架空国家を作ろう2.2

かねてより計画していた１０１統合海軍整備計画の一角として設計建造された大型の原子力航空母艦で同時に我が国初の原子力航空母艦でもある。総搭載機数はＦ/Ａ−２７Ｃなら１１２機、Ｆ/Ａ−８であれば９３機の搭載が可能である。また船体各所にはステルス性を意識した設計が取られており、艦内はどのような人種でも使いやすいように設計となっている。
１０１統合海軍整備計画で設計された艦艇、タイフーン級やレスティア･フリューゲル級巡洋艦、ノヴィ･ベオグラード級打撃駆逐艦などと艦隊を編成することでその性能を最大限発揮できるように設計されてはいるがストライダー級やステラ級などの艦艇との編成時でもある程度の性能を発揮することが可能。

ＡＮＲ級の前部船体は前級のキエフ級から大きく変わり艦首部分にはバルパス･バウを採用し、造波抵抗を最小限に抑えることを目的として採用され試験時にはキエフ級より排水量は上がっているにもかかわらず速力が上昇している。また対潜ソナーや海面下の状況把握用三次元レーダーなどが格納されていて対潜警戒なども容易く行える。また中心部船体や後部船体などと共通して飛行甲板や船体にはケブラー素材や新素材のＨＳＴＡ−５４９鋼が使われているためある程度は砲弾の嵐に見舞われても耐えることが出来る。

中央部船体付近、特に格納庫区画周辺には強化カーボンや強化ケブラー素材などが採用されていて万が一の際に備えてある程度は装甲が施されている（ただし実戦時は気休めにしかならないと推定されている）。船体下部には中央部船体と後部船体に跨るように原子炉区画が設定されておりこちらには戦闘時に備えて強化ケブラーやＨＳＴＡ−５４９鋼による７０ｃｍ程の装甲が施されている（強化ケブラー素材やＨＳＴＡ−５４９鋼は軽量のためある程度は厚い装甲が施せる）。飛行甲板には電磁式アレスティング・ワイヤーなどの試験的に採用している装置などもある。中央部船体と後部船体に跨るように存在するアングルド・デッキは耐熱仕様のＨｖＤＡ−２８６とＨＳＴＡ−５４９の特殊装甲などが張り巡らされていて中破程度なら発着艦が可能になっている。

艦橋構造物は近年のレーダー技術の急速な発達に伴いステルス化（レーダー反射断面積の低減のための傾斜）やステルス塗料による塗装、アクティブフェーズドアレイレーダーやアクティブステルス用のコンフォーマルレーダーなどを装備している。艦橋は八層構造となっていて最上層には管制レーダーなどが設置されている。

アリス・イン・ワンダーランド社（Ａｌｉｃｅ Ｉｎ Ｗｏｎｄｅｒｌａｎｄ）がメビウス工業と共同開発した加圧水型原子炉、ＮｕＬＲＣ−Ｔ−２３３３を２基搭載しそこから生み出される蒸気をＨＣＶＮ−２４２５原子力航空母艦用蒸気タービンで動力に変換している。また船舶用の大型原子炉のテストヘッドとしての役割も持っている。この原子炉から採取したデータを元に大型民間船や軍事艦艇用の原子炉の設計が行われている。

カタパルトとアレスティング・ギアの両方を前級のリゾレッテ級とは異なる電磁式に変更しているため発電能力を試作の原子力船に搭載した原子炉より高める必要があったが原子炉の蒸気量の増加と蒸気タービンの出力上昇の影響で問題なくその問題はクリアしている。電磁式に変更したカタパルトであるが設計当時は蒸気式よりも早く次の機体を射出することが可能と思われていたが構造上の欠陥が発生したため現在は蒸気カタパルトを設置している。２番艦の艤装作業時には修正が完了すると思われている。アレスティング･ギアは予定通りの性能を発揮し現在のまま装備することが決まっている。