架空国家を作ろう2.2

シルヴァン山岳州はアゼルバイジャン民主共和国の州である。
シルヴァンは、南カフカスのカスピ海の西岸の歴史的地域で北はデルベント、南はクラ川デルタに広がる。
主要都市はシャマヒ、バクー、カバラ、シャブラン。活発な交易路がシルヴァンを通った。数世紀に渡りこの地域は多くの国外からの侵攻を受け、これでカフカス、イランとトルコ要素を含む極端に多彩な住民の民族構成が生じた。

紀元前2世紀末から8世紀初めまでこの地域はカフカス・アルバニアの一部であった。この王国の住民はナフ・ダゲスタン語のレズギ語分枝の種々の言語を話す種族連合で代表された。
7世紀にアルメニアがシルヴァン地域の人々をシャルヴァン族と呼んだことから、これが地域名となった。シルヴァンという名の形態は16世紀までに確立された。
6世紀にはこの地域は北からの遊牧民の定期的襲撃に晒され、これはデルベント回廊を通って南カフカス地方に浸透、552年にはサヴィルとハザールが侵攻。ホスロー1世は遊牧民の侵入を防ぐため、デルベント地域に大要塞建築に乗り出した。
654年、シルヴァンはアラブによって占領され、以降アラブ総督の相続領となった。
しかし、8世紀中期からアラブ支配者と地域住民との不和でシルヴァンとダゲスタンはハザールとアラブとの戦場シルヴァンの支配王朝のシルヴァンシャーはアラブ起源であったが、やがてペルシア王の子孫と称するようになった。
この国はクラからデルベントのすべての土地を含み首都はシェマハであった。
13世紀初めにモンゴルのジュベがシルヴァンに侵攻し占領した。
しかし、フラグと、従兄弟のゲルケの間で戦いが起き、フラグが征服地の支配者と認められ、イルハン国を建国した。
15世紀中にはシルヴァンは農業の中心で、絹と繊維を生産し、国際交易で重要な役割を果たした。この頃では、シルヴァンシャーの下で文学が栄えた。
サファヴィー朝の拡大により、シルヴァンはこれに従属、1538年からサファヴィー朝の州となった。。
1690年にシルヴァンを訪れたジェズイット使節はシルヴァンではトルコ語、訛ったペルシア語とアルメニア語が話されていると書いた。この頃のシルヴァンではトルコ語が最も一般的な言葉であった。
1748年、シルヴァン地域にシルヴァン・ハン国が出現した。
18世紀にはダゲスタン山岳住民が頻繁にシルヴァンの村を襲撃し、住民を奴隷とした。

ハジガラマンリ
バイラムリ

製油所、鉄筋コンクリート製品、陶器、人工皮革工場、石油ガス会社などがあります。