まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

243名無し募集中。。。2017/12/24(日) 06:55:02.490

「みや!!!起きてーーー!!」

・・・と、妙にテンションの高いももに叩き起こされたクリスマスイブの朝。

「んー・・・こんな早い時間になに、どーしたの」
「外見て!ほらっ!!雪積もってる!公園いこ!!」
「えー……寒いからやだ」
「大丈夫!寒くないようにしたから!」
最近お気に入りの黒のロングダウンコートの中にはカイロがたくさん貼られていた。
「それみやのお気に入りなんだけど」
「うん。知ってる」

よく見るとももは既にフル装備でモコモコになっている。その様子がおかしくて、思わず吹き出してしまった。
「なんで笑うの!」
「着ぶくれしてて可愛いなと思って」
「じゃ、じゃあ、行こうよ…今日イブだし…。ホワイトクリスマスって……」
可愛いって言われて照れたのか。
普段はみやより遅起きで、目を覚ましてもずっとベッドでぬくぬくゴロゴロしているももが、こんなに張り切るなんてよっぽど公園に行きたいんだろう。
散歩に行きたがるピースにそっくり。って言ったら怒られそう。

「うん。公園行こう」
「ホント?!」
「でもその代わり、あとでみやのお願い1つ聞いてね」
「えーお願いって?」
「帰ってきてからのお楽しみー」

ももにベッドから引っ張り出されたあと、お揃いのニット帽をかぶせられ、二人で近所の公園に出かけた。

244名無し募集中。。。2017/12/24(日) 06:57:11.380

いつもは賑わっている公園も、さすがに時間が早すぎたのかチビっ子の姿もまだ見当たらない。
 
 
誰もいなくてラッキーだね、って小さな雪玉で二人だけの雪合戦をした。
投げるというより軽く当てるような雪合戦。お互い本気で投げ合わないのが、大人になったなーなんて思う。
ハローのコンサートで札幌に行ったときはBerryzみんな大はしゃぎだったのに。
でも何だかんだ25過ぎてもこうして公園まで来ちゃうんだから、変わってないといえば変わってないのかな。

しばらくして一人で雪遊びを始めたももをスマホで撮っていると、「何勝手に撮ってるのー」とそばに寄ってきたももが雪に足を取られて転びそうになった。
咄嗟にももの手を取って身体を受け止める。
「おっとっと……セーフセーフ」
「セーフじゃないし!みやがいなかったら転んでたよ?ももの身体はももだけのものじゃないって何回言えば、」
 
膨らみが少しわかるようになったもものお腹には、二人の大切な命があって。
一緒に検診に行って、画面越しにその姿を見て。感動して涙が出たり笑いあったり。二人で喜びを分かち合ってきたからこそ、ついキツイ言い方をしてしまう。
 
「ごめん。言い方きつかったね」
「ううん。今は赤ちゃんのものでもあるもんね」
いや、それはもちろんそうなんだけど。他に忘れてることあるよね。
しっかりしてよ、ももさん。
「……みやのものでもあるでしょ?」
「あー、大人げなーい」
大人げないよねー、とお腹に話しかけている。
もー、うっさい。
冷気に晒されて冷たくなったもものほっぺにちゅーをした。
「だっ!誰か見てたらどうすんの…!」
「いーじゃん。誰もいないみたいだし。それに今日イブだし」
ちゅーしたほっぺが真っ赤に染まった。可愛い。
 
恥ずかしくなったのかももはくるりと背を向けてまた雪遊びを始めた。
木の棒で雪の積もった地面に相合傘描いてる。
左がみやで、右がもも。ももが描く相合傘、もう何回見たんだろう。
 
 
来たときは足跡ひとつなかった公園が、気付けば私たちの足跡だらけ。
真っ白で綺麗な雪もほとんど二人で遊び尽くしてしまって、これから遊びにくるであろうチビっ子達のことを思うと、少し申し訳なくなる。

ももが隣でくしゅんとクシャミをした。あぁ、そろそろ帰らないと二人して風邪ひいちゃう。
「寒いし、そろそろお家帰ろ」
「うん。あ、待って。これ持って帰る」
連れてきたのは小さな雪だるま。ちゃんと小枝で腕まで作ってある。
雪だるまを両手に持ったももの腰に手を回すと、ももは口を尖らせた。
「もう転んだりしないから大丈夫なのに」
「心配なの」
「そんな心配症だったっけ」
「いーから、ちゃんと前見て歩いて」
 
ほら、と引き寄せても、雪遊び用の着ぶくれ同士じゃ全然絵にならない。
でもいいの。まだ朝の‪7時‬。二人のクリスマスは始まったばかり。今日は一日オフだもん。

245名無し募集中。。。2017/12/24(日) 07:00:36.540
 
家に着くと、ももは雪だるまをお皿に乗せた。
「え。ベランダに置くんじゃないの?」
「どうせ溶けちゃうなら、ツリーの横に置こうかなって」
「なるほど。うん、それいい!みやインスタに載せるっ」

今年はお部屋の中もクリスマスムード一色にしたの。リースにウォールステッカー。
サンタやトナカイのオブジェ、クリスマスキャンドル。
それからお店で一目惚れしたボールランプ。
ももは面倒くさがるかなと思ったけど、割とノリノリで手伝ってくれて嬉しかった。
だからホントは昨日二人でせっせと飾りつけしたこの部屋もみんなに見せたいけど、それはさすがに会社に怒られそう。

みやが見つけて買ってきたミニツリーの横にももが作った小さな雪だるまが並ぶ。みやカワ。
これはインスタ載せるしかないでしょ。
 
 
『みんな今日は何するの〜?
 miyaは雪だるまもらったよ〜♡
 #初雪
 #雪だるま
 #みやカワ
 #ChristmasEve
 #MerryChristmas』
 
 
インスタを更新している間にももがミルクココアを作ってくれた。
「はい。公園付き合ってくれたお礼」
「ありがと」
「それでみやが聞いてほしいお願いってなに?」
「ん?あーそれはね、」

二人きりで過ごす最後のクリスマスだし、ホントはオシャレなお店でディナーとかしたかったけど・・・
寒空の中身重のももを連れて歩くのは気が引けて、今年はお家でまったりすることにした。
みやも昨日も仕事で明日も仕事だから、歩き回るよりゆっくりして体力温存したいし。

「このあと二度寝したいなーって」
「へ?」
「まったりクリスマスだもん、もう一回寝たって罰当たらなくない?」
「お願いって一緒に二度寝?」
「そ。だって今から‪2時‬間寝たとしても、まだ‪9時‬だし」
ももの顔がぱっと明るくなった。
「たしかに……公園行ってちょっと疲れたからよく眠れるはず!」
「じゃあ一緒に寝、」
「寝るっ!みや早くそのココア飲んじゃって!」

これから眠るというのに再びテンションが上がったももに苦笑しつつ、寝室に向かった。

246名無し募集中。。。2017/12/24(日) 07:04:18.550
 
さっきまでのぬくもりがまだほんのり残ってる。
一体どんだけ重ね着したのか、脱いでも脱いでもまだ服を着ているももを横目で見ながら深呼吸をした。
お布団の匂いってなんでこう眠気を誘うんだろう。しかもクリスマスに二度寝なんてめっちゃ贅沢。
 
みや、なんかももに似てきた気がする。休みの日にお家でゴロゴロしたい・・・って、まんまももじゃん。
ていうか、ねぇもも。いつまでもぞもぞしてるの。みや眠たくてしょーがないよ。

「お待たせー。…お邪魔しまぁっす」
ルームウェアに着替えたももがベッドに潜り込んできた。
ジ○ラピケのふわもこルームウェア。みやが選んだやつを気に入ってくれてるみたい。
 
ももと足を絡める。寝転がりながらももと向き合って。それからこつんとおでこを合わせて、キスをした。
寝る前のお約束。
「ねぇみや。二度寝でも『おやすみ』でいいのかな」
「いいよ。いいってことにしよ」
「じゃあ、おやすみ。みや、メリークリスマス、イブ」
「メリークリスマスイブ。おやすみ」

きっと目が覚める頃にはあの雪だるまは溶けてしまってるけど、消えてくキャンドルみたいなもんだって考えたらロマンチックだって思うの。
二人だけの時間もあと数ヶ月で終わりか、とか思うとさみしいけど、それもきっと同じ。
終わるから儚く感じるし、でもこれからの三人の時間はそれ以上に楽しいって確信できる。

同じ気持ちだといいな・・・。ももと、同じ気持ちだと・・・・・・
 
一年に一度の煌びやかな季節がゆったりと過ぎていくのを感じながら、深い微睡みの中へ吸い込まれていった。

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