まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

328名無し募集中。。。2017/10/20(金) 22:22:49.370

ふわ、とベッドの上で大きく伸びをした。
ちょっとがっかりした気持ちになったのは、一緒に寝ていたはずの人がもう隣にいなかったから。
そういえば、今日は朝からロケだと言っていた気がする。

「朝ごはん作っておくから起きたら食べてね」

昨夜散々イチャイチャしたあとのピロートークにしては些かロマンティックの欠片もないセリフを残して、先に眠りについたみやを思い出す。
寂しいよ、と肩をつついてみたけれど、グループ活動が軌道に乗って疲れの色が濃い人に少々無理を強いた意識もあって、それ以上強くみやを求めることはしなかった。

 
アイドルを卒業して、芸能界から離れて。私は幼児教育を学ぶための準備に取り掛かり、みやは新たなグループでの活動に力を入れている。
つい数ヶ月前までは、同期であり同僚だったのに。どちらからともなく始まった同棲生活は、今では日常になっていた。

 
「あれ?起きたの?」
ぼんやりと微睡んでいたら、ふいに聞き慣れた声がして、寝室の扉からみやがひょこっと顔を覗かせた。
「え、なんでまだいるの?」
9時半。朝のロケなら大遅刻間違いなしの時間。
慌てて体を起こすと、湯気の立ったマグカップを片手にベッドに近づいてきたみやが「ココア。飲む?」とのんびりとした声をかける。
「うん。飲む。………って、だからぁ。なんでまだいるの?」
寝癖でぴょんと跳ねた私の前髪をつんと弾くと、みやは「ほら、外見てよ」と悪戯っぽく笑う。その視線を辿るように窓に目をやると、大粒の水滴が張り付いて流れている。
「起きた途端すごい雨でさぁ。小雨ならいけたんだけど、流石にこんな嵐みたいな天気じゃ無理みたい」
今更スタジオ撮影に変更もできないみたいで、今日はオフになったの〜と弾むような楽しげな声がして、ことりとサイドボードにマグカップが置かれた。
「せっかくのオフでもこんな天気だし。今日はお家で映画でも観ようかなと思って」
「じゃあ、桃も一緒に観る」
「今日は勉強頑張るんじゃなかったの?」
「桃も今日はオフになったの」
「なにそれ」
みやはケラケラと笑うと「朝ごはんできてるよ」と続けた。
「一緒に食べようよ。桃起きるの待ってたんだよ」
「…うん」
みやは寝癖でぐちゃぐちゃになっている髪を手櫛で整えてくれた。
「あ、またみやのシャンプー勝手に使ったでしょ」
「だってみやの匂いになれるんだもん」
そう言うとみやの胸の中にぎゅうと閉じ込められた。

「もう。可愛いこと言うの禁止」
見つめられたと思ったらそのまま唇を落とされた。

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