520名無し募集中。。。2018/12/20(木) 00:15:16.390
鳴り響く目覚ましの音がうるさい
手を伸ばして音を止めてから、寝返りを打つ
窓に掛かるカーテンの隙間からは眩しい光が差し込んでいて、目を細めた
いい天気
絶好の結婚式場見学日和じゃん
そんなことを考えて、心の中で自嘲する
枕元の時計は9時を示していた
また睡魔が襲う
なんにもやる気が起きない
一昨日みやが帰ってからは、ぼーっと過ごして今日を迎えた
だらしない
みやは前を向いて、新しい人生を歩もうとしてるのに
情けない
いつまでもみやへの想いを引き摺って
丸2日もぐうたら過ごしてしまったなんて
なんとかこの生活から抜け出したくて、ベッドから起き上がる
鏡に映った自分の顔は、昨日までよりだいぶ目元の腫れも引いている
タオルと着替えを持って、お風呂場に向かった
521名無し募集中。。。2018/12/20(木) 00:16:36.570
一昨日別れてから今日までずっと、みやのことを考えていた
みやが過ごすであろう、未来のことを
どんなウエディングドレスを着るんだろう
一昨日見せてもらったチャペル、パープルのステンドグラス
その前に立つ、ドレス姿のみや
きっと、ものすごく綺麗
みやはご飯作れるのかな
オムライスが得意って、昔言ってた気がするけど
でもみやのことだから、たとえ今は作れなくたって、たくさん勉強してオムライス以外の得意料理もできるんだろうな
子供は何人産むんだろう
女の子かな、男の子かな
きっと小さいうちからおしゃれな服を着せてあげるんだろうな
想像する景色はどれも幸せが溢れている気がした
そしてそのすべての情景に加わる、見ず知らずの男の人
みやが結婚を決めた相手なんだから、とっても素敵な人なんだろうな
私なんかよりも真っ直ぐで、みやに負けないくらい、優しい人
522名無し募集中。。。2018/12/20(木) 00:17:16.580
−−−悔しい
唐突に頭に浮かんだ言葉に、震えた
やっとみやへの気持ちに気付いて
だけどそれを伝えられないまま関係は崩れてしまって
これから先、みやの表情も、声も、温もりも
すべてを独り占めできる自分以外の誰かがいる
本当に、みやが誰かのモノになってしまう
−−−それでいいのか、嗣永桃子
ただ黙って、見てることしかできないなんて
そんなの悔しすぎる
当たって砕けろの精神でしょ
ベッドサイドに置きっぱなしにしていた携帯を開く
一昨日のみやとの会話を頼りに、検索ワードにいくつかのワードを入れて検索する
「なんだ、近いじゃん」
ぼそりと呟いた声に、笑ってしまう
勢いだけで行動するのって、何年ぶりだろう
もうそんなことをする年齢は過ぎ去ったと思っていたのに
クローゼットから上着を取り出した
全身鏡に映る自分に向き合う
大丈夫、今日もかわいいぞ
よし、と気合いを入れて、部屋を飛び出した
まだ間に合うかもしれないじゃん
鳴り響く目覚ましの音がうるさい
手を伸ばして音を止めてから、寝返りを打つ
窓に掛かるカーテンの隙間からは眩しい光が差し込んでいて、目を細めた
いい天気
絶好の結婚式場見学日和じゃん
そんなことを考えて、心の中で自嘲する
枕元の時計は9時を示していた
また睡魔が襲う
なんにもやる気が起きない
一昨日みやが帰ってからは、ぼーっと過ごして今日を迎えた
だらしない
みやは前を向いて、新しい人生を歩もうとしてるのに
情けない
いつまでもみやへの想いを引き摺って
丸2日もぐうたら過ごしてしまったなんて
なんとかこの生活から抜け出したくて、ベッドから起き上がる
鏡に映った自分の顔は、昨日までよりだいぶ目元の腫れも引いている
タオルと着替えを持って、お風呂場に向かった
521名無し募集中。。。2018/12/20(木) 00:16:36.570
一昨日別れてから今日までずっと、みやのことを考えていた
みやが過ごすであろう、未来のことを
どんなウエディングドレスを着るんだろう
一昨日見せてもらったチャペル、パープルのステンドグラス
その前に立つ、ドレス姿のみや
きっと、ものすごく綺麗
みやはご飯作れるのかな
オムライスが得意って、昔言ってた気がするけど
でもみやのことだから、たとえ今は作れなくたって、たくさん勉強してオムライス以外の得意料理もできるんだろうな
子供は何人産むんだろう
女の子かな、男の子かな
きっと小さいうちからおしゃれな服を着せてあげるんだろうな
想像する景色はどれも幸せが溢れている気がした
そしてそのすべての情景に加わる、見ず知らずの男の人
みやが結婚を決めた相手なんだから、とっても素敵な人なんだろうな
私なんかよりも真っ直ぐで、みやに負けないくらい、優しい人
522名無し募集中。。。2018/12/20(木) 00:17:16.580
−−−悔しい
唐突に頭に浮かんだ言葉に、震えた
やっとみやへの気持ちに気付いて
だけどそれを伝えられないまま関係は崩れてしまって
これから先、みやの表情も、声も、温もりも
すべてを独り占めできる自分以外の誰かがいる
本当に、みやが誰かのモノになってしまう
−−−それでいいのか、嗣永桃子
ただ黙って、見てることしかできないなんて
そんなの悔しすぎる
当たって砕けろの精神でしょ
ベッドサイドに置きっぱなしにしていた携帯を開く
一昨日のみやとの会話を頼りに、検索ワードにいくつかのワードを入れて検索する
「なんだ、近いじゃん」
ぼそりと呟いた声に、笑ってしまう
勢いだけで行動するのって、何年ぶりだろう
もうそんなことをする年齢は過ぎ去ったと思っていたのに
クローゼットから上着を取り出した
全身鏡に映る自分に向き合う
大丈夫、今日もかわいいぞ
よし、と気合いを入れて、部屋を飛び出した
まだ間に合うかもしれないじゃん
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