■《
地形移動》(至難)
範囲呪文/
抵抗呪文_特殊、
地霊系呪文28
《[[地形移動]]》
目標は範囲内にある地形全体を、その上にある建物、
動物、植物、人々をすべて含めて、遠く離れた場所へ移動させることができます。この
呪文が唱えられたら、対象となった地形は“消滅”して、何もない地面(湖や海なら開けた水地)になります。
術者は
目標となった地形を、目に見えない実体のない状態で “ 持ち運んでいる ” と見なします(この状態は《
魔法感知》などで見破られます)。効果範囲内に生き物がいる場合、その中で最も高い
意志力で
抵抗判定を1回行ないます。効果範囲の半径が1メートル大きくなるごとに-1の修正がかかります(半径2メートルの《
地形移動》に抵抗するなら、
意志力-1で判定します)。この抵抗に成功すると
呪文は無効化されます。
一旦
呪文が完成すると、
目標となった場所は毎
ターン半径1メートルの割合で“縮み"、同じ速さで
術者に近づきます。縮んでいる範囲から急いで飛び出そうと判断したキャラクターは(なかなか劇的なシーンです)、
敏捷力と
知力の判定を行ないます!
GMは、さらに
恐怖判定が必要なことにしてもいいでしょう。
効果範囲内に捕われたキャラクターは、頭上で空が渦巻き、物理的に通過できない障壁に囲まれていることに気づきます。範囲内の空気は呼吸するには充分で快適です(したがって、誰かを
窒息させるためにこの
呪文を使うことはできません!)。効果範囲内から範囲外を
目標とした
呪文は、自動的に《
地形移動》を唱えた
術者に適用されます――中にいる
魔術師が範囲の端まで歩いていって、見えない壁に手をつけて《
死の手》を唱えた場合、《
地形移動》の
術者にダメージが与えられます! また、捕われた
魔術師は《
呪文除去》や《
対抗呪文》を効果範囲に唱えて成功すれば、《
地形移動》の効果を終わらせることができます。
術者がこの
呪文の
維持を止めると、地形が再出現します。
術者はその地形上のどこかか、地形の端に立つことになります。その後、《
地形移動》の効果範囲は、縮んだときと同じ速さで元の大きさまで“広がり”ます。もし適当な空間がない場合、元の場所にあったものは《
土変化》を使った場合と同じように脇にどけられます。
術者は、丸一日経過しなければ再度この
呪文を使うことはできません。すでに《
地形移動》の対象になった場所(およびその一部)も、丸一日が経過するまで、この
呪文の効果を受けません(
術者や
魔法の品物に関係なく)。
充分に広い範囲にこの
呪文を使えば、平原の真ん中に山を移し、砂漠に水地(深さは効果半径の半分です。海や広い湖から移動させます)を出現させ、あるいは小島を内陸に移動させて丘を作ることができます!
エラッタ修正:【誤】《石変化》 【正】《土変化》
呪文の解説
- 呪文クラス:範囲呪文/抵抗呪文_特殊
- 呪文系統: 地霊系呪文28
- 持続時間:1時間(一度地形が“固定”されたら、効果は永久です)
- 基本消費:詠唱10・維持8
- 準備時間:1分
- 前提条件:《地形変化》、《物体消失》
- 前提条件数:48
- 魔化:杖。魔術師専用。必要エネルギー3000