GURPSよろず - 人間と人間型生物の命中部位表

第4版『ベーシックセット』の「特殊な戦闘の状況」の「命中部位」より。

命中部位表(MELEE ATTACK OPTIONS) B525P/2B205P

 以下の表は「命中部位」のルールと組み合わせて使用してください。

存在しない部位:Missing Parts

 もしランダムに命中部位を決めた結果、存在しない部位に命中することになったら(例:「負傷耐性/首がない」を持つ目標に対するへの命中)、胴体に命中したものとして扱ってください。

人間と人間型生物の命中部位表
(HUMAN AND HUMANOID HIT LOCATION TABLE)

 人間と人間型生物(例:巨人やゴブリン)、半直立生物(例:サルやクマ)にはこの表を用いてください。ランダムに決めるときには3Dしてください。特定の命中部位を意図的に狙う時には、表にあるペナルティを適用してください。例えば、頭蓋骨への命中は、ランダムなら3Dして3〜4を振った時に発生します。一方で意図的に頭蓋骨を狙うには-7の修正があります。
翼ある人間型生物:Winged Humanoids
 意図的に翼を狙う時には-2の修正があります。ランダムに決める時には、9の目は翼への命中です(どの翼に命中したかはランダムに決めます)。10の目は胴体の命中です。負傷を考える上では、翼は四肢として扱います。
魚の尾を持つ人間型生物(人魚):Fish-Tailed Humanoids (Mermen)
 意図的に尾を狙う時には-3の修正があります。ランダムに決める時には、への命中は胴体への命中として扱ってください。そしてへの命中は尾へ命中として扱います。効果については「四脚、六脚、ケンタウロス型、トリ型命中部位表」を見てください。

人間と人間型生物の命中部位表
(Human and Humanoid Hit Location Table)

出目(3D)部位(ペナルティ)注釈
(-9)[1、2]
3〜4頭蓋骨(-7)[1、3]
5(-5)[1、4]
6〜7(-2)[5]
8(-2)[5、6]
9〜10胴体(0)
11鼠径部(-3)[1、7]
12(-2)[5、6]
13〜14(-2)[5]
15(-4)[6、8、9]
16(-4)[8、9]
17〜18(-5)[1、10]
重要器官(-3)[1、11]

[1] 命中判定に1差で失敗すると胴体に命中します。

[2] 刺し貫通体収束ビーム焼き攻撃だけがを狙うことができます――しかも正面からの攻撃でなければなりません。HPの10分の1を超えるへの負傷は視力を奪います。その他については、追加のDR2のない頭蓋骨への打撃として扱います。

[3] 「頭蓋骨」には追加でDRが2あります。すべての攻撃致傷修正が4倍になります。転倒するかどうかの判定には-10の修正があります。クリティカル命中の時には「頭部クリティカル命中表」を用います。例外:上記の効果は毒ダメージには適用されません。

[4] 「」は、あご、ほお、鼻、耳などです。もしオープンフェイスのヘルメットであれば、この部位への攻撃DRを無視することができます! 転倒するかどうかの判定には-5、クリティカル命中では頭部クリティカル命中表を用います。侵蝕ダメージ致傷修正が1.5倍になります……そして侵蝕ダメージで「大怪我」を負わせた時には、片目が使えなくなります(もし本来のHP以上のダメージを与えた時には両目です)。背後からランダムに攻撃にした時は、頭蓋骨に置き換えてください。

[5] 四肢です。大型貫通体巨大貫通体刺しダメージ致傷修正は1倍になります。大怪我を受けた場合、四肢は使えなくなります。ただし、その四肢を使えなくするのに最低限必要な分を超えたダメージはなくなってしまいます。

[6] を持っている側を狙う場合、命中判定へのペナルティは倍になります。を持っている側のなら-4、なら-8です。

[7] 人間の男性(および似たような種族の雄)は叩きダメージによる衝撃が2倍になります(最大-8)。転倒するかどうかの判定には-5されます。そうでなければ、胴体への命中として扱います。

[8] 末端四肢と同じですが、HPの3分の1を超えるダメージで部位が使えなくなる大怪我を与えます。それを超えたダメージはなくなってしまいます。

[9] ランダムに決めている場合、1Dしてください。1〜3なら右で4〜6なら左です。

[10] 「」は首と喉です。叩き侵蝕攻撃は1.5倍、切りダメージは2倍になります。への切り攻撃で死んだキャラクターは、を落とされたものとして扱うことができます!

[11] 「重要器官」は心臓、肺、腎臓などです。刺しとすべての貫通体ダメージは致傷修正が3倍になります。収束ビーム焼き攻撃は2倍になります。他の攻撃では重要器官を狙うことができません。

「負傷耐性」と命中部位(Injury Tolerance and Hit Location)

 有利な特徴の「負傷耐性」は、命中部位の効果を変更します。
すべての負傷致傷修正は「無生物・均一・集合体へのダメージ」を使用してください。
集合体:Diffuse
集合体
 命中部位に関わる転倒するかどうかの修正、衝撃への修正、致傷修正についての影響は無視します(しかし四肢末端が使えなくなる可能性はあります)。刺し貫通体攻撃は、どれだけのダメージが防護点突き抜けたとしても1HP負傷しか与えません。他の攻撃も2HPを越えてダメージを与えることはありません。

均一:Homogenous
均一
 命中部位に関わる転倒するかどうかの修正、衝撃への修正、致傷修正についての影響は無視します(しかし四肢が使えなくなる可能性はあります)。
エラッタ修正:訳語不統一 【誤】「均一体」 【正】「均一

脳がない:No Brain
 「脳がない
 頭蓋骨への命中による転倒するかどうかの修正と致傷修正の変更はありません。への命中はを使えなくする可能性がありますが、それ以外はへの命中として扱ってください(頭蓋骨への命中ではありません)。

重要器官がない:No Vitals
 「重要器官がない
 重要器官鼠径部への命中は胴体と同じ効果です。
エラッタ修正:訳語不統一 【誤】「重要部位がない」 【正】「重要器官がない

無生物:Unliving
 「無生物
 命中部位は通常の効果を持ちますが、頭蓋骨重要器官以外を目標とした貫通体刺しダメージは、致傷修正が減少します。

関連

第4版『ベーシックセット』第13章「特殊な戦闘の状況」 B372P