲を刺激させてしまい、頻繁に他生物から狙われるようになってしまうからだ。
しかし、ずんだずん最大の天敵はあろうことか｢同胞であるずんだもん｣だ。甘い香りを漂わせる"ずんだの塊"を奴らがそうそう我慢できるわけがない。寝ぼけた個体や、本能に抗えなかった個体に身体を喰い千切られて部位を欠損、重傷を負うことは珍しくなく、中には生後すぐに兄弟達(通常種)に喰い尽くされたなんて報告もある(上記の"生み出したずんだを分け与える行動"も、ある意味では防衛本能から来るものなのかもしれない)。
そのうえ、ずんだずんを捕食した通常種は｢共食い｣に病みつきになり、他個体を喰い殺して群れを壊滅させてしまうという……。せっかく生まれた群れを平安と繁栄に導いてくれるであろう存在を、その場の欲望のままに食い潰して群れを滅びへ導く様は、ずんだもんの愚かさを感じざるを得ない……。
もちずん
"ずんだ"要素が強まったずんだずんとは逆に、こちらは"餅"要素が強くなった変ずん。
ずんだもんやあんこもんなどの｢もちもん｣系統の妖精の共通祖先の遺伝子が先祖帰りで発現したものと推測される。
姿は餅のように真っ白で、幼形成熟型(耳なしずんなど)のように枝豆耳が退化している。
その姿からいじめ等の標的にされやすいが、ある程度成長すれば状況は大きく変化する。
餅で出来た外皮は次第に固く硬質化し、噛まれたり木の枝で殴られてもびくともしなくなる(噂だと車に衝突しても大したケガをしなかったどころか逆にバンパーが凹んだとも言われている)。そのうえ尻尾の先の丸い部分も硬化し、まるで鎧竜アンキロサウルスのように強力なハンマーとして活用でき、太い木の枝をもへし折るほどの威力を発揮する。攻守ともに優れたもちずんに敵う相手は(人間以外では)ほとんどいなくなる。
その一方であまりにも固く重い体からか飛行能力は劣化気味であり、あまり素早く動くこともできない。さらに長時間熱い場所にいたり、水に浸かっていると次第に外皮が軟化して通常種以上に軟らか変化するとも言われている。
また、ずんだもんでは珍しく定期的に｢脱皮｣を行い、古くなった外皮を岩などにぶつけて崩す行動が確認されている(その際、非常にプリプリとした"もち肌"が露になるが、数分で乾燥して硬化してしまうらしい)。この時崩れた脱皮殻は他個体や動物達の貴重な食糧として利用され、時には脱皮したての軟らかい瞬間(ソフトシェル)を狙う捕食者もいるのだとか。
ずんだもんやあんこもんなどの｢もちもん｣系統の妖精の共通祖先の遺伝子が先祖帰りで発現したものと推測される。
姿は餅のように真っ白で、幼形成熟型(耳なしずんなど)のように枝豆耳が退化している。
その姿からいじめ等の標的にされやすいが、ある程度成長すれば状況は大きく変化する。
餅で出来た外皮は次第に固く硬質化し、噛まれたり木の枝で殴られてもびくともしなくなる(噂だと車に衝突しても大したケガをしなかったどころか逆にバンパーが凹んだとも言われている)。そのうえ尻尾の先の丸い部分も硬化し、まるで鎧竜アンキロサウルスのように強力なハンマーとして活用でき、太い木の枝をもへし折るほどの威力を発揮する。攻守ともに優れたもちずんに敵う相手は(人間以外では)ほとんどいなくなる。
その一方であまりにも固く重い体からか飛行能力は劣化気味であり、あまり素早く動くこともできない。さらに長時間熱い場所にいたり、水に浸かっていると次第に外皮が軟化して通常種以上に軟らか変化するとも言われている。
また、ずんだもんでは珍しく定期的に｢脱皮｣を行い、古くなった外皮を岩などにぶつけて崩す行動が確認されている(その際、非常にプリプリとした"もち肌"が露になるが、数分で乾燥して硬化してしまうらしい)。この時崩れた脱皮殻は他個体や動物達の貴重な食糧として利用され、時には脱皮したての軟らかい瞬間(ソフトシェル)を狙う捕食者もいるのだとか。
生態変異型
基本的な姿は通常種と同じだが、食性や習性などの生態行動が別種レベルで異なる変ずんはここに分類される。
ずんだもんは食べ物の好き嫌いが激しく(辛い食べ物や、あんこなどの嫌いな食べ物を食べてしまうと全身が拒絶反応を起こして死亡することも)、そのうえ自分が美味しいと思った物しか食べたがらないグルメな一面があり、そうした嗜好性も生態変異型の発生に繋がっている。
例として、｢産まれた時から生ゴミやずんち"だけ"を食べさせれば美味しく感じるようになるが、一度でもずんだ餅を与えると舌が肥えてこれまで食べていた生ゴミが食べられなくなる｣、
｢一度共食いを覚えた個体は最期まで他個体の肉しか口にしなくなる(たとえ"同胞の肉で作ったずんだ餅"でさえ食べないほど)｣などが挙げられる。
また生態変異型には、｢通常種が後天的に変異する｣パターンも含まれており、その例の一つが｢ずんだもんのあんこもん化(あんこ堕ち)｣である。以下、その詳細
ずんだもんは食べ物の好き嫌いが激しく(辛い食べ物や、あんこなどの嫌いな食べ物を食べてしまうと全身が拒絶反応を起こして死亡することも)、そのうえ自分が美味しいと思った物しか食べたがらないグルメな一面があり、そうした嗜好性も生態変異型の発生に繋がっている。
例として、｢産まれた時から生ゴミやずんち"だけ"を食べさせれば美味しく感じるようになるが、一度でもずんだ餅を与えると舌が肥えてこれまで食べていた生ゴミが食べられなくなる｣、
｢一度共食いを覚えた個体は最期まで他個体の肉しか口にしなくなる(たとえ"同胞の肉で作ったずんだ餅"でさえ食べないほど)｣などが挙げられる。
また生態変異型には、｢通常種が後天的に変異する｣パターンも含まれており、その例の一つが｢ずんだもんのあんこもん化(あんこ堕ち)｣である。以下、その詳細
あんこ堕ちずん
通常種のずんだもんから稀に発現する変ずん現象。
本来なら種族レベルでの毒物な｢餡子(あんころ餅)｣にある程度耐性がある個体が過剰にあんこを摂食する、あるいは心身に強いダメージを負ってなにがしかのリミッターが外れるなどして変異する。
変異したずんだもんは全身が赤黒く染まり、天敵の妖精・｢あんこもん｣に酷似した姿と非常に高い戦闘能力を発揮する。
しかし、本物のあんこもんと異なり、
･カタコトやうわ言などの場合もあるが、｢言葉｣を発する。
･ずんだもんに対して｢捕食｣以外での過剰な殺戮を行うほど非常に攻撃的。
･食欲や性欲の強さが相変わらず、虐殺したずんだもんで死姦、他個体と食べ物を巡って殺し合いをする。
…など、｢生物としてタカが外れている｣性質はそのままであり、見た目は似ているがよく観察すれば全く別物であると分かる。
"あんこ堕ち"現象がなぜ起こるのか、なぜ天敵のあんこもんに酷似した姿に変異するのかは諸説あり、一説では｢一部のずんだもんにあんこもんの遺伝子が混ざっているのではないか｣とも言われている(幼体のあんこもんにすら負けるずんだもんがあんこもんを強姦したとは考えにくく、仮にしたとしても寝ている時にｺｯｼｮﾘと、あるいはあんこもんの死骸を喰らってその形質を宿したとも推測されている)。
……ここからは、それ以外の生態変異型変ずん達について紹介する。
本来なら種族レベルでの毒物な｢餡子(あんころ餅)｣にある程度耐性がある個体が過剰にあんこを摂食する、あるいは心身に強いダメージを負ってなにがしかのリミッターが外れるなどして変異する。
変異したずんだもんは全身が赤黒く染まり、天敵の妖精・｢あんこもん｣に酷似した姿と非常に高い戦闘能力を発揮する。
しかし、本物のあんこもんと異なり、
･カタコトやうわ言などの場合もあるが、｢言葉｣を発する。
･ずんだもんに対して｢捕食｣以外での過剰な殺戮を行うほど非常に攻撃的。
･食欲や性欲の強さが相変わらず、虐殺したずんだもんで死姦、他個体と食べ物を巡って殺し合いをする。
…など、｢生物としてタカが外れている｣性質はそのままであり、見た目は似ているがよく観察すれば全く別物であると分かる。
"あんこ堕ち"現象がなぜ起こるのか、なぜ天敵のあんこもんに酷似した姿に変異するのかは諸説あり、一説では｢一部のずんだもんにあんこもんの遺伝子が混ざっているのではないか｣とも言われている(幼体のあんこもんにすら負けるずんだもんがあんこもんを強姦したとは考えにくく、仮にしたとしても寝ている時にｺｯｼｮﾘと、あるいはあんこもんの死骸を喰らってその形質を宿したとも推測されている)。
……ここからは、それ以外の生態変異型変ずん達について紹介する。
雷ずん
山奥の森に生息する非常に特異な生態を獲得した変ずん。
姿は通常種そのものだが、最大の相違点はその｢食性｣。雷ずんはその名前のとおり｢雷を食べて生きている｣のだ。
普段は巣穴のなかで休眠しているが、雨の日になると目を覚まして高い木の上(樹冠)を目指して移動する。そして、木のてっぺんまでいくと枝豆耳や尻尾を立てて自身を"避雷針"にしてエサである雷が落ちるのをじっと待ち、直撃した雷を全身で吸収してエネルギーに変えているのだ。
こうしてある程度雷を吸収(捕食)してエネルギーの満ち足りた雷ずんはその間に繁殖相手を見つけて交尾を行い、次の雷雨が来るまで再び巣穴で休眠をするという。
人間の生活圏から離れた生息環境も相まって目撃例は非常に少なく、なぜ雷をエネルギーにする術を獲得したのかは生態に謎が多い。一方で｢ずんだもん｣と｢雷｣に関連した逸話が少なからず存在しており、一部では｢雷とともに落ちてくる獣の妖怪『雷獣』｣の正体はずんだもんではないかとも囁かれている。
今のところ"雷ずんが山や森から降りた事例"は存在しないが、これから先、山や森の自然環境が開発によって失われ、気候も大きく変わってしまうと住処を追われた個体が人里に降りて手軽に手に入る｢エサ(電気)｣を知り、その味を占めて甚大な被害が起きてしまわないかが懸念されている。
姿は通常種そのものだが、最大の相違点はその｢食性｣。雷ずんはその名前のとおり｢雷を食べて生きている｣のだ。
普段は巣穴のなかで休眠しているが、雨の日になると目を覚まして高い木の上(樹冠)を目指して移動する。そして、木のてっぺんまでいくと枝豆耳や尻尾を立てて自身を"避雷針"にしてエサである雷が落ちるのをじっと待ち、直撃した雷を全身で吸収してエネルギーに変えているのだ。
こうしてある程度雷を吸収(捕食)してエネルギーの満ち足りた雷ずんはその間に繁殖相手を見つけて交尾を行い、次の雷雨が来るまで再び巣穴で休眠をするという。
人間の生活圏から離れた生息環境も相まって目撃例は非常に少なく、なぜ雷をエネルギーにする術を獲得したのかは生態に謎が多い。一方で｢ずんだもん｣と｢雷｣に関連した逸話が少なからず存在しており、一部では｢雷とともに落ちてくる獣の妖怪『雷獣』｣の正体はずんだもんではないかとも囁かれている。
今のところ"雷ずんが山や森から降りた事例"は存在しないが、これから先、山や森の自然環境が開発によって失われ、気候も大きく変わってしまうと住処を追われた個体が人里に降りて手軽に手に入る｢エサ(電気)｣を知り、その味を占めて甚大な被害が起きてしまわないかが懸念されている。
女王ずん
環境の変化によって通常種の雌個体から稀に発現する変ずん。
通常種の時点でも山奥や森林、街で暮らす個体群ごとに文明レベルで暮らしぶりが異なっているが、この変ずんは森林や街などの"狩猟採集生活の個体群"から発現し、それと同時に周囲一体(規模にもよるが森や地区一つ分)のずんだもん達の生態や習性を大きく変化させてしまう。
それは"女王"ずんの名の通り、その個体を中心(女王)としたアリやハチのような｢縦社会｣を形成する能力を持つ。これは枝豆耳からずんだもんにのみ作用する特殊な"フェロモン"を分泌して、他個体を身体的&精神的に操作していることにある(それ故か、女王ずんの枝豆耳は通常個体よりも大きく成長、あるいは"四つ房"に変化する)。
個体差はあるが、基本的に女王ずん支配下の(フェロモン影響下の)雌ずんは生殖器が機能を停止して子供を埋めなくなり、その一生を食糧探しやパトロール、子育て、護衛に費やすようになる。そして雄ずんは逆に性欲が暴走してそれ以外の全てが退化、女王ずんに交尾して死ぬだけの存在に成り果てる。これは女王ずんの産んだ子ずんも性成熟後に同様の状態となる。
幾度とない交尾と大量の出産を繰り返すうちに女王ずんの卵巣は異常なまでに肥大化、それにともない胴体もデブ妖精よりも遥かに巨大なものへと変貌する。そうなった女王ずんはもはや身動きがとれなくなり、食べ物などの身の回りの世話はすべて配下の雌ずん達に奉仕させている。そのため、女王ずんは身を隠すために地面の下や洞窟など(市街地では下水道や空き家など)、誰にも見つからないような場所を拠点にする。
その発現理由は諸説あり、｢大量の子ずんを産むことで確実に子孫を残す｣ためとも、｢産まれた子ずんをエサにして食糧難を乗り切る｣ためとも、｢たまたま食ったアリやハチの遺伝子が発現しただけ｣とも言われているが正確なところは未だに不明。
ただ、女王ずんのフェロモンによって統率された"雌ずんの兵隊"は脅威的だ。巣にいる女王ずんや子ずん達のためにひたすら食べ物を集めたり、護衛を行う彼女らは(本来なら自己中過ぎて他者をいたわる気持ちなど微塵もないのも相まって)信じられないほどの集団戦術を発揮するからだ。食べ物を得るためならば手段は選ばず、果実や山の幸、生ゴミや残飯を集団で集めるほか、隠れ家に近づくものには歯や木の枝、石などを用いて容赦な襲いかかり、自分達より大きな生物も撃退しようとする。
今のところ｢"正当防衛"以外で人間を襲った｣情報や｢農作物や食品を強奪した｣情報は確認されてはいないものの、もしも市街地で発生した場合は一刻も早く女王ずんの発見と始末をする必要があるだろう……。
通常種の時点でも山奥や森林、街で暮らす個体群ごとに文明レベルで暮らしぶりが異なっているが、この変ずんは森林や街などの"狩猟採集生活の個体群"から発現し、それと同時に周囲一体(規模にもよるが森や地区一つ分)のずんだもん達の生態や習性を大きく変化させてしまう。
それは"女王"ずんの名の通り、その個体を中心(女王)としたアリやハチのような｢縦社会｣を形成する能力を持つ。これは枝豆耳からずんだもんにのみ作用する特殊な"フェロモン"を分泌して、他個体を身体的&精神的に操作していることにある(それ故か、女王ずんの枝豆耳は通常個体よりも大きく成長、あるいは"四つ房"に変化する)。
個体差はあるが、基本的に女王ずん支配下の(フェロモン影響下の)雌ずんは生殖器が機能を停止して子供を埋めなくなり、その一生を食糧探しやパトロール、子育て、護衛に費やすようになる。そして雄ずんは逆に性欲が暴走してそれ以外の全てが退化、女王ずんに交尾して死ぬだけの存在に成り果てる。これは女王ずんの産んだ子ずんも性成熟後に同様の状態となる。
幾度とない交尾と大量の出産を繰り返すうちに女王ずんの卵巣は異常なまでに肥大化、それにともない胴体もデブ妖精よりも遥かに巨大なものへと変貌する。そうなった女王ずんはもはや身動きがとれなくなり、食べ物などの身の回りの世話はすべて配下の雌ずん達に奉仕させている。そのため、女王ずんは身を隠すために地面の下や洞窟など(市街地では下水道や空き家など)、誰にも見つからないような場所を拠点にする。
その発現理由は諸説あり、｢大量の子ずんを産むことで確実に子孫を残す｣ためとも、｢産まれた子ずんをエサにして食糧難を乗り切る｣ためとも、｢たまたま食ったアリやハチの遺伝子が発現しただけ｣とも言われているが正確なところは未だに不明。
ただ、女王ずんのフェロモンによって統率された"雌ずんの兵隊"は脅威的だ。巣にいる女王ずんや子ずん達のためにひたすら食べ物を集めたり、護衛を行う彼女らは(本来なら自己中過ぎて他者をいたわる気持ちなど微塵もないのも相まって)信じられないほどの集団戦術を発揮するからだ。食べ物を得るためならば手段は選ばず、果実や山の幸、生ゴミや残飯を集団で集めるほか、隠れ家に近づくものには歯や木の枝、石などを用いて容赦な襲いかかり、自分達より大きな生物も撃退しようとする。
今のところ｢"正当防衛"以外で人間を襲った｣情報や｢農作物や食品を強奪した｣情報は確認されてはいないものの、もしも市街地で発生した場合は一刻も早く女王ずんの発見と始末をする必要があるだろう……。
ずん狼
共食いによって狂暴化したずんだもんの子孫。
ずんだもんは食糧難に陥るなどして一度でも同胞を捕食するとその味に病みつきになったかのようにそれしか口にしなくなり、積極的にずんだもんを食い殺すようになる。
これはずんだもんの肉の味や匂い、食感が彼らの好物である｢ずんだ餅｣とほぼ同じことが理由にあり、普段も他個体の死骸をずんだ餅と勘違いして捕食することが多々あるが、"意図的に同族を捕食した"場合は｢同族=大好物のずんだ餅｣と認識が上書きされてしまい、目に見えてタカが外れて狂暴化を引き起こしてしまう。
更に自分と同質量にもなる過剰な養分の摂取により身体も異常なほど巨大に成長してしまい、代謝の高い巨体を支えるために更なる共食いを繰り返さなければいけなくなる負の連鎖を引き起こすため、共食い狂暴化した個体はそう長生きは出来ない。
……ただ、それでも何らかの偶然によって｢子孫を残すことが出来た｣個体も現れる。たとえ同様に共食い狂暴化を引き起こした雌雄が出会ったとしても、大抵の場合は互いに食い殺しあう結果に終わる。それでも"交尾と出産に成功した"ということは、それだけ｢ずんだもんの数が多い=食糧の満ち足りた｣環境だったと言えるだろう。
こうして、"ずんだもんを捕食するずんだもんの子孫"が現れた。
まだまだ存続が不安定な系統だが、産まれた子ずん達はしばらくは(理性を最低限留めた)親が仕留めたずんだもんの肉を与えて急速に成長し、飛行能力を得て親元から逃げるように離れても兄弟そろって生活し、狼のごとく連携して通常種のずんだもんを捕まえ捕食する様子が観察されている。"仕留めた獲物を兄弟で分け合う"ことで、彼らは共食いのし過ぎによる巨大化(代謝の上昇)……つまりは早死にする危険性を抑えているようだ。
幼いながらに彼らは本能的に親ずんよりも"賢く"、より"捕食者"として洗練されようとしているようだ。ずんだもんは近親交配でも問題なく子孫を残せるため、兄弟同士で交尾を行い子孫を残すことができれば｢捕食者型変ずん｣として確立していくかもしれない……。
ずんだもんは食糧難に陥るなどして一度でも同胞を捕食するとその味に病みつきになったかのようにそれしか口にしなくなり、積極的にずんだもんを食い殺すようになる。
これはずんだもんの肉の味や匂い、食感が彼らの好物である｢ずんだ餅｣とほぼ同じことが理由にあり、普段も他個体の死骸をずんだ餅と勘違いして捕食することが多々あるが、"意図的に同族を捕食した"場合は｢同族=大好物のずんだ餅｣と認識が上書きされてしまい、目に見えてタカが外れて狂暴化を引き起こしてしまう。
更に自分と同質量にもなる過剰な養分の摂取により身体も異常なほど巨大に成長してしまい、代謝の高い巨体を支えるために更なる共食いを繰り返さなければいけなくなる負の連鎖を引き起こすため、共食い狂暴化した個体はそう長生きは出来ない。
……ただ、それでも何らかの偶然によって｢子孫を残すことが出来た｣個体も現れる。たとえ同様に共食い狂暴化を引き起こした雌雄が出会ったとしても、大抵の場合は互いに食い殺しあう結果に終わる。それでも"交尾と出産に成功した"ということは、それだけ｢ずんだもんの数が多い=食糧の満ち足りた｣環境だったと言えるだろう。
こうして、"ずんだもんを捕食するずんだもんの子孫"が現れた。
まだまだ存続が不安定な系統だが、産まれた子ずん達はしばらくは(理性を最低限留めた)親が仕留めたずんだもんの肉を与えて急速に成長し、飛行能力を得て親元から逃げるように離れても兄弟そろって生活し、狼のごとく連携して通常種のずんだもんを捕まえ捕食する様子が観察されている。"仕留めた獲物を兄弟で分け合う"ことで、彼らは共食いのし過ぎによる巨大化(代謝の上昇)……つまりは早死にする危険性を抑えているようだ。
幼いながらに彼らは本能的に親ずんよりも"賢く"、より"捕食者"として洗練されようとしているようだ。ずんだもんは近親交配でも問題なく子孫を残せるため、兄弟同士で交尾を行い子孫を残すことができれば｢捕食者型変ずん｣として確立していくかもしれない……。
地域固有型
様々な場所に進出した通常種ずんだもんの一部が、特定の地域で独自の発展を遂げたものの総称。
そのため生物学的には通常種そのものだが、"暮らしぶり"や"喋り方"などの｢文化面｣が大きく異なっている。
これはずんだもんがよくも悪くも｢影響されやすい｣ことが理由にあると思われる。いくら自我が強く傲慢な通常種共といえど、人間の文化の下で暮らしている以上無意識のうちにその影響を受け続けている。
影響力のあるものとして例として挙げれば"食糧"だ。食糧の豊富な森で暮らす個体は温厚な気質が多いが、食糧の乏しい都会の個体はどいつもこいつも狂暴で自己中で醜悪なまでに欲深いものばかりだ。
他にも人間の下で暮らしている個体でも、(親の性格が影響する場合もあるが)ちゃんとした愛情や躾、教育を受けて育てれば利口で優しい個体にも、甘やかし続けたりぞんざいに扱えば人間を見下しきったワガママで身勝手な個体にもなる(街の個体が狂暴なのも、都会の人間の荒んだ心が影響しているのかもしれない)。
以下、そうした独自の生活様式を獲得した通常種個体群の一例である。
そのため生物学的には通常種そのものだが、"暮らしぶり"や"喋り方"などの｢文化面｣が大きく異なっている。
これはずんだもんがよくも悪くも｢影響されやすい｣ことが理由にあると思われる。いくら自我が強く傲慢な通常種共といえど、人間の文化の下で暮らしている以上無意識のうちにその影響を受け続けている。
影響力のあるものとして例として挙げれば"食糧"だ。食糧の豊富な森で暮らす個体は温厚な気質が多いが、食糧の乏しい都会の個体はどいつもこいつも狂暴で自己中で醜悪なまでに欲深いものばかりだ。
他にも人間の下で暮らしている個体でも、(親の性格が影響する場合もあるが)ちゃんとした愛情や躾、教育を受けて育てれば利口で優しい個体にも、甘やかし続けたりぞんざいに扱えば人間を見下しきったワガママで身勝手な個体にもなる(街の個体が狂暴なのも、都会の人間の荒んだ心が影響しているのかもしれない)。
以下、そうした独自の生活様式を獲得した通常種個体群の一例である。
方言型
市街地でも比較的食糧や住処等に恵まれている場所で発現している地域固有ずん。
その通称のように｢〜なのだ｣といったいわゆる"妖精訛り"ではなく、その土地の人々の口調に近しいものになっている。特に関西弁を用いる大阪だと顕著。
こうした人間の文化や口調の影響を受けた個体は、人間に対する｢敵意や侮蔑｣の感情が薄れており積極的に｢人間との共存｣を望んでいる傾向が強い。これは彼ら(あるいはその親などの前世代)が"人間の優しさ"に触れたり、それに加え"自分たちの悪い部分"をちゃんと理解した結果だと推測される。その点で言えば、所謂"人型ずんだもん"と近しい存在かもしれない。彼らはその体躯と飛行能力を駆使して人間の様々な手伝いを率先して行う様子が見られ、人間も彼らにお駄賃として食糧(市販のパンやおにぎり、売れ残りなど)をプレゼントしたりと良好な関係を築いている。
一方で他の地域から侵入してきた通常種(街ずん)からは｢くしょにんげんにこびをうったまけずんども｣、｢ようせいのほこりをすてたつらよごし｣と見下されており、住処や食糧の強奪を目論んで数の暴力で虐殺されたり、人間を庇って殺されている様子が度々報告されている。もちろん、そうした"共存を拒む余所者"は群れごと駆除されるが、生憎通常種の街ずんは腐るほど存在しているため、侵入と虐殺が今も起こり続けているのが問題である。
その通称のように｢〜なのだ｣といったいわゆる"妖精訛り"ではなく、その土地の人々の口調に近しいものになっている。特に関西弁を用いる大阪だと顕著。
こうした人間の文化や口調の影響を受けた個体は、人間に対する｢敵意や侮蔑｣の感情が薄れており積極的に｢人間との共存｣を望んでいる傾向が強い。これは彼ら(あるいはその親などの前世代)が"人間の優しさ"に触れたり、それに加え"自分たちの悪い部分"をちゃんと理解した結果だと推測される。その点で言えば、所謂"人型ずんだもん"と近しい存在かもしれない。彼らはその体躯と飛行能力を駆使して人間の様々な手伝いを率先して行う様子が見られ、人間も彼らにお駄賃として食糧(市販のパンやおにぎり、売れ残りなど)をプレゼントしたりと良好な関係を築いている。
一方で他の地域から侵入してきた通常種(街ずん)からは｢くしょにんげんにこびをうったまけずんども｣、｢ようせいのほこりをすてたつらよごし｣と見下されており、住処や食糧の強奪を目論んで数の暴力で虐殺されたり、人間を庇って殺されている様子が度々報告されている。もちろん、そうした"共存を拒む余所者"は群れごと駆除されるが、生憎通常種の街ずんは腐るほど存在しているため、侵入と虐殺が今も起こり続けているのが問題である。
里山農耕型
狩猟採集生活を行う｢森ずん｣や｢街ずん｣といった個体群が、食糧や住処を求めて里山や限界集落などに住み着き同時多発的に派生した固有ずん。
突出すべき点は、彼らが放棄された畑や田んぼを再利用して自分たちの食糧(枝豆など)を育てるために｢農耕｣を行うことだ。
"ずんだもんが農耕を行う"ことは知られてはいるが、それは基本的に人の立ち入らない山奥で静かに暮らしている｢山ずん｣に限られており、森ずんや街ずんは限られた食糧を求めて｢自己の保存(快楽)｣を最優先にし続けるうちに知能の退化と欲望の肥大化により"農耕の技術や知識"を完全に失っている。
そんな彼らが再び農耕を行うようになった理由は諸説あり、｢比較的知能や知識の高い個体だった｣とも、｢現地の人間から農耕を教えてもらったか、見よう見まねでやりはじめた｣とも、｢里山の環境が先祖の山ずんの記憶がよみがえらせた｣とも考えられているが、決定的な理由にはなっていない。
理由はともかくとして、農耕を行うようになった個体群は元が自己中で欲まみれだったとは思えないくらい高い知能と社会性を獲得している。他の家族と協力して田畑を耕し、水を引き、主食の枝豆(この枝豆は自分たちの耳から採れたものを種にしている)や稲、野菜を植えて懸命に育て上げ、収穫したものの半分は貯蓄するなど、山ずんと同等以上の技術を獲得している。中には育てた作物を近所の人間に分け与えるものもいるなど飢えも心も満たされたことで他者をいたわる｢優しさ｣を得ているようだ。
その一方で天敵も多い。主な敵は作物を食い荒らす余所者の(知能のない)ずんだもんやシカやイノシシ、アライグマなどだ。彼らはお手製の農具や武器を用いて集団で撃退を試みるが、それでも返り討ちにされて食べられてしまう個体も少なくない。また、山ずん同様に悪徳な開発業者によって里山ごと住処を追われることも珍しくないようだ。
突出すべき点は、彼らが放棄された畑や田んぼを再利用して自分たちの食糧(枝豆など)を育てるために｢農耕｣を行うことだ。
"ずんだもんが農耕を行う"ことは知られてはいるが、それは基本的に人の立ち入らない山奥で静かに暮らしている｢山ずん｣に限られており、森ずんや街ずんは限られた食糧を求めて｢自己の保存(快楽)｣を最優先にし続けるうちに知能の退化と欲望の肥大化により"農耕の技術や知識"を完全に失っている。
そんな彼らが再び農耕を行うようになった理由は諸説あり、｢比較的知能や知識の高い個体だった｣とも、｢現地の人間から農耕を教えてもらったか、見よう見まねでやりはじめた｣とも、｢里山の環境が先祖の山ずんの記憶がよみがえらせた｣とも考えられているが、決定的な理由にはなっていない。
理由はともかくとして、農耕を行うようになった個体群は元が自己中で欲まみれだったとは思えないくらい高い知能と社会性を獲得している。他の家族と協力して田畑を耕し、水を引き、主食の枝豆(この枝豆は自分たちの耳から採れたものを種にしている)や稲、野菜を植えて懸命に育て上げ、収穫したものの半分は貯蓄するなど、山ずんと同等以上の技術を獲得している。中には育てた作物を近所の人間に分け与えるものもいるなど飢えも心も満たされたことで他者をいたわる｢優しさ｣を得ているようだ。
その一方で天敵も多い。主な敵は作物を食い荒らす余所者の(知能のない)ずんだもんやシカやイノシシ、アライグマなどだ。彼らはお手製の農具や武器を用いて集団で撃退を試みるが、それでも返り討ちにされて食べられてしまう個体も少なくない。また、山ずん同様に悪徳な開発業者によって里山ごと住処を追われることも珍しくないようだ。
岡山県北型
岡山県の北部にて最初に発見された異様な生態……もとい、"性癖"を築き上げたずんだもん達。
基本的に森ずんや街ずんのような生活を行っているが、日が暮れ始めるとその特異性が露になっていく。彼らは2〜3、4匹で川岸に集まって持ちよった食糧を食べあったのちヘコヘコ(交尾)を始める。しかもただのヘコヘコではない、食糧とは別に用意した葉や果実などを噛み潰して天然の｢浣腸｣を生成して相手のケツに注入し、脱糞を促すのだ。そうして排泄された大量のずんちを互いの体に塗りあったり舐めあったりなどして全身ずんちにまみれながら気が済むまでヘコヘコを繰り返し、終わりには川で体を洗ってから帰っていく……なんともおぞましく下劣な行動だ。
そのあまりの異様さから人間はおろか通常種にすら気味悪がられ、もはや近づかれることすらされない。しかもこの行動は性別に関係なく行われており、雄同士や雌同士で行われることもあれば、ずんちまみれで産まれた子ずんもすぐに親達とともに行為に励むといい、ある時では数十〜百匹ほどでずんちまみれでヘコりあっている地獄絵図が繰り広げられたとの報告もある。
(一応ずんちは栄養価が高く、川や土手に流されても栄養になるだけで済んでおり、野生動物からも特に気にされずに喰われているとか)
現在では岡山以外でも似たような行為を行う個体が確認されており、知らないうちに各地に進出している可能性があり、景観上の問題もあいまって対処に追われている。
こうした変態的な文化を築いた個体群には独特な口調や語録を使い倒す｢下北沢個体群｣なども挙げられる。
基本的に森ずんや街ずんのような生活を行っているが、日が暮れ始めるとその特異性が露になっていく。彼らは2〜3、4匹で川岸に集まって持ちよった食糧を食べあったのちヘコヘコ(交尾)を始める。しかもただのヘコヘコではない、食糧とは別に用意した葉や果実などを噛み潰して天然の｢浣腸｣を生成して相手のケツに注入し、脱糞を促すのだ。そうして排泄された大量のずんちを互いの体に塗りあったり舐めあったりなどして全身ずんちにまみれながら気が済むまでヘコヘコを繰り返し、終わりには川で体を洗ってから帰っていく……なんともおぞましく下劣な行動だ。
そのあまりの異様さから人間はおろか通常種にすら気味悪がられ、もはや近づかれることすらされない。しかもこの行動は性別に関係なく行われており、雄同士や雌同士で行われることもあれば、ずんちまみれで産まれた子ずんもすぐに親達とともに行為に励むといい、ある時では数十〜百匹ほどでずんちまみれでヘコりあっている地獄絵図が繰り広げられたとの報告もある。
(一応ずんちは栄養価が高く、川や土手に流されても栄養になるだけで済んでおり、野生動物からも特に気にされずに喰われているとか)
現在では岡山以外でも似たような行為を行う個体が確認されており、知らないうちに各地に進出している可能性があり、景観上の問題もあいまって対処に追われている。
こうした変態的な文化を築いた個体群には独特な口調や語録を使い倒す｢下北沢個体群｣なども挙げられる。
終わりに
これらの変ずん達はどれもごく一部の例であり、通常種との比率も｢通常種:変ずん=3000:1｣しかない。
また、その大部分が｢人間に直接危害を加えようとする悪意がない｣ことも特徴的だ。自分以外のすべてを見下しきっている超絶傲慢な通常種どもよりも、遥かに人間や自然界との共存の可能性が期待出来る。もっとも、人間もまた通常種同様に"共存を拒絶する"ものが多く、悪意や悪影響がないにも関わらず無差別に駆除や虐殺を行っているところもあるのが問題だが……(それもまた、"変ずんの発生"に繋がっているのが皮肉なものだ)。
他にも、｢変ずんの存在=ずんだもんの変種の発生しやすさ｣は｢品種改良｣の面でも大いに役立つ可能性を秘めている。例えば食糧としての大量生産や味や栄養価などの品質の向上、ペットとしてのより従順でなつきやすく愛嬌のある個体の創造、バイオマス燃料としての活用などなど、例を挙げればきりがない。もしかしたら既に｢ずんだもんを用いた様々な企業｣では、多種多様な用途や目的で我々の知らない"新種のずんだもん"が今も産まれ続けているかもしれない。
この報告書の記載をどう捉え、どう応用していくかは君達に委ねるとしよう。だがせめて、｢良識や良心｣をもって有効に活用してほしいところだが……。
また、その大部分が｢人間に直接危害を加えようとする悪意がない｣ことも特徴的だ。自分以外のすべてを見下しきっている超絶傲慢な通常種どもよりも、遥かに人間や自然界との共存の可能性が期待出来る。もっとも、人間もまた通常種同様に"共存を拒絶する"ものが多く、悪意や悪影響がないにも関わらず無差別に駆除や虐殺を行っているところもあるのが問題だが……(それもまた、"変ずんの発生"に繋がっているのが皮肉なものだ)。
他にも、｢変ずんの存在=ずんだもんの変種の発生しやすさ｣は｢品種改良｣の面でも大いに役立つ可能性を秘めている。例えば食糧としての大量生産や味や栄養価などの品質の向上、ペットとしてのより従順でなつきやすく愛嬌のある個体の創造、バイオマス燃料としての活用などなど、例を挙げればきりがない。もしかしたら既に｢ずんだもんを用いた様々な企業｣では、多種多様な用途や目的で我々の知らない"新種のずんだもん"が今も産まれ続けているかもしれない。
この報告書の記載をどう捉え、どう応用していくかは君達に委ねるとしよう。だがせめて、｢良識や良心｣をもって有効に活用してほしいところだが……。
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このページへのコメント
完結乙。
確かに街にくずんだが多いのは無差別、または善良個体を趣味的に虐殺等する人間が原因の一旦担ってるよな。
個体レベルでは自分が第一な者が他者を押し退けて生き延びる事多い。
つまり、自分勝手なくずんだの方が増えやすいのに少ない善良個体も構わず始末してるのだから。
ありがとうございます!!
最近はクズんだやヘコずんばかりを生かしたり、無害な善良個体やたりないちゃんをずん虐(殺)してる話や過激すぎるずん虐愛好家ばっかりで胸糞悪くて……(今なおyoutubeでもクズんだやヘコずんが蔓延ってやがるのが忌々しいし怒)。
特にたりないちゃんは見た目や障害児の差別以上に｢自分が確実に勝てる相手｣だから他個体より優先的かつ意図的に殺したり虐めまくってるように思えて腹立たしい……悪いクズんだヘコずんばっかし生かして善良無垢なずんだもんだけを駆逐するとか、奴らがクズんだ共と同類(グル)としか思えなくなって吐き気さえ催しますよ……。
あんこ堕ちずんって、そういや鬼威惨さんの所のたかし君の個体がそうだったな･･･。
(元ネタがそれでしたらすみません)
雷ずん、もし都会に降りてきたら確実に被害は大きいだろうな･･･
(しかしどう駆除したら良いものか･･･)
それ以外にも｢ずんだもんがあんこもん化する｣動画があったので、その原理はなんなのかを考察しました。
雷ずんは雷を食べたら休眠するためさほど活動的でないですが、都会の電気を食べてしまったらその限りではないほど生態が激変するかもしれません……だとしても、｢そもそも雷ずんが山から降りる事態を起こさないように予防する｣ことが大事です!!
これだけたくさん変種があるのなら、ずんだもんは亜種を生み出しやすい性質を持っていると言えるので、人工的交配によって生み出されたずんだもんも大勢いそうですね。
ずんだ虫どもは世代交代のサイクルが早すぎますからね、変種が産まれるように品種改良自体はとっても簡単だと思われます。
ずんだもんを扱う企業ごとに様々な用途、形態の品種改良が行われ、日々多種多様な改良ずんだもんが生み出されているでしょうね。案外、家でも趣味で品種改良ができるかもしれません!
自分が以前から植物度の高い個体に抱いてるイメージの一つが、成体にならないと不味い(実が熟してない)だった。
なるほど、そういうのもありか……。
でもアイツら子ずんでも十分美味しいですからなぁ……(そもそもが"ずんだ餅"だし)。枝豆耳が｢実｣でもあるから間違ってはいないかも?
ホコリでトイレって可能なのだろうか
それほど掃除してない家で家中からホコリを集めればある程度トイレとして機能しそうだけど、ホコリがしーしーを吸水するにしてもホコリの面積で吸水しきれない分は…
まあその時は舐めるとかして綺麗にするとかなら問題はないかな？
彼らはかなり小型ですからしーしーの量も水滴程度だろうから問題ないかと。
まぁ多分排泄物を食べることには抵抗はないと思われますが、基本は応急手段です(通常種と違って無駄なまでに肥大化したプライドはありませんから)。