504名無し募集中。。。2019/05/08(水) 02:34:46.730
「おはよー」
毎朝通る公園の入口にあるポールに腰掛けて、みやがひらひらと手を振ってくる
「おはよ...」
「ももテンション低すぎ!」
「朝なんだから当然でしょ」
ほんと、朝っぱらからなんでそんな爽やかな笑顔できるんだか
ももはこんなに眠いのに
ふぁ〜って欠伸をして歩き出そうとしたら、ブレザーの裾を引かれた
「ん」
「...」
「ねー、おはようのちゅ「しません」
お試しで付き合い始めてから、みやは毎朝同じことを言ってくる
そんな恥ずかしいこと、公共の場でするわけないじゃん
「ちぇー、今日もダメかー」
「ずっとダメです」
「もものケチ」
「そういう問題じゃ、っ」
...やられた
みやの方を振り向いた瞬間、ちゅって音を立ててキスをされた
こいつ、ほんっと気が抜けない
「まあみやからするからいいけどね〜」
相変わらずのヘラヘラとした笑い方に、完全に遊ばれているようで悔しい
ていうかキスの安売りしすぎじゃない?
ももの乙女チックシミュレーションでは、もっとロマンチックなシチュエーションで、白馬の王子様と大切に大切に優しいキスをするはずだったのに
はぁって深いため息を吐いたら、隣を歩くみやがニヤニヤしながら顔を覗き込んできた
「なに、不満なの?もっとしてほしいとか?」
「ちっがう!ばか、離れて」
「あは、もも耳真っ赤〜」
もううるさい!
なんでこんなからかわれなきゃいけないのさ!
無視してズカズカと先を歩く
後ろから文句が聞こえてきたけど、もう振り向いてなんかやらない
505名無し募集中。。。2019/05/08(水) 02:35:43.520
昼休みに屋上へ出ると、珍しく先にみやがベンチに座っていた
ももはみやとは少し離れて、ベンチの端っこに座る
「早いじゃん」
「走ってきたからね」
「なんで」
「ももが好きだから」
「嘘ばっか」
へへんって得意気に笑う顔は子供みたいで、ついついみやのペースに巻き込まれそうになる
みやは思ってもないことを平気で口にするから、大半は聞き流すようにしてる
「みやにはももだけだからね〜」
「よく言うよ、今日だって佐紀ちゃんと腕組んで楽しそうに話してたくせに」
「そりゃあ、佐紀ちゃんは優しいしかわいいもん」
「あっそ」
「なになに、嫉妬してんの?」
「しない」
ほんとにもう、みやとの会話はいちいち疲れる
みやのことは変わらず後輩としか思ってないし
たまーに、かわいいなとか、かっこいいなって思うこともあるけど、たまにだからね
「うんまっ」
「ちょっと、それもものお弁当」
「もものものはみやのもの、みやのももはみやのもも〜!」
「...ほんとバカ」
みやが心底楽しそうに言うから、それ以上突っ込む気にもならない
全部食べ尽くされる前に、お弁当に手を伸ばす
ちょっとだけ、みやとの生活が楽しくなってきただなんて、思っても言ってやんない
「おはよー」
毎朝通る公園の入口にあるポールに腰掛けて、みやがひらひらと手を振ってくる
「おはよ...」
「ももテンション低すぎ!」
「朝なんだから当然でしょ」
ほんと、朝っぱらからなんでそんな爽やかな笑顔できるんだか
ももはこんなに眠いのに
ふぁ〜って欠伸をして歩き出そうとしたら、ブレザーの裾を引かれた
「ん」
「...」
「ねー、おはようのちゅ「しません」
お試しで付き合い始めてから、みやは毎朝同じことを言ってくる
そんな恥ずかしいこと、公共の場でするわけないじゃん
「ちぇー、今日もダメかー」
「ずっとダメです」
「もものケチ」
「そういう問題じゃ、っ」
...やられた
みやの方を振り向いた瞬間、ちゅって音を立ててキスをされた
こいつ、ほんっと気が抜けない
「まあみやからするからいいけどね〜」
相変わらずのヘラヘラとした笑い方に、完全に遊ばれているようで悔しい
ていうかキスの安売りしすぎじゃない?
ももの乙女チックシミュレーションでは、もっとロマンチックなシチュエーションで、白馬の王子様と大切に大切に優しいキスをするはずだったのに
はぁって深いため息を吐いたら、隣を歩くみやがニヤニヤしながら顔を覗き込んできた
「なに、不満なの?もっとしてほしいとか?」
「ちっがう!ばか、離れて」
「あは、もも耳真っ赤〜」
もううるさい!
なんでこんなからかわれなきゃいけないのさ!
無視してズカズカと先を歩く
後ろから文句が聞こえてきたけど、もう振り向いてなんかやらない
505名無し募集中。。。2019/05/08(水) 02:35:43.520
昼休みに屋上へ出ると、珍しく先にみやがベンチに座っていた
ももはみやとは少し離れて、ベンチの端っこに座る
「早いじゃん」
「走ってきたからね」
「なんで」
「ももが好きだから」
「嘘ばっか」
へへんって得意気に笑う顔は子供みたいで、ついついみやのペースに巻き込まれそうになる
みやは思ってもないことを平気で口にするから、大半は聞き流すようにしてる
「みやにはももだけだからね〜」
「よく言うよ、今日だって佐紀ちゃんと腕組んで楽しそうに話してたくせに」
「そりゃあ、佐紀ちゃんは優しいしかわいいもん」
「あっそ」
「なになに、嫉妬してんの?」
「しない」
ほんとにもう、みやとの会話はいちいち疲れる
みやのことは変わらず後輩としか思ってないし
たまーに、かわいいなとか、かっこいいなって思うこともあるけど、たまにだからね
「うんまっ」
「ちょっと、それもものお弁当」
「もものものはみやのもの、みやのももはみやのもも〜!」
「...ほんとバカ」
みやが心底楽しそうに言うから、それ以上突っ込む気にもならない
全部食べ尽くされる前に、お弁当に手を伸ばす
ちょっとだけ、みやとの生活が楽しくなってきただなんて、思っても言ってやんない
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