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一、鳥を呼ぶ者
数日前のことだ、連合勢力の打ち上げた補給物資を積んだロケットが成層圏を越えて、航路についた。はずが突然、爆発した。これを受けて連合勢力が補給艦隊を編成した。創造平和主義連合国も当然、この自体を見過ごせるはずがない。連合勢力に合流し、即時に対策部隊が編成された。その対策部隊長に運悪く…いや、偶然選ばれたのが私だ。

二、鳥は再び巣に還る
宇宙艦船の一隻も持たない創連が直接補給部隊に参加できるはずもなく、ただただ資金援助の書類を書き連ねるだけである。しかし、事態は一転した。秋月社会主義連邦の輸送艦隊が攻撃を受けたのだ。開戦、その言葉が国防軍総司令部に反響した。その日、創連大統領、フェレル=ハドレー氏は、「創連の名のもとに、連合勢力の一翼として、支援を行う。」との名声を発表した。私のもとに国防空軍司令がやってきたのはその後のことだった。司令から封筒を渡された。中身はモンテネグロ宇宙局への移動命令書と中層圏航行大型航空機の資料だ。私が宇宙局の出身だと知ってのことだろうか、まったく司令も趣味が悪い。

三、鳥は再び青空に向く
モンテネグロ宇宙局は創連最大の宇宙基地である。私はここで経験を積んだ、いわゆる育ちの巣である。まさか再び古巣に戻るとは思いもしなかった。そして、あの機体とまた逢うことになるとも…。中層圏航行大型航空機というものは数年前、宇宙局が立ち上げたあるプロジェクトによる産物だ。最大積載量は軽戦車6両ともなる。2機目が完成した直後、高い維持費とその汎用性の低さに予算がつかなくなり、予備役となっていた。それを今更引っぱり出そうとしているのだ。在庫処分にはもってこいの機会だ。それぞれ、ペガサスとグリフォンという機体名がつけられた。鳥の巣戻りである。私のように。

四、鳥は虚空へと旅立つ
緊急入電が私の短い仮眠に終止符を打った。連合艦隊が撤退するという。創連にはその撤退の援護をしてほしいということだ。基地内はいっそう慌ただしくなった。搭乗員が2機の鳥の前に並ぶ。「この作戦は、歴史の影に埋もれるかもしれない。しかし、そうであったとしても、連合艦隊の同胞を助けるべく、手を差し出してほしい。」私は、彼らの前でこう鼓舞したのだった。作戦はいたって簡単だ。中層圏まで飛んで、満載したミサイルを発射。当たっても当たらなくても時間稼ぎと目くらましができればいい。その後帰還する。ただそれだけだ。2羽の鳥には最後の仕事となるだろう。しかし、私にはどうしようもない。2羽の鳥は虚空へと旅立った。彼らは帰ってくるのか、私にはわからない。

五、鳥は己の道を征く
私は管制室へと入った。旅立った2羽の鳥をしっかりと誘導するのが我々、上官の使命である。再び届いた緊急入電が我々を驚愕させた。損害を受けた宇宙戦艦鞍馬が地球の引力に引かれ、大気圏へと堕ち始めたという。一刻の猶予もない。宇宙戦艦が地球に堕ちれば、核弾道ミサイルも凌駕する被害が出る。それがどこに堕ちるかは問題ではない。地球規模で多大な損害を背負うこととなる。もはや、連合艦隊の撤退どころではない。私達の使命は地球を守ることにある、そう確信した。

六、鳥は最後の矢を放つ
2羽の鳥に宇宙戦艦鞍馬の撃墜命令を出す。抱え込んでいた大量の弾道ミサイルをあるだけすべて打ち尽くす。しかし、完全に破壊はできなかった。作戦は失敗かと思った、そのときである。大量のミサイルが破壊できなかった残骸へと降り注いだ。どこの国家かはわからないが。地球を守ろうという私達と同じ意思を持っていることはわかった。2羽の鳥は無事に巣に戻り、我々の戦いは終わったのだった。

7、鳥は余生へ翔び立つ
今回の戦闘は連合艦隊の敗北に終わった。そして私は対策部隊長の任を解かれた。そして2羽の大鳥も任を終えた。今回の活躍もあり、博物館として残されることとなった。今度、休暇が取れたら会いに行こうと思う。私が設計した、あの2羽の鳥に、

虚空の青空に鳥は翔ぶ   
Fine

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