まとめ:雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ

445名無し募集中。。。2019/01/03(木) 08:41:52.060

好き

たった2文字
そんな簡単な言葉を発するのが、どうしてこんなにも難しいんだろう
こんなに長く一緒にいるのに
こんなに長く、想っているのに

そんなことをぼんやり思いながら、突っ伏したまま隣の幸せそうな横顔を眺める



今日は久しぶりに居酒屋で待ち合わせをして
先に着いていたみやの前に現れたももは、柔らかい雰囲気を纏っていた

「実はさ、...彼氏ができたんだよね」

ご飯を一通り食べ終えた頃、ももがぽつりと呟いた

「みやに1番に伝えたかったんだ」

ももが嬉しそうに笑う
胸がギュッてなった

「先越されたー」

黙ったままだと何かが溢れてしまいそうで、誤魔化すように笑顔を作る
目の前のサワーを一気に飲み干した


ももが立ち上がるのが見える
ぼーっとする頭の中『お会計お願いします』というももの声が聞こえた
ごめん、みやも払う、なんて言葉は声にならなくて、視界がグラつく
その気持ち悪さに目を閉じた

446名無し募集中。。。2019/01/03(木) 08:47:18.970

外の空気はムワッとしていて、火照った体に生ぬるい風が絡み付く
先に歩き出したら、足元がふらついて転びそうになる

「ねーみや、飲みすぎ」

走り寄ってきたももに、腕を掴まれる
だって、飲まなきゃやってらんなかったんだもん

「みや?ちょっとほんと大丈夫?タクシー呼ぼうか?」
「ううん、いい、ももとあるく」

呆れたようにため息を吐いたももが、さらに密着してきた

「いいよ、そんなくっつかなくて」
「ダメ。もし転んで頭でも打ったらどうするの」

そうだねって笑ったら、なんだか泣きそうになった
もし、もしほんとにみやが頭を打ったら、ももはどうするんだろ
そのままみやが死んじゃったらさ、ももは、
......なんて、馬鹿みたい

喉元まで上がってきた吐き気を堪えるように唇を噛んだら、ももが心配そうな顔で覗き込んできた

「あのさ、もも」
「うん?」

そういえば、さっき言いそびれてたよねって思って
思いっきり息を吸い込んだら、むせそうになった

「おめでと」
「...ふふ、ありがとう」

みやの腕を掴んだまま、ももが心から幸せそうに笑った
そんな顔されたら、なんにも言えないじゃん

悲しい
ももが、誰かのモノになってしまった
ふはって、変な笑い声が出る
不思議そうな顔をするももに、泣きそうになってることバレたくなくて
顔を見られないように、わしゃわしゃって頭を撫でてやった

「もー!髪の毛ぐちゃぐちゃじゃん!酔っ払いのばかー!」
「ははっ、ぼっさぼさ〜」

ももと会うのは、もうやめよう

素直な気持ちで応援できる気がしないんだもん
みやの勝手な感情で、ももの幸せを壊したくない

相変わらず腕に絡まっているももの体温を、どうしようもないほど愛しく思った

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