葛飾北斎:東洋の浮世絵師
西洋の絵画とは一線を画す風景の描写、デフォルメされていながらも確かに伝わる波濤の飛沫、うねりの音。
一枚の絵画の中に『劇情』を落とし込んだその作風に、初めて目にした時は言葉を失ってしまった。
「あんたの「青」は、この欧州の何処にもねぇ。たまげたぜ、まるで俺の「黒」みてえだな。大したもんだぜ嬢ちゃんよ!」
レオナルド・ダ・ヴィンチ:万能の人
ルネサンス期を代表する天才。憧れの一人でもあり、目指すべき到達点とも言える人物。
絵画だけでなく多方面に発揮されるその才能には脱帽するばかりで、出会った時にはサインと握手をせがんだ。
「にしても、自分自身がモナリザになっちまうとはなぁ。その発想は無かった!やっぱ天才と凡人の差ってぇのはここにあるもんか?」
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ:近代美術の父
同郷の画家ということもあって一方的に好いており、疎まれているのも構わず接していく。
自分とはまた違う、新たなる「光」の形を落とし込んだ後期印象派として称賛する。
「それはそうと、お前さんはもうちょっと自分に自信を持ったらどうだ?自分はスゲえ、って。そうすりゃ万事上手くいくぜ。いかなかったら?まあ、笑って誤魔化せよ!」
ポール・ゴーギャン:後期印象派の代表的画家
ゴッホと同様、近代美術の中で大きな影響を及ぼした人物……だというのに、何故こうも捻くれ者ばかりなのか?
光るものを持ちながら負の感情に苛まれ、『誰にもなれなかった』彼に対して抱くものは、恐らく――――。
「……いや、待て。その前に何だよその姿?レオナルドよりもビックリしたぜ。ったく、どうして画家ってのは届かないものに縋りたがるかねぇ」
サンドロ・ボッティチェリ:前期ルネサンス期の巨匠
レオナルド・ダ・ヴィンチに並び高名な画家であり、さながら音楽の如き美しい絵画は彼も虜となった。
描く絵画のモチーフも似通っており、出会えたなら「理想の人」というよりは「嗜好の似た同志」として接することだろう。
「いいねえ。いいぜ、やっぱ絵画ってのはこうでなくっちゃな!見てくれよこのヴィーナス!一抹の憂いを感じさせる淡い表情……ううん、たまらねえ!」
エドヴァルド・ムンク:世紀末芸術家
近代、というよりも現代に近づいた事もあって、レンブラント的には芸術的な評価はし難い相手。
というよりも……その内側に良からぬものを感じてしまうので、できれば出会いたくない相手である。なんかこええ。
「え、この叫びってここに描かれた男が叫んでるんじゃねえのか!?なるほどねぇ……いやはや、最近の芸術ってのは奥が深いもんだ」
タマラ・ド・レンピッカ:破壊と革新の女性画家
恐らく、こうして英霊の座に登録されている画家サーヴァントの中では最も似通った性質を持っている。
だからこそ「気に入らない」。その絵の腕、技術の高さはともかくとして……絵画を「表現」でなく「手段」として用いたその性根を嫌っている。
「は!『全員同じ自分』を喚び出すとは、大した自信だぜ性悪女。そうやって変わらない「今」に固執したって、得られるもんは虚栄心だけだぜ?」
ユーチューバー時
「な?簡単だろ?」
基本情報
【元ネタ】Youtube
【CLASS】ユーチューバー
【真名】ナハト・スクアキローロ
【性別】男性
【身長・体重】183cm・72kg
【髪色】黒 【瞳色】深い青
【外見・容姿】デザイナー風のどこか奇抜な服装に身を包んだ男
【地域】欧州から全世界
【年代】2020年活動開始
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:B 幸運:C 宝具:C
環境整備:A
配信のために必要な環境を整えることができる。
魔術を使うための工房を作るという能力を、配信を行うためのスタジオを作る能力に応用している。
というよりも、彼専用のアトリエに近いか。ライティングの関係もあってスタジオと言っても差し支えはないだろうが。
動画編集:B
道具作成およびそれに類するスキルが元となるスキル。
道具の代わりに動画を作るスキルである。イラストほどではないが、動画のセンスも抜群。
ライティング:A
配信を行う際の光の加減や影の工夫、全体的なコントラストの調整。
個人でありながら映画撮影もかくやというレベルでライティングの拘りを見せる。
ナルシスト:B
自分が大好き。お絵描き配信であるにも関わらず、画面の半分に自分の顔を写している。
またSNSでも毎日自撮り写真をアップロードしており、時には変顔を載せることも。
神絵師:B
俗称としてではなく、「神」を描くものとしての神絵師。
その神々しさ、絶妙な光加減によって表現される対象の「生命」感に多くのものが魅了された。
超簡単な最後のステップ:EX
「簡単だろ?」と語られる、彼がイラストを描く際に心がけているいくつかの手法。
それは「動作を一枚の絵として切り取る」という、絵師としての境地にも等しい「絵画技法の極み」である。
ある者は彼の描いたイラストを見て「最も偉大で最も自然な動作」であると称賛した。
常人とは思えぬ光と影の扱いもあり、彼が描くイラストはさながら世界の「一瞬」を切り取っているかのよう。
『ナハト様のお絵かき雑談放送枠』
ランク:C(目指すはEXだぜ?) 種別:対インターネット宝具 レンジ:インターネット環境のある範囲 最大捕捉:チャンネル登録人数次第
「グッデダッハ!ナハト様だぜ!」…いや、ちと違うか?もっと堅苦しくねえヤツがいいな。
「ホイ!ナハト様だぜ!」…これも駄目だな、間抜けみてえだ。もっと俺様に相応しい、イカした挨拶が何かあるはず……
……うぉっと!?いっけねえ、もう始まってんのか!?ようお前ら、俺様はナハト、ナハト・スクアキローロ様だ。
いいか?このチャンネルでは毎日8時から、俺様がイラストを描く様子をひたすらお届けしていくぜ。
クールな俺様の姿も見られてその上イラストまで見られちまうとは、お前さんがたはなんてツイてるんだろうな!
んじゃ、ついでに高評価とチャンネル登録よろしく頼むぜ!SNSのフォローもヨロシク!んじゃ、ドゥイ!
【解説】
おっと?こっちにも概要欄があったのか?
俺はナハト・スクアキローロ。見ての通りイラストレーターってやつだ。気取って言えば、画家かもな。
しかしどっちだろうと関係ねえさ。絵を書く表現者、今はそれだけで十分だろ?絵に貴賤なんてありゃしねえんだ。
まあ?俺様のイラストは世界一だろうし、世界一クールな俺様を描いた自画像ならまあ、数億は下らねえだろうが……
おっと、脱線しちまったか?
なーに気にすんな、ネット上では分け隔てなく公開されてるもんだしな。
どうやらこのご時世じゃ、でっけえ絵を描いてそれをドーン!と飾る時代でもないんだろ?
何を描いたって構わねえんなら、好きなようにやらせてもらうさ。何をしてもいい!素晴らしいことじゃねえの。
ってなわけで表現方法の一つとして、この配信っつースタイルを初めてみたんだ。ここまではわかってくれたな?
で、俺様がイラストを書きながらそれをわかりやすく解説する。
そうすれば俺様のような画家がどんどん増えて、他の連中も纏めて幸せ!どうだ、最高にクールでハッピーだろ?
んじゃ早速描いてみるか!
まずはキャンパスを用意しろ。洋紙は駄目だ、麻から作った手漉きの紙か……あー、和紙なら最高だ。
そしたら次に当たりをつけろ。そんで描く。細かく線を整えて、影をつけろ!影は暗ければ暗いほどいい。
で、光はマッスだ。塊として考えろ。うまい具合に光をかけたら、アンダーペインティングに沿ってストロークを入れろ。
ここまででもう下地は整ってるから、あとは細かい塗りで感情を表現して……オーケー、完成だ!
な?簡単だろ?
【人物・性格】
最近Youtubeに活動の拠点を移した、インターネットで活躍する“神絵師”の男。
雑談、時々講座と称してイラスト制作の様子を配信として公開することがあり、多くの視聴者を集めているが……
そこで説明されるステップの殆どが「常人には理解できない」「あまりにも卓越した技術」であるため、別方向で注目を集めた。
描かれるものはイラストと言うよりも、美術作品として評されるような『絵画』そのもの。
光と影を巧みに使った技法により描かれる神話の神々、聖書に綴られる一幕を讃え、彼は文字通りの意味での“神絵師”と呼ばれるようになった。
お絵描き講座の最後は「な?簡単だろ?」という言葉で締めくくられるが、要する工程や時間を考えるにどう見ても簡単ではない。
……余談だが、配信のたびに外見年齢が変わっているともっぱらの噂であり
「ナハトは複数存在する」「兄弟で配信を行っている」「過去や未来の自分を連れてきている」等の言説が流れ始めるようになった。
イメージカラー:白と黒
特技:絵を書くこと、セルフィー
好きなもの:自分、神話とかそういうの、カフェオレ
嫌いなもの:口ばかり達者な批評家
天敵:なし
【一人称】俺 【二人称】あんた、お前、お前さん、てめえ 【三人称】あいつ
【因縁キャラ】
月野ゆら:
「おう!あんたみたいなのは見たことあるぜ。たしか……そう!ウキヨエだ。ん?そりゃまた別のやつだったか?まあいいだろ!俺も好きだぜ、ジャポニズム!」
リジー・ウッドフィールド:
「ゾ、ゾンビかァ〜〜〜。非実在系の怪物は苦手なんだよ、俺は。そりゃまあ、神話の怪物ならまだ美しさはあるが?こう、近代的なモンスターは……ああいや、あんたのことが嫌いなわけじゃないぜ嬢ちゃん!」
降首ハート:
「いや、こっちはちょっと怖えかもな。なんだ?見た目は普通の女の子のはずなんだが……俺の第六感が騒いでくるぜ。まあ、深く言及するのは野暮ってもんなのか……?」
セミョールカ:
「あんたの威勢の良さは嫌いじゃないぜ?キショウテンケツ、明確なコントラストはある意味俺のイラストと似てるかもな!まあなんだ、数少ない男性ユーチューバー同士、仲良くしていこうぜ!」
魔王アンドリーナ:
「マム……おっといけねえ!理性を失うところだったぜ。世界征服ね、そりゃまあ大層な理想だが……いや、あながち夢幻じゃねえのかもな。あんたからはただならぬ母性と王気を感じるぜ」
サン・レイ:
「ヒュウ!あんた最高だぜ!女神様、大変結構じゃねえか。俺様のイラストの題材にピッタリだ!光溢れるそのエフェクトも気に入った!なあ、一回コラボしねえか!?」
エルフラン・ライトグリーン:
「妖精は……あんま描いたことはねえな。でも題材としては惹かれるもんがある、少し着手してみるか……?いや、まずは挨拶からだな。まずは自己紹介動画を見て……???ミルクティーに浮かぶ妖精?おい、俺は夢でも見てるのか?」
リヨン・ルージュ:
「あんたとは嗜好が合うかもな!そりゃそうだ、時代は日々進化してるんだから今の技術のほうが良いに決まってる。このスマホってのも最高だ!なんたって手間を掛けずに自撮り出来ちまうんだからな!」