まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

328 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/13(木) 20:35:43.58 0

やっぱり拾ってくるんじゃなかった。
何度目かわからない後悔。
思いっきり噛まれた指が痛い。
ブラッシングをしていた最初の数十秒はよかった。
それなのに急にぶわっと毛を逆立てガブッとやられた。
最近はあまり警戒した様子を見せなくなっていた黒猫のみや。
それが今は元通り。
仕方なく微睡んでいる白猫のももの方のブラッシングをしようと近づくとシャーっと威嚇の声を上げられて近づけない。
一体何がそんなにいけなかったのか。
途方にくれていると白猫のももがゆっくりと立ち上がった。
こちらの姿を認めるとピンっと尻尾をたてて近寄ってきた。
その様子に時間を見るといつもの餌の時間。
あまりの精確さにため息が出る。
足元にすり寄ってきた白猫を撫でるとすごい視線を感じた。
顔を上げると全身の毛を逆立てこちらを見据えて斜めに移動している黒猫のみや。
耳を澄ますと微かにウーとシャーとか威嚇の鳴き声が。
ぱっと手を離すとまるで庇うかのような仕草で駆け寄ってきた。
警戒心丸出しの姿。
諦めて部屋を出る。
ちらっと見えたのは触ったところをなめている黒猫のみやの姿。
そんなに匂いがついたのが不快だったのか。
理不尽すぎて涙が出そう。
餌の準備をしようといつもの棚を見ると空で仕方なく財布を取りに部屋に戻った。

329 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/04/13(木) 20:37:10.79 0

すぐに視界に入ったのは黒猫のみやが一生懸命に白猫のももをなめて毛繕いしている姿。
こちらの姿を認めるとまた一気に全身の毛を逆立て威嚇してきた。
そんなにブラッシングが気に食わなかったんですかと問いかけたくなる。
酷く虚しさを感じながら財布を持つと近くのスーパーへ。
安売りになっていたキャトフード。
いつもなら手が伸びないのにそっちをカゴに入れてしまう。
結局、いつものものと安売りのものを買ってしまった。
餌皿を手に部屋のドアを開ける。
そこには白猫のももが黒猫のみやを毛繕いしている光景。
あまり見ない珍しい光景に凝視してしまう。
全身くまなくまるでマーキングしているかのような懸命さ。
黒い尻尾はボワボワとふくらませているのに器用な事でヒゲはダラーンと垂れていた。
あげくにゴロゴロと聞いた事のない鳴き声。
尻尾をふくらませているあたりあまり上手な毛繕いではないだろうに。
あまりに不公平な扱い。
思い出すのはブラッシングの時の光景。
寝ているものだと思っていたけれど少し体勢が変わっていた。
どちらかというと低い姿勢でジリジリと近寄ってきていたようにも思える。
頭の中によぎるのは何冊も読んだ猫の飼い方の本の内容。
気のせいでなければ飼い主としての立場がない。
気落ちしながら室内に入り、餌皿を置く。
いつもなら駆け寄ってくる白猫のもも。
それなのにちらっと視線をやっただけでまた毛繕いを再開。
いつもなら仲の良い姿を見せない黒猫のみやまで離れようとしない。
やるせない。
安売りキャトフードは白猫のももにでもと思ったけれどその考えは綺麗さっぱり消えた。
明日からはしばらく二匹揃って安売りのキャトフードにしてやろう。

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