kagemiya@ふたば - 平賀譲
「ヘッ……造り手が自分の造ったモン使って、何が悪いんでェ」


基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【真名】平賀譲
【異名・別名・表記揺れ】造船の神様、ニクロム線
【性別】女性(精神は男性)
【身長・体重】160cm・50kg
【髪色】灰色っぽい桜色 【瞳色】深い緑
【スリーサイズ】88/57/82
【外見・容姿】近代風にアレンジされた袴を身に着けた丸眼鏡ポニーテールの少女
【地域】大日本帝国
【年代】明治時代後期〜第二次世界大戦
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・
【ステータス】筋力:B+ 耐久:C 敏捷:D 魔力:E 幸運:C 宝具:D

◆完全フリー素材◆

この泥はどなたでも自由に加筆・修正・追記していただいて構いません。
性能を変えたり解説を正しくしたり因縁欄を更新したりなど、ご自由にどうぞ。
全体的にまるっと書き換えてしまっても全然大丈夫です!

【クラス別スキル】

道具作成:D

 魔術的な道具を作成する技能。
 このスキルにより、近代の兵器であってもサーヴァントにダメージを与えられる武装となる。

陣地作成:C

 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 工房……というよりは、兵器などを開発するための“工廠”を作成する。

【保有スキル】

天賦の叡智:C

 並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。
 肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルをCランクの習熟度で発揮可能。
 ちなみに、かけている眼鏡はこのスキルが具現化したものでもある。

火力支援(砲):B+

 数々の艦砲による支援射撃。砲撃に類似したスキル。
 筋力値が必要となる判定を本スキルによるランクで判定可能となり、その筋力を砲撃火力を以て支援する。
 勘違いされがちだが、「筋力判定を支援する」のであって、自陣を支援するというわけではない。

過搭載:B

 霊基に収まらないレベルの武装を保有していても、デメリットとならずに行使可能となる。
 彼に纏わるあらゆる武装、兵器を一つの霊基に搭載しており、その容量は「サーヴァント」の域を超えている。
 武装の行使、判定に際してデメリットはないものの、単純に消費魔力が倍増するので極めて燃費が悪い。

黄金率(凶):D

 平賀ではなく幻霊夕張が所有する呪い。
 金銭を得やすいものの、得た財は必ず何らかの理由により消失してしまう。

【宝具】

不譲ノ浪漫ゆずらずのろまん

ランク:D+ 種別:対軍宝具 レンジ:1-90 最大捕捉:1000人
 平賀譲という開発者が造り上げた、遍く“兵器”を召喚し一斉掃射する。
 機銃から主砲、軍艦に至るまで、勿論“原寸大のままに”喚び出して相手を捉え、猛火を放つ。
 単純明快だが、故にこそ強力。無駄な理論も小細工もなく……ただ“強いものをいっぱい造り、いっぱい撃つ”のみ。
 召喚された兵器、軍艦は全て空間を上書きするように現れるが、物理的な干渉を受けることはない。
 室内や閉鎖空間であっても問題なく使用可能であり、単純な攻撃のエネルギーだけが対象へと襲い来る。
 造船の神様と喚ばれ、多くの傑作軍艦を造り出し、大艦巨砲主義という一つのドクトリンを築き上げた彼の“生き様”。
 ……欠点は唯一つ。相当燃費が悪い。べらぼうに燃費が悪い。とてつもなく燃費が悪い。

重桜艦装・夕張一式かさねざくら、ゆうばりいちしき

ランク:D 種別:対人[自己]宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 彼が造り上げた軍艦の中で、最も優れていたと自負する軽巡洋艦「夕張」をその身に纏っている。
 外装や礼装というレベルのものではなく、もはや霊基が溶け合っているほどで、一種の内的な固有結界に近いものと推測される。
 端的に言えば「幻霊夕張」を自らの霊基に溶け合わせ、同一化している状態。もはや彼は「夕張そのもの」と言っても過言ではないだろう。
 一から“夕張”という兵器を造り出し、自ら手がけたからこそ可能な行為。彼の心象に色濃く映る……“最高傑作”をその身に宿す。
 キャスターながら比較的高いステータスなのは夕張の霊基が影響しているため。キャスターとライダーの、擬似的な二重召喚とも言えるかもしれない。
 また幻霊一つを受け入れても“英霊”の器に歪み一つ無いのは、彼が持つ“過搭載”スキルによる恩恵が大きい。



【解説】

大日本帝国海軍に於ける造船学の巨匠、平賀譲。
その画期的な発想、重武装に重きを置いた設計により、数々の名艦を造り上げた事で知られる。
イギリスが設計を担った戦艦、金剛の図面を解析し、比叡以下三隻の国産化に成功させ、後に戦艦扶桑の設計にも携わり
いわゆる「八八艦隊案」に深く携わっており、長門型の基本設計にも深い関わりを残していた。
その後は重巡洋艦の設計に携わり、古鷹型、妙高型という艦を造り上げながらも、軽巡洋艦や駆逐艦等にも着手し
川内型や神風型、若竹型といった艦を産み出し、艦装・兵装面にも尽力するなど、その在り方は「造船の神様」とも謳われた。

まさしく大艦巨砲主義を体現する人物であり、その象徴とも呼べるものが軽巡洋艦「夕張」である。
小型ながらその搭載量は重巡にも匹敵しようかというレベルで、世界中の海軍関係者を驚愕させ……あのジェーン海軍年鑑に特集が組まれるほどの出来栄えであった。
限られたスペースに、限界以上の性能を詰め込む―――――そんな男のロマンを成し遂げたものこそ、彼。平賀譲である。

一方、その性格には少々難があったとされ度々人間関係で問題を起こしては左遷されたり、席を追われてしまったりしている。
良くも悪くも職人気質……部下であり、吹雪型駆逐艦や高雄型重巡洋艦の建造に携わった藤本喜久雄とは真逆の思想の持ち主であった。


……かの史上最大の戦艦、大和の設計にも携わり、彼女を“史上最大”たらしめた人物でもある。
航空艦装を備えた高速戦艦ではなく、威力と防御力を追い求めた重武装中速戦艦としての方向性……それを定め、造り上げた。
その決定がどのような結末を導いたかは、史実が良く物語っているが……それでも尚、彼は己の信念が間違っていたとは思っていない。

大艦巨砲主義。彼が目指し、ついぞ叶うことはなかった、時代の露と消えた理想ユメの亡霊……それがこのキャスター、平賀譲なのである。

ぶっちゃけ日本海軍がアメリカ海軍に遅れを取った原因の3割位を担ってるけどそれ以上にもたらした恩恵も大きいからトントンでいいよね!

【人物・性格】

飄々とした振る舞いだが、その実煮え滾るような熱意を胸に秘めた熱血漢。
情に厚く熱しやすい。相手の意見に思わず声を荒げて反論してしまったり、怒鳴ってしまうことも。
その性格から付けられたあだ名は「ニクロム線」。英霊となってなお、その性格は変わっていない様子。
普段は「夕張」の性格により押し留めているようだが……根っこの性格が変わっていないので、落ち着いているのは上辺だけ。
またワーカーホリック……というより、研究や開発に関して人一倍強い熱意を抱いていて、一度没頭すると周りの声が聞こえなくなる。
大味で大掛かりなモノを好み、何事も大きければいいという考えの持ち主。

「大艦巨砲主義」を地で行く思想ゆえ、空母や駆逐艦、潜水艦とは反りが合わない。
ただ嫌うほどではなく、それぞれの艦種にそれぞれの浪漫があるのだ、と理解している。
「空母であれば艦爆を積めばいい!駆逐艦なら速さを求めるなり、対空装備を積むなりすればいい
 潜水艦?ならでけェのを作って飛行機も乗っけて、空母として使えるくらいにすりゃあいい、ってよ」

そんな、何事も外連味とロマンを追い求める性格ゆえ、合理的で結果を重んじる者とは水と油。


イメージカラー:鈍色
特技:造船、設計図作成、省スペースに物を詰め込むこと
好きなもの:大艦巨砲主義、浪漫、そば
嫌いなもの:合理主義者、理屈や理論、藤本喜久雄
天敵:藤本喜久雄
願い:「オイラの造ったモンが最強って事を証明する為に、この体で来てンのさ」

【一人称】オイラ、オレ 【二人称】お前さん、あんた 【三人称】

セリフ集

【因縁キャラ】

軽巡洋艦神通:設計に携わった川内型の次女。
 水雷戦隊というものにはあまりいい印象を持っていなかったが、その最期を見れば異論など挟めまい。
 その在り方に誇りを持っており、そして称える。華の二水戦、上等じゃねえか。さすがはオレの娘よ。
 一応霊格としては同じ軽巡洋艦なので話も合う。今度は姉の川内も連れてこい。

戦艦大和(弓)戦艦武蔵戦艦信濃:コンセプト設計に携わった大和型戦艦の三隻。
 平賀譲が生涯をかけて貫いたドクトリンの具現であり、体現。彼女らの存在こそが平賀譲の誇り。
 元々は対空重視の高速戦艦として予定されていた同型を重武装へ路線変更させた者こそこの平賀譲に他ならない。
 特に信濃が戦艦のままで居ることには大喜びしており、他国の英霊が溶け合っていることもお構いなしに構いまくる。

戦艦長門戦艦長門(オルタ)戦艦陸奥:設計に携わった長門型戦艦の三……二隻。
 戦間期、戦時中の日本を象徴する戦艦であり、金剛型同様思い入れ深い。
 但し同型艦のシンボルとも言える屈折した煙突の構造は藤本喜久雄による発案であるため、その部分には少々複雑な思いがある。
 なにやら見かけない子もいるが、まあ長門型なら許そう。しかし長門がママなら、オイラはパパになるのか?

戦艦金剛戦艦霧島:彼女ら金剛型の代艦の設計を計画した事がある。
 また二番艦の比叡設計に携わっており、一時期はイギリスで造船を学んでいたことから、平賀の基本設計は英国寄りである。
 なので思い入れも深く、他の戦艦同様よく構う。もっといっぱい食べておっきくなれ。
 なお霧島の側の戦艦については……対抗すべき戦艦という認識が強いので、受け入れがたい。

泥新宿の浮舟:平賀譲の理想。嘗て思い描いた夢想の具現。

 「見ろや藤本。あれがオイラが目指したモンだ……ああ、悔いはねえ。あんな良いモン見せられちゃあ、英霊だろうと成仏しちまわぁ」

大西瀧治郎:神風特攻の発案者とされる軍人。
 藤本喜久雄に次いで嫌う人物。大艦巨砲主義を一掃し、大和型戦艦建造の中止を申し出るなど、まさしく宿敵と呼べる人物であった。
 ヤツがいなければ、という悔恨も抱いており、英霊となって尚心証が悪い。無論……あちらからしても、平賀の存在は目に余るだろうが。
 「…………なんだァ?テメェ……」

豊田副武:山本五十六亡き後の連合艦隊司令長官。
 実は、彼の采配を目にしたことはない。というのも山本五十六の死去が1943年であり、平賀の死去も同年であったためだ。
 なのでその後の采配ミス、致命的な軍略に関しては死後知った。我が子同然の軍艦達を無碍にした指揮には眉を顰める。
 「山本やまもっつぁんの後があんなんじゃあ、死んでも死にきれねェやな……」

エンタープライズ:敵国の空母。
 こっちが全力で水上打撃部隊を仕向けてやればミッドウェーで遅れを取ることなど無かったのに!と思っている。
 基本、平賀の思考は「戦艦>空母」であるため反りが合わない。空母に戦艦を当てても良い的だと言っても聞く耳を持たない。
 ちなみにアイスクリームに関しては「日本人はな、ソフトクリームだソフトクリーム。食ってみろ、夕張メロンだ」と主張している。

平賀源内:江戸時代の発明家。
 直接的な面識はないが、共に同じ姓、同じ技術者、同じクラス、同じ眼鏡属性、そして同じTS勢としてシンパシーを抱いている。 

 

【コメント】

たまには軍艦じゃなく設計者のほうもね!