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ミリタリ関連

製パン中隊・精肉中隊の編成




 このDr.Leo Nieholster氏の正誤表を見ると、製パン中隊の編成定数表は番号違いと種類違いが17種類、別日付で改定されたものも含めると24種類あることが分かる。これは自動車化されているかどうか、配属される部隊の人数はどうか、といったことで違っていたものと思われる。

 同氏の書き込み(一部で1278を1178と誤記)によると、自動車化製パン中隊e(KStN 1278、1939年)の編成は

  • 第1小隊
    • 士官1、下士官7(うちパン製造従事6)、兵39(うちパン製造従事24)
    • 特殊牽引架106x2台(パン焼き窯)
    • 特殊牽引架35x1台(パン生地ミキサー)
    • 牽引式発電機x1台(220V、6.5Kw)
    • Hf. 1/16馬車x4台(2頭立てHf.1の製パン中隊向けバリエーション)
    • 水用馬車x1台(形式不明)
  • 第2小隊
    • 士官1、下士官9(うちパン製造従事6)、兵39(うちパン製造従事24)
    • 特殊牽引架106x3台(パン焼き窯)
    • Hf. 1/16馬車x6台
  • ほか(中隊本部と行李)
    • 士官1、軍属(beamte)2、下士官6、兵41
    • 馬車11、自動車1、自転車1

であった。発電機があるのは、早朝作業の照明用である。

 師団に配属されるのは精肉中隊でなく精肉小隊のこともあり、前述の正誤表には両者合わせて14種類(同番号の改定を含む)載っている。このほか、KStNにあるFleischverarb. Kp.(生肉加工中隊)はソーセージ等の生産に特化した部隊なのであろう。

 Buchnerの'The German Infantry Handbook'(Schiffer)によると、1940年4月の第9歩兵師団に配属されていた精肉小隊は、士官1、beamteひとり、下士官兵合計42人から成っていた。6台あるトラックのうち1台は調味料輸送用、1台は(ソーセージの)煮沸用、1台は4つの区画を持つ燻製用トラックであった。製パン中隊を上回る10Kwの発電機を持っていたが、これは夜間作業(立ち上る蒸気を隠すため)の必要性のほか、スライサーやソーセージ充填機が電気を食うからであった。

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