まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

487 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/14(日) 21:37:32.48 0

二人のお互いを見る視線の温度。
会話をする時の距離。
いつの間にこんなに変わってしまっていたんだろう。
会話していても桃子が近づけば一気にそちらに意識が向いて行くのが手に取るようにわかった。

「みや、聞いてる?」

袖を軽くひいて声をかける。
取り繕うように視線を外し笑顔で会話を再開させる雅。
それでも意識は常に背後の桃子の方に向いていた。
それがおもしろくなかった。

席を外し戻って来ると何を話して入りのかはわからないけれど楽しそうな二人の様子。
不意に見せた笑顔。
年下の子には特に滅多に見せない気の抜けた笑顔。
たまに見せて来るその笑顔はどこか自分だけものという妙な独占欲のようなものがあった。
何か足元が少しずつ崩れて行くような感覚。
それでもすぐに戻る表情。
距離を決めかねているような桃子の挙動。
こちらに気づいたのかさっと雅から離れた桃子。
グラグラしていた気持ちに一定の落ち着きをもたらした。

まだ間に合う。

咄嗟にそう思った。

今は三人だけの楽屋。
少し高いテンションで雅に近づく。
何?と寄って来る雅の手に指を絡めて引っ張った。
近づく顔。
口の端。
ギリギリ頬。
そこに軽くキスをした。

「えっ?何?」

動揺しているのがよくわかる。
真っ赤な顔の雅。
みや好きーと聞こえるように言う。
視界の隅。
イヤホンを耳にする桃子が目に入る
テンション上がっちゃてとかなんとか適当な言い訳。
きっと桃子の位置からは唇にキスしたようにも見えたはず。
チラリと見えた桃子からは表情が抜け落ちていた。

505 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/14(日) 22:17:39.96 0

「ねぇもも。もも、みやのこと好きでしょ」

さっきまでは全員での仕事。
今は二人だけでの仕事に向かう車の中。
少し待っててとどこかへ走っていったマネージャー。
おかげで二人きりの車内。
絶好のチャンスだった。

「何言ってるの佐紀ちゃん」

怒ったような口調。
それでも動揺が見て取れる表情にクスリと笑いが漏れる。

「でもダメだよ。みやは私のだから」

無表情になる桃子。

「でも、少しだけならわけてあげる」

桃子の薄い唇に自分のそれを合わせる。
抵抗するようにぐっと肩を押された。
少し離れた桃子の顔。
憮然とした表情。

今ならみやと間接キスだよ

耳元でそう囁くと桃子の腕から少し力が抜ける。

さっき見てたでしょ

力を無くした桃子の腕。
もう一度、その唇を味わった。
牽制するつもりだけだったのに。
意外に心地よいその感触。
どちらに嫉妬したのか。
どちらを手に入れたいのか。
余計にわからなくなった。

522 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/15(月) 01:35:19.78 0

自然に見えてどこか無理のある桃子の雅への態度。
一枚壁があるようなそんな態度。
少し前よりも距離がある。
目に見えて落ち込んでいる雅。
気遣って誰もあまり近付かない。
そのおかげで雅を占有する時間が増えた。
雅と二人きりになった時。
その後に桃子と二人きりになる。
そんな場合は意外にも桃子の方からキスしてくるようになった。
決して自分を見ているわけではない少し澱んだ桃子の目に少しの優越感と虚しさ。
傷ついたような桃子の目にゾクゾクした。
しばらく続いていたキスだけの関係から一歩踏み出してしまったのは桃子の勘違いから。
その日、いつものように桃子からのキスを受け入れていた。
離れた瞬間にはっと息を呑む音。
一箇所を凝視する桃子の視線を辿る。
自分でも気付かなかった。
赤く小さな痕。
アザか発疹かそれはわからないけれど見ようによってはキスマークに見えなくもないその痕。
桃子の顔が強張る。
それに意味深に笑って見せるとそこに上書きするかのように痕を付けられた。
まだ撮影があるのに。
それなのにその痕を嫌だとは思えなかった。


撮影の順番で雅と桃子が二人きりになる楽屋。
できるだけ早く済まそうと気が逸る。
急いで戻った楽屋。
中からパシッと音がした。
払いのけられたらしい雅の腕。
ショックを受けているのか茫然自失としている雅。
横をすり抜けて走り去って行く桃子は悲痛な顔をしていた。
何があったかはわからない。
でもこれはきっと雅との関係を進める足がかりになる。

523 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/15(月) 01:36:45.02 0

赤くなった雅の腕をそっととる。

「どうしたの?ももと喧嘩でもした?」

「…ももに嫌われてたみたい」

聞き取りづらい小さい声。
泣くのを堪えているのか僅かに声が震えていた。
思った以上の好機到来。

「ももの事、好きだったの?」

「…そんなんじゃない」

「本当に?」

雅の目を覗き込む。
気まずそうに逸らされる目。

「ねぇみや、私じゃダメ?」

逸らされていた目がこちらを向いた。
驚きに見開かれている目。

「前からずっとみやのこと好き。みやは好きじゃなくてもいいから」

自然に目から涙が流れていた。

「そういうのよくない」

首を横に振る雅。
懇願するような調子で言葉を続けた。

「試してみてダメだったらそれでいい」

「ももの事、好きなままでいいから」

揺れる雅の目にもう一押しだと確信する。

「みやの側に居させて。代わりでいいから」

目を瞑って項垂れる雅。

「無理だったら突き飛ばして」

キスは案外あっさりと受け入れられた。

524 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/15(月) 01:38:11.51 0

どんなに切ない目でお互いを見ているのか気づいて居ないのは本人達だけ。
漂う微妙な空気に居心地が悪そうな他のメンバー。
桃子が誰かに甘えてひっついていると泣きそうに歪む雅の表情。
時間のある時は楽屋の外、人気の無いところに連れ出される。
ギュッと瞑られた目。
そんな雅にキスをする。
予想外に受け身な雅。
でもその理由はわかってる。
一度だけ漏らしてしまった声に夢から覚めたようにはっとして気まずそうにした雅。
感触だけなら似たようなサイズだから。
きっと声が聞こえたら身代わりにできないから。
雅とそうやって二人でいなくなる機会が増えてから当然、増えた桃子と触れ合う機会。
嫉妬に燃える桃子の目。
気がつけば桃子に抱かれるようになっていた。
雅の痕跡を辿ろうとするような執拗な行為。
そうなってから何回目か桃子に打算でつけたキスマーク。
気づいた時に嫌そうに歪められた顔は気にならなかった。
隠しきれない位置につけたそれ。
それを見て絶望した様な雅の顔。
その日、初めて雅に求められて体の関係を持った。
終わった後、雅の目尻から一筋だけ零れていた涙に心の奥がちくっと痛んだ。

525 : 名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/05/15(月) 01:41:21.53 0

全員揃った時、相変わらずどこかぎくしゃくした雰囲気。
何か言いたそうな茉麻。
居心地の悪さにイライラしている千奈美。
それには気付かないふり。
グループの事を考えればよくない事なんてわかっている。
それでも今は自分の欲望を優先させたかった。
限界がいつくるかはわからない。
それでもギリギリまでは目を背ける。
桃子に抱かれ、雅を抱く。
理想とは違っても一応、自分のものになった雅と桃子。
これから一体、どうしたらいいのか自分でもわからない。
それでもみやがもものももがみやのものにならなければそれでよかった。

このページへのコメント

お互い思いあってるのに本人達は気づいていない(´;ω;`)
黒きゃぷ恐ろしい((((;゚Д゚)))))))

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Posted by スイッチ 2017年08月16日(水) 04:31:09 返信

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