Minecrafter's Future Laboratory

輸送船団を襲撃され被害を受けた遊佐連合はSE部隊から対海賊戦力を抽出した。
また海賊が拿捕した輸送艦(大型圧縮空間弾を積載)、撃沈された駆逐艦の残骸(事後調査時には持ち去られていた)を運んだ先は未だ不明である。

BVS-06 出羽航空戦艦型	BVS-0617大浦
DSS-03 吹雪型駆逐艦	DSS-032〜6 白雪、初雪、美雪、叢雲、東雲

UAW戦を継続する中、戦闘規模に比して些細な被害ではあるが、地球政府が崩壊して以来星間航路の治安を維持してきた有数の星間勢力としての信頼に傷が付けば、あるいは背後の一刺しとなる可能性を危惧しての事である。
戦力は先の大規模侵攻以来小康状態となっているSE方面からの抽出となった。
その後も徐々に被害件数が増えると同時に予想される活動機数も増えていった。
鹵獲した艦を母艦に改造し、活動できる期待が増えたものと思われ、しかし自力で星間船を揃えられないかできても投入できない事情があるものと見て言時点で大物量での攻撃は想定されていない。

人革新協会への内偵も並行して行われたが、行政資料が存在せず、そもそも法治国家ではない為組織を辿っての調査が行えなかった。
シギントを行おうにもこの時代最高峰の情報系サイボーグの一割近くが情報網に絡んでいる為、遊佐本国の支援を受ける必要があり進展が思わしくない。
結局直接的な関与は伺えず発表通り技術流出があったのだろうと一先ず推定する。
そしてその流出先はかつて人革新協会が所属していた暗黒連合教会のどこかであろうという予想も立つのである。

10月初頭　プレアデス
「なんだなんだ。バテンカイトスの連中も独立志向か？」
ケラエノー総主教は気分を害していた。
あの糞婆共が独立してからと言うもの教団の統率が緩んでいるのである。
暗黒連合教会再興後永らくその統合を維持してきた筆頭盟主たるケラエノー総主教座の継承者としてこの状況は風当たりが強い。
そういう時にバテンカイトスサティアンが勝手に海賊行為を始めたと言う報告が入ってきたのである。
元々バテンカイトスにいる海蔵教とケラエノー総主教座の関係は良くないのだが、今まで組織統合の害となるような行為は謹んできたはずである。
これでは自分の人徳が無いせいだと言われかねないではないか。
「この時代再び四分五裂させてしまっては最早我々が主導権を握っておく事もできんだろう。暗黒連合教会はそこまで放任主義では無い。どうにか嗜めてやらなければならないだろうが…」

12月3日　遊佐臨時治安維持艦隊は遂に海賊を捕捉する。
SE総戦力を遥かに凌駕する遊佐の規模をもってして初動から一月半の時間を要したのは、広大な航路において散発的な攻撃を防ぐ事はほとんど不可能であり、UAWとの大規模戦闘を継続する中後方の輸送艦隊護衛には大戦力を割くことができなかった為である。(前線で生じる莫大な損失と比べて海賊による被害は無視できる程度である為星間協力体制への悪影響を防ぐポーズとしての治安維持任務しか行われていない)
遊撃部隊による対処は運に頼るほかない為海賊の投入機数が増えた事で遭遇率が十分になったというだけとも言えるだろう。
ともかく介入が間に合う距離に海賊出現の報を得た臨時治安維持艦隊は直ちに海賊出現宙域へ跳躍した。

11月10日　バテンカイトス
「姉妹スイカ。そろそろ気を付けなさい。折込済みとは言え、遊佐の連中と鉢合わせするのは遠くない。」
「わかってますよ。自律動作に移行してますし、そうそうバレやしませんよ。教団のどこから抜いたのかなんて誰も漏らせやしないですし。」
「捕虜は気にかけなくて構わないからね。私らは人権派ではないから。」

12月3日　22:34:28 ワープアウト　戦闘開始　敵位置捕捉 大浦回頭完了　大浦敵母艦にレーザー発射、継続射撃
29 大浦主砲発射、目標周辺を制圧射
30 吹雪型回頭完了　吹雪型敵機にレーザー発射　吹雪型誘導弾発射　敵レーザー到達、白雪被弾、防壁により無効化　回避運動開始
31 敵母艦移動開始を確認　大浦主砲弾全て迎撃を確認　敵位置予測不能
各艦攻撃を継続
33 敵主砲弾到達　大浦被弾、防壁減衰　吹雪型、大浦誘導弾発射
34 初雪被弾、防壁貫通、沈没　敵機再捕捉、近接戦戦術に転換、吹雪型主砲射撃開始　誘導弾二次加速開始　大浦主砲弾到達　敵母艦に至近弾、敵母艦損傷　大浦被弾、防壁消滅　東雲プラズマ雲に接触、防壁減衰　誘導弾追尾限界、自爆
35 敵機到達　格闘戦開始　敵慣性制御プレートを集中攻撃しようとするも機動性の差から捕捉不能　叢雲被弾
36 大浦主砲弾を時限信管に設定し予測位置を制圧射、敵機防壁減衰　大浦被弾、艦首大破　敵母艦撃沈を確認
37 叢雲機関出力低下、慣性制御機関出力低下により圧壊、沈没　大浦の足止めにより吹雪型主砲に捕捉　大浦に至近弾、推力低下　吹雪型主砲弾命中、敵機防壁減衰、機動性低下　大浦脱落
38 東雲被弾、沈没　残存誘導弾射程へ誘導成功、足止め　初雪誘導弾のプラズマ雲に突入　初雪被弾、防壁消滅　敵機後方より吹雪型主砲弾命中、慣性制御パネル損傷、推進器脱落、生体制御システム損傷
39 初雪脱落　敵機制御不能
22:34:42 敵機停止

戦闘結果

戦闘時間　13秒

最大戦闘距離　約1光秒

損害　撃沈　初雪、叢雲、東雲　(修理不能を沈没として) 　大破　大浦　中破　初雪

戦果　撃沈　敵母艦　大破、捕獲　シルベスタMk1