107名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/14(月) 03:08:12.420
ごめんね。
初めての時、ももはそう言った。
本当は引っ叩いてやろうと思ったけど、やめた。
最大限に力を込めたデコピンを、ももは笑って受け止めた。
そんな熱い目で見ないでよ。
抑えきれない、今にもはちきれそう。
手近に空いていた部屋へと連れこむと、小さな体は抱きしめただけで震えた。
時間ないから、早めに済ませるね。
そうっと指を差し入れると、もう十分なほど潤っていた。
目を瞑って、ももの反応を全身で追いかける。
首元にあたる吐息とか。
背中に伝わる手のひらの熱とか。
あと、お腹に感じる脈拍とか。
沈めた指に力を込めると、ももの全身が戦慄いた。
どこか遠くの方で、うちらを呼ぶ佐紀ちゃんの声がした。
108名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/14(月) 03:10:09.340
そんな中でも、本番はちゃんとやり遂げるあたりすごいと思う。
素直に、尊敬っていうか、さ。
でも、うち来る?って手を取った時のももは、ひどく頼りない顔をしていた。
正直言うと、少しだけほっとした。
玄関の鍵を閉める時間さえも、もったいない。
部屋に入るなり絡みついてきたももは、体中でそう言っているみたいだった。
今日は、誰にドキドキしたの?
千奈美? 佐紀ちゃん? 梨沙子?
ベッドに押さえつけて、焦らすように弄ぶ。
言いたくない、だって。そっかって会話を打ち切った。
別にうちだって、知りたいわけじゃない。
じゃあなんで、こんなこと聞いてんだろうね。理由なんて、分かるわけない。
みやって、良い趣味してるよね。
そう言ってももの表情はぐしゃりと歪んだ。
どうしようもないんだよね、分かってる。
自分のものなのに、思い通りにいかない。
体は、こんなにも簡単に、頭を裏切るんだよね。
早く、と急かされて、もっと、と煽られて。
求められるがままに、うちはももの体に触れていった。
109名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/14(月) 03:11:18.740
相談してくれてもよかったのに。
初めての行為の後、確かそんなことを口にした記憶があった。
ちょっとした強がりだったと、今なら思える。
ももは確か、言えるわけないでしょって答えたんだったと思う。
その時のももの表情は、きっともう忘れてしまった。
その方が、自分にとって好都合だったから。
眠たければ寝るし、お腹が空けば何かを食べる。
どれも全部、自然なこと。
今うちらがしてることだって、何ら変わらないはずじゃん。
なのに、どうしてこうも、後ろめたいんだろうね。
両手じゃ足りないくらいの行為を終える頃には、肩から先に力が入らなくなっていた。
ペットボトルを掴もうとすると、勝手に指先が痙攣を起こす。
なんか全部どうでもよくなって、ももの横に寝転がった。
半分気絶するように眠りに落ちたももの前髪が、額に張り付いている。
窓の向こうでは、既に早起きな小鳥がさえずり始めていた。
ごめんね。
初めての時、ももはそう言った。
本当は引っ叩いてやろうと思ったけど、やめた。
最大限に力を込めたデコピンを、ももは笑って受け止めた。
そんな熱い目で見ないでよ。
抑えきれない、今にもはちきれそう。
手近に空いていた部屋へと連れこむと、小さな体は抱きしめただけで震えた。
時間ないから、早めに済ませるね。
そうっと指を差し入れると、もう十分なほど潤っていた。
目を瞑って、ももの反応を全身で追いかける。
首元にあたる吐息とか。
背中に伝わる手のひらの熱とか。
あと、お腹に感じる脈拍とか。
沈めた指に力を込めると、ももの全身が戦慄いた。
どこか遠くの方で、うちらを呼ぶ佐紀ちゃんの声がした。
108名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/14(月) 03:10:09.340
そんな中でも、本番はちゃんとやり遂げるあたりすごいと思う。
素直に、尊敬っていうか、さ。
でも、うち来る?って手を取った時のももは、ひどく頼りない顔をしていた。
正直言うと、少しだけほっとした。
玄関の鍵を閉める時間さえも、もったいない。
部屋に入るなり絡みついてきたももは、体中でそう言っているみたいだった。
今日は、誰にドキドキしたの?
千奈美? 佐紀ちゃん? 梨沙子?
ベッドに押さえつけて、焦らすように弄ぶ。
言いたくない、だって。そっかって会話を打ち切った。
別にうちだって、知りたいわけじゃない。
じゃあなんで、こんなこと聞いてんだろうね。理由なんて、分かるわけない。
みやって、良い趣味してるよね。
そう言ってももの表情はぐしゃりと歪んだ。
どうしようもないんだよね、分かってる。
自分のものなのに、思い通りにいかない。
体は、こんなにも簡単に、頭を裏切るんだよね。
早く、と急かされて、もっと、と煽られて。
求められるがままに、うちはももの体に触れていった。
109名無し募集中。。。@無断転載は禁止2017/08/14(月) 03:11:18.740
相談してくれてもよかったのに。
初めての行為の後、確かそんなことを口にした記憶があった。
ちょっとした強がりだったと、今なら思える。
ももは確か、言えるわけないでしょって答えたんだったと思う。
その時のももの表情は、きっともう忘れてしまった。
その方が、自分にとって好都合だったから。
眠たければ寝るし、お腹が空けば何かを食べる。
どれも全部、自然なこと。
今うちらがしてることだって、何ら変わらないはずじゃん。
なのに、どうしてこうも、後ろめたいんだろうね。
両手じゃ足りないくらいの行為を終える頃には、肩から先に力が入らなくなっていた。
ペットボトルを掴もうとすると、勝手に指先が痙攣を起こす。
なんか全部どうでもよくなって、ももの横に寝転がった。
半分気絶するように眠りに落ちたももの前髪が、額に張り付いている。
窓の向こうでは、既に早起きな小鳥がさえずり始めていた。
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