まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

642名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/01(火) 00:42:02.790

突然ですがしんぎたい前回のあらすじ

みやが見つけに来てくれて、ももちゃんお尻尾グルグルだよ!
しかも、みやが、すっごいセクシーな声で好きだよって……
「好きだよ…」だって!(バンバン)
もう鼻血出るんじゃないかってくらい興奮したんだけど
そこは死んだフリでなんとか自制心は保ちました
お風呂ではみやがぜーんぶお世話してくれて
あー毎日みやがお風呂入れてくれたらいいのになあって
そんなこと考えながらベッドに入ったらあっという間に寝てしまったわけです



645名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/01(火) 00:45:16.490

「みやもものしんぎたい 7」

その淵を飛び越えていくなら、覚悟がいると思っていた。
負うものについて考えるのが嫌だから、見ないことにしたのだと思っていた。
実際はたいしたこともない、助走すら必要とせず
雅はその上を飛び越え、華麗に着地した。
振り返って見ればそれは淵でもなんでもなく
日常の延長線上に自然に立っているだけで
一体、何を悩んでいたのかもわからない。

好きな人が、隣で眠っている。

雅が髪に触れると、桃子は目を覚ました。
「お……何時だ」
「6時半くらいかな」
「明るいね」
「もうちょっと寝とく?」
「ん?」
「まだ眠い?」
「うーん……んー?」
伸びをする桃子の横顔。雅は身体を寄せ、その頬に軽く唇を当てた。

桃子の動きが止まる。
ほんの僅かな緊張感があった。
昨日までの自分なら、この微かな怯えに拒絶を感じただろう。
今は違う。

意識してるんでしょ。
いっそもっと、戸惑って欲しい。

昨日は我慢したんだからね。
構わず腰に腕を回してぎゅっと引き寄せる。
柔らかいパジャマの下、身体全体の息づかいを感じる。
「みや」
両腕を上げたまま、苦しいと言わんばかりに桃子が首を振った。
だめ。もうホールドしました。もうみやのものだから。
上半身を半分乗り上げるように抑え込んだ。
桃子の脚がタオルケットを緩く蹴る。

腰からパジャマに片手を差し入れてお腹に触れた。
「力抜いてよ」
「くすぐんないでよ?」
「あ、くすぐって欲しいんだ」
「ちがっ……わっあっ」
押さえつけたままほんの軽く脇腹を指先で掻いただけで
桃子は身体を捩って足をばたつかせた。
パジャマのズボンに手を入れて下腹に触れる。
そのままショーツに指先を突っ込むと、短い悲鳴が上がった。

「濡れてない」
首を捻った桃子は雅の顔を見て目を細めた。
「……そう?」
「みやの顔見るだけで濡らす身体になればいいのに」

なんで笑うの。雅は少し憮然としながら
捩じ込んで置いた指先はそのまま、桃子の緩んでいる口元を押さえ込むようにキスする。
舌を挿した。温度のなかった舌先が、吐息で熱を持ってくる。
溶かしたいな。

648名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/01(火) 00:46:58.840

まだ桃子が眠そうなのをいいことに何度も唇を合わせた。
集中して気持ちを込めると、雅の喉から自然に声が漏れた。
桃子の手が髪を抱く。
受け身一方だった舌先が伸びてきて雅の上唇をチロッと舐めた。
ショーツの下、柔らかい粘膜に包まれていた指先が滑り始める。
撫でるように少し動かすと、桃子は小さな声で鳴いた。

指先に意識を集中させてゆるゆる撫で続ける。
「んっ……」
お腹がひくついたと思ったら急に溢れてきて
慌てて指全体で押さえるように撫で上げた。
「あっ……ぁ」
桃子が身体を少し浮かせて押し付けてくる。
もう一度口付けて、喉が何度か鳴るのを聞いてから、雅は言った。
「ね……自分で脱いで」
声が掠れた。
桃子が自分でパジャマのボタンに手をかける。
露になった鎖骨に唇を落とした。

これまでの、後ろめたさから目を瞑るような欲情と違う
真っ直ぐ見て求めるような行為に夢中になる。

桃子の両手が雅の着ていたTシャツの裾にかかり、肌を撫でながら捲り上げた。
その手の平に身体を預ける。

「すべすべして気持ちいい」と桃子が言った。
「みやの体に触ってるのと、今触られてるとことどっちの方が気持ちいいの」
雅が聞くと、桃子は少し考えるような顔をして
「どっちもすごいよ」と言って目を閉じた。
桃子の指先が下から胸を押し上げるように撫で上げる。
「……はぁっ」
雅は吐息を漏らしながら、鼓動を聞かせるように半身を押し付けた。
桃子の好きにさせていると、痺れるような刺激が降りてくる。

「みや、気持ちいい?」
「んっ……うん」
クラクラしながら、桃子のショーツの中に置いていた指を動かし、押し広げる。
中指を曲げると、その指先だけを少し潜り込ませた。熱い。
「ぁ……あっ」
「ゆびが……溶けそう」
桃子は片手をTシャツから抜くと、雅の首に回して引き寄せた。
唇がぶつかる。そのまま舌を絡めた。

651名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/01(火) 00:56:36.380

薄目を開くと桃子と目が合う。
熱っぽい茶色い瞳を、じっと見ながら、指を押し込んでいった。
「……っ ぁあっ」
吐息を唇で受ける。桃子が全身で感じているのがわかる。

ゆっくり指を動かす。
熱くて、トロトロで、締め付けてくる。
「もも」
呼びかけると愛おしさが募った。
肌の匂いに取り巻かれる。

「……ってあげるから」
「んっ……ん?」
「みやが、好きって言ってあげるから」
「うっ……うん」
「そしたら、このままいってよ」
そう言うと、雅はそっと指を引き抜いた。
桃子の目が楽しげに見開かれる。
「すごいこと、言うね」

雅は桃子の全身を押さえ込むように抱き締めた。
「好き」

「いっ……いやいやいやいや」
抱き竦められたまま、桃子がもがいた。
「いってよ」
「無理だよぉ…」

「ももが教えてくれたんじゃん」
抱きすくめたまま、雅はぎゅっと目を閉じた。

「思いで、言葉が変わるんだって
言葉で、体が反応するんだって
だから、ちゃんと心で聞いてよ」

桃子が小さく息を漏らした。
「聞いて、もも」

「好き」
耳朶を噛むように言葉を落とすと、桃子が肩をぴくんと震わせた。
抱いている腰がぎゅっと仰け反る。
「んっ……んん」
「もっと、いって、みやの声で」
「……っあ」
「好き」
「はっ……あっ」
きつく抱き締めたまま、反応を全身で確かめる。
「みやの声だけで感じて」
耳に唇を押し付けた。それだけで桃子の身体が震えるのがわかった。
「……好き」
「んあっ……ぁ、ああっ……っ」

跳ね上がった桃子の身体を押さえつけると震えが全身に伝わり
抱く力を籠めたまま、雅もそのまま呼応した。

657名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/01(火) 01:03:02.360

何度目か、それを確かめてから
雅はようやく腕の力を緩め、細く長い息を吐いた。
桃子は深く息を吸っている。時折肩が震えていた。
ゆっくり身体を起こすと、目を閉じたままの桃子の顔に触れる。
額が汗ばんでいた。
雅の視線に気づいたように、桃子が薄目を開ける。
「みや」
「ん?」
雅はぼうっとしたまま、顔を近づけた。

「愛してる」

雅はその姿勢のまま、固められたように動けなくなった。

えっ?
なに今の

桃子は自分を見下ろしている雅の肩をぐいと横にやると
片手をついて起き上がった。
雅はぐらついた身体をようやく支えた。顔を上げると目が合う。

「……どうした、みや?ぐっときちゃった?」
「あぁ、え?……あーあの、わかんない……胸の真ん中を、殴られたかと思った」
「ほうほう、なるほどね」
「ちょっと待って」
「何が」
「……なんでも、ない」
雅の意識がぐらりと揺れる。

なんでもなくない。
さんざん歌ってきた5文字。歌じゃなくても世の中に溢れてる
冗談めかして口にしたり、目にしたり
言葉の意味はもちろん知ってたけど
知ってるけど

跳ね上がった鼓動が収まらない。

起き上がった桃子が、片手で雅の背を抱き寄せた。
肩を軽く捕まれ、揺らされ、撫で下ろされる。
指先が絡んだと思ったら、痛いほどきつく握られた。
息が止まる。

桃子は雅の肩にそっと顔を乗せた。

駄目だ。今もう一度それを言われたら、死んでしまう。雅はそう思った。
髪に息がかかる。
過去も未来も、砕け散ってしまう。

耳元で、桃子の唇の開く気配がした。

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