まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

904 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/07(火) 19:56:19.01 0

今日も今日とて残業。
当たり前のように次から次へと仕事がやってくるんだけど、そんなわんこそばみたいな感覚でこっちに寄越してくるのはどうかと思う。
やっと終わらせたと思ったら次の仕事が待ち構えてるからね。終わりが見えなくて、途方に暮れる。
今のとこ残業代は出てるけど、規定された残業時間なんてあっという間に超過するし。俗に言うサビ残の方がぶっちゃけ多い。
明日の業務に響く前に、無理矢理切り上げて終電で帰宅しては帰るだけの生活。
手短にシャワーを済ませてベッドへ倒れこむ。
低反発のマットを敷いていて寝やすいはずなのに、どこか冷たくて。
「……会いたい、なぁ」

最近、我慢が出来ない。
就職してから数年の間は耐えられてたんだけど、あの日を境に駄目になってる気がする。
大人びてるようで、実際は年相応な可愛さもあって。
あの時期特有の不安定さとか未完成な所は見ていて放っておけなかった。
先に掴んだのは向こうだけれど、握り返したのは自分の意志で。
離すことなんて考えてなかった。多分、きっと。求められて嬉しかったんだ。
例えそれが無作為だったとしても、今もこうして繋がってる。
スマホには数件の通知。届いてたメッセージはそっけない。
それでも、今の自分にとってはそれさえも嬉しくて、無性に、触れたかった。


「私服、初めて見たから新鮮かも。最初はみやだって分かんなかったよ」
「休日に制服だと目立つし。制服が良かった?」
「制服姿のみやって可愛いんだよね。中学生だった頃の制服も見てみたいなぁ」
「……流石にちょっと引くんだけど」
「いやいや純粋な好奇心だからね? アルバムとか写真が見たいって意味だよ?」
そりゃあ実際に着てくれるっていうなら喜んじゃうけど。
口に出した瞬間犯罪者予備軍みたいなレッテルを貼られそうだから言わない。
別に学生が好きとかそういう嗜好はない……と思う。
疑いの眼差しがびしびしと刺さるね。痛いね。
「ま、いいけど。にしてもももの方から遊びに誘ってくれるなんて思わなかった。仕事、忙しいんじゃないの?」
「んー忙しいのはいつものことだけどねぇ。土日くらいは流石に休めるよ」
実際の所、毎週休日出勤してるようなものだけど。
休日出勤するよね? って無言の圧力を全力で無視してここにいるからね。
ここ数年従順に働いてきたんだからこれくらいの反抗しても怒られはしないよね。
後でネチネチ言われそうだけど。仕事の出来ない先輩社員やらお局ポジションの女性社員から嫌味を垂れ流されそうだけど。みやが知る必要のないこと。
「それなら家でゆっくりしてた方が良かったんじゃないの。疲れてるんでしょ?」
「疲れてるって言ってもデスクワークだしねぇ……惰眠を貪るだけになっちゃうし。
それよりもみやと一緒にいる方が気持ちが楽になるっていうか、リラックスできるからさ」
「……ふーん」

皮膚が薄いのか、顔はほのかに桜色。
私の言葉に素直に反応してくれるのはなんだかくすぐったい。
惑わせるつもりも誑かすつもりもないんだけど、出てくる言葉は決して嘘じゃない。

「日が暮れるね。みやの家って門限とかあるの?」
「仕事で家に帰ってこないから、平気」
「寂しくないの?」
「別にもう慣れたし。今は、ももがいる、から」
指先に感じる熱。控えめに、けれどしっかりと絡められて。
「指切りげんまん?」
「約束したでしょ……この前の続き、してくれるって」
火種は消えてない。燻ったまま、再び灯されるのを待ちわびてたから。

905 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/03/07(火) 20:02:19.41 0

「ケダモノ」
「それはちょっと言い過ぎじゃないかな」
「……」
「ごめんごめん謝るから無言で110番かけないで!? やめて!!」
またやっちゃった。
もう初めてじゃないしあの時とは違って正常だから大丈夫だって高を括ってたらこの様だよ。
何も大丈夫じゃなかった。普通に過ち繰り返したね。
「うち、何回もやめてって言ったのに」
「こういう時の「やめて」って逆にやめないでってことかなって」
「雑誌か何かの見過ぎ。みやはホントに止めてほしかったの!」
序盤はまだ自制が効いてたんだけどね。みやの声で名前を呼ばれるとどうにも歯止めが効かなくなるみたい。まぁ、声だけじゃないんだけど。
「え、でも一度止めたら物足りなさそうな顔してたし……続けて欲しいのかなって」
「あれはっ、違っ……」
「体勢変えようと思って離れようとしただけで、引っ張って抱き付いてきたし」
「それ、は……中途半端なところで、やめる……から」
ああ……うん。あと少しだったんだね。それは、なんていうか。
「えっと……ほんとにごめんね?」

無言で枕ぶつけられた。私を睨みつけて口を真一文字に結んで、お姫様はご立腹。
ごめんねって言いながら撫でてあげる。しばらくすると怒りは収まってきたようで、みやの方から距離を詰めてきた。
手を掴まれ、やめてと言われるのかと思いきや。
「今度は、こっち」

撫でる場所を変えろという事だったみたい。確かに、準備は出来てるみたいだけれど。
「いいの?」
「止めるなら、中途半端なところで止めないで」
無意識に喉を鳴らした。未成熟な果実なのに、滴るのは甘露。途中で止めるだなんて、出来るわけがなかった。

で、その結果。調子に乗ったっていうか、最後までアクセル全開でした。
「……」
「待ってやめて無言で110番押そうとしないで! ももは言うとおりにしただけだよ!?」
「喉……痛い」
「すみませんやりすぎました」
備え付けてあったミネラルウォーターを飲みながら、ジト目で睨まれる。シーツを噛んで耐えてるのも可愛かったんだけど、どうしても声が聞きたくて、頑張った。むしろ頑張りすぎた。
弁解の余地はどこにもない。ムラムラしてやった。後悔はしてない。
「……言いたいことはそれだけ?」
「はっ……もしかして全部口に……?」
「はっきりと」
「……覚悟は決めたから最後にもう一回だけしてもいい?」
「……最っ低」
この後、滅茶苦茶拗ねられました。

話しかけるな近寄るなと目で制され、社畜生活で鍛えられた筈の精神ですらちょっと堪えた。
自分が悪いのは分かってたし自戒の意味も込めて、ベッドの端で縮こまって寝てた。するとなんか身体があったかいなぁと思って、ふと目を開けると至近距離にみやが、いて。
「びっくりして眠気吹き飛んだよ」
「だって、ももが近くにいなかった、から」
反省してることを行動で示したつもりだったんだけど、みや的にはお気に召さなかったみたい。
よく見ると腕にしがみつかれていて。今時の女の子ってこういうものなのか、それともみやが特別分かりづらいのか。
私にしてみれば10代の女の子なんて関わることが滅多にない存在だから余計にどうしていいのか扱いに困るというか持て余してしまう。
「ごめんね?どうしたら許してくれるのか分からなくて」
「……離れないで。寝る時も起きた時も、隣にいて。じゃないと許さないから」
どんな無茶振りをされるかと思いきや。それは我儘というにはささやかな、精一杯のお願い。なんとなく気付いてはいたけれど、私への要求は妥協されたものばかりだ。無謀なものは何一つとして無く、確実に出来る事だけを求めてくる。
もっと我儘に、感情を表に出してもいいのに、それを飲み込んで諦観してしまう。
自分が何かを求める事で相手を困らせてしまわないように、本来の欲求を何重にもコーティングして分からないようにしている。根底にあるのは、きっと。
「それともももは出来ないんじゃなくて、嫌なの?」
「まさか。それくらいの事なら喜んで。みやが寝る時も起きる時も、隣にいるから」
「……そ。破ったら許さないから」
首に回された腕。荒い吐息。意識が途切れても、離さなかった。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます