まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

368名無し募集中。。。2020/01/11(土) 09:45:19.970

慣れないことはするもんじゃないよね。
期末試験も終わって、明日は終業式。
冬休みは何しようかな。
休み中のことを想像して心を躍らせながら、もものことを思った。

試験期間に入ってからは会ってない。
受験生のももの邪魔したくなかったから。
多分今日も塾。
待っててあげようかな。
そう思い立って、ももの通う塾に寄ってみることにした。

塾から出てきたももの隣には、知らない子がいた。
かわいい女の子。
隣の地区にある南高校の制服を着ているその子は、ももの手に自分の手を伸ばして絡めるように握った。
そしてそのままももを引き寄せるようにして。

キスをした。
嬉しそうに、ももが笑う。

ほんと、慣れないことはするもんじゃないよね。
ギシッて心が軋んだ気がした。
くるりと振り返って、来た道を戻る。

369名無し募集中。。。2020/01/11(土) 09:46:30.560

夜の河川敷には誰もいなかった。
地面に座り込んで、マフラーに顔を埋める。
さむ。寒すぎ。
ももは、今頃あの子と一緒なのかな。
気を紛らわせたくて、うーとかあーとか無駄な音を発してみる。
みやのじゃないのに。
ももは最初から、みやのものじゃないんだよ。

もう帰ろう。

「みや?」
「...はっ?もも...?なんで、いんの」
「塾終わって家帰るとこだけど。みやこそなにしてたの?」

きょとんと覗き込んでくる顔を真っ直ぐ見れなくて、慌てて目を逸らす。

「いや、なんかちょっと、...休憩?」
「こんな寒い中?」
「マフラー、してるから」
「ふーん」

ももが当たり前のように隣に腰をおろす。
お互いの肩が触れてドキッとする。
近くない?近いよね?
なんで平気なの、もも。

「あっ、髪切ってる!」
「...うん」

思い切ってベリーショートにした髪。
へぇー、いい感じじゃんって言いながら、ももの手が髪をくしゃくしゃにする。
首とか耳に微かに触れる感触にどうしていいかわからなくなって、腕を掴んでやめさせた。

「もーいいから」
「えー、かわいいのに」
「...そりゃどーも」

いつもだったらこのまま手を繋いじゃうのに、今日はできなかった。
ちょこっとだけ、指先だけ、絡める。
頭にさっきのかわいい女の子の姿が浮かぶ。
湧き上がった罪悪感には気付かないふり。傷付きたくないから。

370名無し募集中。。。2020/01/11(土) 09:47:49.400

「みや、なんかあった?」
「なにもないよ」
「うそ」
「うそじゃない」

指先だけで繋がったまま、ももを引っ張るように河川敷沿いを歩く。
ももはちょこちょこと後ろから付いてきた。

「...なんか、歩くの速いもん」

少しだけ後ろを振り返ったら、ももが口を尖らせてる。
あーかわいいな。
そんな感情に蓋をする。
今日は並んで歩きたくない。ももに顔見られたら、色々隠しきれる気がしないから。

「速く歩きたい気分なの」
「なにそれ」
「あーもう、ももはめんどくさいんだって」
「あーー!また言った!いつも言う!」

ももが小さい子供が駄々をこねるみたいにブンブン腕を振る。
その衝撃で、指先だけで繋がってたみやの手は簡単に離れてしまった。
ももが、あ、って顔をした。
みやはどんな顔したんだろ。

372名無し募集中。。。2020/01/11(土) 09:49:07.490

思いきり駆け出した。
ももが何か言う前に。

「速い速いうるさいから走って帰る!」
「え?ちょ、ひどくない!?」

おりゃーって大声を出しながら、前へ前へ走る。
ももが追いつけないくらい。
ほら、また逃げる。
みやには勇気がないから。
だからあの子にももを−−−
みやはももをからかう後輩でしかない。

ねぇもも、隣にいてもいい?必要になった時だけでいいから

せめてそれくらい、聞けたらいいのに。

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