最終更新:ID:MDTfrlbnEw 2017年02月11日(土) 23:23:09履歴
567 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:36:49.67 0
お風呂上がり、ベッドサイドに並んで二人きり。
すでに電気は消えていたけれど、ぼんやりとした輪郭は見えていた。
こつん、と手が触れたのにびっくりしてお互いに見つめあって。
指先は、どちらからともなく絡まった。
その温度を確かめるみたいに握って、握り返されて。
持ち上げた視線はかちりと合わさる。
——こっち、来てほしい。
たぶん、みやも同じことを思ってる。
お互いにちょっとずつ距離を詰めたら、おでこがぴたりとひっついた。
「もも、ちょっと熱い?」
「みやも、じゃない?」
みやの唇からこぼれた吐息は、熱くて甘くてとくとくと鼓動が早まる。
おずおずと顔を傾けたら、みやが柔らかなキスをくれた。
くっついて、離れてを何度かくり返されて、誘うように頬に手が触れた。
ちょうだい、そう言われた気がして、今度はももから唇を迎えに行った。
しっとりとしていて、ふにゃふにゃとした感触。
わき上がった気持のままに舌先を差し出したら、みやの体がぴくりと震えた。
そこで、そっと距離を置いて。
ゆっくりと、見つめ合う。
触ってほしくて。
待ってなんかいられなくて。
きっと、それはみやも同じだった。
もも、と呼ばれたから、頬に口づける。
くすぐったそうなみやの微笑みに、じんわりと体に満ちる温かさ。
たまらなくなって、みやの頭をそろりと撫でた。
でも、それだけじゃ、ちょっと寂しい。
みやの手を取って自分の頭に導くと、察してくれたらしいみやの手のひらが優しく動き始める。
どうしてこんなに心地良いんだろう。
みやだから?
568 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:37:41.36 0
そんなことを考えていたら、きゅっと頭を抱えこまれた。
なんとなく、言いたいことは分かる。
二人とも、きっと同じ気持ちだから。
「もも、」
「……して、ほし?」
頭に回された腕の力がちょっと強まる。
顔、見られたくないのかな。
でも、みやが小さく頷いたのはちゃんと伝わってきたから。
「みや、ちゅー」
短くそう言うと、ようやく少しだけ力が緩められる。
鼻先が触れ合うくらいの距離で、一時停止。
みやの瞼が閉じられるのを感じて、ももはそっと唇をみやのそれに合わせた。
お邪魔します、と合図を送ると、するりと受け入れられる舌先。
温かくて、湿っていて、それはどことなくみやの中を連想させた。
みやと出会って、戯れるように絡み合って。
誘うように引っこんだら、それを追いかけて今度はみやがももの中に。
みやが触れた場所は、どこも全部痺れたようになる。
その間もずっと、お腹の奥が疼いて止まらなくて。
「……はぁっ、ん」
もう、自分の体重を支えていられなかった。
支えを失った体は、みやの腕に抱えられてくったりとベッドに横たえられる。
「……もも、かわい」
まだ荒い息のまま、みやがそう囁く。
ももの大好きな、みやの声。
それが耳から伝ってきて、脳みそが溶けちゃいそうだと思った。
「ん、みやも」
みやが照れたように、嬉しそうに、声を漏らす。
かと思ったら、きゅっと抱きすくめられていた。
みやとくっついているところ、全部から好きが伝わってくる。
ああもう、これだけでドキドキして止まらない。
みやの指が、パジャマのボタンを外すために伸びてきた。
同じように、みやのボタンにも手をかける。
お互いに、若干のじれったさを覚えながら脱がせあった。
上も、下も、素肌で触れ合うのにいらないものはベッドの外へ。
待ってましたとばかりに腕の中へ飛びこんでくるみやを、しっかりと受け止める。
お風呂に入ったばかりの肌はさらさらとした感触だった。
直に伝わる熱に、愛おしさがあふれて止まらない。
569 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:38:48.41 0
ねえ、と催促されて、いいよ、と答えた自分の声もちょっとだけかすれていた。
くるりと入れ替わって、みやを見下ろす形になる。
潤んだ瞳に誘われて、首筋に口づけた。
そのまま下りていって、鎖骨へ、肩へ、胸へ。
ちゅ、と軽く音を立てながら移動していく。
たどり着いた場所、ふくらみの先。
そっと口に含むと、みやの背中が大きくしなる。
自分の与えた刺激を受けて、素直に震えるみやの体が嬉しくて。
途切れ途切れに聞こえるみやの声の甘さに、体の奥がじんと痺れる。
収まっていたはずのお腹の疼きが、再び蘇ってきた。
じれったくて、ももだって、触ってほしくて。
「もも、よゆー、ない?」
息も絶え絶えに、みやから投げかけられる問い。
みやも余裕なさそうなのに、そういうことは伝わっちゃうのなぜなんだろう。
急に頬が火照って、言葉にするタイミングを逃してしまった。
でも、もう抑えられない。
シーツを握りしめていたみやに手を添えると、みやがふわっと笑った気がした。
「ぁ、んっ、みやっ」
みやの触れ方は、あくまで優しい。
でも、そんな些細なことでさえも、勝手に声が口から漏れる。
これじゃ、触ってほしかったの、丸わかりで。
「かわいい」
「……むぅ」
恥ずかしいのに、可愛いとかそういうこと、言うのずるい。
いっつも言ってくれないのに、こういう時だけ、本気な顔で。
「みやだって、かわ、ぁ」
ふくらみの先が、みやの手のひらにゆるりと撫でられている。
胸を包む温かさと、ゆるゆるとした刺激の両方に、体の芯が熱くなった。
「もも、今日、敏感?」
「……分かんない」
二人して、せっぱつまった顔。
なおもゆるゆると動かされるみやの指に、腰が抜けそうになるのをこらえた。
570 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:39:23.19 0
「もも、……みや、にも」
知らない間に、手が止まってしまっていた。
ごめんね、と小さく謝って、手の動きを再開させる。
ちょっとだけ体を動かそうとして、不意に触れてしまったそこ。
膝頭には確かに濡れた感触があって、思わず顔を上げる。
さっきよりも赤く染まったほっぺに、向こうへと逸らされた視線。
ちゃんと感じてくれているんだ。
それだけで、十分だった。
何度この行為をくり返しても、この瞬間はいつだって嬉しくてたまらなくなる。
「あっ、もも、そ、こ……んっ」
そうっと三本指をそこに当てたら、みやの腰が押しつけるように動かされた。
入口を撫でていた指先は、ももを待ちわびるその内側へ。
ぬるりとした体液のおかげで、なんの抵抗もなく二本が収まった。
きゅう、とすがりつくように締めつけられる感覚に、胸がいっぱいになる。
「んぅ、ぁ、ももっ、もも……っ」
みやに包まれて、ちょっと窮屈なまま前後すると、みやの体がその度に震えた。
ももって呼ぶ声に、艶めいた吐息に、耳の中が溶かされる。
「すき、みや、すき……ぁっ」
すきが体中に満ちて、止まらなくて。
でも、同時に、切なくて、みやを求めていて。
そう思った瞬間、下へと与えられる新しい刺激に視界が瞬いた。
「みや、ぁ、もっ、すき、ぃ」
「ぁっ、み……ゃ、んっ」
みやの指は、一番触ってほしいところに添えられていた。
弱々しく押されているだけなのに、ぞくぞくとしたものが這い上がる。
それでも、達してしまうには足りなくて、でも、みやもだいぶ限界らしいと分かって。
「みや、ぁ、あとで、ちゃんっ、と、ぁ」
——ももにも、して?
最後の方は言葉にならなかったけれど、たぶんみやには伝わったと思う。
みやの両腕が、すがりつくように背中に回ってくる。
すき、すきなの、みや。
ただ、みやを気持ち良くさせるためだけに動く。
心はそれでいっぱいだった。
もう、と声が聞こえて、ぐっと指先に力を込める。
中に差し込んだ指先が一層強く締めつけられて。
ガクガクと大きく腰が跳ねて。
みやの体は、どさりとベッドに受け止められた。
571 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:39:43.37 0
小刻みに震えている内側が可愛くて、終わった後しばらく差し込んだままにしていたら、抜いて、と言われた気がした。
素直にしたがうと、みやの指先がいきなり中へと入ってくる。
「ああぁっ……!」
一度昂まってしまった体は、そう簡単に冷めるわけもなくて。
みやの指を感じた瞬間、さらにじんわりとあふれたのが分かった。
不意の刺激に体は支えを失って、上半身をみやに預ける。
「ごめ、ん、このまま」
「う、ん、ぁっ、みやっ」
起き上がるのも気だるい様子のみやに、こくこくと頷いた。
もう待てない、早く早くと体の中で熱が暴れる。
それを静められるのは、みやしかいないから。
みやの首周りにある隙間から腕を回して、後はもうされるがまま。
ただ、前後に動かされているだけなのに、体はひとりでに反応した。
ももだって、限界が近かったのは同じで。
上りつめるのは、簡単だった。
ぐらりと横に倒れる体を受け止めて、ベッドのスプリングが大きく弾む。
呼吸を整えようと息を吸って、吐いてってしていたら、みやにおいでと囁かれた。
ベッドの上に投げ出された腕に頭をのせると、みやは満足げな声を上げる。
もっと、くっついてもいいかな。
お腹あたりに腕を回したら、みやからも抱きしめ返される。
隙間なんてなくなっちゃうくらい、ぴったりと重なった肌の温かさにほっとした。
——おやすみ、もも。
言いながら、後頭部を撫でる手のひらは、とても優しくて。
おやすみ、と何とか返したあたりで、すう、と意識は自然に落ちていった。
おわりy
お風呂上がり、ベッドサイドに並んで二人きり。
すでに電気は消えていたけれど、ぼんやりとした輪郭は見えていた。
こつん、と手が触れたのにびっくりしてお互いに見つめあって。
指先は、どちらからともなく絡まった。
その温度を確かめるみたいに握って、握り返されて。
持ち上げた視線はかちりと合わさる。
——こっち、来てほしい。
たぶん、みやも同じことを思ってる。
お互いにちょっとずつ距離を詰めたら、おでこがぴたりとひっついた。
「もも、ちょっと熱い?」
「みやも、じゃない?」
みやの唇からこぼれた吐息は、熱くて甘くてとくとくと鼓動が早まる。
おずおずと顔を傾けたら、みやが柔らかなキスをくれた。
くっついて、離れてを何度かくり返されて、誘うように頬に手が触れた。
ちょうだい、そう言われた気がして、今度はももから唇を迎えに行った。
しっとりとしていて、ふにゃふにゃとした感触。
わき上がった気持のままに舌先を差し出したら、みやの体がぴくりと震えた。
そこで、そっと距離を置いて。
ゆっくりと、見つめ合う。
触ってほしくて。
待ってなんかいられなくて。
きっと、それはみやも同じだった。
もも、と呼ばれたから、頬に口づける。
くすぐったそうなみやの微笑みに、じんわりと体に満ちる温かさ。
たまらなくなって、みやの頭をそろりと撫でた。
でも、それだけじゃ、ちょっと寂しい。
みやの手を取って自分の頭に導くと、察してくれたらしいみやの手のひらが優しく動き始める。
どうしてこんなに心地良いんだろう。
みやだから?
568 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:37:41.36 0
そんなことを考えていたら、きゅっと頭を抱えこまれた。
なんとなく、言いたいことは分かる。
二人とも、きっと同じ気持ちだから。
「もも、」
「……して、ほし?」
頭に回された腕の力がちょっと強まる。
顔、見られたくないのかな。
でも、みやが小さく頷いたのはちゃんと伝わってきたから。
「みや、ちゅー」
短くそう言うと、ようやく少しだけ力が緩められる。
鼻先が触れ合うくらいの距離で、一時停止。
みやの瞼が閉じられるのを感じて、ももはそっと唇をみやのそれに合わせた。
お邪魔します、と合図を送ると、するりと受け入れられる舌先。
温かくて、湿っていて、それはどことなくみやの中を連想させた。
みやと出会って、戯れるように絡み合って。
誘うように引っこんだら、それを追いかけて今度はみやがももの中に。
みやが触れた場所は、どこも全部痺れたようになる。
その間もずっと、お腹の奥が疼いて止まらなくて。
「……はぁっ、ん」
もう、自分の体重を支えていられなかった。
支えを失った体は、みやの腕に抱えられてくったりとベッドに横たえられる。
「……もも、かわい」
まだ荒い息のまま、みやがそう囁く。
ももの大好きな、みやの声。
それが耳から伝ってきて、脳みそが溶けちゃいそうだと思った。
「ん、みやも」
みやが照れたように、嬉しそうに、声を漏らす。
かと思ったら、きゅっと抱きすくめられていた。
みやとくっついているところ、全部から好きが伝わってくる。
ああもう、これだけでドキドキして止まらない。
みやの指が、パジャマのボタンを外すために伸びてきた。
同じように、みやのボタンにも手をかける。
お互いに、若干のじれったさを覚えながら脱がせあった。
上も、下も、素肌で触れ合うのにいらないものはベッドの外へ。
待ってましたとばかりに腕の中へ飛びこんでくるみやを、しっかりと受け止める。
お風呂に入ったばかりの肌はさらさらとした感触だった。
直に伝わる熱に、愛おしさがあふれて止まらない。
569 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:38:48.41 0
ねえ、と催促されて、いいよ、と答えた自分の声もちょっとだけかすれていた。
くるりと入れ替わって、みやを見下ろす形になる。
潤んだ瞳に誘われて、首筋に口づけた。
そのまま下りていって、鎖骨へ、肩へ、胸へ。
ちゅ、と軽く音を立てながら移動していく。
たどり着いた場所、ふくらみの先。
そっと口に含むと、みやの背中が大きくしなる。
自分の与えた刺激を受けて、素直に震えるみやの体が嬉しくて。
途切れ途切れに聞こえるみやの声の甘さに、体の奥がじんと痺れる。
収まっていたはずのお腹の疼きが、再び蘇ってきた。
じれったくて、ももだって、触ってほしくて。
「もも、よゆー、ない?」
息も絶え絶えに、みやから投げかけられる問い。
みやも余裕なさそうなのに、そういうことは伝わっちゃうのなぜなんだろう。
急に頬が火照って、言葉にするタイミングを逃してしまった。
でも、もう抑えられない。
シーツを握りしめていたみやに手を添えると、みやがふわっと笑った気がした。
「ぁ、んっ、みやっ」
みやの触れ方は、あくまで優しい。
でも、そんな些細なことでさえも、勝手に声が口から漏れる。
これじゃ、触ってほしかったの、丸わかりで。
「かわいい」
「……むぅ」
恥ずかしいのに、可愛いとかそういうこと、言うのずるい。
いっつも言ってくれないのに、こういう時だけ、本気な顔で。
「みやだって、かわ、ぁ」
ふくらみの先が、みやの手のひらにゆるりと撫でられている。
胸を包む温かさと、ゆるゆるとした刺激の両方に、体の芯が熱くなった。
「もも、今日、敏感?」
「……分かんない」
二人して、せっぱつまった顔。
なおもゆるゆると動かされるみやの指に、腰が抜けそうになるのをこらえた。
570 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:39:23.19 0
「もも、……みや、にも」
知らない間に、手が止まってしまっていた。
ごめんね、と小さく謝って、手の動きを再開させる。
ちょっとだけ体を動かそうとして、不意に触れてしまったそこ。
膝頭には確かに濡れた感触があって、思わず顔を上げる。
さっきよりも赤く染まったほっぺに、向こうへと逸らされた視線。
ちゃんと感じてくれているんだ。
それだけで、十分だった。
何度この行為をくり返しても、この瞬間はいつだって嬉しくてたまらなくなる。
「あっ、もも、そ、こ……んっ」
そうっと三本指をそこに当てたら、みやの腰が押しつけるように動かされた。
入口を撫でていた指先は、ももを待ちわびるその内側へ。
ぬるりとした体液のおかげで、なんの抵抗もなく二本が収まった。
きゅう、とすがりつくように締めつけられる感覚に、胸がいっぱいになる。
「んぅ、ぁ、ももっ、もも……っ」
みやに包まれて、ちょっと窮屈なまま前後すると、みやの体がその度に震えた。
ももって呼ぶ声に、艶めいた吐息に、耳の中が溶かされる。
「すき、みや、すき……ぁっ」
すきが体中に満ちて、止まらなくて。
でも、同時に、切なくて、みやを求めていて。
そう思った瞬間、下へと与えられる新しい刺激に視界が瞬いた。
「みや、ぁ、もっ、すき、ぃ」
「ぁっ、み……ゃ、んっ」
みやの指は、一番触ってほしいところに添えられていた。
弱々しく押されているだけなのに、ぞくぞくとしたものが這い上がる。
それでも、達してしまうには足りなくて、でも、みやもだいぶ限界らしいと分かって。
「みや、ぁ、あとで、ちゃんっ、と、ぁ」
——ももにも、して?
最後の方は言葉にならなかったけれど、たぶんみやには伝わったと思う。
みやの両腕が、すがりつくように背中に回ってくる。
すき、すきなの、みや。
ただ、みやを気持ち良くさせるためだけに動く。
心はそれでいっぱいだった。
もう、と声が聞こえて、ぐっと指先に力を込める。
中に差し込んだ指先が一層強く締めつけられて。
ガクガクと大きく腰が跳ねて。
みやの体は、どさりとベッドに受け止められた。
571 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/02/11(土) 16:39:43.37 0
小刻みに震えている内側が可愛くて、終わった後しばらく差し込んだままにしていたら、抜いて、と言われた気がした。
素直にしたがうと、みやの指先がいきなり中へと入ってくる。
「ああぁっ……!」
一度昂まってしまった体は、そう簡単に冷めるわけもなくて。
みやの指を感じた瞬間、さらにじんわりとあふれたのが分かった。
不意の刺激に体は支えを失って、上半身をみやに預ける。
「ごめ、ん、このまま」
「う、ん、ぁっ、みやっ」
起き上がるのも気だるい様子のみやに、こくこくと頷いた。
もう待てない、早く早くと体の中で熱が暴れる。
それを静められるのは、みやしかいないから。
みやの首周りにある隙間から腕を回して、後はもうされるがまま。
ただ、前後に動かされているだけなのに、体はひとりでに反応した。
ももだって、限界が近かったのは同じで。
上りつめるのは、簡単だった。
ぐらりと横に倒れる体を受け止めて、ベッドのスプリングが大きく弾む。
呼吸を整えようと息を吸って、吐いてってしていたら、みやにおいでと囁かれた。
ベッドの上に投げ出された腕に頭をのせると、みやは満足げな声を上げる。
もっと、くっついてもいいかな。
お腹あたりに腕を回したら、みやからも抱きしめ返される。
隙間なんてなくなっちゃうくらい、ぴったりと重なった肌の温かさにほっとした。
——おやすみ、もも。
言いながら、後頭部を撫でる手のひらは、とても優しくて。
おやすみ、と何とか返したあたりで、すう、と意識は自然に落ちていった。
おわりy
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