※18歳未満の方、二次創作小説の苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

「なっ…トイズが…!?」
とある夜の、ヨコハマ美術館。
彼女は中の変化が見えないように、幻惑の結界を張ろうとした。
「…アルセーヌ様?」
「トイズが…使えませんわ…」
「!?まじかよ…!」
「何か衝撃を受けたわけでもありませんのに…どうして…?」
予想外の出来事にさすがの彼女も不安を隠せない。
「落ち着いてくださいアルセーヌ様ァッ!」
「と、とりあえず今日は一旦引き上げようぜ…」
「そうだな…」
「…すみません、みなさん私…」
彼女は申し訳なさそうに謝る。
「謝らないでください!調子が悪い時くらいあるでしょう」
外では雷鳴が響いていた。

その後、真夜中の部屋。
「いやあ…なんて事だ…」
「まさかアルセーヌ様がな…」
「これは由々しき問題イェェスッ」
「しかし…雷が関係ありそうだな」
「ああ…なんかどんどん悪化してるな」
「明日の朝には晴れるそうだが」
「…オォウ」
「どうしたトゥエンティ」
「今アルセーヌ様にいたずらをしても…ッ!」
「ああ?…ばっ、馬鹿お前…アルセーヌ様だって傷ついてんだぞ!!」
「ヒュゥイ!君のような中学生なら食いつくと思ったのにッ!」
「なんだと!?」
「中学生〜」
「てめえ…!」
「ええい、喧嘩をするな貴様ら!トゥエンティ、変な事を言うんじゃない!」
「すいませーん…」
「ソゥリィ…」
「もう寝よう、夜も遅い」
「だな…」
「グッナイ美しい君!!!」

夜が開けそうな頃。
一人の少年が物音を聞く。
「ううん…?誰か起きてるのか…?」
隣の部屋から聞こえるその音の主はきっと彼女。
「こんな朝早くに起きてるのかよ…すげ、まだ4:30だぜ…」
どうせなら早起きもいいか、と思い、廊下に出る。
わずかに空いていたとびらの隙間から部屋を覗く。
(失礼しちゃいまーす…)
部屋では彼女が本を読んでいた。
(うお…パジャマかわいい…ってか髪下ろしてるのレアじゃね…!)
白のフリルのワンピースに赤いリボンがところどころ付いている。
髪はいつもくるくると巻かれている面影を残しつつ、ふわふわと肩にかかっている。
(しかしこの様子は…特攻してもいいんじゃないのか?)
そう思った少年は、すぐさま扉をノックする。
「はっ!?…あら、ラットですか…おはようございます」
「はよーございます…こんな時間に何を…?」
「ああ、最近この本にのめり込んていまして…徹夜で読んでしまいました」
楽しそうに話す彼女は見てる方もなんだか嬉しくなってくる。
「寝なくて大丈夫なんですか、体調でも悪くなったら…」
「ふふ、ご心配ありがとうございます」

ふと窓を見るともう薄明るかった。
「朝だ…」
「そうですね…」
窓を見た彼女の白い頬に暖炉の炎が映える。
「…アルセーヌ様」
「はい」
彼女はふわりと振り向く。
「…あ、いや」
「?なんですか、気になります」
彼女は時に子供のような目をする。彼はそれを見るたびに卑怯だと思う。
「あー、いや…その…」
「?」
小首をかしげた彼女が愛しい。
「…すっ、好きですっ」
思いも寄らない、しかしずっと胸に秘めていた思いが口を飛び出す。
彼は自分の言った事に驚いた。
「…ありがとうございます、ラット」
「あ、や、今のは…あのっ…」
「私も、好きですよ」
「で、でもそれは…部下として…ですよね」
「そうですが…?」
どうやら彼女は彼が自分の事を女として好きだと言ったことに気付いていないようだ。
「……っ!」
「ひゃっ、ラット!?」

理性を抑えきれなくなった彼は彼女を押し倒した。
「どういうつもりですっ」
「好きなんだ…愛してるんだっ!それなのに…他のやつにも優しくして…!!」
普段の彼の目とは違うその光。
「そんな…私は三人とも平等に…」
「違う…違うんだ…そういうことじゃなくて…」
「…」
逃げられない、そう直感した彼女はトイズを使おうとするが…トイズは使えない。
「…やっ、どこを触っているのですか!」
「涙目で睨んでも逆効果だよ」
「くっ…あなた、自分のしていることが…!?…んっ…」
彼はとっさに彼女の唇を奪う。
「…わかってるから、やるんだよ」
「…やんっ、やめなさいっ!」
「えっろ…たまんね…」
彼の理性が崩れる。
手は胸を弄る。
「ひゃうんっ!?」
その中心に触れ途端、彼女は体をくねらせた。
「…感度抜群じゃねえか」
彼の指はそこを刺激する。
「やめっ…んっ…くぅ…!」
彼女は手で口を押さえて耐えている。
「手どかせよ」
「あっ、あなたこそ…やめなさいっ!」
「そんな顔で言われてもねえ…」
「やっ…あ…」

彼の手は徐々に下っていき、下腹部に触れる。
「やだっ…」
彼女は抵抗するが、少年の力には敵わない。
彼は上機嫌でワンピースを捲る。
「おお…清楚なパジャマの下には黒レースか」
「恥ずかし…っ」
「さてさて、いくぜ…」
彼が下着に手をかける。
「やだ…っ、触らないで…!」
「…えいっ」
彼は一気にそれを膝のあたりまで下ろし、抵抗する彼女の手をそばにあったリボンで縛る。
「ただでは済みませんからね…ラット」
彼女は潤んだ瞳で彼を捉える。
「こっちだってまだまだ楽しませてもらうし…」
「…」
彼女は視線を遠いどこかへ逸らす。
彼は膝まで下ろされた下着を彼女の華奢な脚から抜いた。
「さあ…おい、濡れてんじゃないの、これ」
「そんなこと知りませんわっ」
「かわい…では、失礼ー」
彼の目はもういつもの彼ではない。

彼は人差し指を彼女の中へ一気に入れた。
「きゃうっ!?いたっ…!!」
「…え、もしかして…処女…」
「痛いっ…」
「ちょ、泣かなくても…」
彼の目は少し元に戻る。
彼は彼女の頬に触れる。
「ひっ…」
「そんなにビビるなよ…」
「いや…やだ…」
「…ごめんなさい」
彼は自分の過ちに気がつく。
こんなこと、自分だって望んでいなかったのだ。
「…許しませんわ…」
「…それは、十分わかって」
「責任、取っていただきますから…ね」
先ほどまでの彼女はもういなかった。
「あ、アルセーヌ様…?」
涙目に微笑を浮かべた彼女はなんとも妖美で。
「あなただって初めて…違うかしら」
「いや、あの…」
「…逃がしませんよ」
暖炉の薪が激しく燃えて、彼女の髪を照らした。

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